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11,おぉぉぉぉ……

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学校が終わり帰る所が無い私。

「海斗はこの後どうするの?」

「俺は、もう家は居ても居なくても変わらないから、冬紗に合わせようと思ってた。」

「そうなの?じゃあ私、これから不動産に行って2人で家見てこない?」

「良いけど……社長に紹介して貰った方がいい場所見つけて貰えないか?」

「あ、そうだね。」

 私達は2人共地元のダンジョンのある私立高に合格しているので、お金もたんまりあるし後は私達が転生した理由の地球神を相手にしていかないと……

「……って言うことで、社長さん、ここら辺のいい家紹介してください。お金は気にしなくていいので。」

私達は制服のまま社長さんの所へ転移。

「……は?!いや、お前ら家無いのか?」

「海斗は一応ありますけど……私は家追い出されたので……このダサダサの格好見れば分かりますよね?これで仕事と海斗が居る時以外過ごしてたら無表情、無口で通ってるのでそうして過ごしていたら、ブスは家族として恥ずかしいらしくて追い出されました。」

「俺は、居ても居なくても同じだし……どうせなら同棲したい……」

 同じくボサボサの眼鏡をしている海斗に抱き着かれる。

「その姿とか、住む場所とか俺らに話してよかったのか?画面つけてないじゃねぇか。」

「いや、この会社の人達なら私達が化け物同然なの知ってますよね?命狙った瞬間死ぬの分かりますよね?8年間も働いているんですから、そんな無謀な事しないと思っていますよ。」

私は眼鏡を外す。

これ、伊達メガネだから見えずらいんだよね……

私はパチンと指を鳴らし髪と服装を普段の私にする。

「……すげぇな……俺らそのダサダサの状態か、パーカーに仮面という変な姿しか知らなかったが……こりゃあ変装もするわな。」

「当たり前だろ。小バエ共にこんな綺麗で可愛い奥さんの姿見せられるかよ。」

「……そこは小バエなんだな……」

「そういう海斗だって、あんなGの群れにこんなかっこよくて甘えん坊な旦那様を入れられるかって話ですよ。」

「……こっちはゴキブリかよ……と言うかお二人さんまだ結婚してないぞ?」

「「あっ」」

そうだ……この世界では夫婦では無いんだった……

「……何歳からでしたっけ?」

「奥さんの方は来年。旦那さんの方は3年後だな。」

「「……」」

法律ちょっと変えてこようかな……

「「ちょっと法律変えてきます。」」

「まてぇぇい!」

あ、海斗も同じこと思ってた見たい。

「大丈夫ですよ。話のわかる人でしたら殺さずにお金で解決しますから。」

私は笑顔で言う。

「いや、そこでお金は使うなよ……お前らの行く私立高の近くに駅があるし、タワマンとかその他にも物件あるだろ。」

は?!


えっ

ちょっとまってよ……

あれ?

私、一般常識だと……あれ?

タワマンだって、お金持ちが住むような場所なのに……

あれ?

でも、……

「ち、ちなみに……おいくら……?」

「最上階で、一回で払い切るなら1億ちょい程……まぁ、2億ぐらいか?」


おっふ……

……あれ?

でも、全然払える……?

私達の貯金……50億位あったよね……?

「最上階は断ります。」

海斗が言った。

「風が強いらしいですし、網戸とかも無いじゃないですか。その半分位の場所は空いてないんですか?」

「空いてる。いや~まさか死神くんがそこまで調べてるとはね」

「冬紗と住むんだから当たり前だ。」

え?

何?

キュンてするのですが?

「じゃあ半分の18階にするか……部屋いつ見る?」

「今からでも出来ますか?」

「あぁ、ちょっと待て。今呼び出すから……家が取り扱ってる不動産屋の方に。」

そう言って何処かへ連絡し始める社長さん。

「へぇ……そんなに考えてくれてたんだ~……」

ニヤニヤと海斗を見る私。

「当たり前だろ。早く一緒に住んで、一緒にベットで……」

ニヤニヤ返しをする海斗。

え?

あ、そうか!

あれ?

私大丈夫かな?

これから入学まで2、3週間あるけど……え?

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 それから直ぐに不動産屋の人が来てくれて、実際のタワマンを見てきた。

「おぉぉぉぉ……」

「おー広いなー……」

 私は、神だった時にお城にいた事があるけどそれとは違う、現代的でお金持ち感がある部屋で驚き過ぎて変な声が出た。

「死神様夫妻に住んでもらえるなんて、光栄です!」

私達は20代位の姿でやっている。

一応未成年だったらあれかな~と思って。

「こんな神々しくも思える程の美貌があの死神夫妻だったなんて……社長、なんで最上階にしないんですか!?」

「そこの夫が最上階の豪華な部屋よりも安全面で良いここら辺が良かったんだと。」

「なるほどー!流石死神様ですね!」

 不動産屋の人は20代後半の女の人で、キラキラした目で私達を見ている……

「海斗……どう?」

「良いんじゃないか?こんだけ広いから掃除とか大変だろうが、鳥女でも呼べば。」

「「鳥女?」」

あ、社長さん達が反応した。

「そんな名前の奴居たか?」

「鳥の名前にちなんだ方なら何人か居ますが……」

「あぁ、違います。会社関係じゃなくて私関係です。ちょっと私従魔が居るんですよね。モナって言うんですが……海斗が鳥女って言うから勘違いしちゃったみたいじゃない。」

「いや、あいつは昔から鳥女って言ってるし向こうも嫌と言わないから良いだろ。」

「むぅ……そうだけど……」

 私が海斗に不安げに言ったら、そう言い返されたので、確かに……と思ってしまった。

「従魔?ドイツの?」

「あぁ、違いますよ。」

「今呼べるのか?」

わくわくした目で私を見てくる社長さん。




子供かっ!



「呼べますよ?モナー?」


 そう言うと、窓ガラスをすり抜けて小鳥サイズのモナが飛んできた。

「お久しぶりです、ご主人様。長期休暇をありがとうございました。本来の姿に近く美しく成長されて喜ばしい限りでございます。何かございましたか?」

「「?!」」

「モナ、久しぶり~。成長して家を買うからモナには私達が居ない昼の間の留守を頼みたいから、そのついでにお世話になってる社長さんに挨拶をっと思ってね。」

「そうでしたか。」

 そう言ってモナは、黒髪ボブの髪に金色の瞳をしたメイドさんの姿になる。

「「!!」」

「ご主人様がお世話になっています。従魔のモナと言います。ご主人様や妹様にお手を出しましたら消し炭に致しますのでご容赦くださいますようお願い申し上げます。」

「…………はっ!……い、いや、こちらこそよろしくお願い致します。妹様っと言うのは捺華様の事でしょうか?」

「はぁ"?」

 おっと……モナのドスの効いた声、久しぶりに聞いたよ。

「この世界でのあの人間はご主人様の妹など呼べるに等しい人間ではございません。ご主人様の妹様はどの世界でもあのお2人が今の現状ですので、ご容赦ください。後、そのお2人にその話をしますと消し炭にされますのでお覚悟ください。」

「い、妹?ふ、2人?」

「あ~……2人はもう目覚めたの?」

 社長さんをガンつけながら丁寧な口調で話していたモナが私が話しかけるとコロッと変わった。

「はい、妹様含め7人の方達はお目覚めになれ、自分達の仕事を今は学んでいる途中でございます。私が徹底的に教えておりますので、昼間以外はあちらに専念致します。」

「うん、分かった。あの子達にも一応休みは入れてあげてね?あと、ここに住む予定だけど大丈夫かな?」

「かしこまりました、大丈夫でございます。では、挨拶も済んだことですし戻らせていただきます。」

「うん。」

「おいおい、俺には挨拶ねぇの?」

「旦那様、お久しぶりです。見た感じ、随分と楽しまれているそうですが、ご主人様が平気な限りは私は何も言いません。た、だ。」

「お、おおう……」

「もし、ご主人様が助けを求める場合はシュヌ婆様を含めた神一同、旦那様を根源まで消滅させに来ますのでご容赦くださいますようお願い申し上げます。」

「怖ぇよ。そんなやんないけどさぁ……」

「安心してください。証拠を完全に集めた浮気やDVなどそこまで行かない限り、一応理由はお聞きしますので。」

「いや、とにかく怖ぇよ。まぁ、大丈夫だ。そんな事はやらない。絶対に。」

「なら、私は何も言いません。では、失礼致します、ご主人様。明日からになさいますか?」

「ううん、20日後からよろしくね~」

「かしこまりました。」

そう言って戻っていくモナ。

「ってまぁ、私達には色々あるっとだけ思ってくださいね?」

ポカンとしている社長さんと不動産屋の人。

「ここに決めたから、冬紗名義で書類作ってくれないか?」

って、海斗いいの?

こういうのって自分がなりたいものなんじゃない?

……ってか、返事が返ってこない……


「「……」」

……デジャブ……か。

私は、指を鳴らしこの間を終わらせる。

「「はっ!」」

またか……

「作ってくれないか?」

ちょっと圧を込めた海斗。

「は、はいっ!」

「わ、わかった!」

 社長さんと不動産の人は色々な紙にどんどん記入していく。

「今からでも、住込み良いですか?」

「は、はいぃぃ!……あ、ただ、家具がありませんが……」

「大丈夫です。外で外食でもして来ますし。今は夕方なのでまだショッピングモールはやっているでしょうし。」

これから、海斗と買い物デート!

いゃた!

「じゃあ、俺らは1度戻って色々と書類を書いてくる……明日、また来てくれないか?」

「分かりました。」

そう言って、社長さんと不動産屋の人は出ていった。


……という事は?

「もう、ここは俺らのもんだな。」

「やっぱり!」

私は、海斗にぎゅっと抱きついた。

「海斗!私達、やっと2人暮らしだよ!」

「だな~今、現金も幾らか持ってるからこのまま家具とか服とか見に行くか~!」

おぉ~!

海斗もノリノリだね。

 まぁ、服は私達が今着てる仕事用のパーカーと制服ぐらいだもんね~

 私は、大理石で出来た広くて綺麗な洗面所で姿を確認して海斗の方へ戻る。

 私も何十万か持ってるから海斗も持ってるんなら大丈夫だろうし、足りなかったらATMで下ろせばいい。

「よし、じゃあ何処から行く?」

 鍵をかけて、タワマンのエレベーターに乗って下に降りる。

「駅があるし、遠出も出来るよね。」

「とりあえず、近くのショッピングモールに行くか……」

「だね。ニ○リで家具も少し揃えようか。安くても高くてもいい物ならなんでもいいや。」

「ベットは絶対今日買うぞ?」

「うぇ?!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 ショッピングモールに来た私達は先ず、服を見に行った。

「冬紗、これ似合うんじゃないか?」

 世の中の彼氏は彼女の服選びに困るものと聞いた事あるけど、どうやらうちの彼氏は違うみたい。

露出が高いものから、完全防備な物

夏物、冬物、春や秋物

可愛いもの、ちょっとかっこいいもの

私よりも海斗の方が楽しみながら選んでくれた。

もの凄い数になり、それなりの金額になった。

「お、お会計18万8650円です。」

18万……

たっか!

 海斗が出そうとしてくれたので私も半分出そうとしたら

「良いよ、俺が着せたい服を買っただけだし。」

うわぉ!

これには、店員さんも私もびっくり。

 海斗のイケメンっぷりについ、恥ずかしくなってしまう。

「良い彼氏さんを持って羨ましいです~……」

「あ、ありがとうございます/////」

私は海斗の後に隠れて言った。

いや、何このイケメンっぷりは……!

 それなら、私も海斗の服めっちゃ着て欲しい服選んで全部買い取ってやる!

…………
……

ふっふっふー

めっちゃかっこいい海斗を見れて私は幸せです。

お値段は……普通の価値観だと殺到しそうなものだけど、店員さん達も喜んでたし、いいかな!!

 お互い、着て欲しい服を選んで今も仕事用のパーカーから着替えて着てるので、満足だった。

次は、家具だった。

1階の家具屋に行き、色々見る。

「普通の2人ベッドを私が成長させてもいいよ?」

「あ~……それもありだな……」

「固めがいい?柔らかめがいい?」

「それは、冬紗が決めていいぞ。」

「ん~じゃあ、柔らかめで。海斗が仕事で疲れた時に固いのは嫌でしょ?」

「……俺は冬紗を抱いて寝るから、ずっと柔らかいんだけどな……」

 私は聞こえないふりをして、柔らかめのクッションのベッドの方に行く。

「掛け布団とかは、海斗が選んでどうぞ。」

「そうか?じゃあ……」

そうやってどんどん決まっていく家の家具。

ベッド

ソファ

カーペット



椅子



テレビ

冷蔵庫

洗濯機

調理器具

洗面用具

お風呂用具

トイレ用具



掃除機

カーテン

マット類

などなど……

思いつく物、色んな店でいっぱい買った。

「お客様、配送なされますよね?ご住所と~」

「すいません、私スキル持ちで要りません。」

ここ11年で色々なことを知った。

 スキル持ちとでも言っておけば、大体のことは何とかなるって。

私は、異空間に荷物をどんどん入れて置く。

「へ~スキルって便利なんですねー。」

「ですね~。」

そんなこんなで買い物を一旦中断。

「は~……今日が1番お金を使った日かもしれない……」

タワマンに、家具に、その他もろもろ

3億くらい使ったんじゃないかな?

「あと思いつく限りは食材だが……」

「何か食べてから買いに行った方がいいよね。何食べる?」

「イタリアンとか、フードコートで中華や、和食、バーガーとか色々あるな……」

「何でもいいよ?食べた事ないの食べてみたら?」

「食べた事ないの……か。じゃあ、中華行かないか?」

「良いよ?中華か~何にしようかなー?」

出る時夕方だったのに、今は8時頃

結構時間くったなぁ……

 その後フードコートで海斗は青椒肉絲(チンジャオロース)を食べ、私はエビチリを食べて下で買い物をし、帰った。





    
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