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4,初めまして、社長さん

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早いもので、もうすぐ卒園。

「いや~この2年は楽しく過ごせたな。」

「……」

去年もそう言ってたのを私は知っている。

 その楽しくが、ほとんど私がらみなのも知っているのからなんとも言えない。

「卒園したらどうする?小学校から目立たなく地味な格好するか?」

「そうだね……メガネ付けて、無愛想にしてたら良いかな。所詮小学生だし……相手にしなければ近ずいて来ないでしょ。あとは絡まれないように気配消して……」

「だな~……一応聞くが、何小だ?」

あ~この近くに小学校ふたつあるもんね。

「桜良小学校(創作です)だよ。」

「あぁ、じゃあ大丈夫だな。」

こういう最終確認は大事だよね。

「じゃあ……確認した事だし、いつもの行くか~」

「……え?なんでそういう流れに……?」

 また、何時もの流れで私は連れていかれるけど……実は1度も入れてもらってない……。

 海斗なりの優しさだろうけど……私の体の方がきつい……

小学校に入ったら入れて貰えるかな?


 そういう事を考えながら、今日も私はイかされたのだった……

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

「はぁ~……小学校入るのにこれぐらいかかるものなのね……」

「あぁ……一向に友達が出来たとかの報告も無いし……」

「えぇー?ほんとに可愛げが無いわね……捺華はいつも笑顔でたまに駄々こねるけど、子供らしくて普通なのに……姉の冬紗は暗くて無愛想で前髪で顔を隠してて、切ろうとしたら『いらない』って言うのよ?」

「?……髪で隠してるのはお前のせいじゃなかったのか?てっきりわざとしてるのかと……」

「違うわよ!?私がそんな事しないわ!」

はぁ……最近は少し喧嘩が増えたなぁ……

「パパ?ママ?」

そして捺華が入って

「なんでもないわよ~」
 
「あぁ、捺華は可愛いなぁ……」

ころっと変わる。

私は気配を消して居るのが普通になった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

今日は入学式……

 だけど、私達は分身を行かせて私達はあるビルの前に来ていた。

「ここだって言ってたよな?」

「……うん、あってるよ。」


それは日本の暗殺者組織の一つの高層ビル。

 私達は黒いパーカーのフードを深く被り、鼻から上を隠す黒いシンプルな仮面をする。

「じゃあ入るぞ。」

そう言って、私達は自動ドアを通って堂々と入った。

舐められないように、ちゃんと演技しなきゃ……

 直ぐに入ると表向きは普通の会社なのか受付があった。

「あら?」

気づいたみたいだ。

「どうしたの?迷子かな?」

「「……」」

「?……お姉さんは怖くないよ~」

 私達に優しく声をかけるけど、この人……歩き方が普通と違うから……うん、やっぱりあってる。

「ね?だからあってるって言ったでしょ?」

「だな。あってるみたいで助かった。ありがとな。」

「?……何があってるのかしら?」

受付の女の人が、不思議そうに警戒しながら聞いてくる。 

「あぁ……すみません。貴方達の上司さんに合わせていただきたいのですが……」

ピクっと反応する受付さん。

「上司?なんでかなー?」

「あぁ……私達2人は何処にも所属はしていません。ですが仕事は完璧にこなします。そしてここに来て上司に会いたいって理由は、今ここで言っても門前払いされたらかまわないので、まだ言いません。まぁ、ここでここまでの事を言ったら察してくれると信じていますが……
 別に会えなかったら『他』を行くだけなので気にしないでください。」

これでわかる??っと言うことを伝えると

「………………ちょっと待ってなさい。」

「分かりました。」

 そう言ってもう1人の受付さんに声をかけて、行ってしまった。

 海斗はさっきから黙ってるけど、どうしてだろう……?

「俺は冬紗に関わる人以外に仲良くするつもりは無い。」

「……もう……私が海斗の分も最初は言ってあげるけど私は助っ人としてしか行かないよ?」

「あぁ……冬紗は家で俺の事待ってくれたら良いから。」

「その為にいっぱい稼いでね。」

ちゅっとマスク越しに海斗の頬っぺにキスをした。 


「(……兄妹?……でも恋人のような雰囲気もあるわね……なんで仮面してるんだろ……ここがどういう所か分かってるのかな??)」←残った受付さん


直ぐに受付さんは戻ってきた。

「2人とも、こちらにどうぞ。」

そう言って連れていかれたのはエレベーター


……正直、人間の頃はここに乗るのは危ない……

私達はニヤッとする。

危なかろうがどうだろうが関係ない。


私達は平気な顔して入っていく。


「……これから45階に行きますが……」

受付さんはスっと銃を向ける。

ん~?あまり詳しくないけどハンドガン?

ん~?……良いや。

「あなた達、名前と関係、何処でここを知ったかを言いなさい。」 

ドヤ顔で聞いてくる、受付の人。

「ねぇ、どうする?」 

私は気にせずに海斗に聞く。

「何でもいいぞ?お前に合わすから。」

も~……そうやって甘やかして……

「むぅ……迷うな~とりあえず、答えたとしても私達が使えるなんて分かるわけないだろうし……」

いっそ撃ってくれた方がいいのでは??

「何言ってんの?あなた達にはここで死ぬか、答えるしかないのよ?さっさと答えなさい。」

「そうですね……では撃ってみたらどうです?別に腕や足程度なら撃たれたとしても死なないですし……」

「はぁ?あなた達頭大丈夫?やっぱり子供だから分からないのかしら?良いわよ、撃ってやろうじゃない。」

そう言って私に引き金を引く受付さん。


バンッ



 私に撃ったのは分かったけど、私の前で止まってポトリ


「は?」

「あちゃー……やっぱり……」

こんなもの効かなかったか……

海斗は落ちたヤツを拾う。

「うーん……これぐらいじゃあ効かない事が分かったけど、お前のは黒くなるんだな~」

海斗は軽く力を入れて握ると、チリになった。

「え?」

「もう……」

私は海斗の手の上に手をかざしてチリになったものを直す。

かざした手を外すと、弾が元通りの状態で海斗の手の上に……

「え?」

「とりあえず、それの価値は無くなったのでいりませんね。」

「え?」

私は海斗から弾を受け取って銃だけで留まるようにふっと息で弾を飛ばす。

 どうしてこんな風にするのかは、保育園で実験してるから。

力を手で使おうとすると、加減が幼いからか難しい。

息で飛んだ弾が銃に当たり、ボロボロと崩れる銃。

「きゃっ!!……え?…………どうなっているの?」

「あ~……そろそろ着くみたいだし、案内してくれるよね?」

私は軽い圧を出しながら聞く。

「は、はい……」

受付さんは、混乱しながらも、でかい扉の前で

「こ、こちらです……」

へ~でかいね……

コンコン

「誰だ。」

「『伝書鳩』です。先程お話された方達をお連れ致しました。」

「……入れ」

「失礼します。」


 入ると、いかにもっと言う感じの社長室があった。

黒を強調した部屋だった。

「……ほんとに子供だな……」

 そう言ったのは、顔面が強面の筋肉質な身体にスーツ……

顔のせいで幾つぐらいか分からない。

「あーと……率直にここに来た理由を言いますと……私達……私は別に入らなくてもいいんですけど、この子をこの組織に入れて貰えませんか?」

「……ここがどういうものを扱っている会社か知ってんのか?」

「勿論です。ですからこちらに来たのですから。」

「……どこで知った?」

「え?…………………………………………さぁ?」

やばい、良い言い訳考えてなかった。

「………………幾つだ?」

「私達は今日小学校の入学式でしたね。」

「はぁ?何故大人とそんな会話ができる?」

「……………………………………………………さぁ?」

「舐めてんのか?」

 いや、そんな話したって信じて貰えないだろうし、神という事を隠さなきゃ行けないのに……

「技術や力は?」

「え?そうですね…………そこの女の人に聞いてみては?それかエレベーターの監視カメラとか……」

チラッと社長?さんは受付さんを見る。

受付さんはこくっと頷いた。

「……力はあるみたいだな……スキル持ちか?」

「スキル……?いえ?」

この世界、スキルって言う概念も生まれてたの?

まぁ、私達にはそんな概念なんかないけど……

「はぁ?じゃあダンジョンに入った事は?」

え~?

「無いですね……」

「じゃあ何故そんな力が?誰かに鍛えられたか?」

はい、ある意味。

だけど、それはまた違う事なのでなんとも言えない。 

「……結局入れてくれるのか?入れないのか?」

隣に居る海斗が聞いた。

ナイス。

「……入れなかったら死ぬってことわかってんのか?」

「そうですね……まぁ、そこはお任せしますよ。別に此処じゃなくても、この歳で稼げるこの業界は沢山あるんですから。」

「他にも宛があるのか……」

「結局どうなんだ?」

「……良いだろう。入れようじゃないか。力が足りなかったらこれから育てていけばいい……あとはお前らの事を教えてもらおうか。」

「別に今聞かなくても、自分達で調べるんですし言わなくてもいいじゃないですか?それに調べた所であなた達の知りたいこと名前ぐらいしか分からないんじゃないですか?」

そう言って私達は部屋を出ていこうとする。

「あ、私達が何者なのかですけど……一種のバケモノですね♪ではまた明日来ます。お金が欲しいので仕事持ってきてくださいね~」

「はぁ?」

そう言って出る私たち。

真っ直ぐと、エレベーターに乗る。

「さて、と……私達の分身はちゃんとやってくれてるかな?」

「まぁ、大丈夫だろ?ただ、一番の問題はあの分身が怪我をしない点だな。」

「ね~……と言うか私達もなんだけど‪……w……」

私達は指を絡ませる握り方をして帰る。

「今は……11時……どうする?何処か行く?」

「あ~そうだな……また、特訓するのも手だな……」

 私は、逃げようと離れたがエレベーターの中で逃げれる場所など無くて直ぐに捕まってしまった。

「えぇ?……」

「俺さ、今迄試してなかったんだが……」

 海斗が急に軽くひかり、少し成長したイケメンの海斗が居た。

「これで、もう入れられるな♪」

タラっ

背中に冷汗が垂れる……

「な、な、だ、ダメだと思うなー……私、まだ小学1年生だし、この状態だと海斗がロリコンと見られると思うなー」

私は冷汗ダラダラで目を逸らしながら訴える。

「大丈夫優しくするから。別にこの状態でも、俺のは成長してくれたし入れてもいいんだけど……」

「うぇ?!ちょ、ちょ、待と?一旦落ち着こ?」

え?

まじか??

「か、海斗?貴方私と同じ今日小一になったばかりだよねっ?ね?海斗?あ、ほら!ね?監視カメラもあるし、元に戻ろ?ね?海斗?」

「……見せつけるか?」

「はぁ?!ちょ、流石にそれは冗談にしてはキツイって。誰が見たいのよ……それに、私がある程度成長した姿になっても……ね?ほら、元に戻って……」

「むぅ……」

海斗は、元の姿に戻ってくれた。

ヤバい……

 今は、開発され過ぎてるし、好きすぎて入れられるのは色んな意味で怖い……

「あ、!監視カメラ…………………………年齢は嘘はついてないから……一応言っておきます……」

「……照れた冬紗……可愛いな……」

 
あ……名前言っちゃってた

ぎゅむぎゅむと後ろから抱きしめられ、私は心臓バクバクしながら気づいた事だった……

    
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