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1,転生と再会
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私は、普通の子と違うらしい。
「この子、全然笑わないし、子供らしいこと全然しないの……なんか気持ち悪いわ……」
ママから、そう言われても何故かどうでもいいって思っちゃう。
「泣きもしない、笑いもしない、ずっと無表情で駄々も捏ねない……妹の捺華の方が可愛いわ。」
私には、一つ下の妹が居る。
私は3歳、妹は2歳。
「それは、俺も思うが……どうして冬紗はこんな風になってしまったんだ?」
「知らないわよ!捺華にも同じように育てているのに捺華はちゃんと普通なのよ。」
「……明日は2人を保育園に入れる日って言うのに……大丈夫なのか?」
「……同年代の子と触れ合ってくれる事を祈るしかないわね……」
……私は、ママやパパを家族と何故か思えない……
どうして?
「おねぇちゃ!」
妹の捺華が呼んでる。
「なに?」
「あちた、どこいきゅの?」
「ほいくえんっていってたよ。」
「へ~なにちゅるの?」
「わかんない」
「ママにきいてくるゅ!」
そう言って捺華はママの所に行った。
捺華が行くと、ママは笑顔になる。
私が行くと、困ったような顔になる。
だから私は、1人で絵本を呼んでる方が好き。
そうやっていつも過ごしていたからいい。
そして翌日
「はい、皆の新しいお友達になる朝日奈 冬紗ちゃんでーす。皆と仲良くなれるかな?」
「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」
捺華は、違う所に行ったらしい。
私はママじゃない女の人に紹介された。
「では、ここからは自由時間でーす。冬紗ちゃん、皆の所で遊んでおいで。」
その言葉で他の子達は一気に『わっ』とおもちゃを散らかし出す。
私は、絵本が沢山ある所に行きそこで1人の男の子が居た。
絵本に集中してるのか良く顔が見えない。
でも、何故か分からないけどこの男の子が気になる……
何でだろ?
私は、分からない気持ちを置いておいて気になる絵本を探す。
「…………」
「…………」
絵本に集中していると急に話しかけられた。
「…………奈々葉……?」
「えっ?」
誰の名前か分からないけど、何故か聞きなれた名前に声だった。
絵本から顔を上げるとその男の子と目が合う。
「………………カイル……?」
急に頭の中で、色々な記憶が蘇った。
「あぁ……奈々葉だ………… 」
「……カイル…………!!」
記憶が蘇り、いろいろなことを思い出してくる。
私は、奈々葉という人間から終始の神ナバルトーシャと言う神になった。
夫のカイルも、元は普通の人間カイルだったのに死を司る神アルカイトと言う神になった。
「……会いたかった……」
カイルが私を小さくて柔らかい体で抱きしめる。
「私も……」
私も抱きしめて泣く。
「あれ?冬紗ちゃん、海斗君と知り合いだったの?」
抱きしめ合って泣いている私達を見て先生が聞いてきた。
「(こくっ)」
「そうなの……仲がいいわね~。先生安心したわ。海斗くんは誰にも仲良くしないで1人で御本読んでるから……冬紗ちゃんもそうだってお母さんから聞いていたけど……感動の再会!!って感じだったわよ?……っと言っても分からないか。」
先生……とてもいい目をお持ちで……
「……冬紗……?……俺は冬紗と結婚するからな!」
「え?!…………うん。私も海斗と結婚する!」
今??
って一瞬なったけど嬉しいからいっか。
私達は2人で手を繋いで先生に宣言した。
「あら~仲がいいわね~」
先生は安心した顔で他の子達の方へ行ってしまった。
「海斗って言うんだね。」
「そっちも冬紗か……冬紗、力は使えそうか?」
「え~?んーと……えいっ」
私は簡単な風を起こす。
フワッと私達の顔に暖かい風があたる。
「使えるよ。海斗は?」
「俺も使えそうだ。」
海斗はそう言って窓際に指を指した。
指した方向を見てみると、蜘蛛が死んでる。
「おぉ~……って、あっ!」
「ん?」
窓の外の木に青い鳥がこっちを見ている。
「モナ!」
「あぁ!」
モナは、私の従魔だ。
まだ人間でファンタジー世界に転移してしまった頃から居てくれて神になっても支えてくれていた。
私は、念話でモナに話しかける。
『モナ!久しぶり!』
『お久しぶりでございます。記憶が戻られたようで何よりです。』
『だね~……モナ、外寒いでしょ?透明になって私のそばに居る?』
『よろしいでしょうか?そうさせて頂きます。』
モナはひゅんっと木の上から消えて私の所に来る。
「モナが来たのか?見えないけど、そこに気配あるぞ?」
「うん。久しぶりだな~……カイ……じゃなくて海斗、そっちは今まで幸せ?」
「『……』って感じかな。やっぱどこか他の子供と違うからか親から気持ち悪い認定されてるよ。」
「そっちもか……私もなんだよね。しかも家には妹まで出来ちゃったし……」
「まじか……あの双子達に殺されないか?」
あの双子って言うのは、冬紗に転生する前に義理の妹として迎えたリリカとルルカだ。
2人は神になるのではなく天使として生きる事になった。
他にも、私の従者が4人と私の友人も天使になってしまった。
天使として人間から変わるには、何十年か眠らなければいけないらしい。
『まだあのお二人はお眠りになっています。今はまだ誰も起きておりません。』
「そうなんだ~」
という事は、皆が寝てからあまり経ってないのかな?
「……私今の家族、家族として今まで見れなかったんだけどやっと納得したよ。」
「俺も少し違和感があったけど、家族についてはそこまで……」
『それは旦那様に家族と言うのが前の世界ではお亡くなりになっていたからでは?ご主人様はほかの神々やリリカ様、ルルカ様がいらっしゃるのでだと……』
「「なるほど……」」
記憶が戻ったから今からでも子供らしく過ごせるけど……
「私、別にあの人達と仲良くしたいとか思わないんだよな~」
「あ、俺も思った。子供っぽく振る舞えるけど、気持ち悪いとか言われた奴らに好かれようとか思わん。」
「じゃあ、今までの冬紗として私は過ごそうかな。」
「だな。」
ほんとに、カイル……海斗と会えて良かった。
「この子、全然笑わないし、子供らしいこと全然しないの……なんか気持ち悪いわ……」
ママから、そう言われても何故かどうでもいいって思っちゃう。
「泣きもしない、笑いもしない、ずっと無表情で駄々も捏ねない……妹の捺華の方が可愛いわ。」
私には、一つ下の妹が居る。
私は3歳、妹は2歳。
「それは、俺も思うが……どうして冬紗はこんな風になってしまったんだ?」
「知らないわよ!捺華にも同じように育てているのに捺華はちゃんと普通なのよ。」
「……明日は2人を保育園に入れる日って言うのに……大丈夫なのか?」
「……同年代の子と触れ合ってくれる事を祈るしかないわね……」
……私は、ママやパパを家族と何故か思えない……
どうして?
「おねぇちゃ!」
妹の捺華が呼んでる。
「なに?」
「あちた、どこいきゅの?」
「ほいくえんっていってたよ。」
「へ~なにちゅるの?」
「わかんない」
「ママにきいてくるゅ!」
そう言って捺華はママの所に行った。
捺華が行くと、ママは笑顔になる。
私が行くと、困ったような顔になる。
だから私は、1人で絵本を呼んでる方が好き。
そうやっていつも過ごしていたからいい。
そして翌日
「はい、皆の新しいお友達になる朝日奈 冬紗ちゃんでーす。皆と仲良くなれるかな?」
「「「「「「「「「はーい」」」」」」」」」
捺華は、違う所に行ったらしい。
私はママじゃない女の人に紹介された。
「では、ここからは自由時間でーす。冬紗ちゃん、皆の所で遊んでおいで。」
その言葉で他の子達は一気に『わっ』とおもちゃを散らかし出す。
私は、絵本が沢山ある所に行きそこで1人の男の子が居た。
絵本に集中してるのか良く顔が見えない。
でも、何故か分からないけどこの男の子が気になる……
何でだろ?
私は、分からない気持ちを置いておいて気になる絵本を探す。
「…………」
「…………」
絵本に集中していると急に話しかけられた。
「…………奈々葉……?」
「えっ?」
誰の名前か分からないけど、何故か聞きなれた名前に声だった。
絵本から顔を上げるとその男の子と目が合う。
「………………カイル……?」
急に頭の中で、色々な記憶が蘇った。
「あぁ……奈々葉だ………… 」
「……カイル…………!!」
記憶が蘇り、いろいろなことを思い出してくる。
私は、奈々葉という人間から終始の神ナバルトーシャと言う神になった。
夫のカイルも、元は普通の人間カイルだったのに死を司る神アルカイトと言う神になった。
「……会いたかった……」
カイルが私を小さくて柔らかい体で抱きしめる。
「私も……」
私も抱きしめて泣く。
「あれ?冬紗ちゃん、海斗君と知り合いだったの?」
抱きしめ合って泣いている私達を見て先生が聞いてきた。
「(こくっ)」
「そうなの……仲がいいわね~。先生安心したわ。海斗くんは誰にも仲良くしないで1人で御本読んでるから……冬紗ちゃんもそうだってお母さんから聞いていたけど……感動の再会!!って感じだったわよ?……っと言っても分からないか。」
先生……とてもいい目をお持ちで……
「……冬紗……?……俺は冬紗と結婚するからな!」
「え?!…………うん。私も海斗と結婚する!」
今??
って一瞬なったけど嬉しいからいっか。
私達は2人で手を繋いで先生に宣言した。
「あら~仲がいいわね~」
先生は安心した顔で他の子達の方へ行ってしまった。
「海斗って言うんだね。」
「そっちも冬紗か……冬紗、力は使えそうか?」
「え~?んーと……えいっ」
私は簡単な風を起こす。
フワッと私達の顔に暖かい風があたる。
「使えるよ。海斗は?」
「俺も使えそうだ。」
海斗はそう言って窓際に指を指した。
指した方向を見てみると、蜘蛛が死んでる。
「おぉ~……って、あっ!」
「ん?」
窓の外の木に青い鳥がこっちを見ている。
「モナ!」
「あぁ!」
モナは、私の従魔だ。
まだ人間でファンタジー世界に転移してしまった頃から居てくれて神になっても支えてくれていた。
私は、念話でモナに話しかける。
『モナ!久しぶり!』
『お久しぶりでございます。記憶が戻られたようで何よりです。』
『だね~……モナ、外寒いでしょ?透明になって私のそばに居る?』
『よろしいでしょうか?そうさせて頂きます。』
モナはひゅんっと木の上から消えて私の所に来る。
「モナが来たのか?見えないけど、そこに気配あるぞ?」
「うん。久しぶりだな~……カイ……じゃなくて海斗、そっちは今まで幸せ?」
「『……』って感じかな。やっぱどこか他の子供と違うからか親から気持ち悪い認定されてるよ。」
「そっちもか……私もなんだよね。しかも家には妹まで出来ちゃったし……」
「まじか……あの双子達に殺されないか?」
あの双子って言うのは、冬紗に転生する前に義理の妹として迎えたリリカとルルカだ。
2人は神になるのではなく天使として生きる事になった。
他にも、私の従者が4人と私の友人も天使になってしまった。
天使として人間から変わるには、何十年か眠らなければいけないらしい。
『まだあのお二人はお眠りになっています。今はまだ誰も起きておりません。』
「そうなんだ~」
という事は、皆が寝てからあまり経ってないのかな?
「……私今の家族、家族として今まで見れなかったんだけどやっと納得したよ。」
「俺も少し違和感があったけど、家族についてはそこまで……」
『それは旦那様に家族と言うのが前の世界ではお亡くなりになっていたからでは?ご主人様はほかの神々やリリカ様、ルルカ様がいらっしゃるのでだと……』
「「なるほど……」」
記憶が戻ったから今からでも子供らしく過ごせるけど……
「私、別にあの人達と仲良くしたいとか思わないんだよな~」
「あ、俺も思った。子供っぽく振る舞えるけど、気持ち悪いとか言われた奴らに好かれようとか思わん。」
「じゃあ、今までの冬紗として私は過ごそうかな。」
「だな。」
ほんとに、カイル……海斗と会えて良かった。
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