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第16章 私のヒーロー発見。
第3話 ある事ない事 in リニア新幹線。
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「クククっ!エル兄ぃ笑える。」
ピシッと椎葉きよしの肩を叩く伊東奏。
「今だから言えるけど、シルビアがアメリカで軍の仕事が入ったべ?俺が替わりにマネージャーしてた時、大変だったさぁ。偉い目にあった。アイドルのマネージャなんて、2度とやらん。なんでウチの会社?CMでお前ら使ったかなぁ~。未だに解らん。ポー(ポーランド)や、おフランスでヴルーシカ使って求人のCMしてたみたいだし。ようわからん。お陰でヨーロッパツアーってか。名目中立国のドイツでは物凄い人気だったし。」
「でも、そのツテがあって私、入社出来たんですっ!」
「ハィ。私、椎葉が推薦しました。」
小さく手を上げる椎葉。
「うふふっ、なんのご縁なんでしょうか。あはは。」
「まぁ楽しけりゃいいべさ。アハハッ。」
「オディアやメイファンの変態ガイジン・トリオとかしっかり、部屋使ってるんですよね?」
「王のメイは先週かな。ドバイとか中東訪問するとかで、父上殿の王将軍とお忍びで来てた。突然、家の前と言うか、玄関が騒がしいから慌てて外に出たらさ、お付きの軍人や衛兵を引き連れて2人で来やがんの。ほんとびっくりしたわ。でも、王将軍の手料理の中華料理最高だった。女真帝国の最高トップがなんで新大阪の庶民の家へ泊まりに来るか不思議。でも黄社長が美味しい、美味しいと大感激してた。あー、そんでオディアは先月、一週間いたな。あいつは赤ちゃんの時と一緒。朝、暑苦しくて気が付いたら人のベットに入って背中、ピタッと俺にくっつけて寝てやがる。28歳のデカ女がだよ。もう。暑苦しくて敵わん。」
「あっ先月、エルが、変態帰って来た!って言うてた。あーそれ、それ!オデ女も幼少期の寂しい気持ちがまだ、残ってるんじゃないのかなぁ。高校の時もそんな事ありましたよね。高校2年の和歌山の白浜、アイドル合宿で!もうそれからみんな慣れましたけど、始めはエル兄ィ、変態ヲタだから、妹分と毎晩、何かやってるって。」
「何?知らん。おげれつな妄想。初めて聞いた。なんだ~それ。」
「でも、シルビア先生と3人で寝ていると聞いてみんな、なんとなくがっかり。」
「はははっ。ほんまに。オディアは俺が小6?中学1年生の時かな?赤ちゃんの時、家に来たからな。学校から帰ってきたらピタピタ俺にくっつくか、母さんにくっついてたな。はははっ。可愛かったな。」
「でも、今、あんなスーパーボディの女いたら、間違い起きませんか?」
「はあい?なんでやねん。君ら妄想しすぎ。俺がシルビアやエルと会うまえからオディアとずっと一緒だからなぁ。オディアと暮らした方が長い。生後3か月位の赤ちゃんの時からずっと家にいるし。っちゅーか、オディアは養子縁組で椎葉家の長女だよ。長女!俺の妹。年の離れた妹だな。」
「そうですよね!見栄えは、思いっきり外人さんですけど。エル兄ィの実の妹ですよね。でも、2人きりで寝てるとき、シルビア先生、焼き餅焼かないの?アッ?(オディアが来た時、先月は毎晩橿原の訓練でめっちゃ臭い発酵制服、洗濯しょうと思ってたらいつの間にか盗まれた時だ!)」
「何っアッ?て。アッって。」
「いえいえ、でもエル兄~、今でも会社の女子会で(なんであの課長にぃ~、あんな金髪お人形みたいな奥さんがぁ)って必ず話が出てますよ~っ。」
「よ~って、俺は女子会の酒のアテか!」
「まぁ、まぁエル兄ィ、それはそれで、ある意味人気者なんです~。」
「ある意味って、なんか納得いかないなぁ。話戻るけど、シルビアは、嫁はさ、ポーのホストファミリーの子だったんだわ。」
「シルビア先生とエル姫。ご夫婦ともにポーランド軍人さんですよね。」
「んだよ。マズル大佐。がポーのローマン、おやっさんの階級。オヤジは自衛隊だから1等宙佐だった。」
「その時、シルビア先生いくつ?」
「ん~12歳かな……11かぁ?」
「えぇぇ~!それマズイですょ淫行罪で捕まりますよ~エル兄ィ!しかもロリコン!椎葉課長!ヲタは知ってますけどぉ、ロリヲタだったんですか?~。」
「声デカイ!ちゃう、ちゃう!声デカイ。なんで核心で、大衆の面前で名前いう。ホストの家にいただけ!もう皆同じ反応するから、シルビアとの出会いの話したくなかったんだわ。」
「ゴメンなさい。……それでそれで。」
「えっ?まだ聴くの?」
「もぅ、課長~10歳ちょいだったら日本なら小学5~6年生ですけど、やっぱり可愛いかったんだ。」
「カナちゃんね~、俺その時、ビックリしたのさ。可愛いいとかじゃなく触っちゃいけないお人形さんみたいで鳥肌が立った。小さい頃、栗山へ遊びに来て、知ってるのにも関わらずだよ。スマハンドで見てはいたものも。実際にポーの家に言って、その時は。一緒にいた妹も綺麗過ぎてビックリ!ん~まぁ妹、ただ、今は、妹の方は恐ろしいですけどォ。」
「あっそれ、エル怒りますよ。でも今では課長もシルビア先生っ、エル兄ィも、ちゃっかりアレクくん作ってるし。する事してるじゃないエル兄ィ。」
「……まぁ否定出来ませんけどォ。」
オタマジャクシのようなエッチな横目で椎葉を見る伊東。
「カナちゃん、ただね、既にシルビアさぁ、12歳でワルシャワ大学の1年生だったんだわ。それにもビックリたまげたべさ。」
「え~初耳。どう言う事?」
「ポー(ポーランド)の国を挙げてのジーナス・プロジェクトの一環、学力次第で飛び級とかなんちゃらで、日本みたく大学受験資格とかでなくて、国の推薦で飛び級だってさ。」
「なんか聞いた事ある~。ヨーロッパとかそういうの進んでますよね。本当にやってるんですね~。まぁ、課長の言うように、年齢に関係なく日本も大学受験の資格試験みたいのあるけどぉ。」
「んでさ、あろう事か、大学でおんなじクラス。それから4年間ずーっと、ずーっとシルビアに勉強見てもらってた。日本語学科なのに12歳の子に日本人のオラが、日本語の勉強見てもらってた。それもスパルタで……まぁ色々オモロかったけど。」
「クスクスッ、なんか売れない美少女漫画みたい。」
「売れないが余計じゃ。」
「なり染めは?課長から手出したんでしょ?シルビア先生に何歳の時に手だしたんですか?」
「な、なんて事を……そんなに酒も飲んどらんのに、この娘は……。」
「フフっ西女みんな思ってます。」
「ませたガキ共め。」
「ませ、ませですよ。女の子は。」
呆れて、ジーっと横目で伊東奏をみる椎葉。
「大学卒業した年にウチの?親父とシルビアのローマン叔父さんが同時に亡くなったべ?なんだかな~。同じ年に俺は卒業してこの会社に入った。シルを意識し始めたのはその位か?いやいや、その後かな?その後だな~。」
「その時、課長お幾つ?」
「ん?卒業したのは24……かな。」
「ふ~ん。」
「シルビアはその頃、父親の影響でバリバリの軍人になって、19の時は大尉だって。入隊2年経たない内に、地球勤務だけどヒェェ~だべ。大尉ってなんじゃ~って。」
「そぅですか……」
( え~っ!凄い。2年目と言えば私はまだ入院中で平の訓練生じゃ。なんじゃその天才具合は。 )
少し嫉妬の感情が芽生える伊東少尉。
「まぁシルビア先生からそれとなく聞きましたけどォ。今もバリバリの軍人さんですよね?シルビア先生。」
「今は丘珠札幌宙空ステーションの派遣軍人だわ。ポーで若い頃は、シルビアは軍人だからデートする時、俺は民間人で私服とか背広、シルは上級士官服の軍服だから(ヤポニスキーが捕まった)みたいな町中の反応。……ハハハッ。」
「課長?あれっエル兄ちゃん、え~と、」
「何よ。なんだべ。」
「え~と、合わない。2浪したの?」
ん~と言いながら袋から缶ビールを取り出す椎葉。
ビールの飲み口をカパっと開け、小さくカンパイ~する2人。
( ズビズビっあ~うめ~っ!しみる~椎葉課長。美味しい。 テヘッ! )
オッサン化現象の伊東を横目で見る椎葉。
「さすがカナちゃん。実は千歳シーラスワンの宙空HARMOR部隊にいた……入院期間も入れてほぼ2年か。入院の方が倍長い、かな?千歳シーラスワンだ。」
「なんです?なんですか?本当ですかっ!?なんですか課長、初耳です。アニメと軍事オタクなんでしょ?オタクの、だったらいいな想像?オタクな妄想はキモいっすよ。」
「はは、妄想ちゃう。小林も同じだ。俺の高校、栗高にそんな部活がなかったから。」
「西女も女子高だから、ないっす。日本全国、どこにもそんな部活ないですよ。」
「ハハハハ、だから体力作りと小遣い稼ぎ兼ねてコバと2人でさ、高校時代は夜間と土日だけ陸軍予備役学校行ってさ、その流れで高校卒業後は千歳打撃群、カナちゃんの行ってたシーラスワンにスライド入隊したんだべ。」
「へ~、全くの初耳。初耳ですよ。課長!なんで今まで黙ってたんですか?でも、今でも小林さんと課長、めっちゃ仲良いですよね~。」
「良かねーよ。今はアイツ本物の医薬品会社のプロパーになり臭って。大怪我したからしかたないけどぉ、まぁ俺も同じか、ハハハ」
下から椎葉を覗くように見る伊東だった。
( 本当に何も知らないんだ、このオタク。小林さんが復軍したの。 )
「小林は何時も予備校の時からナンバーワン。栗校の勉強もナンバーワンだった。シュミレーターはえぐかった。ワールドチャンプだってよ。俺は1回もコバに勝った事ないべさ。俺は練習嫌いでサボってたけど。」
( 小林大佐は絶対勝てないヤツが1人いた……て言ってけどォ。 )
「カナちゃん?」
「なんですか?」
おつまみのビーフジャーキーに手を出す伊東。
「あの~、なんと言うか。」
「なんです?もったいぶらないで下さい!」
「……2人とも千歳のあれの生き残りだべさ。」
正面をカッと見開いて固まる伊藤奏。
「……。」
何故か、左腕を握りながら震えている様子になって来た。
ピシッと椎葉きよしの肩を叩く伊東奏。
「今だから言えるけど、シルビアがアメリカで軍の仕事が入ったべ?俺が替わりにマネージャーしてた時、大変だったさぁ。偉い目にあった。アイドルのマネージャなんて、2度とやらん。なんでウチの会社?CMでお前ら使ったかなぁ~。未だに解らん。ポー(ポーランド)や、おフランスでヴルーシカ使って求人のCMしてたみたいだし。ようわからん。お陰でヨーロッパツアーってか。名目中立国のドイツでは物凄い人気だったし。」
「でも、そのツテがあって私、入社出来たんですっ!」
「ハィ。私、椎葉が推薦しました。」
小さく手を上げる椎葉。
「うふふっ、なんのご縁なんでしょうか。あはは。」
「まぁ楽しけりゃいいべさ。アハハッ。」
「オディアやメイファンの変態ガイジン・トリオとかしっかり、部屋使ってるんですよね?」
「王のメイは先週かな。ドバイとか中東訪問するとかで、父上殿の王将軍とお忍びで来てた。突然、家の前と言うか、玄関が騒がしいから慌てて外に出たらさ、お付きの軍人や衛兵を引き連れて2人で来やがんの。ほんとびっくりしたわ。でも、王将軍の手料理の中華料理最高だった。女真帝国の最高トップがなんで新大阪の庶民の家へ泊まりに来るか不思議。でも黄社長が美味しい、美味しいと大感激してた。あー、そんでオディアは先月、一週間いたな。あいつは赤ちゃんの時と一緒。朝、暑苦しくて気が付いたら人のベットに入って背中、ピタッと俺にくっつけて寝てやがる。28歳のデカ女がだよ。もう。暑苦しくて敵わん。」
「あっ先月、エルが、変態帰って来た!って言うてた。あーそれ、それ!オデ女も幼少期の寂しい気持ちがまだ、残ってるんじゃないのかなぁ。高校の時もそんな事ありましたよね。高校2年の和歌山の白浜、アイドル合宿で!もうそれからみんな慣れましたけど、始めはエル兄ィ、変態ヲタだから、妹分と毎晩、何かやってるって。」
「何?知らん。おげれつな妄想。初めて聞いた。なんだ~それ。」
「でも、シルビア先生と3人で寝ていると聞いてみんな、なんとなくがっかり。」
「はははっ。ほんまに。オディアは俺が小6?中学1年生の時かな?赤ちゃんの時、家に来たからな。学校から帰ってきたらピタピタ俺にくっつくか、母さんにくっついてたな。はははっ。可愛かったな。」
「でも、今、あんなスーパーボディの女いたら、間違い起きませんか?」
「はあい?なんでやねん。君ら妄想しすぎ。俺がシルビアやエルと会うまえからオディアとずっと一緒だからなぁ。オディアと暮らした方が長い。生後3か月位の赤ちゃんの時からずっと家にいるし。っちゅーか、オディアは養子縁組で椎葉家の長女だよ。長女!俺の妹。年の離れた妹だな。」
「そうですよね!見栄えは、思いっきり外人さんですけど。エル兄ィの実の妹ですよね。でも、2人きりで寝てるとき、シルビア先生、焼き餅焼かないの?アッ?(オディアが来た時、先月は毎晩橿原の訓練でめっちゃ臭い発酵制服、洗濯しょうと思ってたらいつの間にか盗まれた時だ!)」
「何っアッ?て。アッって。」
「いえいえ、でもエル兄~、今でも会社の女子会で(なんであの課長にぃ~、あんな金髪お人形みたいな奥さんがぁ)って必ず話が出てますよ~っ。」
「よ~って、俺は女子会の酒のアテか!」
「まぁ、まぁエル兄ィ、それはそれで、ある意味人気者なんです~。」
「ある意味って、なんか納得いかないなぁ。話戻るけど、シルビアは、嫁はさ、ポーのホストファミリーの子だったんだわ。」
「シルビア先生とエル姫。ご夫婦ともにポーランド軍人さんですよね。」
「んだよ。マズル大佐。がポーのローマン、おやっさんの階級。オヤジは自衛隊だから1等宙佐だった。」
「その時、シルビア先生いくつ?」
「ん~12歳かな……11かぁ?」
「えぇぇ~!それマズイですょ淫行罪で捕まりますよ~エル兄ィ!しかもロリコン!椎葉課長!ヲタは知ってますけどぉ、ロリヲタだったんですか?~。」
「声デカイ!ちゃう、ちゃう!声デカイ。なんで核心で、大衆の面前で名前いう。ホストの家にいただけ!もう皆同じ反応するから、シルビアとの出会いの話したくなかったんだわ。」
「ゴメンなさい。……それでそれで。」
「えっ?まだ聴くの?」
「もぅ、課長~10歳ちょいだったら日本なら小学5~6年生ですけど、やっぱり可愛いかったんだ。」
「カナちゃんね~、俺その時、ビックリしたのさ。可愛いいとかじゃなく触っちゃいけないお人形さんみたいで鳥肌が立った。小さい頃、栗山へ遊びに来て、知ってるのにも関わらずだよ。スマハンドで見てはいたものも。実際にポーの家に言って、その時は。一緒にいた妹も綺麗過ぎてビックリ!ん~まぁ妹、ただ、今は、妹の方は恐ろしいですけどォ。」
「あっそれ、エル怒りますよ。でも今では課長もシルビア先生っ、エル兄ィも、ちゃっかりアレクくん作ってるし。する事してるじゃないエル兄ィ。」
「……まぁ否定出来ませんけどォ。」
オタマジャクシのようなエッチな横目で椎葉を見る伊東。
「カナちゃん、ただね、既にシルビアさぁ、12歳でワルシャワ大学の1年生だったんだわ。それにもビックリたまげたべさ。」
「え~初耳。どう言う事?」
「ポー(ポーランド)の国を挙げてのジーナス・プロジェクトの一環、学力次第で飛び級とかなんちゃらで、日本みたく大学受験資格とかでなくて、国の推薦で飛び級だってさ。」
「なんか聞いた事ある~。ヨーロッパとかそういうの進んでますよね。本当にやってるんですね~。まぁ、課長の言うように、年齢に関係なく日本も大学受験の資格試験みたいのあるけどぉ。」
「んでさ、あろう事か、大学でおんなじクラス。それから4年間ずーっと、ずーっとシルビアに勉強見てもらってた。日本語学科なのに12歳の子に日本人のオラが、日本語の勉強見てもらってた。それもスパルタで……まぁ色々オモロかったけど。」
「クスクスッ、なんか売れない美少女漫画みたい。」
「売れないが余計じゃ。」
「なり染めは?課長から手出したんでしょ?シルビア先生に何歳の時に手だしたんですか?」
「な、なんて事を……そんなに酒も飲んどらんのに、この娘は……。」
「フフっ西女みんな思ってます。」
「ませたガキ共め。」
「ませ、ませですよ。女の子は。」
呆れて、ジーっと横目で伊東奏をみる椎葉。
「大学卒業した年にウチの?親父とシルビアのローマン叔父さんが同時に亡くなったべ?なんだかな~。同じ年に俺は卒業してこの会社に入った。シルを意識し始めたのはその位か?いやいや、その後かな?その後だな~。」
「その時、課長お幾つ?」
「ん?卒業したのは24……かな。」
「ふ~ん。」
「シルビアはその頃、父親の影響でバリバリの軍人になって、19の時は大尉だって。入隊2年経たない内に、地球勤務だけどヒェェ~だべ。大尉ってなんじゃ~って。」
「そぅですか……」
( え~っ!凄い。2年目と言えば私はまだ入院中で平の訓練生じゃ。なんじゃその天才具合は。 )
少し嫉妬の感情が芽生える伊東少尉。
「まぁシルビア先生からそれとなく聞きましたけどォ。今もバリバリの軍人さんですよね?シルビア先生。」
「今は丘珠札幌宙空ステーションの派遣軍人だわ。ポーで若い頃は、シルビアは軍人だからデートする時、俺は民間人で私服とか背広、シルは上級士官服の軍服だから(ヤポニスキーが捕まった)みたいな町中の反応。……ハハハッ。」
「課長?あれっエル兄ちゃん、え~と、」
「何よ。なんだべ。」
「え~と、合わない。2浪したの?」
ん~と言いながら袋から缶ビールを取り出す椎葉。
ビールの飲み口をカパっと開け、小さくカンパイ~する2人。
( ズビズビっあ~うめ~っ!しみる~椎葉課長。美味しい。 テヘッ! )
オッサン化現象の伊東を横目で見る椎葉。
「さすがカナちゃん。実は千歳シーラスワンの宙空HARMOR部隊にいた……入院期間も入れてほぼ2年か。入院の方が倍長い、かな?千歳シーラスワンだ。」
「なんです?なんですか?本当ですかっ!?なんですか課長、初耳です。アニメと軍事オタクなんでしょ?オタクの、だったらいいな想像?オタクな妄想はキモいっすよ。」
「はは、妄想ちゃう。小林も同じだ。俺の高校、栗高にそんな部活がなかったから。」
「西女も女子高だから、ないっす。日本全国、どこにもそんな部活ないですよ。」
「ハハハハ、だから体力作りと小遣い稼ぎ兼ねてコバと2人でさ、高校時代は夜間と土日だけ陸軍予備役学校行ってさ、その流れで高校卒業後は千歳打撃群、カナちゃんの行ってたシーラスワンにスライド入隊したんだべ。」
「へ~、全くの初耳。初耳ですよ。課長!なんで今まで黙ってたんですか?でも、今でも小林さんと課長、めっちゃ仲良いですよね~。」
「良かねーよ。今はアイツ本物の医薬品会社のプロパーになり臭って。大怪我したからしかたないけどぉ、まぁ俺も同じか、ハハハ」
下から椎葉を覗くように見る伊東だった。
( 本当に何も知らないんだ、このオタク。小林さんが復軍したの。 )
「小林は何時も予備校の時からナンバーワン。栗校の勉強もナンバーワンだった。シュミレーターはえぐかった。ワールドチャンプだってよ。俺は1回もコバに勝った事ないべさ。俺は練習嫌いでサボってたけど。」
( 小林大佐は絶対勝てないヤツが1人いた……て言ってけどォ。 )
「カナちゃん?」
「なんですか?」
おつまみのビーフジャーキーに手を出す伊東。
「あの~、なんと言うか。」
「なんです?もったいぶらないで下さい!」
「……2人とも千歳のあれの生き残りだべさ。」
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「……。」
何故か、左腕を握りながら震えている様子になって来た。
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