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第15章 地球艦隊集結。
第3話 天満橋商店街。
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■ ㈱高崎薬品 天満橋商店街本社、試験検査室。
「椎葉課長……ちょっと椎葉課長!」
医療ベットの上で横になったまま、動かない椎葉きよし。
「課長!」
ほっぺたをギュッとちねる。いつものカナちゃん。
すでに、軍服からOLスーツに着替えていた。
「イタタタ!もぅ~このまま寝かせてけれ~寝たい~おじさん……お疲れ……れ~、ガクッ……。」
左右にゴロゴロ転がり、結局反対側に向いて寝るきよし。
めっちゃ爆睡のすやすやモードだった。
「ちょっとエル兄ぃ!もう、ちょっと、ここ家じゃないですよ~!私、伊東です。奏ですよ課長!」
腕を組み、にらむ伊東奏。
そしていきなり、
「トゥーッ!」
と、伊東が脇腹チョップ!
びっくりして起きる椎葉。
「わ!ぐわぁ……?イテ~って……あれっカナちゃんだべさ。」
上体を起こしつつ、ポケ~とする椎葉。
「あれ?カナちゃんだべさ。じゃないですよ、課長~寝ぼけないで下さい。」
「なんでカナちゃんいるの?」
目を擦りながら、まだ現状が良く分からない椎葉。
「ここの会社はウチの取引先でしょう。たまたま販社打ち合せで。小林さんと廊下であって、」
低い声で小林のモノマネをする伊東奏。
「(点滴終わってシー、ヨダレ垂らして爆睡してるから起こしてくれ~、シーを頼む。)ですって。」
まだ、寝ぼけてる椎葉。
「んで、コバは?」
「もう外廻りに行ったんじゃないですか。それより課長今晩、北海道の実家に帰るんじゃないですか?」
「ぐあぁ~かぁぁぁ~!ムニャムニャ……。」
両腕をのばしてあくびをする椎葉課長。
「あれ?……カナちゃん、今何時~。」
壁にある時計を指差す伊東。
「ゲッ!3時半。今日は休暇だけど、一旦会社に戻る。」
「リニア乗る前に小林さん連絡くれ~って。」
「ハイハイ」
「ハイは1回!」
「ファイ……。」
声がひっくり返り答える椎葉。
そして、OL伊東に手を引っ張られて、駄々っ子のように会社ビルを出て、商店街を行く寝グセ頭の椎葉きよし課長。
「椎葉課長……ちょっと椎葉課長!」
医療ベットの上で横になったまま、動かない椎葉きよし。
「課長!」
ほっぺたをギュッとちねる。いつものカナちゃん。
すでに、軍服からOLスーツに着替えていた。
「イタタタ!もぅ~このまま寝かせてけれ~寝たい~おじさん……お疲れ……れ~、ガクッ……。」
左右にゴロゴロ転がり、結局反対側に向いて寝るきよし。
めっちゃ爆睡のすやすやモードだった。
「ちょっとエル兄ぃ!もう、ちょっと、ここ家じゃないですよ~!私、伊東です。奏ですよ課長!」
腕を組み、にらむ伊東奏。
そしていきなり、
「トゥーッ!」
と、伊東が脇腹チョップ!
びっくりして起きる椎葉。
「わ!ぐわぁ……?イテ~って……あれっカナちゃんだべさ。」
上体を起こしつつ、ポケ~とする椎葉。
「あれ?カナちゃんだべさ。じゃないですよ、課長~寝ぼけないで下さい。」
「なんでカナちゃんいるの?」
目を擦りながら、まだ現状が良く分からない椎葉。
「ここの会社はウチの取引先でしょう。たまたま販社打ち合せで。小林さんと廊下であって、」
低い声で小林のモノマネをする伊東奏。
「(点滴終わってシー、ヨダレ垂らして爆睡してるから起こしてくれ~、シーを頼む。)ですって。」
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「もう外廻りに行ったんじゃないですか。それより課長今晩、北海道の実家に帰るんじゃないですか?」
「ぐあぁ~かぁぁぁ~!ムニャムニャ……。」
両腕をのばしてあくびをする椎葉課長。
「あれ?……カナちゃん、今何時~。」
壁にある時計を指差す伊東。
「ゲッ!3時半。今日は休暇だけど、一旦会社に戻る。」
「リニア乗る前に小林さん連絡くれ~って。」
「ハイハイ」
「ハイは1回!」
「ファイ……。」
声がひっくり返り答える椎葉。
そして、OL伊東に手を引っ張られて、駄々っ子のように会社ビルを出て、商店街を行く寝グセ頭の椎葉きよし課長。
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