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第12章 スイート・チャイルド・オー・マイン。
第7話 災難去って、また災難。
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メインバーニアの大きなオレンジ色の炎が消える吉田HARMOR。
きよし・布村タンデムモービルとお互いの胸を引っ付けたまま急に落下し始めた。
「え~!」
「うっそー!」
「きゃー!おぢる~っ!」
「みんな、構うな!行くぞエイモス!両腕部バーニア、脚部バーニア全開!」
反動をつけるために引き付けた両腕の肘のバーニアを全開にして腕を伸ばし、吉田は右脚のバーニアを全開にし大きく蹴り上げた。
「ぬおぉぉぉ~!行っけー!」
下になっている吉田HARMORが地面へ墜落する前に、巴投げできよし・布村タンデムモービルを後ろに放り投げた。
(( キャー! ))
(( あれ~っ! ))
再び大騒ぎなきよし・布村タンデムモービルのコクピット。
吉田HARMORの右足がバーニア噴射も手伝って大きく前に蹴り上げる。
きよし・布村タンデムモービルの左足大腿部から大きくねじり上がった。
側転の様にねじれて宙返りをして、足、臀部を地面に叩きつけて着地した。
(( ドドンッ! ))
運よく2本脚で立つことが出来た。
カエル脚で立ったのだった。
エイモスがきよし戦法を学習して細かくバーニアを制御して着地したのだった。
吉田HARMORでも、エイモスが肩や肘のバーニアをうまく噴射して、トラックのコンテナの上に背中から落下した。
(( ガシャンガシャン!ドカドカ!ガシャンッ! ))
コンテナがクッションになったのであろうか、何事もなかった。
両目を思いっきりつむっていた5人の少女たち。
ヘッドギアの上に手を置いている布村が、片目を開けて、静まり返るコクピットをキョロキョロと見た。
「えっ?終わった、終わった?えっ?……やったー!きゃーパンダ隊長ー!」
(( やったー! ))
(( きゃー! ))
(( やったー! ))
大喜びのきよし・布村タンデムモービルのコクピット内。着陸のスタンバイをしていた大勢の自衛隊員や日本国軍兵士、フェリーターミナルの対馬の避難民など、湾内の至る所から歓声や拍手、口笛などが上がった。
(( オォォォォー! ))
(( やったー! ))
(( おめでとうー! ))
世界中のシラス同盟国軍が、きよし・布村タンデムモービルのランディングの無事を祝福した。
千歳シーラスワンのオペレーションルーム、オペレーション“ハリケーン”で向かう12か国の機動部隊、空母、戦略潜水艦内、日本の首相官邸、各国大統領府など。
そして、ホワイトハウスのアメリカ大統領。
( YES!YES! )
ガッツポーズをしていた。
静まり返る吉田のコックピット。
吉田が、片目を開けて左右を見た。
コクピットシールドが無くなった正面の空間には夜の低い雲がゆっくり漂っている。
「やった……。やったった……。アモス?お兄ちゃん達は?」
( 2機とも無事、ランディング成功しました。 )
「よっしゃ!ぁ~。(ドンッ!)」
ガッツポーズの吉田。しかし、めまいがしてシートに頭を打ち付けた。
( 負傷者なし。吉田さん、血圧が異常に低下しています。意識は大丈夫ですか?バイタル全体が低下。吉田さん聞こえますか? )
「かまへん、かまへんがなぁ……。」
ニッコリして目を閉じる吉田。
その内に、歓声を上げて近寄ってくる人の声や、消防車のサイレンが近寄ってくる音がする。
外殻がバーニア噴射でかなり高温になっているのであろう、金属の焼ける臭いがする。それと、近くで人の声がした。
「吉田!吉田ー!良くやった!」
( あっ、田中対馬長官だ……。 )
田中の声が聞こえて来たのだ。
しかし、出血と疲労で既に動けない、目も開けられない吉田だった。
次第に意識の深淵に沈んでいく吉田だった。
しかし、今までの自分と違う大満足と達成感で満たされながら沈んで行く吉田だった。
◇ ◇
笑顔で2機のHARMORを見上げる曽根。
消防車が吉田HARMORを囲んで、コクピットに掛からないように放水を始めていた。
ガラガラガラっと、大きなチェーンが回りゆっくり伸び上がる大股開きのきよし・布村タンデムモービル。
放水車から放水され、加熱したランドセルから大きな水蒸気の煙が上がる。
ニコニコと見ながら近寄る曽根。
遠くから、ピーピーピーと何かの複数のセンサー音が聞こえて来た。左右に振り替える曽根。
( ピーピーピー。 )
( ピーピーピー。 )
「あ!不味いっ!不味い!その対戦車トラップ止めろー、止めてくれー!」
咄嗟に走る曽根。
曽根たちが仕掛けた対戦車ミサイルのトラップがきよし・布村タンデムモービルを感知してロックオンしたのだった。
きよし・布村タンデムモービルとお互いの胸を引っ付けたまま急に落下し始めた。
「え~!」
「うっそー!」
「きゃー!おぢる~っ!」
「みんな、構うな!行くぞエイモス!両腕部バーニア、脚部バーニア全開!」
反動をつけるために引き付けた両腕の肘のバーニアを全開にして腕を伸ばし、吉田は右脚のバーニアを全開にし大きく蹴り上げた。
「ぬおぉぉぉ~!行っけー!」
下になっている吉田HARMORが地面へ墜落する前に、巴投げできよし・布村タンデムモービルを後ろに放り投げた。
(( キャー! ))
(( あれ~っ! ))
再び大騒ぎなきよし・布村タンデムモービルのコクピット。
吉田HARMORの右足がバーニア噴射も手伝って大きく前に蹴り上げる。
きよし・布村タンデムモービルの左足大腿部から大きくねじり上がった。
側転の様にねじれて宙返りをして、足、臀部を地面に叩きつけて着地した。
(( ドドンッ! ))
運よく2本脚で立つことが出来た。
カエル脚で立ったのだった。
エイモスがきよし戦法を学習して細かくバーニアを制御して着地したのだった。
吉田HARMORでも、エイモスが肩や肘のバーニアをうまく噴射して、トラックのコンテナの上に背中から落下した。
(( ガシャンガシャン!ドカドカ!ガシャンッ! ))
コンテナがクッションになったのであろうか、何事もなかった。
両目を思いっきりつむっていた5人の少女たち。
ヘッドギアの上に手を置いている布村が、片目を開けて、静まり返るコクピットをキョロキョロと見た。
「えっ?終わった、終わった?えっ?……やったー!きゃーパンダ隊長ー!」
(( やったー! ))
(( きゃー! ))
(( やったー! ))
大喜びのきよし・布村タンデムモービルのコクピット内。着陸のスタンバイをしていた大勢の自衛隊員や日本国軍兵士、フェリーターミナルの対馬の避難民など、湾内の至る所から歓声や拍手、口笛などが上がった。
(( オォォォォー! ))
(( やったー! ))
(( おめでとうー! ))
世界中のシラス同盟国軍が、きよし・布村タンデムモービルのランディングの無事を祝福した。
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そして、ホワイトハウスのアメリカ大統領。
( YES!YES! )
ガッツポーズをしていた。
静まり返る吉田のコックピット。
吉田が、片目を開けて左右を見た。
コクピットシールドが無くなった正面の空間には夜の低い雲がゆっくり漂っている。
「やった……。やったった……。アモス?お兄ちゃん達は?」
( 2機とも無事、ランディング成功しました。 )
「よっしゃ!ぁ~。(ドンッ!)」
ガッツポーズの吉田。しかし、めまいがしてシートに頭を打ち付けた。
( 負傷者なし。吉田さん、血圧が異常に低下しています。意識は大丈夫ですか?バイタル全体が低下。吉田さん聞こえますか? )
「かまへん、かまへんがなぁ……。」
ニッコリして目を閉じる吉田。
その内に、歓声を上げて近寄ってくる人の声や、消防車のサイレンが近寄ってくる音がする。
外殻がバーニア噴射でかなり高温になっているのであろう、金属の焼ける臭いがする。それと、近くで人の声がした。
「吉田!吉田ー!良くやった!」
( あっ、田中対馬長官だ……。 )
田中の声が聞こえて来たのだ。
しかし、出血と疲労で既に動けない、目も開けられない吉田だった。
次第に意識の深淵に沈んでいく吉田だった。
しかし、今までの自分と違う大満足と達成感で満たされながら沈んで行く吉田だった。
◇ ◇
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咄嗟に走る曽根。
曽根たちが仕掛けた対戦車ミサイルのトラップがきよし・布村タンデムモービルを感知してロックオンしたのだった。
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