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第10章 激突!
第7話 怒涛の逆噴射!
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暗闇の中、落下してくる2機のHARMOR。
テントの外で落下するHARMORを見上げる自衛隊員と日本国軍兵士たち。
一緒に見上げながら、スマハンドに叫ぶ田中対馬長官。
( 吉田っー!全力対応ー! )
そして再び敬礼をする吉田。
「了解しました長官っ!よっしゃー!バーニア最大出力っー!」
両手、両足で制御を始める吉田。
吉田HARMORのランドセル全てのバーニアによる、怒涛の噴射が始まった。
( シュパーンッ!キィィーン、ジジッ、ドンッ!ドバババババッー!)
バーニアのオレンジ色の眩い噴射炎が厳原湾を照らす。
バーニアの爆音が湾内で響き渡る。港の避難民達は、眩しいバーニアの炎の光を手で遮りながら空を見上げた。
とっさにきよしは、下を向いたままの布村の腰に腕を回し、のけぞりながら抱きかかえた。
布村は振り返り、きよしへ、しがみついた。
落下から一転、今度は制動によるGに耐える少女たち。
(( ドバババババッー! ))
「ううっ、ギューと来るぅ。」
きよしに抱き着いたまま、きつい顔をする布村。
「まだ、もう少しぃ。がんばれ私ぃ、みんなぁ。」
2本の物凄いオレンジ色の炎を出して制動を掛ける吉田HARMOR。
(( ドバババババッー! ))
バーニア全開の制動が続く。海面まで後200メートルの距離しかなくなったが、落下速度が緩やかになり始めた2機のHARMOR。
制御によるGも無くなった。目をゆっくり開いた佐藤結衣。すかさず口を開いた。
「あ~でも、でもエイモスさん、このままゆっくり海面に落ちても大丈夫ですよね~?」
そして鈴木絵里。
「そーよ、わざわざ陸地まで行かなくても、ゆっくり海面に落ちれば、私たち、泳いでいけまいいじゃん。」
同意する寺田麗子と中村・スーザン・幸子。
「そーよ。」
「みんなが居る所まで泳いでいけばいいじゃん。なんかさ、船とかぁいっぱい浮かんでるしぃ。」
安心したのか、思い思いの事を言う4人。左右を振り向く布村。
「どうーなんですか?隊長。」
「ん?ん~……。みんな、海面だからマズんだよ。なっ?エイモス。」
あごを前に振るきよし。
( はい、少尉。皆さん、海面は大変危険です。当機の現状で、海面への落下シュミレーションしました。このまま2機が海中に突入した場合、バーニアのアッセンブリ、核燃料電池の温度が2000度を超えています。通常のシステム制御での使用ではここまで温度は上がりませんが、吉田元日本国兵が手動で無制御のまま噴射しています。もし、この高温のまま海中に入りますと、100パーセントの確率で水蒸気爆発が起きます。我々と、吉田元日本国軍兵士も含め生存率ゼロパーセントです。 )
「えっ?水蒸気爆発って。」
「よく解らないけどぉ、大爆発するから、このHARMORも粉々ってことなの?パンダ隊長。」
「でも私たち、アーマー・スーツ着てるでしょ。エイモスさん。」
( 佐藤さん。水蒸気爆発によって小型原子炉の核物質、当機のプルトニウムが誘発されて核爆発する可能性があるのです。空間より水中、特に海中の方が、誘発係数が高い為です。 )
「はいっ?」
「なん?え?」
「核爆発っ?」
(( えぇぇぇーっ! ))
大驚きの少女達だった。
テントの外で落下するHARMORを見上げる自衛隊員と日本国軍兵士たち。
一緒に見上げながら、スマハンドに叫ぶ田中対馬長官。
( 吉田っー!全力対応ー! )
そして再び敬礼をする吉田。
「了解しました長官っ!よっしゃー!バーニア最大出力っー!」
両手、両足で制御を始める吉田。
吉田HARMORのランドセル全てのバーニアによる、怒涛の噴射が始まった。
( シュパーンッ!キィィーン、ジジッ、ドンッ!ドバババババッー!)
バーニアのオレンジ色の眩い噴射炎が厳原湾を照らす。
バーニアの爆音が湾内で響き渡る。港の避難民達は、眩しいバーニアの炎の光を手で遮りながら空を見上げた。
とっさにきよしは、下を向いたままの布村の腰に腕を回し、のけぞりながら抱きかかえた。
布村は振り返り、きよしへ、しがみついた。
落下から一転、今度は制動によるGに耐える少女たち。
(( ドバババババッー! ))
「ううっ、ギューと来るぅ。」
きよしに抱き着いたまま、きつい顔をする布村。
「まだ、もう少しぃ。がんばれ私ぃ、みんなぁ。」
2本の物凄いオレンジ色の炎を出して制動を掛ける吉田HARMOR。
(( ドバババババッー! ))
バーニア全開の制動が続く。海面まで後200メートルの距離しかなくなったが、落下速度が緩やかになり始めた2機のHARMOR。
制御によるGも無くなった。目をゆっくり開いた佐藤結衣。すかさず口を開いた。
「あ~でも、でもエイモスさん、このままゆっくり海面に落ちても大丈夫ですよね~?」
そして鈴木絵里。
「そーよ、わざわざ陸地まで行かなくても、ゆっくり海面に落ちれば、私たち、泳いでいけまいいじゃん。」
同意する寺田麗子と中村・スーザン・幸子。
「そーよ。」
「みんなが居る所まで泳いでいけばいいじゃん。なんかさ、船とかぁいっぱい浮かんでるしぃ。」
安心したのか、思い思いの事を言う4人。左右を振り向く布村。
「どうーなんですか?隊長。」
「ん?ん~……。みんな、海面だからマズんだよ。なっ?エイモス。」
あごを前に振るきよし。
( はい、少尉。皆さん、海面は大変危険です。当機の現状で、海面への落下シュミレーションしました。このまま2機が海中に突入した場合、バーニアのアッセンブリ、核燃料電池の温度が2000度を超えています。通常のシステム制御での使用ではここまで温度は上がりませんが、吉田元日本国兵が手動で無制御のまま噴射しています。もし、この高温のまま海中に入りますと、100パーセントの確率で水蒸気爆発が起きます。我々と、吉田元日本国軍兵士も含め生存率ゼロパーセントです。 )
「えっ?水蒸気爆発って。」
「よく解らないけどぉ、大爆発するから、このHARMORも粉々ってことなの?パンダ隊長。」
「でも私たち、アーマー・スーツ着てるでしょ。エイモスさん。」
( 佐藤さん。水蒸気爆発によって小型原子炉の核物質、当機のプルトニウムが誘発されて核爆発する可能性があるのです。空間より水中、特に海中の方が、誘発係数が高い為です。 )
「はいっ?」
「なん?え?」
「核爆発っ?」
(( えぇぇぇーっ! ))
大驚きの少女達だった。
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