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第9章 2つの祖国。
第3話 隷属国家の軍人。
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対馬市街地の低いビルの市街地。
ビルに挟まれた比較的広い路地で警戒をする4機の敵HARMOR。
その一台の隊長機がビルの近くで止まり、コクピットシールドを開けながらしゃがみ始めた。
AIがすかさずパイロットに話しかける。
( どういたしましたか?金上尉。警戒中に機外へ出るとは。敵前逃亡ですか?敵前逃亡は銃殺です。そして、外は危険です。先ほどの核爆発の影響で放射線が規定値を遥かにオーバーしています。 )
コクピットシールドが開け切ると、ヘッドギアを脱ぎグローブも脱いで、素手で頭をワシワシと掻く、南北朝鮮軍のパイロットの金上尉だった。
その隊長機の周りに3機の部下のHARMORも集まって来た。
彼らもコクピットシールドを開けながらしゃがみ始めた。
金のコクピットでは、室内灯も警告色のオレンジに変わった。
床からは小さな小窓が開き、先ほど金を狙った溶接アームが出ようとしていた。
床から出始めたレーザー溶接アームを脚で踏んづける。
( ガシャ。 )
「何?お前は何を言ってる。クソしに外へ出るだけだ。クソ位いいだろうが!」
外にでるパイロット。
コクピット入り口に立ち手足を広げて深呼吸する金上尉。
( 危険!危険!高濃度の放射能を検知。危険!危険! )
コクピットの中でうるさく警告しているAIだった。
パイロットスーツの袖を下げてスマハンドの電源も切る金上尉。
「フンっ!」
鼻で笑ってマニュピレーターに乗り、手動で操作して地上に降りた。
HARMORの足元に立ち、パイロットスーツの上半身をめくって、立小便の準備を始めた。
「ケッ!せっかくクソしようと思っとったのに。けったくそ悪い。クソの頭、出とったのに、もぐっちまったがな。」
日本語で話し始めた彼も元、日本人だった。
( はははっ。 )
笑いながら部下の3人もやってきた。
3人とも笑いながらパイロットスーツの上半身を脱いで立小便の準備をする。
金に並んで立った4人のHARMORパイロット。
金と部下3人は日本生まれの日本育ちだった。
「なんや、さっきの核爆発を見てから、なぁ、たかちゃんよ。俺やる気ぃ、のうなったがな。」
「吉田(金上尉の通名:吉田隆)も、どないやねん?ホンマぁ。」
ジョジョジョと立小便が始まる。
金上尉こと日本での通称、吉田隆が面白くない顔で話始める。
「もう、奴隷っ奴隷って!なんやねん、あんAIっ!めっちゃ腹立つわ。ホンマにぃ。」
「せやねん。たかちゃん、俺も他の分隊の事聞いとったら、AIが突然、突然な、奴隷がーってほざきよってからに。なんやねん奴隷ってホンマ~。今の時代に奴隷っ奴隷ってめちゃくちゃ腹立つわぁ。たいがいにせんとホンマにぃ。○チガイ中華。ホンマにあいつ等!もう~俺はイヤヤ!」
うなずく部下の2人。その1人が吉田を見て、シミジミ話し始めた。
「俺、もともとこの対馬の日本国軍でな、HARMORの訓練受けてたやんか、せつなくて切なくて。もう、辞めたいがなぁ。なんで元日本人の俺が、日本人のジジババ殺さなあかんねゃ?対馬侵攻って、軍隊同士のぶつかり合いと、ちゃうんかい!HARMOR同士のぶつかり合いとちゃうんか!ホンマにぃ。真っ先に民間人、手~出しやがってからにぃ。ホンマ。ネイティブの半島人はクソ!ほんまにぃクソやで。俺の下宿先もさっき見たけど、HARMORで潰されてるやんかぁ、なんやねん!腹立つわぁ。下宿のおばちゃん、おっちゃん、どないやねん。もぅめっちゃ腹立った。むっちゃ腹クソわるいやんか。なんや中華が言うとる、俺が会うた事もない韓国の親戚のために命掛けるなんて。めちゃくちゃバカ臭いやん。そう思わんか?たかっ!吉田っ!金隊長。こんなクソ中華のために戦争しとうないやんか!ホンマにぃ。」
うなずく吉田が、熱く語る。
「せや、せや。なんやねんアイツ等。あーもうプリンプリンの女の子を襲ってるし、いい年こいたネイティブの上官ども見とったらぁホンマぁ、ブチ殺したくなったやんか!もうほんまに○チガイやわ、ほ~んまに!まぁ俺も両親ともネイティブやけど。もうなんか、恥ずかしゅうて恥ずかしゅうて、思ったやんか。釧路で元日本国軍だった小林っちゅう地上部隊の奴も恥ずかしゅうて恥ずかしゅうてと言っとった。アイツのジ様とバ様は北やって。な~せやろ。侵攻初日の夜やんか。そん小林と一緒に4人のおねぇちゃん助けたがな。それが、こん戦の善行やんか。どないやねん。」
「ホンマに○チガイだ。徹底してる。なんで日本の女の子をあそこまで出来るかぁ。もう嫌だ。もう恥ずかしい。200人のプリンプリンの女の子並んだ時、あのデブ、めっちゃ殺そうと思た。」
「どないする?もう辞めるんか?どないすんねん!おい、たかっ!」
黙り込む吉田。
「……。」
吉田が口を開いた。
「なんと言うか、めっちゃ間が悪い。悪いがなぁ~。そんで弟が……さっき確認したらロストやって。くっ。なんで死ななあかんねや。俺が連れて……ちくしょう。もう。」
4人の放尿が止まる。
「……。」
立小便が終わって、服を元に戻す4人。
話を続ける吉田。
「ほんで、ホンマにアホっ。もうこんな時に俺の親父たちがな、もうアホやでぇ~もう、いつの間にやら、日本から明洞に帰えっとんねんな。アホかっ!ホンマにぃ。俺の嫁と、孫娘と一緒に暮らしたいーって明洞にいるやんか。ノコノコと、中華の人質にぃ勝手にぃなりおって、ホンマにぃ。アホやでっ。」
( 何っ! )
「ホンマか?えぇぇ……。」
「えー!うわ~。なん~でやねん。」
「それっめっちゃキッツー!キッツーどないすんねん?たかっ?どないやねん。」
3人は驚いてから深刻な顔になる。もし、降伏が帝国にバレたら家族が殺される事になる。
「俺は、俺の家族はホン~マに間が悪いがな。アホか!独身のお前たちだけでも日本に降伏したらええやんか。俺は降伏出けへん。娘や、嫁が殺されたら、もう、たまったもんやない。ここで戦い抜くしかあらへんて。ホンマに、ホンマやで。」
無言になる3人のHARMORパイロットたち。
もともとこの3人は在日韓国人で、生まれや育ちも日本だった。
普通に日本の学校を卒業後、日本国軍に入隊した同期だった。
しかし、中華人民共和国が朝鮮半島を占領後、世界中に呼び掛けた帰国事業で、特に自衛隊員、日本国軍出身者は高待遇で韓国に帰省したのだった。
その時は若気の至りで日本にも、家族にも不満があり、思い切って弟と共に祖国韓国に帰ったのだった。
吉田(金)は祖国で韓国人女性と結婚して最近子宝にも授かった。
がしかし、今となっては思いっきり後悔していたのであった。
よりによって日本に居た両親も日本の全てを引き払って韓国にいたのだった。
その時、4人の後ろから男の声が聞こえて来た。
「どないやねん吉田っ?ホンマにどないすんねゃ?」
どこかで聞きなれた声が、4人の後ろからしたのだった。
振り向くと、懐かしい顔が2つあった。
ビルに挟まれた比較的広い路地で警戒をする4機の敵HARMOR。
その一台の隊長機がビルの近くで止まり、コクピットシールドを開けながらしゃがみ始めた。
AIがすかさずパイロットに話しかける。
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コクピットシールドが開け切ると、ヘッドギアを脱ぎグローブも脱いで、素手で頭をワシワシと掻く、南北朝鮮軍のパイロットの金上尉だった。
その隊長機の周りに3機の部下のHARMORも集まって来た。
彼らもコクピットシールドを開けながらしゃがみ始めた。
金のコクピットでは、室内灯も警告色のオレンジに変わった。
床からは小さな小窓が開き、先ほど金を狙った溶接アームが出ようとしていた。
床から出始めたレーザー溶接アームを脚で踏んづける。
( ガシャ。 )
「何?お前は何を言ってる。クソしに外へ出るだけだ。クソ位いいだろうが!」
外にでるパイロット。
コクピット入り口に立ち手足を広げて深呼吸する金上尉。
( 危険!危険!高濃度の放射能を検知。危険!危険! )
コクピットの中でうるさく警告しているAIだった。
パイロットスーツの袖を下げてスマハンドの電源も切る金上尉。
「フンっ!」
鼻で笑ってマニュピレーターに乗り、手動で操作して地上に降りた。
HARMORの足元に立ち、パイロットスーツの上半身をめくって、立小便の準備を始めた。
「ケッ!せっかくクソしようと思っとったのに。けったくそ悪い。クソの頭、出とったのに、もぐっちまったがな。」
日本語で話し始めた彼も元、日本人だった。
( はははっ。 )
笑いながら部下の3人もやってきた。
3人とも笑いながらパイロットスーツの上半身を脱いで立小便の準備をする。
金に並んで立った4人のHARMORパイロット。
金と部下3人は日本生まれの日本育ちだった。
「なんや、さっきの核爆発を見てから、なぁ、たかちゃんよ。俺やる気ぃ、のうなったがな。」
「吉田(金上尉の通名:吉田隆)も、どないやねん?ホンマぁ。」
ジョジョジョと立小便が始まる。
金上尉こと日本での通称、吉田隆が面白くない顔で話始める。
「もう、奴隷っ奴隷って!なんやねん、あんAIっ!めっちゃ腹立つわ。ホンマにぃ。」
「せやねん。たかちゃん、俺も他の分隊の事聞いとったら、AIが突然、突然な、奴隷がーってほざきよってからに。なんやねん奴隷ってホンマ~。今の時代に奴隷っ奴隷ってめちゃくちゃ腹立つわぁ。たいがいにせんとホンマにぃ。○チガイ中華。ホンマにあいつ等!もう~俺はイヤヤ!」
うなずく部下の2人。その1人が吉田を見て、シミジミ話し始めた。
「俺、もともとこの対馬の日本国軍でな、HARMORの訓練受けてたやんか、せつなくて切なくて。もう、辞めたいがなぁ。なんで元日本人の俺が、日本人のジジババ殺さなあかんねゃ?対馬侵攻って、軍隊同士のぶつかり合いと、ちゃうんかい!HARMOR同士のぶつかり合いとちゃうんか!ホンマにぃ。真っ先に民間人、手~出しやがってからにぃ。ホンマ。ネイティブの半島人はクソ!ほんまにぃクソやで。俺の下宿先もさっき見たけど、HARMORで潰されてるやんかぁ、なんやねん!腹立つわぁ。下宿のおばちゃん、おっちゃん、どないやねん。もぅめっちゃ腹立った。むっちゃ腹クソわるいやんか。なんや中華が言うとる、俺が会うた事もない韓国の親戚のために命掛けるなんて。めちゃくちゃバカ臭いやん。そう思わんか?たかっ!吉田っ!金隊長。こんなクソ中華のために戦争しとうないやんか!ホンマにぃ。」
うなずく吉田が、熱く語る。
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「ホンマに○チガイだ。徹底してる。なんで日本の女の子をあそこまで出来るかぁ。もう嫌だ。もう恥ずかしい。200人のプリンプリンの女の子並んだ時、あのデブ、めっちゃ殺そうと思た。」
「どないする?もう辞めるんか?どないすんねん!おい、たかっ!」
黙り込む吉田。
「……。」
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「なんと言うか、めっちゃ間が悪い。悪いがなぁ~。そんで弟が……さっき確認したらロストやって。くっ。なんで死ななあかんねや。俺が連れて……ちくしょう。もう。」
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「……。」
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「ほんで、ホンマにアホっ。もうこんな時に俺の親父たちがな、もうアホやでぇ~もう、いつの間にやら、日本から明洞に帰えっとんねんな。アホかっ!ホンマにぃ。俺の嫁と、孫娘と一緒に暮らしたいーって明洞にいるやんか。ノコノコと、中華の人質にぃ勝手にぃなりおって、ホンマにぃ。アホやでっ。」
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