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第8章 核の恐怖。
第8話 休憩。
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ひと休みを始めるパンダチーム。
ヘッドギアの正面ガラスシールドを開ける布村。
結構、汗だくだった。
「ハァハァ、エイモスさん、喉ぉ~乾いたんだけどぉ。」
( 愛ちゃん、了解。そこの建物の影で機体も休めます。飲料水などは椎葉少尉席後方の冷蔵庫にあります。その奥は核物質極低温保管庫ですので注意が必要です。 )
( はぁいっ? )
きよしの後部の小さなドアに目がいく5人。佐藤結衣がビビって横目で見た。
「核物質って。そんなのコクピットにあるんだ。AXISのHARMORは。えぇぇ~!エイモスさん被爆とか、私達大丈夫なんですか!もう1時間も居て。遅いけどぉ。」
え~っと、怪訝な顔をしてビビる5人の少女たちだった。
( はい、皆さんが入るラドンやラジウム温泉程度の被ばく量もないです。全く問題はありません。もし被爆しても、皆さんの血行が良くなって体温が上がる程度です。 )
「えっ?そうなの?長万部の二股ラジウム温泉なら、たまに両親と行くし。なんだぁ~そうなの。」
と鈴木絵里。
「まぁ、私、冷え性だからいいけどぉ。ビックリビックリ。ウチの第1雅ホテルの新館に、ラドンの岩盤温泉あるし。ビックリビックリ。」
と布村愛子。
「以前、中坊の時かな、ママの取材の手伝いでさ、日本の放射線温泉めぐりで行ったわよ。昭和天皇が行った三朝とか、岩手の玉川温泉とか。めっちゃ体温まった。」
と中村・スーザン・幸子。
「サッチー、凄い。やっぱお金持ち。日本全国だって。( 麗、そんな事ないよ。 )いいえ、サッチーは、お金持ちよ。ウチは教師だからなぁ。実家が苫小牧だから、パパがサーフィンで苫小牧の浜厚真いくからさ。スーパー銭湯なら何回かいったなぁ。たしかラドンだと思うけどぉ。豚丼おいしいから覚えてたけどぉ。」
と寺田麗子。
「はぁ~。熱い~っ。蒸し、蒸しじゃない?核物質があるからこんなに暑いのかなぁってね、エイモスさん。アチー。」
動く右腕で、額の汗をぬぐう佐藤結衣。
( 佐藤さん。このきよし・布村タンデムモービルのコクピットは2名搭乗を前提の省エネタイプです。その為、冷却機能が間に合わない可能性もあります。この空間で6名ですからね。皆さんが酸欠にならない様に、空調はフル回転ですわ。今、夏ですから。しかも室内湿度は80パーセントです。宇宙専用のHARMORではその様な事はありませんが。 )
解った様な、解らなかった様な顔をして、きよしの横顔を見る佐藤結衣だった。
4階建てのビルの裏に回ったきよし・布村タンデムモービル。
ビルの側に立ち、ゆっくりカエルしゃがみをして停止した。
核爆発によって熱せられた背中のシールド類も冷えていく。
「エイモス。全員のカスケード硬化解除。周辺の警戒は千歳シーラスワンにシーラス衛星接続を依頼。エイモスがリンケージ後、監視をしてくれ。」
( 了解しました。シーラスワン、スミス中佐に変わりメリッサ・ガー・サイオン秘書事務官から了解を得ました。シーラス攻撃戦闘衛星「すみれ」のポーリングデータ確認。……監視衛星接続プロトコル開始。……接続完了。私が監視いたします。もう1基、武装衛星基地アレースの戦闘衛星モリガン1に接続しました。全接続を完了しました。いつでも衛星軌道上から援護攻撃が可能となります。 )
カスケード硬化が解けて、自由に動けるようになった少女たち。
きよしが装備BOXから自衛隊タオルをみんなに渡した。
汗をぬぐう少女たち。
「衛星から監視って。へ~!凄いんだぁ。良く解ってないけどぉ。ね、パンダ隊長。」
タオルで喉や、脇のアセを拭いながら布村がきよしに話しかける。
きよしもヘッドギアを脱いで、頭の汗をタオルでぬぐった。
ニッコリして全員に話した。
「まぁとりあえず、エイモスが周りを良く見ているから、みんな、ひと休みしてねっ。ちゅー事だべさ。ひと休みしよう。」
ニッコリする5人の少女たち。
手足を思いっきり伸ばし始める布村たち。
「ふ~!きゃー!もう~、緊張した。」
手足を揉みながら思い思いに言う4人の少女。
「うわー!もう緊張~っ!汗だくっ!きよしさん!ちょっと愛っ!温泉入りたい。愛子のホテルでノンビリしたいーっ!」
愛子の背中をペシペシ叩く鈴木絵里。
「うわー、疲れたぁー!本当に温泉浸かりたいーっ。めっちゃ緊張したー!温泉から上がったらカルゲンかスズランのガラナ飲みながらゆっくりしたいっ!」
自分の肩を揉みながら脱力する寺田麗子。
「もうゲロゲローっ。キャー疲れた。温泉行きたいーっ!温泉のマッサージチェアーでノンビリしたいっー!足の裏ゴロゴロしたいしぃ。」
足の裏をマッサージする中村・スーザン・幸子だった。
おのおのが好き放題に文句をいって体をほぐした。
きよしが、後ろの冷蔵庫のドアから自衛隊レーションのパイナップルジュースを5人の少女たちに手渡しした。チュウチュウ、ゴクゴク飲む5人の少女たち。
「ひゃー!ひゃーっ!もう生き返る~。」
「うわぁむっちゃ美味しい。でもなんか、懐かしい味。ゴクゴクゴクッ!」
「ふぅー。肩凝った。私のきよしぃ揉んで。ゴットハンドお借りします。ウフッ♡」
佐藤結衣が勝手にきよしの左手を後ろ首に当てて、揉ませた。
いつも自宅で女性陣にマッサージをさせられているきよし。
母の京子や、妹の麗子、姉貴分のアイラや京子の同僚のオリエッタ、最近では母との共同研究で良く家にいるきよしの教官であり、上官のジェシカ・スミス中佐に肩や腰のマッサージをさせられていた。
そう考えると、いつもきよしは女性にいじられていた。
だから佐藤結衣の肩もみも全く抵抗がなかった。
気が付いた布村が佐藤結衣に振り向いて、イヤな顔をする。
「ちょっと結衣っ。」
「なーに愛っ。あ~そこ気持ちいいわぁ。疲れが抜ける~。私のきよし、家に持って帰りたいわぁ。」
「抜けるーじゃなく、なんであなただけ。ちょっとパンダさん?」
ジュースを飲みながら下のモニターで何かを確認しているきよし。
「ふぁい、なんでしょう布村ドライバーさん。」
ストローを咥えながら話すきよし。
「いやいやいや、パンダさん。結衣と何をしているの?」
じっときよしを見る4人。
目線に気が付き、えっ?と言う顔をするきよし。チュチュッゴロゴロッとジュースを飲み干す。
「えっ?みんな肩揉んでほしいの?」
首を揉む手を放すきよし。
しかし、目をつむりながらその手をまた首に戻して揉ませる佐藤結衣。
その結衣がシミジミ話始めた。
「わたしさ、この戦で初めて人殺したのよ。敵の兵隊だけど。サンキューさん(39式ホーワ製アサルトライフル)で約30名。だよねサッチー。60発全弾使っちゃたよね。」
「う、うん。そうだけどぉ。」
「そして、さっきは8人位?対人レーダーで切り殺した。それも、真っ2つにね。首揉んでもらう位、いいじゃない?もう人殺しで、地獄に落ちるの決定なんだからさ。」
下を向いて首を揉んでもらいながら、チロッと片目で布村を見る佐藤結衣。
「ふん。お勝手に。プンプンッ。……もうプンッ。」
ヘッドギアの下を閉めて、ジュースの紙をギュッとつぶして腕を組み目をつむる布村。
寺田麗子と鈴木絵里が、真面目に自分たちのモニターをたまに押しながら衛星画像を見ている。
何かに気が付いた鈴木理恵が正面の佐藤結衣を見た。
「結衣?パンダ隊長?あと、敵のHARMOR、残り20機ですよね。」
寺田も目を細めて端末を見る。
「3つのグループに分かれてるわね。8機が2グループ。と、4機の1グループ。っかな?この4機、市街地で孤立してるのね。私たちの正面で、ミサイル?かなんかを撃った敵だよね。」
2人を見て軽くうなずくきよし。きよしも布村の股下モニターで確認していた。
「さぁて、エイモス。バードワンのバーニアは後、何回可能だ。」
( 通常噴射で推定3回が限度です。恐らく3回目は10秒も持ちません。 )
「……了解。じゃーとりあえず5分間の休憩。(コクピットが暗くなる。)空爆まで18分ちょいかぁ」
少女たちからジュースの飲み終わったゴミを集めて収納ボックスに仕舞うきよし。
また、結衣がきよしの左手を勝手に首に持ってきてマッサージをさせ始めた。
呆れて目を見合わせる寺田、鈴木、中村の美少女たちだった。
ヘッドギアの正面ガラスシールドを開ける布村。
結構、汗だくだった。
「ハァハァ、エイモスさん、喉ぉ~乾いたんだけどぉ。」
( 愛ちゃん、了解。そこの建物の影で機体も休めます。飲料水などは椎葉少尉席後方の冷蔵庫にあります。その奥は核物質極低温保管庫ですので注意が必要です。 )
( はぁいっ? )
きよしの後部の小さなドアに目がいく5人。佐藤結衣がビビって横目で見た。
「核物質って。そんなのコクピットにあるんだ。AXISのHARMORは。えぇぇ~!エイモスさん被爆とか、私達大丈夫なんですか!もう1時間も居て。遅いけどぉ。」
え~っと、怪訝な顔をしてビビる5人の少女たちだった。
( はい、皆さんが入るラドンやラジウム温泉程度の被ばく量もないです。全く問題はありません。もし被爆しても、皆さんの血行が良くなって体温が上がる程度です。 )
「えっ?そうなの?長万部の二股ラジウム温泉なら、たまに両親と行くし。なんだぁ~そうなの。」
と鈴木絵里。
「まぁ、私、冷え性だからいいけどぉ。ビックリビックリ。ウチの第1雅ホテルの新館に、ラドンの岩盤温泉あるし。ビックリビックリ。」
と布村愛子。
「以前、中坊の時かな、ママの取材の手伝いでさ、日本の放射線温泉めぐりで行ったわよ。昭和天皇が行った三朝とか、岩手の玉川温泉とか。めっちゃ体温まった。」
と中村・スーザン・幸子。
「サッチー、凄い。やっぱお金持ち。日本全国だって。( 麗、そんな事ないよ。 )いいえ、サッチーは、お金持ちよ。ウチは教師だからなぁ。実家が苫小牧だから、パパがサーフィンで苫小牧の浜厚真いくからさ。スーパー銭湯なら何回かいったなぁ。たしかラドンだと思うけどぉ。豚丼おいしいから覚えてたけどぉ。」
と寺田麗子。
「はぁ~。熱い~っ。蒸し、蒸しじゃない?核物質があるからこんなに暑いのかなぁってね、エイモスさん。アチー。」
動く右腕で、額の汗をぬぐう佐藤結衣。
( 佐藤さん。このきよし・布村タンデムモービルのコクピットは2名搭乗を前提の省エネタイプです。その為、冷却機能が間に合わない可能性もあります。この空間で6名ですからね。皆さんが酸欠にならない様に、空調はフル回転ですわ。今、夏ですから。しかも室内湿度は80パーセントです。宇宙専用のHARMORではその様な事はありませんが。 )
解った様な、解らなかった様な顔をして、きよしの横顔を見る佐藤結衣だった。
4階建てのビルの裏に回ったきよし・布村タンデムモービル。
ビルの側に立ち、ゆっくりカエルしゃがみをして停止した。
核爆発によって熱せられた背中のシールド類も冷えていく。
「エイモス。全員のカスケード硬化解除。周辺の警戒は千歳シーラスワンにシーラス衛星接続を依頼。エイモスがリンケージ後、監視をしてくれ。」
( 了解しました。シーラスワン、スミス中佐に変わりメリッサ・ガー・サイオン秘書事務官から了解を得ました。シーラス攻撃戦闘衛星「すみれ」のポーリングデータ確認。……監視衛星接続プロトコル開始。……接続完了。私が監視いたします。もう1基、武装衛星基地アレースの戦闘衛星モリガン1に接続しました。全接続を完了しました。いつでも衛星軌道上から援護攻撃が可能となります。 )
カスケード硬化が解けて、自由に動けるようになった少女たち。
きよしが装備BOXから自衛隊タオルをみんなに渡した。
汗をぬぐう少女たち。
「衛星から監視って。へ~!凄いんだぁ。良く解ってないけどぉ。ね、パンダ隊長。」
タオルで喉や、脇のアセを拭いながら布村がきよしに話しかける。
きよしもヘッドギアを脱いで、頭の汗をタオルでぬぐった。
ニッコリして全員に話した。
「まぁとりあえず、エイモスが周りを良く見ているから、みんな、ひと休みしてねっ。ちゅー事だべさ。ひと休みしよう。」
ニッコリする5人の少女たち。
手足を思いっきり伸ばし始める布村たち。
「ふ~!きゃー!もう~、緊張した。」
手足を揉みながら思い思いに言う4人の少女。
「うわー!もう緊張~っ!汗だくっ!きよしさん!ちょっと愛っ!温泉入りたい。愛子のホテルでノンビリしたいーっ!」
愛子の背中をペシペシ叩く鈴木絵里。
「うわー、疲れたぁー!本当に温泉浸かりたいーっ。めっちゃ緊張したー!温泉から上がったらカルゲンかスズランのガラナ飲みながらゆっくりしたいっ!」
自分の肩を揉みながら脱力する寺田麗子。
「もうゲロゲローっ。キャー疲れた。温泉行きたいーっ!温泉のマッサージチェアーでノンビリしたいっー!足の裏ゴロゴロしたいしぃ。」
足の裏をマッサージする中村・スーザン・幸子だった。
おのおのが好き放題に文句をいって体をほぐした。
きよしが、後ろの冷蔵庫のドアから自衛隊レーションのパイナップルジュースを5人の少女たちに手渡しした。チュウチュウ、ゴクゴク飲む5人の少女たち。
「ひゃー!ひゃーっ!もう生き返る~。」
「うわぁむっちゃ美味しい。でもなんか、懐かしい味。ゴクゴクゴクッ!」
「ふぅー。肩凝った。私のきよしぃ揉んで。ゴットハンドお借りします。ウフッ♡」
佐藤結衣が勝手にきよしの左手を後ろ首に当てて、揉ませた。
いつも自宅で女性陣にマッサージをさせられているきよし。
母の京子や、妹の麗子、姉貴分のアイラや京子の同僚のオリエッタ、最近では母との共同研究で良く家にいるきよしの教官であり、上官のジェシカ・スミス中佐に肩や腰のマッサージをさせられていた。
そう考えると、いつもきよしは女性にいじられていた。
だから佐藤結衣の肩もみも全く抵抗がなかった。
気が付いた布村が佐藤結衣に振り向いて、イヤな顔をする。
「ちょっと結衣っ。」
「なーに愛っ。あ~そこ気持ちいいわぁ。疲れが抜ける~。私のきよし、家に持って帰りたいわぁ。」
「抜けるーじゃなく、なんであなただけ。ちょっとパンダさん?」
ジュースを飲みながら下のモニターで何かを確認しているきよし。
「ふぁい、なんでしょう布村ドライバーさん。」
ストローを咥えながら話すきよし。
「いやいやいや、パンダさん。結衣と何をしているの?」
じっときよしを見る4人。
目線に気が付き、えっ?と言う顔をするきよし。チュチュッゴロゴロッとジュースを飲み干す。
「えっ?みんな肩揉んでほしいの?」
首を揉む手を放すきよし。
しかし、目をつむりながらその手をまた首に戻して揉ませる佐藤結衣。
その結衣がシミジミ話始めた。
「わたしさ、この戦で初めて人殺したのよ。敵の兵隊だけど。サンキューさん(39式ホーワ製アサルトライフル)で約30名。だよねサッチー。60発全弾使っちゃたよね。」
「う、うん。そうだけどぉ。」
「そして、さっきは8人位?対人レーダーで切り殺した。それも、真っ2つにね。首揉んでもらう位、いいじゃない?もう人殺しで、地獄に落ちるの決定なんだからさ。」
下を向いて首を揉んでもらいながら、チロッと片目で布村を見る佐藤結衣。
「ふん。お勝手に。プンプンッ。……もうプンッ。」
ヘッドギアの下を閉めて、ジュースの紙をギュッとつぶして腕を組み目をつむる布村。
寺田麗子と鈴木絵里が、真面目に自分たちのモニターをたまに押しながら衛星画像を見ている。
何かに気が付いた鈴木理恵が正面の佐藤結衣を見た。
「結衣?パンダ隊長?あと、敵のHARMOR、残り20機ですよね。」
寺田も目を細めて端末を見る。
「3つのグループに分かれてるわね。8機が2グループ。と、4機の1グループ。っかな?この4機、市街地で孤立してるのね。私たちの正面で、ミサイル?かなんかを撃った敵だよね。」
2人を見て軽くうなずくきよし。きよしも布村の股下モニターで確認していた。
「さぁて、エイモス。バードワンのバーニアは後、何回可能だ。」
( 通常噴射で推定3回が限度です。恐らく3回目は10秒も持ちません。 )
「……了解。じゃーとりあえず5分間の休憩。(コクピットが暗くなる。)空爆まで18分ちょいかぁ」
少女たちからジュースの飲み終わったゴミを集めて収納ボックスに仕舞うきよし。
また、結衣がきよしの左手を勝手に首に持ってきてマッサージをさせ始めた。
呆れて目を見合わせる寺田、鈴木、中村の美少女たちだった。
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