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第5章 町会議員、小林未来(みらい)。
第5話 子の気持ち、両親の気持ちと命の恩人。
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宴会部屋入れ口付近で、大勢の泣き声や歓喜の聞こえて来た。
きよしに頭を下げる4人の少女の両親達。
泣きながらお礼を、何度も、何度もしていた。
それを黙ってみる小林親子だった。
楽しく話していた宴会場の皆が、4人の少女の両親のお礼のやり取りの声で静かになり、各々の座椅子の席に戻り始めた。
座椅子に座る人達も、もらい泣きしている。
御舩少将の金髪の奥様も、目に涙を貯めて、愛娘キャシーのブラウンヘアーを優しく撫でながら、説明していた。
やがてその場で、畳にしゃがみ始めるきよしと、きよしの左右に分かれて正座する愛子とジェシカ。
愛子がウルウルし始めている。ジェシカが身を乗り出して母親たちを介抱する。
各両親の後ろには、4人の少女がうつ向いて正座していた。
ブラウンヘアーの白人少女、アメリカ人の中村・スーザン・幸子の母親が、流暢な日本語で涙を流しながらきよしの手を取り、我が子を助けてくれたお礼を述べていた。
「もう、もう、本当に、幸子を助けてくれまして有難うございました。本当に。愛ちゃんも今日を教えてくれて有難う。本当に有難う。ようやく椎葉さんにお礼が言えたわ。」
正座をしながら、後ろを向いて京子を見る中村・スーザン・幸子の母親。
優しくうなずく京子。
そして、日系3世の父親、現アメリカ大手通信・出版社の副編集長の父が急にきよしを見ると泣きしながら、きよしの手をとる。
「がぁ~!う、う……本当に、椎葉さん有難う。本当に娘を助けてくれて。う、う。」
言葉にならない中村・スーザン・幸子の父親のニコラス・T・中村だった。
「う、う。そして今日、スミス中佐さんはいるのかな?」
「はい、私です。」
(( わー!スミス中佐さん! ))
歓喜の声を上げる4家族の夫婦たち。
対馬防衛戦当時、御舩の指示できよしが助けた5人の少女の親元へ、身元の無事の報告をジェシカが1軒1軒、丁寧に報告していたのだった。
「えっ、えっ!あー!あの時は!本当にありがとう。家の中で私たちもパニックになってたのよ。学園に聞いてもスーザンから連絡がないって。日本の地上波では全く対馬の事の情報がなくて。もう心配で、心配で。2日間生きた気がしなかった。仕事も手に着かず、妻と2人で札幌に大至急行ったんだ。その時の夕方、貴女から連絡が来たんだ。もう神様に感謝した。本当に連絡をくれてありがとう。そのあとは、たしかシオンさん?と言う人に担当が代わったけど。最初にスーが助けられてHARMORパイロットの、それも、世界中の軍関係者が知っているお子ちゃまきよし、椎葉さんが確保してるって教えてくれて。本当に有難う。うぅっ。有難う。うっ。」
この、ニコラス・T・中村が役員をしている全米大手通信・出版社は中華資本が入り、日本が中心となったシラス加盟国軍や西側同盟国に批判的な記事を書いていた。
しかし、この日を境に、中村本人の心境が変わり、愛国保守に切り替わる瞬間でもあった。
声が止んだ良いタイミングで、みんなを、自分たちの座椅子に誘導始める布村恵子ママだった。
「さ、皆様。思う話、積るお話が沢山、お有りかと思いますが、ここはもうそろそろ、ご料理が出ますので、お戻りになりましょう。」
「あ~有り難うございます。」
「あ~すみません。すみません。」
ようやく、涙ながらに引き上げる4人の少女の両親たちだった。
きよしに頭を下げる4人の少女の両親達。
泣きながらお礼を、何度も、何度もしていた。
それを黙ってみる小林親子だった。
楽しく話していた宴会場の皆が、4人の少女の両親のお礼のやり取りの声で静かになり、各々の座椅子の席に戻り始めた。
座椅子に座る人達も、もらい泣きしている。
御舩少将の金髪の奥様も、目に涙を貯めて、愛娘キャシーのブラウンヘアーを優しく撫でながら、説明していた。
やがてその場で、畳にしゃがみ始めるきよしと、きよしの左右に分かれて正座する愛子とジェシカ。
愛子がウルウルし始めている。ジェシカが身を乗り出して母親たちを介抱する。
各両親の後ろには、4人の少女がうつ向いて正座していた。
ブラウンヘアーの白人少女、アメリカ人の中村・スーザン・幸子の母親が、流暢な日本語で涙を流しながらきよしの手を取り、我が子を助けてくれたお礼を述べていた。
「もう、もう、本当に、幸子を助けてくれまして有難うございました。本当に。愛ちゃんも今日を教えてくれて有難う。本当に有難う。ようやく椎葉さんにお礼が言えたわ。」
正座をしながら、後ろを向いて京子を見る中村・スーザン・幸子の母親。
優しくうなずく京子。
そして、日系3世の父親、現アメリカ大手通信・出版社の副編集長の父が急にきよしを見ると泣きしながら、きよしの手をとる。
「がぁ~!う、う……本当に、椎葉さん有難う。本当に娘を助けてくれて。う、う。」
言葉にならない中村・スーザン・幸子の父親のニコラス・T・中村だった。
「う、う。そして今日、スミス中佐さんはいるのかな?」
「はい、私です。」
(( わー!スミス中佐さん! ))
歓喜の声を上げる4家族の夫婦たち。
対馬防衛戦当時、御舩の指示できよしが助けた5人の少女の親元へ、身元の無事の報告をジェシカが1軒1軒、丁寧に報告していたのだった。
「えっ、えっ!あー!あの時は!本当にありがとう。家の中で私たちもパニックになってたのよ。学園に聞いてもスーザンから連絡がないって。日本の地上波では全く対馬の事の情報がなくて。もう心配で、心配で。2日間生きた気がしなかった。仕事も手に着かず、妻と2人で札幌に大至急行ったんだ。その時の夕方、貴女から連絡が来たんだ。もう神様に感謝した。本当に連絡をくれてありがとう。そのあとは、たしかシオンさん?と言う人に担当が代わったけど。最初にスーが助けられてHARMORパイロットの、それも、世界中の軍関係者が知っているお子ちゃまきよし、椎葉さんが確保してるって教えてくれて。本当に有難う。うぅっ。有難う。うっ。」
この、ニコラス・T・中村が役員をしている全米大手通信・出版社は中華資本が入り、日本が中心となったシラス加盟国軍や西側同盟国に批判的な記事を書いていた。
しかし、この日を境に、中村本人の心境が変わり、愛国保守に切り替わる瞬間でもあった。
声が止んだ良いタイミングで、みんなを、自分たちの座椅子に誘導始める布村恵子ママだった。
「さ、皆様。思う話、積るお話が沢山、お有りかと思いますが、ここはもうそろそろ、ご料理が出ますので、お戻りになりましょう。」
「あ~有り難うございます。」
「あ~すみません。すみません。」
ようやく、涙ながらに引き上げる4人の少女の両親たちだった。
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