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第5章 町会議員、小林未来(みらい)。
第3話 ドッキリ!地下、豪華絢爛の宴会場!
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所は変わって、北海道、札幌市定山渓の第1雅ホテル。
地下の大宴会場エレベーターホール。
上の階から来たエレベーターが止まった。
( ピンッ。シュ! )
地下1階のエレベータが開くと、数名の和服スタッフと共にお辞儀をして挨拶する布村恵子ママ。
上品に左右の腕を膝外側までピンと伸ばし、日本式のお辞儀をしたままのスタッフの脇を通るきよし部屋一行。
「こちらが宴会場でございます。さぁ。どうぞ。」
一行の先頭に歩き、案内をする布村恵子ママ。浴衣姿でピタピタと、きよしと手をつないで歩くオディア。
その後ろの浴衣姿のジェシカが挨拶する。
「女将さん、お願いします。」
「愛ちゃんのママさん。お願いします。」
後から来る、佐藤結衣も中村・スーザン・幸子、寺田麗子、鈴木絵里がスタッフに挨拶した。寺田と鈴木はスタッフと見識があるようだった。
「工藤さん、お願いします。」
「結衣ちゃんも幸子ちゃん、ゆっくりしてくださいね。うふふ。」
「工藤さん、庄司さんもお願いします。」
「はい、麗ちゃんいらっしゃい。今日はゲストなんだからゆっくりしてね。」
寺田の横に並ぶ鈴木絵里。
「工藤ちゃん、ひとみ(庄司)さん。お願いします。また来ちゃった。えへへ。」
「こちらこそ絵里ちゃん。ゆっくりしてね。」
少女たちはすでに、布村の実家でもある第1ホテルに何度も来ていたので、スタッフとも親しくなっていたのだ。
特に寺田麗子と鈴木絵里は高校1年の夏休みと冬休み、泊りがけでアルバイトもしていたのだ。
そして、エレベーターの最後に出て来た布村愛子。
エレベーターの中で開くボタンを押したままニコニコ皆を見ていた。
「結衣達は一緒に、隊長達と先に行ってね。私は次のグループを案内するから。」
「愛、了~。」
「了~了~、愛~っ。」
ピョンピョンと楽しそうに話しながら宴会場に向かう少女たち。
スタッフの横に立つ愛子。
スタッフ達と話始める。
愛子が子供の頃から働いてもらっている彼女らだった。
「工藤主任、ひとみさん(庄司)、今日私は無銭飲食よ。はははっ。」
「あらま、お嬢様。たまには楽しんでくださいよ。ねぇひとみさん。隣のエレベーターだけは、お任せします。」
「将来の女将さん。頼みますよ。あはは。」
豪快にわらう着物姿の庄司ひとみ80歳だった。
「はい、了解で~す。工藤主任。ひとみさん。」
「後は、もう、愛ちゃん!任せて。ふふふっ。今日、愛ちゃんはお客様よ。うふふ。」
ひとみさんが、工藤主任の袖に触れた。
「主任、わたしは、主任の旦那の、盛り付け手伝ってくるべさ。」
「あ、お願いします。ひとみさん。助かります。」
「なんか平日で、珍しく混んでるべさ。商売繁盛でいいべね~。じゃ主任。愛ちゃんも。」
お上品に挨拶してからシャキシャキと料理場へ向かう、この道56年のベテラン給仕だった。
「いや~有難うございます。私もゆっくりします。」
「お待ちのお客様もほぼ全員揃っています。待ち時間、3種類の突き出しを出しておきました。暇してないと思いますよ。」
「あ~さすが、工藤ちゃん。」
隣のエレベーターの階表示の点滅を見る布村。
「あっ、次のグループが来た。」
「はい、愛ちゃん宜しく。」
「はい、お任せ工藤主任。」
2人のベテラン給仕も宴会場に向かった。
布村と一緒に残った第1ホテルスタッフはニコニコしながらルオ、小林、バルトシュ家族が乗った隣のエレベーター前にサッサと移動して来賓に構えた。一緒にならんで待つ愛子。
「うふふっ。」
( ピン♪ )
( シュ。 )
エレベーターの扉が開くと中からにぎやかな声が聞こえる。
最初に降りて来たのは小林とルオだった。そのルオの腕を後ろから掴むリリアナ。
そして、バルトッシュ・カミンスキ夫妻。後ろからは、双子ちゃんを抱っこしたジュリアが続く。
挨拶する愛子とスタッフ達。
「ここから先がご宴会場です。お客様も先に見えられています。さぁ小林様、黄様、カミンスキー様、どうぞ、こちらへ。」
母親の恵子の様に、一行を案内する愛子。
「WOW!WOW~。WOW~!愛ちゃんありがとう。」
口を押えて興奮するリリアナ。
なぜか、キャッキャ騒ぐ双子ちゃん達。ジュリーが足元を見ると、オディアが戻って来ていて、ちっちゃな足の裏をトントンとしながら一緒に歩いていた。
先頭の男達のきよしとルオ、小林と後から来たバルトシュ。そしてジェシカ小隊達と4人の少女達が宴会場の襖の前で、楽しく話をしながら待っていた。
全員が揃った所で、床に膝をついて、高級で上質な日本襖を開く女将の恵子ママ。
「(スーッ。)さぁ皆様お待ちです。お入り下さいませ。」
「えっ!皆様って誰っ?」
端っから自分達だけっと、思っていたきよし。疑いながら、そろそろ~と、覗き込みながら、男4人は宴会場に入った。
( オオオー!パチパチパチッ 。)
「えっ?一杯いるし。」
人が居たとしても10人位のイメージだったのか、面を食らいキョトンとするきよしだった。
地下の大宴会場エレベーターホール。
上の階から来たエレベーターが止まった。
( ピンッ。シュ! )
地下1階のエレベータが開くと、数名の和服スタッフと共にお辞儀をして挨拶する布村恵子ママ。
上品に左右の腕を膝外側までピンと伸ばし、日本式のお辞儀をしたままのスタッフの脇を通るきよし部屋一行。
「こちらが宴会場でございます。さぁ。どうぞ。」
一行の先頭に歩き、案内をする布村恵子ママ。浴衣姿でピタピタと、きよしと手をつないで歩くオディア。
その後ろの浴衣姿のジェシカが挨拶する。
「女将さん、お願いします。」
「愛ちゃんのママさん。お願いします。」
後から来る、佐藤結衣も中村・スーザン・幸子、寺田麗子、鈴木絵里がスタッフに挨拶した。寺田と鈴木はスタッフと見識があるようだった。
「工藤さん、お願いします。」
「結衣ちゃんも幸子ちゃん、ゆっくりしてくださいね。うふふ。」
「工藤さん、庄司さんもお願いします。」
「はい、麗ちゃんいらっしゃい。今日はゲストなんだからゆっくりしてね。」
寺田の横に並ぶ鈴木絵里。
「工藤ちゃん、ひとみ(庄司)さん。お願いします。また来ちゃった。えへへ。」
「こちらこそ絵里ちゃん。ゆっくりしてね。」
少女たちはすでに、布村の実家でもある第1ホテルに何度も来ていたので、スタッフとも親しくなっていたのだ。
特に寺田麗子と鈴木絵里は高校1年の夏休みと冬休み、泊りがけでアルバイトもしていたのだ。
そして、エレベーターの最後に出て来た布村愛子。
エレベーターの中で開くボタンを押したままニコニコ皆を見ていた。
「結衣達は一緒に、隊長達と先に行ってね。私は次のグループを案内するから。」
「愛、了~。」
「了~了~、愛~っ。」
ピョンピョンと楽しそうに話しながら宴会場に向かう少女たち。
スタッフの横に立つ愛子。
スタッフ達と話始める。
愛子が子供の頃から働いてもらっている彼女らだった。
「工藤主任、ひとみさん(庄司)、今日私は無銭飲食よ。はははっ。」
「あらま、お嬢様。たまには楽しんでくださいよ。ねぇひとみさん。隣のエレベーターだけは、お任せします。」
「将来の女将さん。頼みますよ。あはは。」
豪快にわらう着物姿の庄司ひとみ80歳だった。
「はい、了解で~す。工藤主任。ひとみさん。」
「後は、もう、愛ちゃん!任せて。ふふふっ。今日、愛ちゃんはお客様よ。うふふ。」
ひとみさんが、工藤主任の袖に触れた。
「主任、わたしは、主任の旦那の、盛り付け手伝ってくるべさ。」
「あ、お願いします。ひとみさん。助かります。」
「なんか平日で、珍しく混んでるべさ。商売繁盛でいいべね~。じゃ主任。愛ちゃんも。」
お上品に挨拶してからシャキシャキと料理場へ向かう、この道56年のベテラン給仕だった。
「いや~有難うございます。私もゆっくりします。」
「お待ちのお客様もほぼ全員揃っています。待ち時間、3種類の突き出しを出しておきました。暇してないと思いますよ。」
「あ~さすが、工藤ちゃん。」
隣のエレベーターの階表示の点滅を見る布村。
「あっ、次のグループが来た。」
「はい、愛ちゃん宜しく。」
「はい、お任せ工藤主任。」
2人のベテラン給仕も宴会場に向かった。
布村と一緒に残った第1ホテルスタッフはニコニコしながらルオ、小林、バルトシュ家族が乗った隣のエレベーター前にサッサと移動して来賓に構えた。一緒にならんで待つ愛子。
「うふふっ。」
( ピン♪ )
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最初に降りて来たのは小林とルオだった。そのルオの腕を後ろから掴むリリアナ。
そして、バルトッシュ・カミンスキ夫妻。後ろからは、双子ちゃんを抱っこしたジュリアが続く。
挨拶する愛子とスタッフ達。
「ここから先がご宴会場です。お客様も先に見えられています。さぁ小林様、黄様、カミンスキー様、どうぞ、こちらへ。」
母親の恵子の様に、一行を案内する愛子。
「WOW!WOW~。WOW~!愛ちゃんありがとう。」
口を押えて興奮するリリアナ。
なぜか、キャッキャ騒ぐ双子ちゃん達。ジュリーが足元を見ると、オディアが戻って来ていて、ちっちゃな足の裏をトントンとしながら一緒に歩いていた。
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