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第5章 町会議員、小林未来(みらい)。
第2話 痛快!潜水艦による市民救助。
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画面がきよしのコクピットに切り替わった。
きよしが、コンソールを忙しそうに操作しながら何かを話している。
佐藤結衣たちの目の前で、布村のヘッドギアが上下に揺れ始めた。
また、きよしから何か、指令を受けている様だった。布村が上半身を起こして敬礼をした。
「愛っ?これからどうするの?」
片手を上げて結衣の言葉を制止した。
黙って見つめる結衣。
正面画面がまた、グリーン色の赤外線映像で、きよしHARMORの機体映像は切り替わった。
ヘッドギアのまま、腕組をする布村。
同時に画面に映る立ち上がるきよしHARMOR。
ランドセルの下の、真ん中の大きなバーニアが大きく白く光ると、画面全体が白一色になった。
( ジジィ……ドバババババー! )
軽くコクピット内も振動した。
グリーン色の赤外線画面が再び煙だらけになった。
きよしHARMORが、再びジャンプしたのだった。
布村正面の球面モニターがいきなり、夜の衛星画像のような対馬の市街地の映像が表示された。
恐らく対馬市の港だろう、雲から出た月明かりが波間に反射しているようだった。
暗闇に目立った街明かりもなく、両軍の発砲する炎の小さな光が素早く点滅している。
左下に白い点。
出発地点でもあり、この布村タンデムモービルHARMORのアイコンだった。そしてゆっくり離れて行く点線上の赤い四角。
おそらくバーニアでジャンプ中のきよしモービルHARMORのアイコンだろう。
今度はその動く赤い四角のアイコンから丸の線が、パッと広がった。
自分たちのアイコンに丸の線が当たった。かすかにだが、可愛らしい音がした。
( ポッ! )
と、音が聞こえた。
コクピットの天井を見渡す少女達。
広がる丸の線の内側には複雑な地形らしい線やたくさんのアイコンが出現する。
きよしが上空でピンガーを打ったのだった。
その出現した市街地やアイコンに矢印や線が入り、細かいローマ字で名前が打たれた。
全ての敵と味方の配置、ポジションの地図がアッという間に出来あがった。
( わっ……凄っ! )
小さな声で驚く4人の少女。
画面の左上に、衛星のマークらしきアイコンが現れて点滅し始めた。
また、布村のヘッドギアが上下に揺れる。誰かと話を始めたようだった。
4人は赤い四角いきよしHARMORのアイコンを凝視した。
点線が消え、四角い赤い点も消えた。
突然、布村が音声回線を開いた、後ろの4人を交互に振り向きながら話をした。
オープン回線でコクピットに布村と女性との話が響き始めた。
衛星を通して、千歳シーラスワンの会議室に居るジェシカ・スミス中佐と布村が、モールス・アナログ波で直接通信をしていたのだ。
「……ですか!やったー。でも限定的なんですよね。スミス中佐さん、良く解りません。」
( 愛ちゃん、簡単に言うと、対馬市民の救出活動はいいですよ。との日本政府の決定なの。それに伴う戦闘は仕方がないとの事。反撃作戦、え~全面的な反撃や反抗作戦とは違うわ。その決定が今、この4日目の夜中に決まったのよ。日本政府は、国連理事国としてのWW2戦勝国側の中華帝国連邦との全面戦争は回避したい。ビジネス協定も破棄したくない。都合のいい事考えている様よ。全世界を巻き込む世界大戦にはしたくないのね。あくまでもAXISの南北朝鮮軍の独断の侵攻とさせたいのね。 )
千歳の布村の後ろの少女達は、お互い頭をひねって目を合わせた。続けて質問する布村。
「きよしさんは、知ってるんですか?」
( 直接、椎葉少尉とは連絡とれていないけど、光通信で愛ちゃんの機体と繋がっているから全部聞いていると思うわ。椎葉少尉と愛ちゃんは、AIの名前をエイモス?エイモスって、呼んでるわよね。彼らは完全に戦闘モードで全ての通信を切っているのよ。おそらく。ポジションアイコンが消えたのも彼らが何らかの独特の処理をしているのね。椎葉少尉は本気で怒っているのかもよ。 )
「それとぉ、スミス中佐さん。画面の敵かな?これ自衛隊さん?とかの、アイコンが微妙に動いていますけどぉ。ん~なんとなく意味わかんなくて、怖いんですけどぉ……。ほら、AX09って書いてあるアイコン。あ!ちょこっと動いた。あ~このNJ04とか、気持ち悪っ。」
( あ~なるほど。あはは。AXは敵のアクシスね。NJって日本国陸軍と自衛隊のアイコンだよ。愛ちゃんたちの遥か上空の軍事衛星で、椎葉少尉が1度打ったピンガー情報、その前に2回打ったピンガー。お陰でその3D情報を元にこちらでトレースしているのよ。敵や味方のまぁ、アイコンとして登録。衛星が引き継いで追跡しているのよ。いま、大画面に映っている情報が、あなた方の機体を通して椎葉少佐へ伝わっている事を信じてね。 )
「私達が中継所なんですね。エイモスさん、光通信は?」
( はい。ご心配なく。正常に送られています。受信しているのも私です。スミス中佐、1ブレイン2ボディで戦っています。リアルタイム・タクティカル・エネミーポジションありがとうございます。戦闘に95パーセント能力を回していますのでマメなご連絡が出来ておりません。 )
「と、言う事です。スミス中佐。ワ、ワンワンなんちゃらですって。」
「愛っ!恥ずかしいっ。」
布村に怒る佐藤結衣。
( ハハハッ。OKよ。愛ちゃん、No problem。ノープロボォンよ、愛ちゃん。ありがとう。あなたの機体の周辺をアメリカ宙軍の衛星基地のアレースから出撃した、モリガン1と防衛・攻撃型監視衛星「すみれ」で衛星軌道上から守ってはいるけど、十分気を付けてね。 )
「へ~凄い、凄いぃ!私達を宇宙から軍事衛星で守るって。凄いわぁ。」
と、感心するコアなミリヲタの佐藤結衣だった。
他の娘達は意味が解らず、ポカーンとして通信を聞いていた。
( まぁ、そういう事よ愛ちゃん。あっ!椎葉少尉、もう早速1機撃破した!画面一番下の敵アイコンが消えたわ。また2機目。これで敵モービルの残り35機。 )
「まだ、パンダ隊長。出撃して5分も経ってないのにぃ。」
( パ、パンダ?パンダって、愛ちゃん、あの昔、動物園にいた、白と黒のチベット熊の? )
「そうです。あのチベット熊のパンダです。はははっ、御免なさい。ちょっとありまして。あはっ。」
( うふふっ。とにかく私はいつでもスタンバってるから、なにかあったら、すぐ私の名前呼んでね。 )
「了解しました。スミス中佐。……ふぅ。」
ヘッドギアの前面ガラスシールドを開ける布村。
「凄いな~パンダ隊長。」
正面の画面をまた、腕組をして見つめる布村。3機目の敵アイコンが点滅をしてから画面から消えた。敵HARMORが残り34機になった。
つい先ほどまで、チャイニーズアクシス南北朝鮮軍のHARMORと地上機動部隊の混成部隊に押され、市街地戦に突入を始めた対馬市街。
なんとか北部厳原小学校付近で前線地帯の南下を留めている日本側だった。
しかし、深夜になり日本国軍と自衛隊に動きが出た。日本政府の決定で対馬市民を救助しても良いとの連絡が入ったのだ。
シラス加盟国軍やNATO軍、PKSFの平和維持宇宙軍の上陸は一切許可も下されていないが、対馬に残った現存戦力であれば、市民救助の為に全力反撃は可能との連絡が対馬司令部に入ったのだ。
対馬市の北部、南部の対岸にはアクシス軍が設置した無人対艦ミサイル群もあり、排除されるまで海上の空母、揚陸艦などは直ぐ入港出来なかった。
ところが、そこは普段から全力訓練を行い、平素鍛錬している海上自衛隊。狭い水路を通って海上自衛隊の潜水艦部隊を対馬市の厳原港に出現させた。その後から、今まで見たことのないシーラス潜水部隊も、続々と姿を現したのだった。湾外の海底には更に準備を完了していた多数の潜水艦部隊が潜んでいた。
まずは、秘匿潜水艦部隊、シーラス潜水艦隊の大陸弾道弾攻撃用イージス型潜水艦「伊(イ)‐500 甲型潜」、2隻の磁気推進の対空対地攻撃型戦闘潜水艦「呂(ロ)‐61 中型潜」が、その後ろには日本国軍の原子力潜水艦が単縦陣(縦一直線)でスタンバイをしていたのだ。
対馬市民を厳原港で救出し、壱峻島海域で民間フェリーに橋渡しするのだ。
そのピストン輸送の準備を既に進行初日から準備していたのも海上自衛隊の潜水艦隊なのだ。
先頭の自衛隊潜水艦が巧みな操船を行い潜水艦を湾内に浮上させたのだった。
2日前には対馬周辺海域に潜む敵、AXIS潜水母艦と、海上で睨みを利かすAXISイージス艦や武装輸送艦を全艦排除したのも全て自衛隊のディーゼル潜水部隊の功績だった。
湾内でゆっくり浮かび上がる自衛隊の潜水艦の数隻。
歓声を上げる市民たち。
そして対馬共同基地の自衛隊、日本国軍の兵士たち。
漁船や小型ボートなどに市民を乗せて、浮上した自衛隊の潜水艦に乗船させ始めた。
前例のない潜水艦によるピストン輸送を始めたのだった。
きよしが、コンソールを忙しそうに操作しながら何かを話している。
佐藤結衣たちの目の前で、布村のヘッドギアが上下に揺れ始めた。
また、きよしから何か、指令を受けている様だった。布村が上半身を起こして敬礼をした。
「愛っ?これからどうするの?」
片手を上げて結衣の言葉を制止した。
黙って見つめる結衣。
正面画面がまた、グリーン色の赤外線映像で、きよしHARMORの機体映像は切り替わった。
ヘッドギアのまま、腕組をする布村。
同時に画面に映る立ち上がるきよしHARMOR。
ランドセルの下の、真ん中の大きなバーニアが大きく白く光ると、画面全体が白一色になった。
( ジジィ……ドバババババー! )
軽くコクピット内も振動した。
グリーン色の赤外線画面が再び煙だらけになった。
きよしHARMORが、再びジャンプしたのだった。
布村正面の球面モニターがいきなり、夜の衛星画像のような対馬の市街地の映像が表示された。
恐らく対馬市の港だろう、雲から出た月明かりが波間に反射しているようだった。
暗闇に目立った街明かりもなく、両軍の発砲する炎の小さな光が素早く点滅している。
左下に白い点。
出発地点でもあり、この布村タンデムモービルHARMORのアイコンだった。そしてゆっくり離れて行く点線上の赤い四角。
おそらくバーニアでジャンプ中のきよしモービルHARMORのアイコンだろう。
今度はその動く赤い四角のアイコンから丸の線が、パッと広がった。
自分たちのアイコンに丸の線が当たった。かすかにだが、可愛らしい音がした。
( ポッ! )
と、音が聞こえた。
コクピットの天井を見渡す少女達。
広がる丸の線の内側には複雑な地形らしい線やたくさんのアイコンが出現する。
きよしが上空でピンガーを打ったのだった。
その出現した市街地やアイコンに矢印や線が入り、細かいローマ字で名前が打たれた。
全ての敵と味方の配置、ポジションの地図がアッという間に出来あがった。
( わっ……凄っ! )
小さな声で驚く4人の少女。
画面の左上に、衛星のマークらしきアイコンが現れて点滅し始めた。
また、布村のヘッドギアが上下に揺れる。誰かと話を始めたようだった。
4人は赤い四角いきよしHARMORのアイコンを凝視した。
点線が消え、四角い赤い点も消えた。
突然、布村が音声回線を開いた、後ろの4人を交互に振り向きながら話をした。
オープン回線でコクピットに布村と女性との話が響き始めた。
衛星を通して、千歳シーラスワンの会議室に居るジェシカ・スミス中佐と布村が、モールス・アナログ波で直接通信をしていたのだ。
「……ですか!やったー。でも限定的なんですよね。スミス中佐さん、良く解りません。」
( 愛ちゃん、簡単に言うと、対馬市民の救出活動はいいですよ。との日本政府の決定なの。それに伴う戦闘は仕方がないとの事。反撃作戦、え~全面的な反撃や反抗作戦とは違うわ。その決定が今、この4日目の夜中に決まったのよ。日本政府は、国連理事国としてのWW2戦勝国側の中華帝国連邦との全面戦争は回避したい。ビジネス協定も破棄したくない。都合のいい事考えている様よ。全世界を巻き込む世界大戦にはしたくないのね。あくまでもAXISの南北朝鮮軍の独断の侵攻とさせたいのね。 )
千歳の布村の後ろの少女達は、お互い頭をひねって目を合わせた。続けて質問する布村。
「きよしさんは、知ってるんですか?」
( 直接、椎葉少尉とは連絡とれていないけど、光通信で愛ちゃんの機体と繋がっているから全部聞いていると思うわ。椎葉少尉と愛ちゃんは、AIの名前をエイモス?エイモスって、呼んでるわよね。彼らは完全に戦闘モードで全ての通信を切っているのよ。おそらく。ポジションアイコンが消えたのも彼らが何らかの独特の処理をしているのね。椎葉少尉は本気で怒っているのかもよ。 )
「それとぉ、スミス中佐さん。画面の敵かな?これ自衛隊さん?とかの、アイコンが微妙に動いていますけどぉ。ん~なんとなく意味わかんなくて、怖いんですけどぉ……。ほら、AX09って書いてあるアイコン。あ!ちょこっと動いた。あ~このNJ04とか、気持ち悪っ。」
( あ~なるほど。あはは。AXは敵のアクシスね。NJって日本国陸軍と自衛隊のアイコンだよ。愛ちゃんたちの遥か上空の軍事衛星で、椎葉少尉が1度打ったピンガー情報、その前に2回打ったピンガー。お陰でその3D情報を元にこちらでトレースしているのよ。敵や味方のまぁ、アイコンとして登録。衛星が引き継いで追跡しているのよ。いま、大画面に映っている情報が、あなた方の機体を通して椎葉少佐へ伝わっている事を信じてね。 )
「私達が中継所なんですね。エイモスさん、光通信は?」
( はい。ご心配なく。正常に送られています。受信しているのも私です。スミス中佐、1ブレイン2ボディで戦っています。リアルタイム・タクティカル・エネミーポジションありがとうございます。戦闘に95パーセント能力を回していますのでマメなご連絡が出来ておりません。 )
「と、言う事です。スミス中佐。ワ、ワンワンなんちゃらですって。」
「愛っ!恥ずかしいっ。」
布村に怒る佐藤結衣。
( ハハハッ。OKよ。愛ちゃん、No problem。ノープロボォンよ、愛ちゃん。ありがとう。あなたの機体の周辺をアメリカ宙軍の衛星基地のアレースから出撃した、モリガン1と防衛・攻撃型監視衛星「すみれ」で衛星軌道上から守ってはいるけど、十分気を付けてね。 )
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「まだ、パンダ隊長。出撃して5分も経ってないのにぃ。」
( パ、パンダ?パンダって、愛ちゃん、あの昔、動物園にいた、白と黒のチベット熊の? )
「そうです。あのチベット熊のパンダです。はははっ、御免なさい。ちょっとありまして。あはっ。」
( うふふっ。とにかく私はいつでもスタンバってるから、なにかあったら、すぐ私の名前呼んでね。 )
「了解しました。スミス中佐。……ふぅ。」
ヘッドギアの前面ガラスシールドを開ける布村。
「凄いな~パンダ隊長。」
正面の画面をまた、腕組をして見つめる布村。3機目の敵アイコンが点滅をしてから画面から消えた。敵HARMORが残り34機になった。
つい先ほどまで、チャイニーズアクシス南北朝鮮軍のHARMORと地上機動部隊の混成部隊に押され、市街地戦に突入を始めた対馬市街。
なんとか北部厳原小学校付近で前線地帯の南下を留めている日本側だった。
しかし、深夜になり日本国軍と自衛隊に動きが出た。日本政府の決定で対馬市民を救助しても良いとの連絡が入ったのだ。
シラス加盟国軍やNATO軍、PKSFの平和維持宇宙軍の上陸は一切許可も下されていないが、対馬に残った現存戦力であれば、市民救助の為に全力反撃は可能との連絡が対馬司令部に入ったのだ。
対馬市の北部、南部の対岸にはアクシス軍が設置した無人対艦ミサイル群もあり、排除されるまで海上の空母、揚陸艦などは直ぐ入港出来なかった。
ところが、そこは普段から全力訓練を行い、平素鍛錬している海上自衛隊。狭い水路を通って海上自衛隊の潜水艦部隊を対馬市の厳原港に出現させた。その後から、今まで見たことのないシーラス潜水部隊も、続々と姿を現したのだった。湾外の海底には更に準備を完了していた多数の潜水艦部隊が潜んでいた。
まずは、秘匿潜水艦部隊、シーラス潜水艦隊の大陸弾道弾攻撃用イージス型潜水艦「伊(イ)‐500 甲型潜」、2隻の磁気推進の対空対地攻撃型戦闘潜水艦「呂(ロ)‐61 中型潜」が、その後ろには日本国軍の原子力潜水艦が単縦陣(縦一直線)でスタンバイをしていたのだ。
対馬市民を厳原港で救出し、壱峻島海域で民間フェリーに橋渡しするのだ。
そのピストン輸送の準備を既に進行初日から準備していたのも海上自衛隊の潜水艦隊なのだ。
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2日前には対馬周辺海域に潜む敵、AXIS潜水母艦と、海上で睨みを利かすAXISイージス艦や武装輸送艦を全艦排除したのも全て自衛隊のディーゼル潜水部隊の功績だった。
湾内でゆっくり浮かび上がる自衛隊の潜水艦の数隻。
歓声を上げる市民たち。
そして対馬共同基地の自衛隊、日本国軍の兵士たち。
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