23 / 96
第4章 鹵獲、敵の機動モービル。
第7話 戦闘開始!
しおりを挟む
敵HARMOR「壊撃ー3型P-1」の4機小隊が警戒しながら最後尾で歩行していた。
そのHARMORのAIが、敵パイロットたちにアナウンスした。
( 第4急襲打撃部隊、第1小隊隊長、李大尉が後方に着陸いたします。 )
部隊の最後尾の4機は後衛を務めながら移動していたのだ。
後衛を務めるのは既に旧型となった突撃人型装甲機「壊撃-3型P-1」だった。
その後方上空、オレンジ色のバーニアを吹かしながら、最近、第4急襲打撃部隊へ12機、3小隊に配属したばかりのロシアOEM、中華帝国連邦製の新型HARMOR、突撃人型装甲機「壊撃-3型P-2改」が着陸しようとしていた。
NATOやシーラスが最近の調査で分かったばかりの機体だった。
その新型HARMORを敵から鹵獲し操縦する椎葉清少尉。
「おい?李上尉がお出ましだって。副中隊長殿のお出ましだ。朴ぅ。肩前面に派手な竹林の虎ってマーク。何処に宣伝してんだか。」
「あ~、自分の小隊に遅れて。はははっ。いい気なもんよ北の上尉様は。」
「怖いのは将軍様だけなんだろう。アイツら南を完全にバカにしてるし。んっ?そういや金?第4急襲の竹林に虎のマークって、第4小隊はさっき残骸見たような気がする。ちがうか?金?対HARMOR(地対地型モービルミサイル)でぶち抜かれた3機あったよな。なぁにが新型ってお前、笑ってたじゃないか。金?最新型は北ばかりに配備が早いって、文句言ってたよな。」
「シッ!朴っ!うるさい!あの~小隊長、韓小隊長っ?たしか北の李上尉は格式に異常にうるさい人ですよね~。韓少尉?北朝鮮陸軍の格式高~い副中隊長ですよね。ふふっ。」
「あ~面倒臭い。……ったく。金、お前。元日本人はうるさいわ。お前はまだ韓国人じゃない。金、お前達兄弟はホントに細かい。うるさい。」
「失礼いたしました、小隊長。」
「謝る位なら、俺に気を使え、気を!お前は上司じゃないだろ。いつも、いつも。」
左側、映された後方追尾モニターに映し出されるオレンジ色のバーニアの炎の李上尉機。
モニターを見て、あからさまに嫌な顔をする大韓民国陸軍出身の韓少尉だった。
パイロットスーツのシワを両手で伸ばして、襟を正した。
ヘッドギアの中に入れたゴミを出してから、ヘッドギアを面倒そうに被った。
そして、やっと自分の小隊に指示を与えた。
「ゴホン、ゴホンっ。それでは……。ゴホン。え~小隊~っ!止まれっ!道空け~敬礼っ!」
4機のHARMORは歩行を停止し、通路を作る様に左右2機づつに分かれた。そして、右アームをゆっくり上げて敬礼をして止まった。
その敬礼をしながら整列する奥の暗闇に、バーニアを吹かしながら丁寧に着陸する鹵獲した李上尉モービルを操るきよし。
バーニアの噴射で、地面に巻きあがる地煙。
(( ズバーッ!スババババーッ! ))
「へ~!どうやってあんな着陸するんだ?ドスンって李上尉は着陸しないんだ。」
「お上品なのさ。北の上尉様は。膝を曲げるのが嫌なのさ。」
「やかましいー!って、上尉。大変失礼いたしました。我々は……。」
( 歓迎ありがとう、韓少尉。しかしな少尉、まだ着陸していなんだ。 )
「えっ?何て、言いましたか?」
きよしの日本語を同時通訳して通信するエイモス。
バーニアを吹かしたままのきよしモービル。
エンドエフェクタ(人の足に当たる部分)が少し地面から浮かんでいる。
( ズババババーッゴゴーッ! )
「ん?何っ?何だ?」
いきなり4人のモニターから消える李HARMORの「壊撃-3型P-2」。
左右を振り向いて探す4機。
そして、地面がいきなり明るくなった。
きよしモービルがバーニアを巧みに操って横倒しになり、地面を浮かんでいる。
巻き上がり続ける地煙。
( ズババババーッゴゴーッ! )
「上尉?どうされたんですか?」
右アーム、右脚部のエンドエフェクタで地面を押さえて、バーニアを吹かすきよし。
( ドババババーッゴゴーッ!キィーン! )
そして、最大出力の時、地面から手足を離した。4機の足元に横倒しのまま、きよしHARMORが突っ込んだ。
(( ゴゴゴゴゴーッ! ))
腕を合わせてガードし、脚部も胸の前にクロスして一気に突入した。
( ゴゴゴー!ガシャ!ガシャ!ガシャ!ガシャ! )
15メートルの巨体4つが、ボーリングのピンの様に、脚部を上にあげて吹き飛んだ!
頭部や肩から地面に激突する敵HARMOR。
( シューン、ドガンッ!)
「うぎゃー!」
( シュードガッ!ドガッドガンッ! )
「ぐわっ!」「ぎっ!」「うがっ!」「ぎゃー!」
頭部からの落下と激突を全く想定していないHARMORの構造。
中のコクピットも天井に向かって潰れ、崩壊した。
一瞬で片が付いたのだ。
モービルの体を縦に戻し、バーニアを停止するきよし。
( ゴゴー……キィーン、ゴン。プシュ……。)
噴射孔が真っ赤になったままだった。
「エイモス、この敵の機体、今後も、この戦術は有効か?」
( バーニアの構造体に熱による溶解と膨張、そして冷却によるひび割れなど発生し、良くて後2回の使用が限度だと思われます。安定した浮遊攻撃は20秒が限界です。この機体のバーニアシステムはオーバーヒートします。我がポーランド・JUKA製と違い製造精度も鍛造が低く、先の豊砲台基地周辺の戦いの36式甲型の様に、10分も持ちません。 )
「……そうか。」
( そして、少尉。脚部のアクティブ・アーマーも大破しました。次のスーサイドアタックの際は脚部のアクティブ・アーマーは使用不能です。アッセンブリー全体の交換が必要です。次、同事象が起きた場合、脚部本体が破損すると思われます。 )
ボリボリと頭を掻くきよし。
「そうか。脚部アクティブ・アーマーをパージ。」
( アクティブ・アーマーをパージします。 )
( バシン!バシンッ!……ドンッ!ガランッ。 )
HARMORの両足の太もも、脛や足関節部を覆っていた防御アーマーが、弾かれて地面に落ちた。
この時代のHARMORの脚部の運動性能は低いため、椎葉きよしはバーニアをフル活用して運動性能を上げていた。それに伴い強烈な上下左右からの急激なGに対応できるのも、きよしだけであった。
( 少尉、布村タンデムモービルが到着します。通信致しますか? )
「イヤ、着陸して静かになってから頼む。」
( 了解。あと25秒でランディングします。 )
布村タンデムモービルの中で、どんな事が起きているか想像がつくきよしだった。
そのHARMORのAIが、敵パイロットたちにアナウンスした。
( 第4急襲打撃部隊、第1小隊隊長、李大尉が後方に着陸いたします。 )
部隊の最後尾の4機は後衛を務めながら移動していたのだ。
後衛を務めるのは既に旧型となった突撃人型装甲機「壊撃-3型P-1」だった。
その後方上空、オレンジ色のバーニアを吹かしながら、最近、第4急襲打撃部隊へ12機、3小隊に配属したばかりのロシアOEM、中華帝国連邦製の新型HARMOR、突撃人型装甲機「壊撃-3型P-2改」が着陸しようとしていた。
NATOやシーラスが最近の調査で分かったばかりの機体だった。
その新型HARMORを敵から鹵獲し操縦する椎葉清少尉。
「おい?李上尉がお出ましだって。副中隊長殿のお出ましだ。朴ぅ。肩前面に派手な竹林の虎ってマーク。何処に宣伝してんだか。」
「あ~、自分の小隊に遅れて。はははっ。いい気なもんよ北の上尉様は。」
「怖いのは将軍様だけなんだろう。アイツら南を完全にバカにしてるし。んっ?そういや金?第4急襲の竹林に虎のマークって、第4小隊はさっき残骸見たような気がする。ちがうか?金?対HARMOR(地対地型モービルミサイル)でぶち抜かれた3機あったよな。なぁにが新型ってお前、笑ってたじゃないか。金?最新型は北ばかりに配備が早いって、文句言ってたよな。」
「シッ!朴っ!うるさい!あの~小隊長、韓小隊長っ?たしか北の李上尉は格式に異常にうるさい人ですよね~。韓少尉?北朝鮮陸軍の格式高~い副中隊長ですよね。ふふっ。」
「あ~面倒臭い。……ったく。金、お前。元日本人はうるさいわ。お前はまだ韓国人じゃない。金、お前達兄弟はホントに細かい。うるさい。」
「失礼いたしました、小隊長。」
「謝る位なら、俺に気を使え、気を!お前は上司じゃないだろ。いつも、いつも。」
左側、映された後方追尾モニターに映し出されるオレンジ色のバーニアの炎の李上尉機。
モニターを見て、あからさまに嫌な顔をする大韓民国陸軍出身の韓少尉だった。
パイロットスーツのシワを両手で伸ばして、襟を正した。
ヘッドギアの中に入れたゴミを出してから、ヘッドギアを面倒そうに被った。
そして、やっと自分の小隊に指示を与えた。
「ゴホン、ゴホンっ。それでは……。ゴホン。え~小隊~っ!止まれっ!道空け~敬礼っ!」
4機のHARMORは歩行を停止し、通路を作る様に左右2機づつに分かれた。そして、右アームをゆっくり上げて敬礼をして止まった。
その敬礼をしながら整列する奥の暗闇に、バーニアを吹かしながら丁寧に着陸する鹵獲した李上尉モービルを操るきよし。
バーニアの噴射で、地面に巻きあがる地煙。
(( ズバーッ!スババババーッ! ))
「へ~!どうやってあんな着陸するんだ?ドスンって李上尉は着陸しないんだ。」
「お上品なのさ。北の上尉様は。膝を曲げるのが嫌なのさ。」
「やかましいー!って、上尉。大変失礼いたしました。我々は……。」
( 歓迎ありがとう、韓少尉。しかしな少尉、まだ着陸していなんだ。 )
「えっ?何て、言いましたか?」
きよしの日本語を同時通訳して通信するエイモス。
バーニアを吹かしたままのきよしモービル。
エンドエフェクタ(人の足に当たる部分)が少し地面から浮かんでいる。
( ズババババーッゴゴーッ! )
「ん?何っ?何だ?」
いきなり4人のモニターから消える李HARMORの「壊撃-3型P-2」。
左右を振り向いて探す4機。
そして、地面がいきなり明るくなった。
きよしモービルがバーニアを巧みに操って横倒しになり、地面を浮かんでいる。
巻き上がり続ける地煙。
( ズババババーッゴゴーッ! )
「上尉?どうされたんですか?」
右アーム、右脚部のエンドエフェクタで地面を押さえて、バーニアを吹かすきよし。
( ドババババーッゴゴーッ!キィーン! )
そして、最大出力の時、地面から手足を離した。4機の足元に横倒しのまま、きよしHARMORが突っ込んだ。
(( ゴゴゴゴゴーッ! ))
腕を合わせてガードし、脚部も胸の前にクロスして一気に突入した。
( ゴゴゴー!ガシャ!ガシャ!ガシャ!ガシャ! )
15メートルの巨体4つが、ボーリングのピンの様に、脚部を上にあげて吹き飛んだ!
頭部や肩から地面に激突する敵HARMOR。
( シューン、ドガンッ!)
「うぎゃー!」
( シュードガッ!ドガッドガンッ! )
「ぐわっ!」「ぎっ!」「うがっ!」「ぎゃー!」
頭部からの落下と激突を全く想定していないHARMORの構造。
中のコクピットも天井に向かって潰れ、崩壊した。
一瞬で片が付いたのだ。
モービルの体を縦に戻し、バーニアを停止するきよし。
( ゴゴー……キィーン、ゴン。プシュ……。)
噴射孔が真っ赤になったままだった。
「エイモス、この敵の機体、今後も、この戦術は有効か?」
( バーニアの構造体に熱による溶解と膨張、そして冷却によるひび割れなど発生し、良くて後2回の使用が限度だと思われます。安定した浮遊攻撃は20秒が限界です。この機体のバーニアシステムはオーバーヒートします。我がポーランド・JUKA製と違い製造精度も鍛造が低く、先の豊砲台基地周辺の戦いの36式甲型の様に、10分も持ちません。 )
「……そうか。」
( そして、少尉。脚部のアクティブ・アーマーも大破しました。次のスーサイドアタックの際は脚部のアクティブ・アーマーは使用不能です。アッセンブリー全体の交換が必要です。次、同事象が起きた場合、脚部本体が破損すると思われます。 )
ボリボリと頭を掻くきよし。
「そうか。脚部アクティブ・アーマーをパージ。」
( アクティブ・アーマーをパージします。 )
( バシン!バシンッ!……ドンッ!ガランッ。 )
HARMORの両足の太もも、脛や足関節部を覆っていた防御アーマーが、弾かれて地面に落ちた。
この時代のHARMORの脚部の運動性能は低いため、椎葉きよしはバーニアをフル活用して運動性能を上げていた。それに伴い強烈な上下左右からの急激なGに対応できるのも、きよしだけであった。
( 少尉、布村タンデムモービルが到着します。通信致しますか? )
「イヤ、着陸して静かになってから頼む。」
( 了解。あと25秒でランディングします。 )
布村タンデムモービルの中で、どんな事が起きているか想像がつくきよしだった。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
「メジャー・インフラトン」序章1/ 7(太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!)
あおっち
SF
脈々と続く宇宙の無数の文明。その中でより高度に発展した高高度文明があった。その文明の流通、移動を支え光速を超えて遥か彼方の銀河や銀河内を瞬時に移動できるジャンプ技術。それを可能にしたジャンプ血清。
その血清は生体(人間)へのダメージをコントロールする血清、ワクチンなのだ。そのジャンプ血清をめぐり遥か大昔、大銀河戦争が起こり多くの高高度文明が滅びた。
その生き残りの文明が新たに見つけた地、ネイジェア星域。私達、天の川銀河の反対の宙域だった。そこで再び高高度文明が栄えたが、再びジャンプ血清供給に陰りが。天の川銀河レベルで再び紛争が勃発しかけていた。
そして紛争の火種は地球へ。
その地球では強大な軍事組織、中華帝国連邦、通称「AXIS」とそれに対抗する為、日本を中心とした加盟国軍組織「シーラス」が対峙していたのだ。
近未来の地球と太古から続くネイジェア星域皇国との交流、天然ジャンプ血清保持者の椎葉清らが居る日本と、高高度文明異星人(シーラス皇国)の末裔、マズル家のポーランド家族を描いたSF大河小説「メジャー・インフラトン」の前章譚、7部作。
第1部「太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!」。
ジャンプ血清は保持者の傷ついた体を異例のスピードで回復させた。また血清のオリジナル保持者(ゼロ・スターター)は、独自の能力を飛躍的に引き上げる事が出来たのだ。
第2次大戦時、無敵兵士と言われた舩坂弘氏をモデルに御舩大(ミフネヒロシ)の無敵ふりと、近代世界のジャンプ血清保持者、椎葉きよし(通称:お子ちゃまきよし)の現在と過去。
ジャンプ血清の力、そして人類の未来をかけた壮大な戦いが、いま、始まる――。
彼らに関連する人々の生き様を、笑いと涙で送る物語。疲れたあなたに贈る微妙なSF物語です。
本格的な戦闘シーンもあり、面白い場面も増えます。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
「メジャー・インフラトン」序章4/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節JUMP! JUMP! JUMP! No1)
あおっち
SF
港に立ち上がる敵AXISの巨大ロボHARMOR。
遂に、AXIS本隊が北海道に攻めて来たのだ。
その第1次上陸先が苫小牧市だった。
これは、現実なのだ!
その発見者の苫小牧市民たちは、戦渦から脱出できるのか。
それを助ける千歳シーラスワンの御舩たち。
同時進行で圧力をかけるAXISの陽動作戦。
台湾金門県の侵略に対し、真向から立ち向かうシーラス・台湾、そしてきよしの師範のゾフィアとヴィクトリアの機動艦隊。
新たに戦いに加わった衛星シーラス2ボーチャン。
目の離せない戦略・戦術ストーリーなのだ。
昨年、椎葉きよしと共に戦かった女子高生グループ「エイモス5」からも目が離せない。
そして、遂に最強の敵「エキドナ」が目を覚ましたのだ……。
SF大河小説の前章譚、第4部作。
是非ご覧ください。
※加筆や修正が予告なしにあります。
「メジャー・インフラトン」序章5/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節 JUMP! JUMP! JUMP! No2.
あおっち
SF
海を埋め尽くすAXISの艦隊。
飽和攻撃が始まる台湾、金門県。
海岸の空を埋め尽くすAXISの巨大なロボ、HARMARの大群。
同時に始まる苫小牧市へ着上陸作戦。
苫小牧市を守るシーラス防衛軍。
そこで、先に上陸した砲撃部隊の砲弾が千歳市を襲った!
SF大河小説の前章譚、第5部作。
是非ご覧ください。
※加筆や修正が予告なしにあります。
【完結】バグった俺と、依存的な引きこもり少女。 ~幼馴染は俺以外のセカイを知りたがらない~
山須ぶじん
SF
異性に関心はありながらも初恋がまだという高校二年生の少年、赤土正人(あかつちまさと)。
彼は毎日放課後に、一つ年下の引きこもりな幼馴染、伊武翠華(いぶすいか)という名の少女の家に通っていた。毎日訪れた正人のニオイを、密着し顔を埋めてくんくん嗅ぐという変わったクセのある女の子である。
そんな彼女は中学時代イジメを受けて引きこもりになり、さらには両親にも見捨てられて、今や正人だけが世界のすべて。彼に見捨てられないためなら、「なんでもする」と言ってしまうほどだった。
ある日、正人は来栖(くるす)という名のクラスメイトの女子に、愛の告白をされる。しかし告白するだけして彼女は逃げるように去ってしまい、正人は仕方なく返事を明日にしようと思うのだった。
だが翌日――。来栖は姿を消してしまう。しかも誰も彼女のことを覚えていないのだ。
それはまるで、最初から存在しなかったかのように――。
※第18回講談社ラノベ文庫新人賞の第2次選考通過、最終選考落選作品。
※『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しています。
Another Japan Online(アナザージャパンオンライン) ~もう一つの日本~
むねじゅ
SF
この物語は、20XX年 AI技術が発達し、失業率90%を超えた時代の日本が舞台である。
日本政府は、この緊急事態を脱する提案を行う。
「もし生活に困窮している方がいるならば、暮らしに何も不自由が無い仮想現実の世界で生活しましょう」と…
働かなくて良いと言う甘い誘いに国民達は、次々に仮想現実の世界へ行く事を受け入れるのであった。
主人公は、真面目に働いていたブラック会社を解雇されてしまう。
更に追い打ちをかけるようにある出来事が起こる。
それをきっかけに「仮想現実の世界」に行く事を決意するのであった。
我ら新興文明保護艦隊
ビーデシオン
SF
もしも道行く野良猫が、百戦錬磨の獣戦士だったら?
もしも冴えないサラリーマンが、戦争上がりのアンドロイドだったら?
これは、実際にそんな空想めいた素性をもって、陰ながら地球を守っているエージェントたちのお話。
※表紙絵はひのたけきょー(@HinotakeDaYo)様より頂きました!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる