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第6章 バトル・オブ・苫小牧。戦地からの脱出。
第8話 「くのいち」機甲兵士。その名もラケルタ。
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手を組んで肘を付けて前のめりで周りを見るラケルタ。
一度、赤坂の膝を、前に脚を伸ばして座る井上係長の肩を優しく叩いた。
井上も腕を組んで横に座るラケルタを厳しい顔で見始めた。
「わたしは、シーラス情報特務科、内国危機管理・情報特務曹長で本名は田中紀子といいます。」
ジッと横のラケルタの目を見る赤坂。
山本検査士がラケルタに聞いた。
「シーラスって、シラス加盟国軍とか何とかの?」
「そうです。シラス加盟国軍の総称です。」
腕を組んで思い深げにうなずく八雲組合長。
「なるほどぉ。しらすかっこみご飯かぁ。そうか。」
横の義父の言葉に反応する斎藤貴明。
「お義父さん、なんです?」
「いやいや貴明、こっちの話。つづけてノンコちゃん。」
「はい。」
少しづつ状況が解り始めた斎藤。
横の磐田に肘で突いた。
「亮次、お前。あの後、シーラスに入ったのか。」
「うん。そうだ。まぁいい貴っ。まず、ラケルタの話を聞け。」
「あ、あーうん。」
全く違う事に気が付く伊藤武子。
「え!同じノンコちゃん。ノンコちゃんで良かったべさ。それで?」
伊藤を見て少し目元がニッコリするラケルタ。
「よろしい?私の作戦コール名は(ラケルタ)といいます。今、弟の田中恭輔、コールネーム(ブルーノート)が東少尉と一緒に、コールネーム(フェニックス)と2人でこちらに向かっています。」
「フェニックスって、不死鳥。っだよな。カッコイイ……。」
井上を見てニッコリするラケルタ。
「私はある事象を追って2年前から苫小牧海上保安署に潜入調査と状況報告の為、潜り込んでいました。」
「ある事象とは何よ。ノンコ。」
「まぁ、去年の対馬に関係する事よ。今、日本の中央政府にも、議員、役人で昔から帰化、在日資格をとったAXISの漢人、うーん中国人がいるでしょう。日本中の全国の役場とかこの苫小牧とか。日本人のフリをした議員2世とか。その監視なのよ。」
「そうですか。」
「へー、なるほどな。」
関心して聞く八雲と山本。
「去年の春から日本のどこの島嶼に攻撃をするか探っていたのよ。海上保安署が一番情報取得に早いと思って。ところが逆に情報がブロックされて、着上陸攻撃の初動が遅れて、大勢の対馬の方が亡くなる事になってしまったけど。そして、今年。大陸(中華国内)に潜入調査中の同志から、こんどは北海道侵攻の情報が入った。だから、シーラスは弟のブルーノートと東少尉、フェニックスを今年から第1管区、小樽の本署に潜入させたの。その情報ブロックをしている人間を捜査・調査中に、今回の苫小牧侵攻が起きたのよ。残念ながらその、東大出身の中国人、第1管区小樽の統合所長がそのスパイだったのよ。今回の敵の着上陸前に本国へすでに、家族共々、逃げてしまってたの。」
再び感心する八雲と山本。
井上も深くうなずき、関心した。
いきなり、自分の服をつまんで話に入ってくる伊藤武子。
「これ、これ。この服!これ、その鉄砲の弾を弾くとかの、この布。送ってくれた人はヒガシさんって書いてあったけど。ヒガシさんって方も居るの?ヒガシさんは?」
( はあい? )
一瞬、疑問符の一同。
空に目を上げて?クエッションだった。
そこで、ヒガシとアズマ。同じ人を違う人と思っていた伊藤に気が付いた斎藤が笑い始めた。
◇
石油備蓄場前の自衛隊・日本国軍の臨時補給キャンプ。
撤収準備が始まり騒然としていた。
その前には依然120メートルの巨大オービターの「シレーヌ」が佇んでいたが、テイクオフ準備を始めたのかエンジニアリング・パワードスーツを着た技術者が忙しく動いていた。
そのシレーヌの後部に着陸を始めたオスプレー3。
垂直着陸を始めたオスプレー3のフェニックスが笑い始めた。
ラケルタの弟、ブルーノートも笑い始める。
「あははっ少尉。漢字で(東)とだけ書いて、宅配便で送ったのボクです。」
「ふふっ。ブルーノート。次はフリガナ付けて送れ。あははっ。」
「はははっ。了解。」
支援車の中で笑い出すラケルタ。
弟と東のやり取りを聞いていたのだ。
元の愉快なノンコになったような笑いだった。
( あははー!がははっー! )
「何、何。いきなりの高笑い。シリアスな場面で。ノンコ、何よ?」
「あー御免。あはは!段ボールでその、第2種カスケード防護布送ったらしいけどさ。そのヒガシって東(アズマ)少尉の事です。読み方が間違いです。ヒガシでなくてアズマですよ。がははっー!」
赤坂の肩を引っ張る伊藤武子。
「あっ!アズマさん!もう、ずっとヒガシさん、ヒガシさんって言ってた。」
( あはははっー! )
「もう、恥かいたべさ。同じ人だった。もう。」
( あはははっー! )
「俺たち、ずっとアズマさんに助けられていたんだな。そうだべ、山さん、貴明。」
「あ~もう。お武さんったら。はははっ。でもお義父さんのいう通りです。」
おでこのコブと、撃たれた胸をさする斎藤貴明だった。
山本もおでこに張った湿布を撫でながら斎藤や八雲に話した。
「おれも、おでこのコブだけで、命拾いしたべさ。そのぉ貴明?なんた?ふぇ、ふぇ?」
斎藤がすかさず山本に教える。
「フェニックス。」
「んだ、そのフェニックスさんにお礼言わないとダメだべ?」
得意になって話す八雲組合長。
「そうだぁ、ア・ズ・マさんだ。あはははっ。」
( はははっ。 )
笑いで和む車内。
このひと笑いで余計な緊張がゆるむ車内だった。
そこで、磐田がまとめ始める。
「さあ、皆さん宜しいですか。この車両は後2~3分でピックアップ・ポイントに着きます。フェニックスとブルーノートの乗るオスプレイに搭乗します。」
うなずく一同。
そこで最後にラケルタが話した。人差し指で上を差すラケルタ。
「AXISの着上陸地点が苫小牧と判明し、シーラスの監視衛星で地上探索中に八雲組合長とフェニックスの通信と傍受したのよ。1週間、苫小牧市内で待機中の私がメグや係長、そして八雲組合長保護のために駆け付けたのよ。」
両腕を外人の様に開いてうなずくラケルタ。
「有難う、ノンコ。おまけに赤鬼ゾンビも綺麗にしてもらってさ。うふふ。」
ラケルタが赤坂に肘で突かれて苦笑いした。
装甲支援車を操縦する佐々木3等陸尉から車内連絡。
( 隊長。現地到着です。 )
「了解、佐々木。停止前警戒を開始。送れ。」
( はっ!警戒を開始します。 )
支援用20ミリチェーンガンの台座が左右、後方へ回転する。
そのモーター音が、微かに聞こえて来た。
装甲支援車が停止したのだ。
観音扉の取っ手に2人の兵士が手を掛けた。
車内では上品で光沢のあるグレーのバトルスーツの右手が、赤坂の腕を掴んだ。
「あっ!メグッ!言い忘れ。高橋副組合長、早乙女さん、川橋さんは無事に生きています。保護されて治療中です。」
( えっ!マジっ! )
( よっしゃー! )
拳でガッツポーズをする八雲、斎藤、山本の3人。両手を上げて喜ぶ伊藤武子。
「やったー!涼子ちゃん(早乙女)、アユちゃん(川橋)が生きてた!ヤッターっ!う、う、う~。」
泣き始める伊藤武子。
雰囲気がパッと明るくなる車内。
その時、装甲支援車の観音扉も開いた。
車内が朝日の照り返しで明るくなる。
赤坂の前に、身を乗り出して伊藤武子の背中をさするラケルタこと、田中紀子。
「さぁ、お武ちゃん。あの飛行機に乗り込むわよ。」
装甲支援車の正面にはオスプレー3がガルウィング・ドアを開いて搭乗員を待っている。
「う、うー。そうね。だけど良かったべさ。高橋さんも生きてるって。」
なだめながら一緒に伊藤と装甲支援車から降りる赤坂とラケルタだった。
日本国軍の兵士たちに誘導される5人の男女たち。
ガッツポーズを何度もしながら、オスプレーに誘導されて歩く八雲たちだった。
一度、赤坂の膝を、前に脚を伸ばして座る井上係長の肩を優しく叩いた。
井上も腕を組んで横に座るラケルタを厳しい顔で見始めた。
「わたしは、シーラス情報特務科、内国危機管理・情報特務曹長で本名は田中紀子といいます。」
ジッと横のラケルタの目を見る赤坂。
山本検査士がラケルタに聞いた。
「シーラスって、シラス加盟国軍とか何とかの?」
「そうです。シラス加盟国軍の総称です。」
腕を組んで思い深げにうなずく八雲組合長。
「なるほどぉ。しらすかっこみご飯かぁ。そうか。」
横の義父の言葉に反応する斎藤貴明。
「お義父さん、なんです?」
「いやいや貴明、こっちの話。つづけてノンコちゃん。」
「はい。」
少しづつ状況が解り始めた斎藤。
横の磐田に肘で突いた。
「亮次、お前。あの後、シーラスに入ったのか。」
「うん。そうだ。まぁいい貴っ。まず、ラケルタの話を聞け。」
「あ、あーうん。」
全く違う事に気が付く伊藤武子。
「え!同じノンコちゃん。ノンコちゃんで良かったべさ。それで?」
伊藤を見て少し目元がニッコリするラケルタ。
「よろしい?私の作戦コール名は(ラケルタ)といいます。今、弟の田中恭輔、コールネーム(ブルーノート)が東少尉と一緒に、コールネーム(フェニックス)と2人でこちらに向かっています。」
「フェニックスって、不死鳥。っだよな。カッコイイ……。」
井上を見てニッコリするラケルタ。
「私はある事象を追って2年前から苫小牧海上保安署に潜入調査と状況報告の為、潜り込んでいました。」
「ある事象とは何よ。ノンコ。」
「まぁ、去年の対馬に関係する事よ。今、日本の中央政府にも、議員、役人で昔から帰化、在日資格をとったAXISの漢人、うーん中国人がいるでしょう。日本中の全国の役場とかこの苫小牧とか。日本人のフリをした議員2世とか。その監視なのよ。」
「そうですか。」
「へー、なるほどな。」
関心して聞く八雲と山本。
「去年の春から日本のどこの島嶼に攻撃をするか探っていたのよ。海上保安署が一番情報取得に早いと思って。ところが逆に情報がブロックされて、着上陸攻撃の初動が遅れて、大勢の対馬の方が亡くなる事になってしまったけど。そして、今年。大陸(中華国内)に潜入調査中の同志から、こんどは北海道侵攻の情報が入った。だから、シーラスは弟のブルーノートと東少尉、フェニックスを今年から第1管区、小樽の本署に潜入させたの。その情報ブロックをしている人間を捜査・調査中に、今回の苫小牧侵攻が起きたのよ。残念ながらその、東大出身の中国人、第1管区小樽の統合所長がそのスパイだったのよ。今回の敵の着上陸前に本国へすでに、家族共々、逃げてしまってたの。」
再び感心する八雲と山本。
井上も深くうなずき、関心した。
いきなり、自分の服をつまんで話に入ってくる伊藤武子。
「これ、これ。この服!これ、その鉄砲の弾を弾くとかの、この布。送ってくれた人はヒガシさんって書いてあったけど。ヒガシさんって方も居るの?ヒガシさんは?」
( はあい? )
一瞬、疑問符の一同。
空に目を上げて?クエッションだった。
そこで、ヒガシとアズマ。同じ人を違う人と思っていた伊藤に気が付いた斎藤が笑い始めた。
◇
石油備蓄場前の自衛隊・日本国軍の臨時補給キャンプ。
撤収準備が始まり騒然としていた。
その前には依然120メートルの巨大オービターの「シレーヌ」が佇んでいたが、テイクオフ準備を始めたのかエンジニアリング・パワードスーツを着た技術者が忙しく動いていた。
そのシレーヌの後部に着陸を始めたオスプレー3。
垂直着陸を始めたオスプレー3のフェニックスが笑い始めた。
ラケルタの弟、ブルーノートも笑い始める。
「あははっ少尉。漢字で(東)とだけ書いて、宅配便で送ったのボクです。」
「ふふっ。ブルーノート。次はフリガナ付けて送れ。あははっ。」
「はははっ。了解。」
支援車の中で笑い出すラケルタ。
弟と東のやり取りを聞いていたのだ。
元の愉快なノンコになったような笑いだった。
( あははー!がははっー! )
「何、何。いきなりの高笑い。シリアスな場面で。ノンコ、何よ?」
「あー御免。あはは!段ボールでその、第2種カスケード防護布送ったらしいけどさ。そのヒガシって東(アズマ)少尉の事です。読み方が間違いです。ヒガシでなくてアズマですよ。がははっー!」
赤坂の肩を引っ張る伊藤武子。
「あっ!アズマさん!もう、ずっとヒガシさん、ヒガシさんって言ってた。」
( あはははっー! )
「もう、恥かいたべさ。同じ人だった。もう。」
( あはははっー! )
「俺たち、ずっとアズマさんに助けられていたんだな。そうだべ、山さん、貴明。」
「あ~もう。お武さんったら。はははっ。でもお義父さんのいう通りです。」
おでこのコブと、撃たれた胸をさする斎藤貴明だった。
山本もおでこに張った湿布を撫でながら斎藤や八雲に話した。
「おれも、おでこのコブだけで、命拾いしたべさ。そのぉ貴明?なんた?ふぇ、ふぇ?」
斎藤がすかさず山本に教える。
「フェニックス。」
「んだ、そのフェニックスさんにお礼言わないとダメだべ?」
得意になって話す八雲組合長。
「そうだぁ、ア・ズ・マさんだ。あはははっ。」
( はははっ。 )
笑いで和む車内。
このひと笑いで余計な緊張がゆるむ車内だった。
そこで、磐田がまとめ始める。
「さあ、皆さん宜しいですか。この車両は後2~3分でピックアップ・ポイントに着きます。フェニックスとブルーノートの乗るオスプレイに搭乗します。」
うなずく一同。
そこで最後にラケルタが話した。人差し指で上を差すラケルタ。
「AXISの着上陸地点が苫小牧と判明し、シーラスの監視衛星で地上探索中に八雲組合長とフェニックスの通信と傍受したのよ。1週間、苫小牧市内で待機中の私がメグや係長、そして八雲組合長保護のために駆け付けたのよ。」
両腕を外人の様に開いてうなずくラケルタ。
「有難う、ノンコ。おまけに赤鬼ゾンビも綺麗にしてもらってさ。うふふ。」
ラケルタが赤坂に肘で突かれて苦笑いした。
装甲支援車を操縦する佐々木3等陸尉から車内連絡。
( 隊長。現地到着です。 )
「了解、佐々木。停止前警戒を開始。送れ。」
( はっ!警戒を開始します。 )
支援用20ミリチェーンガンの台座が左右、後方へ回転する。
そのモーター音が、微かに聞こえて来た。
装甲支援車が停止したのだ。
観音扉の取っ手に2人の兵士が手を掛けた。
車内では上品で光沢のあるグレーのバトルスーツの右手が、赤坂の腕を掴んだ。
「あっ!メグッ!言い忘れ。高橋副組合長、早乙女さん、川橋さんは無事に生きています。保護されて治療中です。」
( えっ!マジっ! )
( よっしゃー! )
拳でガッツポーズをする八雲、斎藤、山本の3人。両手を上げて喜ぶ伊藤武子。
「やったー!涼子ちゃん(早乙女)、アユちゃん(川橋)が生きてた!ヤッターっ!う、う、う~。」
泣き始める伊藤武子。
雰囲気がパッと明るくなる車内。
その時、装甲支援車の観音扉も開いた。
車内が朝日の照り返しで明るくなる。
赤坂の前に、身を乗り出して伊藤武子の背中をさするラケルタこと、田中紀子。
「さぁ、お武ちゃん。あの飛行機に乗り込むわよ。」
装甲支援車の正面にはオスプレー3がガルウィング・ドアを開いて搭乗員を待っている。
「う、うー。そうね。だけど良かったべさ。高橋さんも生きてるって。」
なだめながら一緒に伊藤と装甲支援車から降りる赤坂とラケルタだった。
日本国軍の兵士たちに誘導される5人の男女たち。
ガッツポーズを何度もしながら、オスプレーに誘導されて歩く八雲たちだった。
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