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第6章 バトル・オブ・苫小牧。戦地からの脱出。
第5話 スーサイド・アタック!喰らえ。クラッシュハンマー。
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丁度、同じ頃苫小牧市港湾から飛び上がったバルトッシュ中隊が敵モービルの先頭集団に到達する所だった。
先頭を飛んでいる新型ホーミング・ジャムを放出しているモービル、約10機。モクモクと黄色い煙を放出しながら飛行していた。
(( ビビビーッ!ビビビーッ!本機はロックオンされています。いえ、誤報です。ロックオン解除されました。 ))
一瞬、日本国陸軍や自衛隊の対空部隊よりロックオンされても、ホーミング・ジャムによって直ぐロックオンが外れるのだ。
AIのロックオン警告が何度もうるさく鳴っては消える。
(( ビビビーッ!ビビビーッ!本機はロックオンされています。いえ、誤報です。ロックオン解除されました。 ))
「ひひひっ。小日本人。俺達をロックオン出来なくて困ってやがんの。」
「なぁー涂(トゥ)、俺うるさいからロックオン警告消すわ。……はい。よし解除っと。」
「俺も消すわぁ。うるさいし……。あー、はい!警告停止と。はぁースッキリ。よっこらしょ。ね~隊長。とっとと、苫小牧落として千歳行きましょうね~。」
「ねーっ、そうですよ隊長。早く苫小牧、千歳占領して。帰りましょうよ。」
「そ、そうだ。第2クールでロシアに占領されて潰される前の札幌に、早めに行ってさ。本場の北海道ラーメン食べ放題。新鮮な日本のカニ食べ放題行きたいですよ。冷凍物じゃなくぅ。そして夜はススキノで!ひひひっ。うわー!めっちゃ楽しみぃ、ねぇ隊長?」
腕をヘッドギアの後ろに回してリラックスする敵パイロットの涂(トゥ)四級軍士長。
「馬鹿者っ!誰がロックオン警告を解除したのだ。何がイヒヒヒだ!涂(トゥ)四級軍士長。こらっ!涂(トゥ)!何をノンビリ寛いでいるんだ。あっ!童(トン)四級軍士長も。こちらの探査波が全てダメだろうが!2人共さっさっと監視しろ!俺達が先頭なんだぞ。しっかり敵の動向を見ろ!馬鹿者。」
(( ハハハハッ! ))
他の僚機のパイロット達の笑い声が聞こえて来た。
嫌々、身を乗り出して全方位の監視ウィンドーを出す涂(トゥ)四級軍士長と相方の童(トン)四級軍士長のパイロットたち。
ホーミング・ジャム放出部隊、その隊長がロックオン警告システムを止めた隊員に注意をしたのだ。
確かに新型ホーミング・ジャムは敵からの長距離の光学レーザーおよびレーダー電波などのロックオンを全て妨害出来る。
その代わりに、こちらからの探査波も吸収される為、目視でしか敵を捕らえられなかった。コクピット内のレーダーなどの探査画面が全て無表示になっているのだ。黄色い薄い雲の中に居る160機のAXIS・HARMOR。人民解放軍精鋭の海兵パイロットたち。
視認での監視が重要なのだ。
その目視での監視を嫌々始める2人の若いパイロット。
「お前達っ!良く監視しろ!目を皿の様に良く見て、上下左右監視しろ!」
「はいー。了解。」
「了ー解でーす。」
涂(トゥ)は太ももに肘をついてダルそうに頬杖をつきながらツンツンと人差し指で監視モニターを切り替えて、ボーっと見ていた。その時、2時の方向、右下を映す映像に何かが噴射炎を上げながらこちらに近づいて来た。
涂(トゥ)が3Dモニターに顔を近づける。
「ん?」
目が大きくなる涂(トゥ)四級軍士長。
「あ、あ!て、敵迎撃部隊っ!発見!」
時、既に遅し。
バルトッシュ中隊の15機が、敵先頭集団を襲った。
( うわー! )
最初に狙われたのは、新型ホーミング・ジャムの黄色い粉を噴出している10機の先頭集団だった。
涂や童の正面に迫るバルトッシュ中隊。
飛び上がったバルトッシュ中隊が、敵の先頭集団に飛び付いた。敵の正面に張り付くバルトッシュたち。
すかさず胸部から腹部に付けられた黄色いパウダーの新型ホーミングジャムを噴出している、十時型の噴霧器をマニュピレーターで握った。同時にクラッシュ・ハンマー攻撃が始まったのだ。
( ガシンガシンガシン! )
優雅な姿のポーランド宇宙軍の「シルフZERO」。
その姿と裏腹に、残酷な敵モービルの解体作業が始まったのだ。
「シルフZERO」の握ったマニュピレーターの手首から全身を包む位の閃光が走る。同時に肘から50ミリ砲弾の薬莢が飛び出してくる。
まるで工事現場の削岩機の様に敵モービルを砕いた。
いわゆる、ジャックハマー攻撃。
鋭角な振動で敵のコクピット内部も破壊される。
コクピット内に座るパイロットを襲う強烈な振動。
機体の振動を吸収する座席を支えるショックアブソーバーが、設定された限界を遥かに超えた強烈な振動に破壊される。
( ガシンガシンガシン! )
( うぎゃ!うぎゃうぎゃー!ぐわー! )
コクピットに座ったまま絶命する敵パイロット。
機体も破壊され、次々に、海へ落下して行った。
先頭を飛んでいる新型ホーミング・ジャムを放出しているモービル、約10機。モクモクと黄色い煙を放出しながら飛行していた。
(( ビビビーッ!ビビビーッ!本機はロックオンされています。いえ、誤報です。ロックオン解除されました。 ))
一瞬、日本国陸軍や自衛隊の対空部隊よりロックオンされても、ホーミング・ジャムによって直ぐロックオンが外れるのだ。
AIのロックオン警告が何度もうるさく鳴っては消える。
(( ビビビーッ!ビビビーッ!本機はロックオンされています。いえ、誤報です。ロックオン解除されました。 ))
「ひひひっ。小日本人。俺達をロックオン出来なくて困ってやがんの。」
「なぁー涂(トゥ)、俺うるさいからロックオン警告消すわ。……はい。よし解除っと。」
「俺も消すわぁ。うるさいし……。あー、はい!警告停止と。はぁースッキリ。よっこらしょ。ね~隊長。とっとと、苫小牧落として千歳行きましょうね~。」
「ねーっ、そうですよ隊長。早く苫小牧、千歳占領して。帰りましょうよ。」
「そ、そうだ。第2クールでロシアに占領されて潰される前の札幌に、早めに行ってさ。本場の北海道ラーメン食べ放題。新鮮な日本のカニ食べ放題行きたいですよ。冷凍物じゃなくぅ。そして夜はススキノで!ひひひっ。うわー!めっちゃ楽しみぃ、ねぇ隊長?」
腕をヘッドギアの後ろに回してリラックスする敵パイロットの涂(トゥ)四級軍士長。
「馬鹿者っ!誰がロックオン警告を解除したのだ。何がイヒヒヒだ!涂(トゥ)四級軍士長。こらっ!涂(トゥ)!何をノンビリ寛いでいるんだ。あっ!童(トン)四級軍士長も。こちらの探査波が全てダメだろうが!2人共さっさっと監視しろ!俺達が先頭なんだぞ。しっかり敵の動向を見ろ!馬鹿者。」
(( ハハハハッ! ))
他の僚機のパイロット達の笑い声が聞こえて来た。
嫌々、身を乗り出して全方位の監視ウィンドーを出す涂(トゥ)四級軍士長と相方の童(トン)四級軍士長のパイロットたち。
ホーミング・ジャム放出部隊、その隊長がロックオン警告システムを止めた隊員に注意をしたのだ。
確かに新型ホーミング・ジャムは敵からの長距離の光学レーザーおよびレーダー電波などのロックオンを全て妨害出来る。
その代わりに、こちらからの探査波も吸収される為、目視でしか敵を捕らえられなかった。コクピット内のレーダーなどの探査画面が全て無表示になっているのだ。黄色い薄い雲の中に居る160機のAXIS・HARMOR。人民解放軍精鋭の海兵パイロットたち。
視認での監視が重要なのだ。
その目視での監視を嫌々始める2人の若いパイロット。
「お前達っ!良く監視しろ!目を皿の様に良く見て、上下左右監視しろ!」
「はいー。了解。」
「了ー解でーす。」
涂(トゥ)は太ももに肘をついてダルそうに頬杖をつきながらツンツンと人差し指で監視モニターを切り替えて、ボーっと見ていた。その時、2時の方向、右下を映す映像に何かが噴射炎を上げながらこちらに近づいて来た。
涂(トゥ)が3Dモニターに顔を近づける。
「ん?」
目が大きくなる涂(トゥ)四級軍士長。
「あ、あ!て、敵迎撃部隊っ!発見!」
時、既に遅し。
バルトッシュ中隊の15機が、敵先頭集団を襲った。
( うわー! )
最初に狙われたのは、新型ホーミング・ジャムの黄色い粉を噴出している10機の先頭集団だった。
涂や童の正面に迫るバルトッシュ中隊。
飛び上がったバルトッシュ中隊が、敵の先頭集団に飛び付いた。敵の正面に張り付くバルトッシュたち。
すかさず胸部から腹部に付けられた黄色いパウダーの新型ホーミングジャムを噴出している、十時型の噴霧器をマニュピレーターで握った。同時にクラッシュ・ハンマー攻撃が始まったのだ。
( ガシンガシンガシン! )
優雅な姿のポーランド宇宙軍の「シルフZERO」。
その姿と裏腹に、残酷な敵モービルの解体作業が始まったのだ。
「シルフZERO」の握ったマニュピレーターの手首から全身を包む位の閃光が走る。同時に肘から50ミリ砲弾の薬莢が飛び出してくる。
まるで工事現場の削岩機の様に敵モービルを砕いた。
いわゆる、ジャックハマー攻撃。
鋭角な振動で敵のコクピット内部も破壊される。
コクピット内に座るパイロットを襲う強烈な振動。
機体の振動を吸収する座席を支えるショックアブソーバーが、設定された限界を遥かに超えた強烈な振動に破壊される。
( ガシンガシンガシン! )
( うぎゃ!うぎゃうぎゃー!ぐわー! )
コクピットに座ったまま絶命する敵パイロット。
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