34 / 99
第5章 バトル・オブ・苫小牧。千歳、侵入。
第3話 奇天烈!少女隊、千歳参上。
しおりを挟む
ガオ・ルーシー率いるエキドナの小隊が既に千歳宙空ステーションまで後2キロ手前の湿地帯の茂みに迫っていた。
「マー(馬 明明(マー・メイメイ)一級軍士長)、ユー(于 魅音(ユー・ミオン)一級軍士長)?マー?探査・索敵波は?」
「ハイ、お嬢。探査波は無いよ。さっきまでのうるさい探査波も無くなったし。おバカよね。なんで切るかな。あはは。ジェシーのメティス機はどこかに行ったみたいな。あははっ。この一瞬のすれ違いでジェシーたちの運命が決まった。くくくっ。」
「お嬢。はい。データ登録終わりました。うふふっ。わざわざ仲良く飛んでるなんて。次のローンチで落としますわ。副大隊長様、いかがします。それとも今……、どうかしら、いつでもご指示を。」
「ふっ、ユー。我が栄光の中部戦区の統合参謀直属、中央機甲部隊の我々が、急いで成果を上げる事もない。格下の東部戦区の上陸部隊が来たら、その時に撃ち上がるだろう?メイメイもその時でいい。大戦艦なんてこの程度の兵器で落とせやしない。」
「うふふ。了解。じゃ、この子(オートマチック・自動照準追尾型レールガン砲)はここに設置しますわ。メイメイ?」
「はぁい。了解よ。重たい荷物はイライラの原因。ウチの子も降ろしますよ。くくっ。」
「2人共、勿体ないけど、召使(護衛用自動制御無人パワードスーツ)も置きなよ。」
「了解、お嬢。」
「了解よ。あはは。お嬢は慎重だよね。くくっ。」
パールバディ・ワンとファニー・ダディーの打ち上がる航跡を見上げる3機の敵、新型HARMOR。
「ふん。ファニーダディとパールバディか。」
「お嬢。ルオちゃんとリリーよね。カップルであの世なんて。うふふっ。素敵よね。」
「ふっ、了解。さぁ、大隊が掃除するまで買い物行こうか。日本のコンビニ行きたい。千歳のステーション、24時間だよね。開いてればキティーちゃんグッズ買いたい。北海道は両親との温泉旅行依頼だし。2人共、レールガンの設置開始しな。」
「お嬢?私も宙空ステーションで化粧品買いたい。やってるかな。」
「私も、リアルでラーメン食べたい。」
「あははっ。好きな化粧品、もらったらいい。好きな味のラーメン食べたらいいさ。小日本人は律儀に避難してるでしょう。もし人が居ても殺したらいい。東部の大群が来るんだから、パニクッてるでしょ。好きにしな。」
(( 了解! ))
予備の補給および装備品の大きなランドセルから離れ出る、武装した無人機のパワードスーツ。
( シュッ、ガシャン! )
( シュッ、ガシャン! )
馬一級軍士長と于一級軍士長の機体から飛び降りて、周辺の警戒を始めた。
于一級軍士長の機体がゆっくりしゃがむと、自動照準追尾型レールガン砲が地面に降りて勝手に準備を始めた。
1分もしない内に、2人のコンソールに準備完了のタブが現れる。
少女隊長の部下、2機のAXIS最新鋭の自動照準追尾型レールガン砲の設置準備が終わったのだ。
本来は、シャトルや爆撃機、などの大型軍用機器を撃滅する為のものだった。
今回はテイクオフ時の超ド級宙空戦艦と言われるウーラノスを叩く為の物だ。と、名目でこの兵器を持ち出した小隊だった。
しかしこの小隊、隊長や隊員は今回の戦闘には全く無関心だった。
目標は、あくまで有名なお子ちゃまきよし。そう、我らが椎葉きよしを叩く為に来たのだった。
AXISの中部戦区参謀本部はあくまでも占冠村の女真帝国の幕府撃滅。
少女隊は陽動作戦の1部隊でしかなかった。
それを逆手に参戦した少女隊だったのだ。
最新のオンラインバトルで、臨時の小林チーム(小林未央、リリアナ、ルオの3人の臨時小隊。
椎葉きよしはオンラインバトルが大嫌いで軍の教練以外は参加しないため、リリアナがアタッカーで参戦。)に敗戦して2位となった。
なかなか勝てない恨みを少女小隊が晴らす為に来たのだった。
そのリリアナが本業のスナイパー・HARMORで、そしてルオが目の前を打ち上がっていたのだ。
オンラインバトルでいくら待ち望んでも椎葉きよしと対戦できない高(ガオ)副隊長。
やっと実機で椎葉きよしと対戦出来るのかもしれなかった。
設置した自動照準追尾型レールガン砲の稼働チェックを終える、2機の最新鋭のホワイトタイガー「壊撃-4型 G-one」。
「この子達の初陣よね。邪魔な、あのカップルを、一発で仲良くあの世行きにしてもらわないと。ふふっ。」
楽し気に、不気味に笑う于一級軍士長だった。
「お嬢。ウチの子(4型の本体)はどうします。」
「フン。あの奥の背の高い樹木の沼地でいいわ。それより、私服。汚れずにどうやってターミナルへ行く?」
「お嬢、お任せ。うふふ。」
沼地まで来た3機。
沼地に機体振動を起こし下半身を隠した。
それから3機のコクピット・シールド・バイザーが開いた。
( キィィー、ドドドーッ! )
( キィィー、ドドドーッ! )
( キィィー、ドドドーッ! )
武装したパワードスーツを着た3人が、千歳宙空ステーション方面へ向かって国道を低空で飛んで行った。
「マー(馬 明明(マー・メイメイ)一級軍士長)、ユー(于 魅音(ユー・ミオン)一級軍士長)?マー?探査・索敵波は?」
「ハイ、お嬢。探査波は無いよ。さっきまでのうるさい探査波も無くなったし。おバカよね。なんで切るかな。あはは。ジェシーのメティス機はどこかに行ったみたいな。あははっ。この一瞬のすれ違いでジェシーたちの運命が決まった。くくくっ。」
「お嬢。はい。データ登録終わりました。うふふっ。わざわざ仲良く飛んでるなんて。次のローンチで落としますわ。副大隊長様、いかがします。それとも今……、どうかしら、いつでもご指示を。」
「ふっ、ユー。我が栄光の中部戦区の統合参謀直属、中央機甲部隊の我々が、急いで成果を上げる事もない。格下の東部戦区の上陸部隊が来たら、その時に撃ち上がるだろう?メイメイもその時でいい。大戦艦なんてこの程度の兵器で落とせやしない。」
「うふふ。了解。じゃ、この子(オートマチック・自動照準追尾型レールガン砲)はここに設置しますわ。メイメイ?」
「はぁい。了解よ。重たい荷物はイライラの原因。ウチの子も降ろしますよ。くくっ。」
「2人共、勿体ないけど、召使(護衛用自動制御無人パワードスーツ)も置きなよ。」
「了解、お嬢。」
「了解よ。あはは。お嬢は慎重だよね。くくっ。」
パールバディ・ワンとファニー・ダディーの打ち上がる航跡を見上げる3機の敵、新型HARMOR。
「ふん。ファニーダディとパールバディか。」
「お嬢。ルオちゃんとリリーよね。カップルであの世なんて。うふふっ。素敵よね。」
「ふっ、了解。さぁ、大隊が掃除するまで買い物行こうか。日本のコンビニ行きたい。千歳のステーション、24時間だよね。開いてればキティーちゃんグッズ買いたい。北海道は両親との温泉旅行依頼だし。2人共、レールガンの設置開始しな。」
「お嬢?私も宙空ステーションで化粧品買いたい。やってるかな。」
「私も、リアルでラーメン食べたい。」
「あははっ。好きな化粧品、もらったらいい。好きな味のラーメン食べたらいいさ。小日本人は律儀に避難してるでしょう。もし人が居ても殺したらいい。東部の大群が来るんだから、パニクッてるでしょ。好きにしな。」
(( 了解! ))
予備の補給および装備品の大きなランドセルから離れ出る、武装した無人機のパワードスーツ。
( シュッ、ガシャン! )
( シュッ、ガシャン! )
馬一級軍士長と于一級軍士長の機体から飛び降りて、周辺の警戒を始めた。
于一級軍士長の機体がゆっくりしゃがむと、自動照準追尾型レールガン砲が地面に降りて勝手に準備を始めた。
1分もしない内に、2人のコンソールに準備完了のタブが現れる。
少女隊長の部下、2機のAXIS最新鋭の自動照準追尾型レールガン砲の設置準備が終わったのだ。
本来は、シャトルや爆撃機、などの大型軍用機器を撃滅する為のものだった。
今回はテイクオフ時の超ド級宙空戦艦と言われるウーラノスを叩く為の物だ。と、名目でこの兵器を持ち出した小隊だった。
しかしこの小隊、隊長や隊員は今回の戦闘には全く無関心だった。
目標は、あくまで有名なお子ちゃまきよし。そう、我らが椎葉きよしを叩く為に来たのだった。
AXISの中部戦区参謀本部はあくまでも占冠村の女真帝国の幕府撃滅。
少女隊は陽動作戦の1部隊でしかなかった。
それを逆手に参戦した少女隊だったのだ。
最新のオンラインバトルで、臨時の小林チーム(小林未央、リリアナ、ルオの3人の臨時小隊。
椎葉きよしはオンラインバトルが大嫌いで軍の教練以外は参加しないため、リリアナがアタッカーで参戦。)に敗戦して2位となった。
なかなか勝てない恨みを少女小隊が晴らす為に来たのだった。
そのリリアナが本業のスナイパー・HARMORで、そしてルオが目の前を打ち上がっていたのだ。
オンラインバトルでいくら待ち望んでも椎葉きよしと対戦できない高(ガオ)副隊長。
やっと実機で椎葉きよしと対戦出来るのかもしれなかった。
設置した自動照準追尾型レールガン砲の稼働チェックを終える、2機の最新鋭のホワイトタイガー「壊撃-4型 G-one」。
「この子達の初陣よね。邪魔な、あのカップルを、一発で仲良くあの世行きにしてもらわないと。ふふっ。」
楽し気に、不気味に笑う于一級軍士長だった。
「お嬢。ウチの子(4型の本体)はどうします。」
「フン。あの奥の背の高い樹木の沼地でいいわ。それより、私服。汚れずにどうやってターミナルへ行く?」
「お嬢、お任せ。うふふ。」
沼地まで来た3機。
沼地に機体振動を起こし下半身を隠した。
それから3機のコクピット・シールド・バイザーが開いた。
( キィィー、ドドドーッ! )
( キィィー、ドドドーッ! )
( キィィー、ドドドーッ! )
武装したパワードスーツを着た3人が、千歳宙空ステーション方面へ向かって国道を低空で飛んで行った。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
「メジャー・インフラトン」序章2/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節FIRE!FIRE!FIRE! No1. )
あおっち
SF
敵の帝国、AXISがいよいよ日本へ攻めて来たのだ。その島嶼攻撃、すなわち敵の第1次目標は対馬だった。
この序章2/7は主人公、椎葉きよしの少年時代の物語です。女子高校の修学旅行中にAXIS兵士に襲われる女子高生達。かろうじて逃げ出した少女が1人。そこで出会った少年、椎葉きよしと布村愛子、そして少女達との出会い。
パンダ隊長と少女達に名付けられたきよしの活躍はいかに!少女達の運命は!
ジャンプ血清保持者(ゼロ・スターター)椎葉きよしを助ける人々。そして、初めての恋人ジェシカ。札幌、定山渓温泉に集まった対馬島嶼防衛戦で関係を持った家族との絆のストーリー。
彼らに関連する人々の生き様を、笑いと涙で送る物語。疲れたあなたに贈る微妙なSF物語です。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
「メジャー・インフラトン」序章4/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節JUMP! JUMP! JUMP! No1)
あおっち
SF
港に立ち上がる敵AXISの巨大ロボHARMOR。
遂に、AXIS本隊が北海道に攻めて来たのだ。
その第1次上陸先が苫小牧市だった。
これは、現実なのだ!
その発見者の苫小牧市民たちは、戦渦から脱出できるのか。
それを助ける千歳シーラスワンの御舩たち。
同時進行で圧力をかけるAXISの陽動作戦。
台湾金門県の侵略に対し、真向から立ち向かうシーラス・台湾、そしてきよしの師範のゾフィアとヴィクトリアの機動艦隊。
新たに戦いに加わった衛星シーラス2ボーチャン。
目の離せない戦略・戦術ストーリーなのだ。
昨年、椎葉きよしと共に戦かった女子高生グループ「エイモス5」からも目が離せない。
そして、遂に最強の敵「エキドナ」が目を覚ましたのだ……。
SF大河小説の前章譚、第4部作。
是非ご覧ください。
※加筆や修正が予告なしにあります。
「メジャー・インフラトン」序章3/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節 FIRE!FIRE!FIRE!No2. )
あおっち
SF
とうとう、AXIS軍が、椎葉きよしたちの奮闘によって、対馬市へ追い詰められたのだ。
そして、戦いはクライマックスへ。
現舞台の北海道、定山渓温泉で、いよいよ始まった大宴会。昨年あった、対馬島嶼防衛戦の真実を知る人々。あっと、驚く展開。
この序章3/7は主人公の椎葉きよしと、共に闘う女子高生の物語なのです。ジャンプ血清保持者(ゼロ・スターター)椎葉きよしを助ける人々。
いよいよジャンプ血清を守るシンジケート、オリジナル・ペンタゴンと、異星人の関係が少しづつ明らかになるのです。
次の第4部作へ続く大切な、ほのぼのストーリー。
疲れたあなたに贈る、SF物語です。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
「メジャー・インフラトン」序章1/ 7(太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!)
あおっち
SF
脈々と続く宇宙の無数の文明。その中でより高度に発展した高高度文明があった。その文明の流通、移動を支え光速を超えて遥か彼方の銀河や銀河内を瞬時に移動できるジャンプ技術。それを可能にしたジャンプ血清。
その血清は生体(人間)へのダメージをコントロールする血清、ワクチンなのだ。そのジャンプ血清をめぐり遥か大昔、大銀河戦争が起こり多くの高高度文明が滅びた。
その生き残りの文明が新たに見つけた地、ネイジェア星域。私達、天の川銀河の反対の宙域だった。そこで再び高高度文明が栄えたが、再びジャンプ血清供給に陰りが。天の川銀河レベルで再び紛争が勃発しかけていた。
そして紛争の火種は地球へ。
その地球では強大な軍事組織、中華帝国連邦、通称「AXIS」とそれに対抗する為、日本を中心とした加盟国軍組織「シーラス」が対峙していたのだ。
近未来の地球と太古から続くネイジェア星域皇国との交流、天然ジャンプ血清保持者の椎葉清らが居る日本と、高高度文明異星人(シーラス皇国)の末裔、マズル家のポーランド家族を描いたSF大河小説「メジャー・インフラトン」の前章譚、7部作。
第1部「太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!」。
ジャンプ血清は保持者の傷ついた体を異例のスピードで回復させた。また血清のオリジナル保持者(ゼロ・スターター)は、独自の能力を飛躍的に引き上げる事が出来たのだ。
第2次大戦時、無敵兵士と言われた舩坂弘氏をモデルに御舩大(ミフネヒロシ)の無敵ふりと、近代世界のジャンプ血清保持者、椎葉きよし(通称:お子ちゃまきよし)の現在と過去。
ジャンプ血清の力、そして人類の未来をかけた壮大な戦いが、いま、始まる――。
彼らに関連する人々の生き様を、笑いと涙で送る物語。疲れたあなたに贈る微妙なSF物語です。
本格的な戦闘シーンもあり、面白い場面も増えます。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
タイムワープ艦隊2024
山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。
この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!
死んだ一人の少女と死んだ一人の少年は幸せを知る。
タユタ
SF
これは私が中学生の頃、初めて書いた小説なので日本語もおかしければ内容もよく分からない所が多く至らない点ばかりですが、どうぞ読んでみてください。あなたの考えに少しでもアイデアを足せますように。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる