23 / 99
第3章 バトル・オブ・苫小牧。敵上陸を阻止せよ!
第5話 苦戦!自衛隊と日本国陸軍。
しおりを挟む
「ヒトマル下げろー!早く下げろー!ロボットのHARMORチームが来る。」
「撤収っ!ピーッ!ピーッ!」
浜厚真海岸で、敵と交戦中の自衛隊と、日本国陸軍の混成部隊。
10式戦車改の後ろでしゃがんで鉄兜を押さえなら撤収を合図する日本国陸軍の兵士だった。
(( バンッ!バンッ!バンッ!バンッ! ))
( キューンキューン、キューン!)
( キューンキューンキューン!)
敵、モービルから打上げられ、隊員や、兵士達の頭上で爆発する対人兵器。
その爆発から放出される対人用の弾が、周囲で弾けた。
対モービル携行ミサイル発射機を用意しても、戦車の影からなかなか出られない兵士たち。
兵士たちの正面、砂浜が広がる浜厚真の海岸。
その沖合で停泊していた3隻の貨物船が炎上している。
今、海岸で暴れている3機の敵HARMORを乗せて来た貨物船だ。
その砂浜。
北海道サーフィンのメッカ、浜厚真で敵HARMOR3機と、自衛隊、日本国軍が戦をしていたのだ。
すでに、友軍の旧型10式改の戦車や8輪の31式機動戦闘支援車の半分は撃破された。
浜厚真のフェリーターミナルから長く伸びる防波岸壁やテトラポットなどをうまく使って戦車砲をいなす、すばしっこい動きの敵の新型モービルだった。
実はこの3機は、同時に上陸した少女が搭乗する小隊を逃がし、これから上陸するオルカ潜部隊の上陸を待っていた、いわゆる陽動部隊なのだ。
バーニアを封印し、海中移動ジェット用に切り替え、脚部は陸上機動に敢えて特化した特別の機体だったのだ。
あと15分も陽動して時間を稼げばよいのだった。
対HARMORに強い釧路の部隊は、同じ北海道でも、石狩や十勝地方などに配置され、対HARMORに対し、教本通りしか知らない自衛隊普通科や、日本本国陸軍の兵士たちがここで対戦していたのだった。
だから、兵士たちに正確に反撃してくる敵を前にしてバーニアを吹かして兵器の上部や後部にランディング(着陸)して攻撃しないのを不思議にも思わず、考えもつかなかった。
対HARMOR部隊なら、突入してこないHARMORを前に、次の手を考えていたに違いないのだ。
しかし、自衛隊や日本国軍を襲う対人兵器の攻撃。
戦車の後ろで負傷者を携えて、身を隠すのが精いっぱいの隊員や兵士たちだった。
「撤収っ!ピーッ!ピーッ!」
浜厚真海岸で、敵と交戦中の自衛隊と、日本国陸軍の混成部隊。
10式戦車改の後ろでしゃがんで鉄兜を押さえなら撤収を合図する日本国陸軍の兵士だった。
(( バンッ!バンッ!バンッ!バンッ! ))
( キューンキューン、キューン!)
( キューンキューンキューン!)
敵、モービルから打上げられ、隊員や、兵士達の頭上で爆発する対人兵器。
その爆発から放出される対人用の弾が、周囲で弾けた。
対モービル携行ミサイル発射機を用意しても、戦車の影からなかなか出られない兵士たち。
兵士たちの正面、砂浜が広がる浜厚真の海岸。
その沖合で停泊していた3隻の貨物船が炎上している。
今、海岸で暴れている3機の敵HARMORを乗せて来た貨物船だ。
その砂浜。
北海道サーフィンのメッカ、浜厚真で敵HARMOR3機と、自衛隊、日本国軍が戦をしていたのだ。
すでに、友軍の旧型10式改の戦車や8輪の31式機動戦闘支援車の半分は撃破された。
浜厚真のフェリーターミナルから長く伸びる防波岸壁やテトラポットなどをうまく使って戦車砲をいなす、すばしっこい動きの敵の新型モービルだった。
実はこの3機は、同時に上陸した少女が搭乗する小隊を逃がし、これから上陸するオルカ潜部隊の上陸を待っていた、いわゆる陽動部隊なのだ。
バーニアを封印し、海中移動ジェット用に切り替え、脚部は陸上機動に敢えて特化した特別の機体だったのだ。
あと15分も陽動して時間を稼げばよいのだった。
対HARMORに強い釧路の部隊は、同じ北海道でも、石狩や十勝地方などに配置され、対HARMORに対し、教本通りしか知らない自衛隊普通科や、日本本国陸軍の兵士たちがここで対戦していたのだった。
だから、兵士たちに正確に反撃してくる敵を前にしてバーニアを吹かして兵器の上部や後部にランディング(着陸)して攻撃しないのを不思議にも思わず、考えもつかなかった。
対HARMOR部隊なら、突入してこないHARMORを前に、次の手を考えていたに違いないのだ。
しかし、自衛隊や日本国軍を襲う対人兵器の攻撃。
戦車の後ろで負傷者を携えて、身を隠すのが精いっぱいの隊員や兵士たちだった。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
「メジャー・インフラトン」序章2/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節FIRE!FIRE!FIRE! No1. )
あおっち
SF
敵の帝国、AXISがいよいよ日本へ攻めて来たのだ。その島嶼攻撃、すなわち敵の第1次目標は対馬だった。
この序章2/7は主人公、椎葉きよしの少年時代の物語です。女子高校の修学旅行中にAXIS兵士に襲われる女子高生達。かろうじて逃げ出した少女が1人。そこで出会った少年、椎葉きよしと布村愛子、そして少女達との出会い。
パンダ隊長と少女達に名付けられたきよしの活躍はいかに!少女達の運命は!
ジャンプ血清保持者(ゼロ・スターター)椎葉きよしを助ける人々。そして、初めての恋人ジェシカ。札幌、定山渓温泉に集まった対馬島嶼防衛戦で関係を持った家族との絆のストーリー。
彼らに関連する人々の生き様を、笑いと涙で送る物語。疲れたあなたに贈る微妙なSF物語です。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
「メジャー・インフラトン」序章4/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節JUMP! JUMP! JUMP! No1)
あおっち
SF
港に立ち上がる敵AXISの巨大ロボHARMOR。
遂に、AXIS本隊が北海道に攻めて来たのだ。
その第1次上陸先が苫小牧市だった。
これは、現実なのだ!
その発見者の苫小牧市民たちは、戦渦から脱出できるのか。
それを助ける千歳シーラスワンの御舩たち。
同時進行で圧力をかけるAXISの陽動作戦。
台湾金門県の侵略に対し、真向から立ち向かうシーラス・台湾、そしてきよしの師範のゾフィアとヴィクトリアの機動艦隊。
新たに戦いに加わった衛星シーラス2ボーチャン。
目の離せない戦略・戦術ストーリーなのだ。
昨年、椎葉きよしと共に戦かった女子高生グループ「エイモス5」からも目が離せない。
そして、遂に最強の敵「エキドナ」が目を覚ましたのだ……。
SF大河小説の前章譚、第4部作。
是非ご覧ください。
※加筆や修正が予告なしにあります。
我ら新興文明保護艦隊
ビーデシオン
SF
もしも道行く野良猫が、百戦錬磨の獣戦士だったら?
もしも冴えないサラリーマンが、戦争上がりのアンドロイドだったら?
これは、実際にそんな空想めいた素性をもって、陰ながら地球を守っているエージェントたちのお話。
※表紙絵はひのたけきょー(@HinotakeDaYo)様より頂きました!
「メジャー・インフラトン」序章3/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節 FIRE!FIRE!FIRE!No2. )
あおっち
SF
とうとう、AXIS軍が、椎葉きよしたちの奮闘によって、対馬市へ追い詰められたのだ。
そして、戦いはクライマックスへ。
現舞台の北海道、定山渓温泉で、いよいよ始まった大宴会。昨年あった、対馬島嶼防衛戦の真実を知る人々。あっと、驚く展開。
この序章3/7は主人公の椎葉きよしと、共に闘う女子高生の物語なのです。ジャンプ血清保持者(ゼロ・スターター)椎葉きよしを助ける人々。
いよいよジャンプ血清を守るシンジケート、オリジナル・ペンタゴンと、異星人の関係が少しづつ明らかになるのです。
次の第4部作へ続く大切な、ほのぼのストーリー。
疲れたあなたに贈る、SF物語です。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
「メジャー・インフラトン」序章1/ 7(太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!)
あおっち
SF
脈々と続く宇宙の無数の文明。その中でより高度に発展した高高度文明があった。その文明の流通、移動を支え光速を超えて遥か彼方の銀河や銀河内を瞬時に移動できるジャンプ技術。それを可能にしたジャンプ血清。
その血清は生体(人間)へのダメージをコントロールする血清、ワクチンなのだ。そのジャンプ血清をめぐり遥か大昔、大銀河戦争が起こり多くの高高度文明が滅びた。
その生き残りの文明が新たに見つけた地、ネイジェア星域。私達、天の川銀河の反対の宙域だった。そこで再び高高度文明が栄えたが、再びジャンプ血清供給に陰りが。天の川銀河レベルで再び紛争が勃発しかけていた。
そして紛争の火種は地球へ。
その地球では強大な軍事組織、中華帝国連邦、通称「AXIS」とそれに対抗する為、日本を中心とした加盟国軍組織「シーラス」が対峙していたのだ。
近未来の地球と太古から続くネイジェア星域皇国との交流、天然ジャンプ血清保持者の椎葉清らが居る日本と、高高度文明異星人(シーラス皇国)の末裔、マズル家のポーランド家族を描いたSF大河小説「メジャー・インフラトン」の前章譚、7部作。
第1部「太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!」。
ジャンプ血清は保持者の傷ついた体を異例のスピードで回復させた。また血清のオリジナル保持者(ゼロ・スターター)は、独自の能力を飛躍的に引き上げる事が出来たのだ。
第2次大戦時、無敵兵士と言われた舩坂弘氏をモデルに御舩大(ミフネヒロシ)の無敵ふりと、近代世界のジャンプ血清保持者、椎葉きよし(通称:お子ちゃまきよし)の現在と過去。
ジャンプ血清の力、そして人類の未来をかけた壮大な戦いが、いま、始まる――。
彼らに関連する人々の生き様を、笑いと涙で送る物語。疲れたあなたに贈る微妙なSF物語です。
本格的な戦闘シーンもあり、面白い場面も増えます。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる