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第13章 敵の名はチャイニーズ・アクシス。
第2話 苫小牧港湾事務所。
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事務員から受話器を受け取る男性。
「はい~苫小牧港湾組合、組合長の八雲です。なんでしょう。えっ?小樽の保安本部、課長のアズマさん。あーどーも。……はい。えー、はい外国籍船は10隻がまだ中央と南に停泊しています。のハズです。今日は先程、深夜1時から全埠頭に、港湾外へと避難勧告したはずです。私も3時からこの事務所にいて待機中です。えっ?いえいえフェリーターミナルの副組合長の高橋から聞いています。そこの苫小牧海上保安署の井上係長と一緒に、勧告に行ったハズですが。えっ?まだ、埠頭に係留しているんですか?……えっ?そこの海上保安署と、井上係長に連絡が取れない?赤坂さんも居ると思うけど。あ~それで、ウチに。あ~あの貨物船全船、パナマ国籍ですよね。今、どこに?え、南に4隻。中央北で3隻ですか。移動したんだべか。ふーん何で浜厚真の沿岸に投錨。なんでわざわざ3隻が浜厚真に投錨?いや、それは知らないです。高橋からも、井上係長からも報告来てないなぁ。ちょっと待って下さい。」
受話器を押さえて、隣の女性職員に聞く組合長。
「さっき電話、なったけど。誰?井上係長?メグちゃんだべか?」
嫌な顔をして答える職員。
「えっ。だから組合長。受話器とったら、プープーッって話し中だって、さっき言いましたよ。」
「そうだっけか?」
「はい!」
機嫌の悪い顔をしてパソコンに打ち込む女性職員。
「もしもし~!保安署から電話、来たみたいですけどぉ。電話出来なかったらしいんです。でも3隻がなんで浜厚真。サーフィンでもするんだべか。今日は低気圧、夜に抜けたから波ないべさ。いやいや、こっちの話で。えっはい、はい。」
女性事務員がパソコンの画面を組合長に向けて見せた。港湾停泊登録船のリストだった。
受話器を耳につけたまま、メガネを上にしてパソコンの画面をみる組合長。
「えっ。大間沖にタンカー?ハイ。えっ、本当ですか?……はい、……はい。え~、えー!中国が攻めて……、えーっ!それがパナマ国籍っ。えー!チラシ寿司?シラスかっこみご飯?なんですかシラスかっこみご飯って。シラスかっこみご飯が確保するって。あ、あシーラス?あ、シラ、あー、加盟~国軍とか何とかの国際軍隊の。すみません。えへへ。えっ。そうですか、へ~ハイ。いや、フェリーターミナルの組合事務所にまだウチの副組合長と事務員も、たしか後片付けでいますけどぉ。はい、なんですか?……えっ!マジですかっ。え?アズマさん、ちょっと待って。」
受話器を押さえて、事務員に血相かえて話す組合長。
「ちょ、ちょ、お武ちゃん、高橋のスマハンドに電話して、ターミナル事務所に居たら、すぐ逃げろって言って。」
「なんで組合長。やっぱ戦争起きるんだ。そうだと思ったんだわ。もうはんかくさい。どこがくるって?去年みたく南北朝鮮軍?それとも中国軍?そうでしょ。もう、はんかくさいわ。」
「良いから!早くっ!お武ちゃん、理由は後で話すからっ。いい?早く高橋に電話して!スマハンドで。」
「なんでスマハンド?そんな今風のなんてない。携帯から電話するべさ。ちょっとまって老眼鏡と携帯……。」
「早くしてっ!」
自分のバックの中をゴソゴソと探す事務員。
「せかさないで下さい。あれっ携帯、携帯。……あったあった。え~と高橋さん、高橋さん。」
老眼鏡を覗きながらゆっくりスマートフォン携帯の名簿を探す事務員。
そんな老婆のどん臭い姿にイライラする組合長。
横にあるパソコンはスラスラ見てたのに何で携帯を見る時にわざわざ老眼鏡を付けて鈍臭くなるのか、そんな意味不明な年寄りの行動にイラッとしてメガネを机に置いて頭を掻いた。
「海保さん、え~港湾見て見ます。屋上に上がります。私のスマハンドに連絡替えて下さい。番号言います。いいですか?えっ?いらない。もう一度、電話してって。はい。解りました。」
ほどんど人の気配のない、苫小牧フェリーターミナルビル。
日の昇る前の早朝。
暗い中、役場関係や警備関係の会社事務室だけ電気が付いていた。
そんな、ガラーンとしたフェリーターミナルビルに響く銃声。
(( パンパンパンッ! ))
( キャーッ! )
(( パンパンッ! ))
( ドサッ。 )
( イヤー!助け……。 )
(( パンッ!ドサッ!パンパンッ! ))
( カランカラン。 )
苫小牧フェリーターミナルビルにある港湾組合出張所兼、事務所。
その室内の明るいドアから、スカートをはいた女性が出て来た。
( カチ、ゴトン。 )
拳銃のマガジンを片手で床に落として、新しいマガジン(弾倉)を挿入する女性。
( カシャ、ガチャッ! )
女性と言ってもまだ小学生の高学年か中学1年生位の少女が出て来たのだ。
避難灯の明かりしかない、暗い廊下に映える鮮やかなピンクのロングスカート。そして、上品なフリルの着いたシャツ。
自分の顔位の大きさのオートマチック拳銃を持って、その拳銃の背のスライドを引き、弾を装填した。
( ギュッ、……ガシャン!)
そして、拳銃を顔に近づけて、不敵な笑顔で微笑んだ。
今度は、真顔になるとゆっくり歩き、また隣の役場出張所の事務室のドアに立った。
ドアに向かい、アイソセレススタンス(両手を伸ばす姿勢)で拳銃を両手に持って構えた。
再び不敵な笑顔をする少女だった。
そして、片足を上げて勢いをつけてドアを蹴った。
( ドンッ! )
急に開いたドアの中に、腕を伸ばしてアイソセレススタンスのままゆっくり侵入した。
中から男性と女性の声が聞こえて来る。
( お嬢ちゃん、それ……、)
(( パン!ドサッ。パンッ! ))
( キャー! )
(( パンパンッ! ))
( カランカラン。)
( う~……。)
(( パンッパンッ! ))
( ドサッ。 )
( カラン、カラン。)
銃撃された区役所出張所職員の男女職員。
その2人が倒れる事務室から出る少女。
またニッコリして廊下を歩き、エレベーターの前で止まった。
エレベーターの4階のボタンを押してから、弾の無いマガジンを床に落として、太ももに挟んであるマガジンを装着した。
再びニッコリ微笑む少女。
フェリーターミナルビル1階の管理組合出張所兼、事務所。
ドアが開けたままの事務室に倒れる2人の女性と1人の男性。
男性の血だらけのスマハンドが呼び出し音を鳴らした。
( ピコピコピコ。ピコピコピコ。 )
組合ビルの3階の事務室から携帯電話をする高齢の女性事務員。
「ん~組合長。高橋さん出ませんけどぉ。3回も鳴らしてますけどぉ。出ませんよ。」
腕組をして目をつむる八雲組合長。
目を見開いた。
「お武ちゃん、呼び続けて。私はビルの陸屋根に登って港湾とフェリーターミナルば、見るわ。」
立ち上がり、隣の職員のロッカールームに行く組合長。
後ろから事務服の老婆が、携帯をしたまま後ろからついて来る。
ロッカールームに入ると、港湾保安管理士職員のロッカーを開けて荷物を調べる組合長。
「組合長、何してるんですか?」
「いやいや、誰か、確か双眼鏡とか望遠鏡とか、持ってたなぁと思って。……あ、あった。やっぱムコ殿(斎藤)持ってた。」
「あ~斎藤さん。港湾保安管理士ですもの。良いの持ってるっしょ。」
「あーこれこれ。」
業務用のゴツイ単眼鏡を手にする組合長。
大きく「斎藤」とカーキ色の望遠鏡にマジックで書いてある。
そのまま、廊下に走り出て、廊下の真ん中にある陸屋根へ上る非常用ハシゴを引っ張り出した。
「んー、よいしょっと。結構キツい。よいしょ、よいしょ。」
ハシゴを急いで登り扉を開けると、下の事務員が、ワケの解らない事を言う。
「ちょっと、組合長!私、事務服がスカートだから、私は登れませんよ。ここに居ます。早朝待機だから急いで来たからさ、制服、夏スカートです。下から誰かに覗かれても嫌っしょ。」
呆れ顔の組合長。
「はあい?いやいや、貴方はそこで高橋に連絡を付けて下さい。何かあったら大声で叫んで。いい?」
「……もしもし?高橋さん出ないなぁ。組合長!寒いです。そこ閉めてください。……風邪引くでしょう。」
ブチブチ文句を言いながら歩き去る女性事務員。
話が全くかみ合わない2人。
高齢の女性事務員は、自分の言いたい事だけいって廊下を戻って行った。
再び呆れる組合長。
気持ちを入れ替える為に深呼吸をしてから、陸屋根で立ち上がり周りを見渡した。
「はい~苫小牧港湾組合、組合長の八雲です。なんでしょう。えっ?小樽の保安本部、課長のアズマさん。あーどーも。……はい。えー、はい外国籍船は10隻がまだ中央と南に停泊しています。のハズです。今日は先程、深夜1時から全埠頭に、港湾外へと避難勧告したはずです。私も3時からこの事務所にいて待機中です。えっ?いえいえフェリーターミナルの副組合長の高橋から聞いています。そこの苫小牧海上保安署の井上係長と一緒に、勧告に行ったハズですが。えっ?まだ、埠頭に係留しているんですか?……えっ?そこの海上保安署と、井上係長に連絡が取れない?赤坂さんも居ると思うけど。あ~それで、ウチに。あ~あの貨物船全船、パナマ国籍ですよね。今、どこに?え、南に4隻。中央北で3隻ですか。移動したんだべか。ふーん何で浜厚真の沿岸に投錨。なんでわざわざ3隻が浜厚真に投錨?いや、それは知らないです。高橋からも、井上係長からも報告来てないなぁ。ちょっと待って下さい。」
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嫌な顔をして答える職員。
「えっ。だから組合長。受話器とったら、プープーッって話し中だって、さっき言いましたよ。」
「そうだっけか?」
「はい!」
機嫌の悪い顔をしてパソコンに打ち込む女性職員。
「もしもし~!保安署から電話、来たみたいですけどぉ。電話出来なかったらしいんです。でも3隻がなんで浜厚真。サーフィンでもするんだべか。今日は低気圧、夜に抜けたから波ないべさ。いやいや、こっちの話で。えっはい、はい。」
女性事務員がパソコンの画面を組合長に向けて見せた。港湾停泊登録船のリストだった。
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「えっ。大間沖にタンカー?ハイ。えっ、本当ですか?……はい、……はい。え~、えー!中国が攻めて……、えーっ!それがパナマ国籍っ。えー!チラシ寿司?シラスかっこみご飯?なんですかシラスかっこみご飯って。シラスかっこみご飯が確保するって。あ、あシーラス?あ、シラ、あー、加盟~国軍とか何とかの国際軍隊の。すみません。えへへ。えっ。そうですか、へ~ハイ。いや、フェリーターミナルの組合事務所にまだウチの副組合長と事務員も、たしか後片付けでいますけどぉ。はい、なんですか?……えっ!マジですかっ。え?アズマさん、ちょっと待って。」
受話器を押さえて、事務員に血相かえて話す組合長。
「ちょ、ちょ、お武ちゃん、高橋のスマハンドに電話して、ターミナル事務所に居たら、すぐ逃げろって言って。」
「なんで組合長。やっぱ戦争起きるんだ。そうだと思ったんだわ。もうはんかくさい。どこがくるって?去年みたく南北朝鮮軍?それとも中国軍?そうでしょ。もう、はんかくさいわ。」
「良いから!早くっ!お武ちゃん、理由は後で話すからっ。いい?早く高橋に電話して!スマハンドで。」
「なんでスマハンド?そんな今風のなんてない。携帯から電話するべさ。ちょっとまって老眼鏡と携帯……。」
「早くしてっ!」
自分のバックの中をゴソゴソと探す事務員。
「せかさないで下さい。あれっ携帯、携帯。……あったあった。え~と高橋さん、高橋さん。」
老眼鏡を覗きながらゆっくりスマートフォン携帯の名簿を探す事務員。
そんな老婆のどん臭い姿にイライラする組合長。
横にあるパソコンはスラスラ見てたのに何で携帯を見る時にわざわざ老眼鏡を付けて鈍臭くなるのか、そんな意味不明な年寄りの行動にイラッとしてメガネを机に置いて頭を掻いた。
「海保さん、え~港湾見て見ます。屋上に上がります。私のスマハンドに連絡替えて下さい。番号言います。いいですか?えっ?いらない。もう一度、電話してって。はい。解りました。」
ほどんど人の気配のない、苫小牧フェリーターミナルビル。
日の昇る前の早朝。
暗い中、役場関係や警備関係の会社事務室だけ電気が付いていた。
そんな、ガラーンとしたフェリーターミナルビルに響く銃声。
(( パンパンパンッ! ))
( キャーッ! )
(( パンパンッ! ))
( ドサッ。 )
( イヤー!助け……。 )
(( パンッ!ドサッ!パンパンッ! ))
( カランカラン。 )
苫小牧フェリーターミナルビルにある港湾組合出張所兼、事務所。
その室内の明るいドアから、スカートをはいた女性が出て来た。
( カチ、ゴトン。 )
拳銃のマガジンを片手で床に落として、新しいマガジン(弾倉)を挿入する女性。
( カシャ、ガチャッ! )
女性と言ってもまだ小学生の高学年か中学1年生位の少女が出て来たのだ。
避難灯の明かりしかない、暗い廊下に映える鮮やかなピンクのロングスカート。そして、上品なフリルの着いたシャツ。
自分の顔位の大きさのオートマチック拳銃を持って、その拳銃の背のスライドを引き、弾を装填した。
( ギュッ、……ガシャン!)
そして、拳銃を顔に近づけて、不敵な笑顔で微笑んだ。
今度は、真顔になるとゆっくり歩き、また隣の役場出張所の事務室のドアに立った。
ドアに向かい、アイソセレススタンス(両手を伸ばす姿勢)で拳銃を両手に持って構えた。
再び不敵な笑顔をする少女だった。
そして、片足を上げて勢いをつけてドアを蹴った。
( ドンッ! )
急に開いたドアの中に、腕を伸ばしてアイソセレススタンスのままゆっくり侵入した。
中から男性と女性の声が聞こえて来る。
( お嬢ちゃん、それ……、)
(( パン!ドサッ。パンッ! ))
( キャー! )
(( パンパンッ! ))
( カランカラン。)
( う~……。)
(( パンッパンッ! ))
( ドサッ。 )
( カラン、カラン。)
銃撃された区役所出張所職員の男女職員。
その2人が倒れる事務室から出る少女。
またニッコリして廊下を歩き、エレベーターの前で止まった。
エレベーターの4階のボタンを押してから、弾の無いマガジンを床に落として、太ももに挟んであるマガジンを装着した。
再びニッコリ微笑む少女。
フェリーターミナルビル1階の管理組合出張所兼、事務所。
ドアが開けたままの事務室に倒れる2人の女性と1人の男性。
男性の血だらけのスマハンドが呼び出し音を鳴らした。
( ピコピコピコ。ピコピコピコ。 )
組合ビルの3階の事務室から携帯電話をする高齢の女性事務員。
「ん~組合長。高橋さん出ませんけどぉ。3回も鳴らしてますけどぉ。出ませんよ。」
腕組をして目をつむる八雲組合長。
目を見開いた。
「お武ちゃん、呼び続けて。私はビルの陸屋根に登って港湾とフェリーターミナルば、見るわ。」
立ち上がり、隣の職員のロッカールームに行く組合長。
後ろから事務服の老婆が、携帯をしたまま後ろからついて来る。
ロッカールームに入ると、港湾保安管理士職員のロッカーを開けて荷物を調べる組合長。
「組合長、何してるんですか?」
「いやいや、誰か、確か双眼鏡とか望遠鏡とか、持ってたなぁと思って。……あ、あった。やっぱムコ殿(斎藤)持ってた。」
「あ~斎藤さん。港湾保安管理士ですもの。良いの持ってるっしょ。」
「あーこれこれ。」
業務用のゴツイ単眼鏡を手にする組合長。
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そのまま、廊下に走り出て、廊下の真ん中にある陸屋根へ上る非常用ハシゴを引っ張り出した。
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「ちょっと、組合長!私、事務服がスカートだから、私は登れませんよ。ここに居ます。早朝待機だから急いで来たからさ、制服、夏スカートです。下から誰かに覗かれても嫌っしょ。」
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「はあい?いやいや、貴方はそこで高橋に連絡を付けて下さい。何かあったら大声で叫んで。いい?」
「……もしもし?高橋さん出ないなぁ。組合長!寒いです。そこ閉めてください。……風邪引くでしょう。」
ブチブチ文句を言いながら歩き去る女性事務員。
話が全くかみ合わない2人。
高齢の女性事務員は、自分の言いたい事だけいって廊下を戻って行った。
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