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第10章 敵の陽動作戦、金門県包囲戦。
第4話 クラスター!退避ーっ!
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自分はこの後ろに積載されているHARMORのパイロットなのだ。と思い出した。
そして、今、何があったか、何が起きたのかを思い出した。
つい先程まで、首のないドライバーとたわいもない話をしている時に、空爆を受けたのだった。
思い出し始める若いパイロットだった。
高速道路を進む中華帝国連邦AXIS、東部軍区の増援部隊の長い長い軍車両の列。
そのほぼ最後尾で、ノンビリ走るHARMORの運搬車輛。
その貨物台には迷彩柄の布でカバーされたHARMORが横たわっていた。
最新とは言えないが、キチンと整備されたワンクール前のHARMOR、旧型の突撃人型装甲機、壊撃-2型(ロシア名:ホワイトハング2)だった。
布の下の空間では整備兵2人がトランプをしながら談笑している。
そのトラックの運転席。
幅の広い4人乗りの席の左右に、ドライバーとHARMORパイロットの2人が新緑の風を受けながらニコニコしていた。
50代の整備ドライバーと、その息子位の年齢の若いHARMOR・パイロットだった。
ドライバーが、風音に負けない大声で若者を呼んだ。
「そうだ、そうだ。アハハッ!楊3級軍士長?楊3級軍士長!」
その若者は、トラックの窓から受ける風に目を細めながら当たっていた。
早朝の気持ちの良い風にニッコリしながら缶ジュースのフタを開けた。
「シュパン!はい、李さん。はい。なんですか。グビグビッ。」
「今、軍士長?マジに、彼女いるんですか?」
機嫌よく兵士ドライバーが話掛けて来た。口に入ったばかりのジュースを軽く噴き出す楊。
「ブッ!え?李さん、なぜこのタイミングで。あービックリ。ハハハッ。きったな。うわわ。」
突然の質問に驚き、口元を拭きながら照れる若いパイロット。
「ははっ、ゴメン、ゴメン。このタオル使ってください。」
「いやいや、大丈夫です。」
ドライバーの話を聞こうと、窓を閉める若い兵士。
「あははっ、軍士長。いやねぇ、この軍の招集が掛かる前に私の娘が、」
「あー、瑞華ちゃん?」
「アハハッ。そう、瑞華がようやく16になって。」
「あー、もう16になったんだ。早いなぁ。そうか16歳かぁ。僕より3つ年下だもんな。」
「そう、誕生会をしてから来たんですが、」
「あー誕生日?召集前に誕生会出来て良かったですよね。ふ~ん。」
「そうですよ。そうしたら軍士長聞いてください。娘が色気づいて、パパ、こんどカッコイイHARMORのパイロット紹介してって。折角、人気のあるケーキ屋のケーキを2時間並んで買って来た俺を無視して、言いやがるんですよ。」
「あー、僕が教えたケーキ屋?」
「そうです、そうです。あそこのケーキ屋です。2時間、いや3時間かな。もう大変でした。」
「あはは。でも、あそこのケーキ、美味しかったでしょう?」
「娘に話を止めて、良いから食え!楊軍士長から紹介を受けたケーキ屋だって言ったら、コロッと態度が変わって、あいつは。物凄く喜んでて。ローソクの火を消して、機嫌よく食べ始めましたよ。アハハハッ。」
「李さんも、ケーキ。美味しかったでしょ?」
「いや、私、甘いのは、ちょ……。って軍士長、ケーキの話じゃなく娘っ、娘の瑞華。」
「だから瑞華ちゃんでしょう。瑞華ちゃんが何ですか?」
「にぶいなぁ……。だから、楊3級軍士長を紹介してくれって。」
今度は、飲みかけたジュースにむせる楊。
「が!ゴホッゴホッ!もう、李さん。もう。アハハッゴホ。ゴホッ。」
いきなりスマハンドの娘の写真データを楊のスマハンドに飛ばす李上士ドライバー。
「ホイ。」
「ゴホッ、あっ。ちょっと、李さん、え?え?ふ~ん。おー可愛いじゃないですか。へ~。」
楊の手首に浮かんだ、李上士ドライバーの娘の顔写真。
色白の、首のほっそりした美人だった。
横で運転する李の顔を、マジマジみる楊だった。
今はオッチャンになってるが、確か若いころ、訓練で仲間を助ける為に大ケガをするまで戦車に乗っていた李だった。
今でこそ、輸送トラックのドライバーをしているが、現役の若いころの写真を見て、かなりの男前だったハズだ。
そんな事を思い出して、ドライバーの横顔を見ていたのだ。楊の目線に気が付く李ドライバー。
今は、腹も張り出しカッコが悪い李オジさんだ。
そんな自分を気にして発言する李上士ドライバー。
「あっ、アハハッ。大丈夫です軍士長。わたしじゃなく、嫁似ですから。」
「いやいや、そう言う意味じゃないし。あははっ。……ん?」
何かに気が付いた楊だった。
前方一直線に並んで走る軍車両の車列。
その上空近くまで、スッスッスッっと黒い物体が降ってきて、花火の様にパッっと光った。
目を細めて、顔を前に出して見る楊。
「って、ん?李さん?あの花火みたいの、何ですか?」
パッっと光ると同時に、軍車両の周りの土砂が前方から次々に吹き上がった。
クラスター爆弾で爆撃され始めたのだ。
かなり前方から順番に爆撃されている。
楊が乗るトラックに向かってくる空爆のクラスター爆弾の嵐。
ほのぼのとした車中のやり取りも束の間の事だった。
「ん?なんですかね楊3級……軍士長……。あっ!クラスターっ!」
女真帝国空軍、高高度爆撃機から空爆を受けたのだ。
楊3級軍士長の乗るトラックも例に漏れず対人、対物クラスター爆弾の洗礼を受けた。
正面真上がパラパラパラッと光った。
道路奥から楊達に迫る爆発の煙や土砂。
複数の爆発音が同時に向かって来た。
(( ドドドドドド!ババババババッー! ))
「クラスターッ!退避ーっ!」
( キキキィーッ!)
道路脇にハンドルを切る李上士ドライバーだった。
荷台ではモービルの足や、天幕につかまる整備員たち。
トラックは急ハンドルでコントロールを失い、ガードレールに弾かれて反対側の丘の土手に突っ込んで止まった。
そして、今、何があったか、何が起きたのかを思い出した。
つい先程まで、首のないドライバーとたわいもない話をしている時に、空爆を受けたのだった。
思い出し始める若いパイロットだった。
高速道路を進む中華帝国連邦AXIS、東部軍区の増援部隊の長い長い軍車両の列。
そのほぼ最後尾で、ノンビリ走るHARMORの運搬車輛。
その貨物台には迷彩柄の布でカバーされたHARMORが横たわっていた。
最新とは言えないが、キチンと整備されたワンクール前のHARMOR、旧型の突撃人型装甲機、壊撃-2型(ロシア名:ホワイトハング2)だった。
布の下の空間では整備兵2人がトランプをしながら談笑している。
そのトラックの運転席。
幅の広い4人乗りの席の左右に、ドライバーとHARMORパイロットの2人が新緑の風を受けながらニコニコしていた。
50代の整備ドライバーと、その息子位の年齢の若いHARMOR・パイロットだった。
ドライバーが、風音に負けない大声で若者を呼んだ。
「そうだ、そうだ。アハハッ!楊3級軍士長?楊3級軍士長!」
その若者は、トラックの窓から受ける風に目を細めながら当たっていた。
早朝の気持ちの良い風にニッコリしながら缶ジュースのフタを開けた。
「シュパン!はい、李さん。はい。なんですか。グビグビッ。」
「今、軍士長?マジに、彼女いるんですか?」
機嫌よく兵士ドライバーが話掛けて来た。口に入ったばかりのジュースを軽く噴き出す楊。
「ブッ!え?李さん、なぜこのタイミングで。あービックリ。ハハハッ。きったな。うわわ。」
突然の質問に驚き、口元を拭きながら照れる若いパイロット。
「ははっ、ゴメン、ゴメン。このタオル使ってください。」
「いやいや、大丈夫です。」
ドライバーの話を聞こうと、窓を閉める若い兵士。
「あははっ、軍士長。いやねぇ、この軍の招集が掛かる前に私の娘が、」
「あー、瑞華ちゃん?」
「アハハッ。そう、瑞華がようやく16になって。」
「あー、もう16になったんだ。早いなぁ。そうか16歳かぁ。僕より3つ年下だもんな。」
「そう、誕生会をしてから来たんですが、」
「あー誕生日?召集前に誕生会出来て良かったですよね。ふ~ん。」
「そうですよ。そうしたら軍士長聞いてください。娘が色気づいて、パパ、こんどカッコイイHARMORのパイロット紹介してって。折角、人気のあるケーキ屋のケーキを2時間並んで買って来た俺を無視して、言いやがるんですよ。」
「あー、僕が教えたケーキ屋?」
「そうです、そうです。あそこのケーキ屋です。2時間、いや3時間かな。もう大変でした。」
「あはは。でも、あそこのケーキ、美味しかったでしょう?」
「娘に話を止めて、良いから食え!楊軍士長から紹介を受けたケーキ屋だって言ったら、コロッと態度が変わって、あいつは。物凄く喜んでて。ローソクの火を消して、機嫌よく食べ始めましたよ。アハハハッ。」
「李さんも、ケーキ。美味しかったでしょ?」
「いや、私、甘いのは、ちょ……。って軍士長、ケーキの話じゃなく娘っ、娘の瑞華。」
「だから瑞華ちゃんでしょう。瑞華ちゃんが何ですか?」
「にぶいなぁ……。だから、楊3級軍士長を紹介してくれって。」
今度は、飲みかけたジュースにむせる楊。
「が!ゴホッゴホッ!もう、李さん。もう。アハハッゴホ。ゴホッ。」
いきなりスマハンドの娘の写真データを楊のスマハンドに飛ばす李上士ドライバー。
「ホイ。」
「ゴホッ、あっ。ちょっと、李さん、え?え?ふ~ん。おー可愛いじゃないですか。へ~。」
楊の手首に浮かんだ、李上士ドライバーの娘の顔写真。
色白の、首のほっそりした美人だった。
横で運転する李の顔を、マジマジみる楊だった。
今はオッチャンになってるが、確か若いころ、訓練で仲間を助ける為に大ケガをするまで戦車に乗っていた李だった。
今でこそ、輸送トラックのドライバーをしているが、現役の若いころの写真を見て、かなりの男前だったハズだ。
そんな事を思い出して、ドライバーの横顔を見ていたのだ。楊の目線に気が付く李ドライバー。
今は、腹も張り出しカッコが悪い李オジさんだ。
そんな自分を気にして発言する李上士ドライバー。
「あっ、アハハッ。大丈夫です軍士長。わたしじゃなく、嫁似ですから。」
「いやいや、そう言う意味じゃないし。あははっ。……ん?」
何かに気が付いた楊だった。
前方一直線に並んで走る軍車両の車列。
その上空近くまで、スッスッスッっと黒い物体が降ってきて、花火の様にパッっと光った。
目を細めて、顔を前に出して見る楊。
「って、ん?李さん?あの花火みたいの、何ですか?」
パッっと光ると同時に、軍車両の周りの土砂が前方から次々に吹き上がった。
クラスター爆弾で爆撃され始めたのだ。
かなり前方から順番に爆撃されている。
楊が乗るトラックに向かってくる空爆のクラスター爆弾の嵐。
ほのぼのとした車中のやり取りも束の間の事だった。
「ん?なんですかね楊3級……軍士長……。あっ!クラスターっ!」
女真帝国空軍、高高度爆撃機から空爆を受けたのだ。
楊3級軍士長の乗るトラックも例に漏れず対人、対物クラスター爆弾の洗礼を受けた。
正面真上がパラパラパラッと光った。
道路奥から楊達に迫る爆発の煙や土砂。
複数の爆発音が同時に向かって来た。
(( ドドドドドド!ババババババッー! ))
「クラスターッ!退避ーっ!」
( キキキィーッ!)
道路脇にハンドルを切る李上士ドライバーだった。
荷台ではモービルの足や、天幕につかまる整備員たち。
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