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第8章 敵の陽動作戦、台湾進撃を止めろ!(敵視点ver)
第9話 神の軍隊。
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「よし、中隊止まれー。もういいだろう。第23中隊、総員退車せよ。繰り返す、総員退車せよ。本中隊は装備車輛より退避。全軍撤退する。」
厦門海浜公園駐車場を過ぎ、ショッピングモールがある小高い丘まで、大急ぎで後退し23自走榴弾砲中隊。
中隊正面には、沿岸で大量に火の手を上げる無数の友軍自走砲車両が見えた。
シーラス艦艇によって壊滅的な被害を受けていたのだ。時折、爆発の火の手が至る所で上がっている。
自分の隊以外、全滅したようだった。
今回の攻撃で集まった自走榴弾砲500輌がほぼ全滅したのだ。
なんとか攻撃から免れた第23自走砲中隊。
中隊の12輌が艦砲射撃により撃破され、生き残ったのは20輌だった。
まさしく奇跡だった。
奇跡の第23中隊の生き残り車輌が集合し停止したのだ。
その時、この連隊の正面の厦門水道に、美しいシルエットの多数のシーラス艦艇が南から現れた。そして、水道南側では見たこともない巨大な潜水艦が続々と浮上してきたのだ。
目を大きくして驚く劉中隊長兼車長。既に厦門から台湾・金門県の一帯の海の制海権はシーラスに握られた証明を見せられたのだ。
双眼鏡で覗く中隊長。
その双眼鏡の視界に、巨大な美しいシルエットの空母が緩やかに滑り込んできた。
双眼鏡からゆっくり目を離し、裸眼で見る連隊長。
世界最高峰のステルス型急襲攻撃空母の「エミリア・プラテル」だった。
本物を生で見ることが出来、敵ながら、つい、ニヤッとする中隊長だった。
しかし、その周りの艦艇は中央委員会本部教育の教材でも見たことのない艦影ばかりだった。
すでに砲弾も尽き、車両から出て来た部下と共に海を見るしかなかった。そんな中隊の前方の空に流れ星の様な3本の光の線が、それも尾の長い流星雨の様に降って来たのだった。
その光の束が、2本降って来たのだ。
ザワつく、生き残った中隊の面々。
「中隊長っ!あ、あれは、あれは。」
劉の部下が、その光に指を差したまま、後ずさりして腕を掴んだ。
「神の軍隊のお出ましだ。フフッ。まいったなぁ。フフッ。神の軍隊か……。フフッ。さ、引き上げるぞ。副長。」
「はっ。中隊ーっ!回れ右っ!撤収ー!」
ゾロゾロとショッピングモールへ向かって駆け足を始める80名にもなる第23自走榴弾砲の生き残り兵士たち。
若い中隊副長が振り向いて止まり、空からの降り注ぐ光の線を見ていた。
それに気が付く連隊長の劉。
しかし、副長に声を掛けずニカッと笑い、そのまま駆け足をして行った。
厦門海浜公園駐車場を過ぎ、ショッピングモールがある小高い丘まで、大急ぎで後退し23自走榴弾砲中隊。
中隊正面には、沿岸で大量に火の手を上げる無数の友軍自走砲車両が見えた。
シーラス艦艇によって壊滅的な被害を受けていたのだ。時折、爆発の火の手が至る所で上がっている。
自分の隊以外、全滅したようだった。
今回の攻撃で集まった自走榴弾砲500輌がほぼ全滅したのだ。
なんとか攻撃から免れた第23自走砲中隊。
中隊の12輌が艦砲射撃により撃破され、生き残ったのは20輌だった。
まさしく奇跡だった。
奇跡の第23中隊の生き残り車輌が集合し停止したのだ。
その時、この連隊の正面の厦門水道に、美しいシルエットの多数のシーラス艦艇が南から現れた。そして、水道南側では見たこともない巨大な潜水艦が続々と浮上してきたのだ。
目を大きくして驚く劉中隊長兼車長。既に厦門から台湾・金門県の一帯の海の制海権はシーラスに握られた証明を見せられたのだ。
双眼鏡で覗く中隊長。
その双眼鏡の視界に、巨大な美しいシルエットの空母が緩やかに滑り込んできた。
双眼鏡からゆっくり目を離し、裸眼で見る連隊長。
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しかし、その周りの艦艇は中央委員会本部教育の教材でも見たことのない艦影ばかりだった。
すでに砲弾も尽き、車両から出て来た部下と共に海を見るしかなかった。そんな中隊の前方の空に流れ星の様な3本の光の線が、それも尾の長い流星雨の様に降って来たのだった。
その光の束が、2本降って来たのだ。
ザワつく、生き残った中隊の面々。
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劉の部下が、その光に指を差したまま、後ずさりして腕を掴んだ。
「神の軍隊のお出ましだ。フフッ。まいったなぁ。フフッ。神の軍隊か……。フフッ。さ、引き上げるぞ。副長。」
「はっ。中隊ーっ!回れ右っ!撤収ー!」
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若い中隊副長が振り向いて止まり、空からの降り注ぐ光の線を見ていた。
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