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第7章 僕の愛しい娘。
第3話 覚醒!オディア。
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世界中のシーラスに警報が鳴った。
もちろん移動する艦艇、潜水艦艇、宇宙船、衛星軌道基地全てだ。
5歳の儀を終えたオディアを乗せた自衛隊最新型の武装急襲大型シャトル(新ビックマム)がEI(大気圏再突入)の準備に入った。
美しいシルエットの白鳳の自衛隊シャトル、従来の120メートル級シャトルより更にひと回り大きくなった 147メートルの巨大な白鳳。
シームレス(継ぎ目の無い)、滑らかなスーパーホワイトのボディーに青い地球の姿が映り込んだ。そして、そのシャトルにも例外なく警報が鳴っていたのだ。そのシャトル機内。
( ウォウオーン!ウォウオーン!ウォウオーン! )
新ビックマム(ジャイアントホーク)のコクピット。
警報が鳴る中、9名のシャトル自衛隊パイロット達がテキパキと大気圏再突入の準備をしていた。
その広大なキャビンペイロードベイ(貨物室)でも警報が鳴り続けている。顔だけ人間の鏡面アルミの様なボディーのアンドロイドが、黙々と幼女の入った水槽の管理をしていた。
機長の杉山もベテランらしく操縦をしている。
美しい白鳳がゆっくり上品に回転を始めた。
白鳳に迫る、薄く光る大気に包まれた水の惑星。
コクピット内、ペイロードベイ内から映る水の惑星がぐるっと大きく動いている。鈴木副長が管制衛星基地へ連絡を始めた。
「第2衛星(シラス加盟国軍、共同通信および管制監視第2衛星基地)、第2衛星、こちらGHK01。通信を開始する。オーバー。これより3分後、EIに移る。カピー。」
( こちら第2衛星、受信した。カピーザッ。戦時状況下なので、シーラス法第19条にのっとり貴船のデータ類は責任をもってアレース、ボーチャン、千歳管制局に秘匿通信後、当基地から責任をもって破棄します。ウィルコ。GHK01、カピー? )
ニッコリする杉山機長と鈴木副長。そして同じくニッコリする7名のスタッフたち。
直ぐに答える鈴木副長。
「第2衛星、アイカピーザッ。」
再びニッコリする鈴木副長と、うなずく杉山機長。
「貴殿の配慮に感謝する。現在の秘匿コードを送ります。オーバー。」
( コード受け取りました。ロジャー。貴船の航海の無事と安全を祈る。オーバー。)
「ラジャー!」
通信が終わり、椅子に深く座り直す鈴木機長。
「ふ~。」
杉山が全ての計器を確認して、(オート)モードにセットした。
「なにが、(ふ~。)だ。馬鹿者。サッサとEI後の航路変更をセットせんかい!」
「あっ、機長そうでした。女真の空港(女真帝国幕府の臨時V-TOL専空港)に立ち寄って王閣下のHARMORを拾うんですよね。あははっ。」
「あははっ!ってお前、その航路変更を秘匿通信してもらうように第2衛星基地に今、今頼んだんだろう。お前ボケたか。」
「いや、あっ、え、は~。すんません。」
イヤーな目をして鈴木を見る杉山機長。謝る鈴木副長。
「……。まぁいい、もう早く準備しろ。」
後ろのスタッフに振り向く杉山。
女性隊員に指示をした。
「佐藤三宙補、警報落として。(ハッ!警報停止いたします。)後、加藤3等宙佐、いよいよ戦時下だからあれ~、あれ試そうか。黄副所長とJ博士のお試しお試し開発の、あれ。まだ間に合うか?」
ショートヘアーの可愛らしい船務係、加藤祥子3等宙佐(後の杉山のスタッフ加藤健一郎の母。現在はガンナーの加藤健司2等宙佐と夫婦でこのオービターに搭乗していた。)
「はい!あれですね機長。」
旦那の加藤2等宙佐が、妻に向かって顔の前で手の平をバッと、大きく広げた。
うなずく妻の加藤3等宙佐。
2人を見て、グットの親指を出す杉山機長。
「了解しました。間に合います。それでは遮蔽装置稼働いたします。」
ニッコリ微笑む杉山。
シートベルトを素早く外してコクピットのフロントガラスに身を乗り出した。
「機長、もうEIが始まり……。」
「お前はフロント側舷を見ろ!」
「あ、あ、あれって、あれですね……。あれ?、あれって。」
「早くしろ!手が空いている者は目視確認してくれ。」
( ハッ! )
数名のスタッフがベルトを外し、小窓をのぞいた。
「あ、ハイハイ。」
鈴木副長もベルトを外してフロントガラスの左端を覗いた。そんな鈍くさい鈴木が左サイドを覗いている姿を確認した。
「加藤くん。突入炎・消火剤散布準備!」
( はい、消火剤噴射ノズルオープン。 )
シャトルのノーズコーン周り、巨大な翼の先から多数の噴射孔がニョキっと出て来た。
「おー、ヨシヨシ。スー?そっちは?」
「はい、ノズルがニョッキリ出てます。」
「ヨシヨシ。他は?」
( 機長、こちらもオーケーです。 )
( 左舷、全オーケーです。 )
( 右舷、主翼も全オーケーです。 )
( 左舷、主翼オーケーです。 )
「ヨシヨシ、加藤くんモニター。」
加藤3等宙佐が自分のモニターチェックをした。全て準備完了だった。
「機長、いつでも行けます。」
「よしっ!……あっ、スー!おい、スー!何見てるっ!EIのカウントダウン。」
「あ、あーはい、はい、もう人使い荒いな……。」
「人使いがなんて?」
「いえいえ、何ともないですよ、ハイハイ、シートベルト、シートベルト。ガチャガチャ、ハイハイ。カウントダウン行きますよー。皆様もシートベルトして下さいね。」
大急ぎで席に座り、シートベルトをするスタッフたち。調子のよい鈴木を呆れて苦笑いの杉山機長だった。
鈴木の再突入のカウントダウンが始まる。
「……33、32、31、30、……。」
すかさず指示をする杉山機長。
「消火剤噴霧ジェット開始っ!」
( 噴霧ジェット開始っ! )
大気圏再突入時の炎を消す消火剤の噴霧が始まった。
巨大なシャトルが消火剤の霧に包まれる。
次第に細かくガタガタと揺れる機内。
しかし、さすが新型シャトル。
揺れを感知し、素早く対応する機体。
揺れも次第に収まっていった。
ノーズコーンだけが光っているが消火剤の効果で、全く炎がでない大型シャトル。
噴霧剤が、大気との摩擦の反応をして炎が透明になった。
完全に突入炎が消えたのだった。
暗闇と大気のスカイラインとのコントラストが美しい夜の地球の大気。
そして都市部の眩ゆい光とつなぐ道路の点々と光る明かり。
そんな贅沢な景色の中で、緩やかに沈んで行く美しい姿の白鳳のシャトルだった。
「へ~機長、凄い。本当に今、EI中なんですかね。今まで突入炎で全く景色なんて見えなかったのに。凄いな~。」
感心する鈴木副長。
杉山も口を開けて外の景色を楽しみ始めた。
他のスタッフ達も頭を下げたり、もしくは上げたりして、外の景色を楽しんでいた。
従来は大気圏再突入の際、シャトルオービターの船体は強烈な炎にさらされるが、千歳シーラスワン技研の黄リーリン副所長とJ博士(キャロル・シンガー・西方)が開発した突入時炎を消す消火剤によって、シャトルや宇宙船が出す炎を完全に消す事が出来たのだった。
夜空に長く尾を引く突入炎を消す事が出来るという事は、敵の発見が遅れ、今後の軍事作戦を大いに優位に出来るようになるのだった。
スタッフたちが外の景色を楽しんでいる間、シャトルのキャビンペイロードベイにちょっとした異変が起きた。
水槽の中で胎児の様に丸くうずくまって浮かんでいるオディア。そのオディアが薄っすらと目を開いたのだった。
もちろん移動する艦艇、潜水艦艇、宇宙船、衛星軌道基地全てだ。
5歳の儀を終えたオディアを乗せた自衛隊最新型の武装急襲大型シャトル(新ビックマム)がEI(大気圏再突入)の準備に入った。
美しいシルエットの白鳳の自衛隊シャトル、従来の120メートル級シャトルより更にひと回り大きくなった 147メートルの巨大な白鳳。
シームレス(継ぎ目の無い)、滑らかなスーパーホワイトのボディーに青い地球の姿が映り込んだ。そして、そのシャトルにも例外なく警報が鳴っていたのだ。そのシャトル機内。
( ウォウオーン!ウォウオーン!ウォウオーン! )
新ビックマム(ジャイアントホーク)のコクピット。
警報が鳴る中、9名のシャトル自衛隊パイロット達がテキパキと大気圏再突入の準備をしていた。
その広大なキャビンペイロードベイ(貨物室)でも警報が鳴り続けている。顔だけ人間の鏡面アルミの様なボディーのアンドロイドが、黙々と幼女の入った水槽の管理をしていた。
機長の杉山もベテランらしく操縦をしている。
美しい白鳳がゆっくり上品に回転を始めた。
白鳳に迫る、薄く光る大気に包まれた水の惑星。
コクピット内、ペイロードベイ内から映る水の惑星がぐるっと大きく動いている。鈴木副長が管制衛星基地へ連絡を始めた。
「第2衛星(シラス加盟国軍、共同通信および管制監視第2衛星基地)、第2衛星、こちらGHK01。通信を開始する。オーバー。これより3分後、EIに移る。カピー。」
( こちら第2衛星、受信した。カピーザッ。戦時状況下なので、シーラス法第19条にのっとり貴船のデータ類は責任をもってアレース、ボーチャン、千歳管制局に秘匿通信後、当基地から責任をもって破棄します。ウィルコ。GHK01、カピー? )
ニッコリする杉山機長と鈴木副長。そして同じくニッコリする7名のスタッフたち。
直ぐに答える鈴木副長。
「第2衛星、アイカピーザッ。」
再びニッコリする鈴木副長と、うなずく杉山機長。
「貴殿の配慮に感謝する。現在の秘匿コードを送ります。オーバー。」
( コード受け取りました。ロジャー。貴船の航海の無事と安全を祈る。オーバー。)
「ラジャー!」
通信が終わり、椅子に深く座り直す鈴木機長。
「ふ~。」
杉山が全ての計器を確認して、(オート)モードにセットした。
「なにが、(ふ~。)だ。馬鹿者。サッサとEI後の航路変更をセットせんかい!」
「あっ、機長そうでした。女真の空港(女真帝国幕府の臨時V-TOL専空港)に立ち寄って王閣下のHARMORを拾うんですよね。あははっ。」
「あははっ!ってお前、その航路変更を秘匿通信してもらうように第2衛星基地に今、今頼んだんだろう。お前ボケたか。」
「いや、あっ、え、は~。すんません。」
イヤーな目をして鈴木を見る杉山機長。謝る鈴木副長。
「……。まぁいい、もう早く準備しろ。」
後ろのスタッフに振り向く杉山。
女性隊員に指示をした。
「佐藤三宙補、警報落として。(ハッ!警報停止いたします。)後、加藤3等宙佐、いよいよ戦時下だからあれ~、あれ試そうか。黄副所長とJ博士のお試しお試し開発の、あれ。まだ間に合うか?」
ショートヘアーの可愛らしい船務係、加藤祥子3等宙佐(後の杉山のスタッフ加藤健一郎の母。現在はガンナーの加藤健司2等宙佐と夫婦でこのオービターに搭乗していた。)
「はい!あれですね機長。」
旦那の加藤2等宙佐が、妻に向かって顔の前で手の平をバッと、大きく広げた。
うなずく妻の加藤3等宙佐。
2人を見て、グットの親指を出す杉山機長。
「了解しました。間に合います。それでは遮蔽装置稼働いたします。」
ニッコリ微笑む杉山。
シートベルトを素早く外してコクピットのフロントガラスに身を乗り出した。
「機長、もうEIが始まり……。」
「お前はフロント側舷を見ろ!」
「あ、あ、あれって、あれですね……。あれ?、あれって。」
「早くしろ!手が空いている者は目視確認してくれ。」
( ハッ! )
数名のスタッフがベルトを外し、小窓をのぞいた。
「あ、ハイハイ。」
鈴木副長もベルトを外してフロントガラスの左端を覗いた。そんな鈍くさい鈴木が左サイドを覗いている姿を確認した。
「加藤くん。突入炎・消火剤散布準備!」
( はい、消火剤噴射ノズルオープン。 )
シャトルのノーズコーン周り、巨大な翼の先から多数の噴射孔がニョキっと出て来た。
「おー、ヨシヨシ。スー?そっちは?」
「はい、ノズルがニョッキリ出てます。」
「ヨシヨシ。他は?」
( 機長、こちらもオーケーです。 )
( 左舷、全オーケーです。 )
( 右舷、主翼も全オーケーです。 )
( 左舷、主翼オーケーです。 )
「ヨシヨシ、加藤くんモニター。」
加藤3等宙佐が自分のモニターチェックをした。全て準備完了だった。
「機長、いつでも行けます。」
「よしっ!……あっ、スー!おい、スー!何見てるっ!EIのカウントダウン。」
「あ、あーはい、はい、もう人使い荒いな……。」
「人使いがなんて?」
「いえいえ、何ともないですよ、ハイハイ、シートベルト、シートベルト。ガチャガチャ、ハイハイ。カウントダウン行きますよー。皆様もシートベルトして下さいね。」
大急ぎで席に座り、シートベルトをするスタッフたち。調子のよい鈴木を呆れて苦笑いの杉山機長だった。
鈴木の再突入のカウントダウンが始まる。
「……33、32、31、30、……。」
すかさず指示をする杉山機長。
「消火剤噴霧ジェット開始っ!」
( 噴霧ジェット開始っ! )
大気圏再突入時の炎を消す消火剤の噴霧が始まった。
巨大なシャトルが消火剤の霧に包まれる。
次第に細かくガタガタと揺れる機内。
しかし、さすが新型シャトル。
揺れを感知し、素早く対応する機体。
揺れも次第に収まっていった。
ノーズコーンだけが光っているが消火剤の効果で、全く炎がでない大型シャトル。
噴霧剤が、大気との摩擦の反応をして炎が透明になった。
完全に突入炎が消えたのだった。
暗闇と大気のスカイラインとのコントラストが美しい夜の地球の大気。
そして都市部の眩ゆい光とつなぐ道路の点々と光る明かり。
そんな贅沢な景色の中で、緩やかに沈んで行く美しい姿の白鳳のシャトルだった。
「へ~機長、凄い。本当に今、EI中なんですかね。今まで突入炎で全く景色なんて見えなかったのに。凄いな~。」
感心する鈴木副長。
杉山も口を開けて外の景色を楽しみ始めた。
他のスタッフ達も頭を下げたり、もしくは上げたりして、外の景色を楽しんでいた。
従来は大気圏再突入の際、シャトルオービターの船体は強烈な炎にさらされるが、千歳シーラスワン技研の黄リーリン副所長とJ博士(キャロル・シンガー・西方)が開発した突入時炎を消す消火剤によって、シャトルや宇宙船が出す炎を完全に消す事が出来たのだった。
夜空に長く尾を引く突入炎を消す事が出来るという事は、敵の発見が遅れ、今後の軍事作戦を大いに優位に出来るようになるのだった。
スタッフたちが外の景色を楽しんでいる間、シャトルのキャビンペイロードベイにちょっとした異変が起きた。
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