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第4章 新たな仕事。
第3話 通達!全シーラス、開戦準備。
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千歳シーラスワンのメインの大型モニターに映し出されている全世界の地図の表示。
その大型モニターの世界の海部エリアに表示されるポーラ・スターからの映像が次々に表示され始めた。
積丹沖の20隻の敵、潜水母艦の分析結果が出された。
ボーチャンの表示と共に、直近の最上級警戒警報、レッドアラート1が鳴り響き始めたのだ。
日本の東北部、台湾海峡、大西洋、太平洋、南極海、北極海のポーラスターに次々に補足され表示されるAXISの潜水艦群。
敵AXISの広域の陽動作戦のようだった。それでも、緊張が走るウーラノスCDCのオペレーションルーム。
その、敵AXIS潜水艦の後ろに必ず付いている加盟国軍の潜水艦部隊とシーラスの潜水艦部隊も、合わせて表示された。
(( ウォウオーン!ウォウオーン!ウォウオーン! ))
(( ウォウオーン!ウォウオーン!ウォウオーン! ))
段上に立つ御舩とメリッサ。
2人は北海道部を見つめている。
北海道西、積丹沖の敵、潜水艦隊20隻と追尾する自衛隊潜水艦「たいげい」。
東北太平洋側から対馬海峡に突入する大小のAXIS潜水艦隊と追尾する自衛隊潜水艦「くろしお」とアメリカ合衆国海軍USN急襲攻撃型の高速潜水艦「ノーチラスⅡ」の2艦。
ひと通りモニターを確認してから御舩が厳しい表情を続けたまま、秘書官に聞いた。
「シーシェン(ホンファ・フチャ中佐)情報は?」
御舩の横で立っている芸術作品のような美しさを醸し出す秘書官、メリッサが振り向いて御舩に報告する。
「はい、シーシェンは意識が戻り、シーラスマザーに報告が上がりました。東北沿岸のアクシス潜に機甲部隊の搭載HARMORが平均2機との事です。ポーラスターの造影情報と一致です。」
「8機フル搭載できる殲陸01潜が平均2機の搭載とは。20機も満たないのモービルでぇ。何が出来る。ん……。」
「積丹側は?」
「こちらは通常兵装、フル搭載の模様です。」
「こちらは札幌地区の陽動か?新・泊核融合発電所の確保か?ロシアへのサービスか?ん……。」
「どちらも旧タイプのモービル、との情報です。」
「……。そうか。敵の真意が読めん。が、しかし、様子見は危険だ。予定通り行動する!レッドアラートで引き続き待機。現状のまま、敵潜水母艦搭載HARMOR、対処準備。」
「了解致しました。……こちら千歳シーラスワン、こちら千歳シーラスワン、極東および北方作戦群に連絡、レッドアラートで引き続き待機、現状のまま。各対潜防衛迎撃部隊はフェーズ2へ移行。繰り返す各対潜防衛迎撃部隊はフェーズ2へ移行。」
敵潜水艦を追尾する同盟国側の各潜水艦部隊。
フェーズ2、いわゆる応答戦闘に対処する為魚雷発射準備、対潜部隊は爆雷および対潜ミサイルの発射準備に移行した。
敵潜水艦隊を追跡する味方潜水艦の「たいげい」「くろしお」「ノーチラスⅡ」が魚雷管を開いた。
海上のイージス艦や、上空の対潜哨戒機も対潜魚雷をセットし始めた。
全世界の空、海上、海中では、同時に各国が対AXIS戦の準備を始めたのだ。
今回のAXIS側の動きに合わせて、先読みしたシーラスはシラス加盟国軍の12か国と加盟手続き中の40か国と既に打ち合わせしていたのだった。
いよいよ動き出す、反アクシス、地球軍のシーラス。
さらに御舩がピンポイントで指示を続ける。
「オペレーション・オーケアニスへ、参加の全シーラスへ通達。」
立ち上がるウーラノスCDC・オペレーションルームの全事務武官たち。
正面モニターには、当事国のシーラス・女真の王将軍、シーラス・台湾の郭少将、それに続くシーラス・ポーランドのソフノフスカ司令長官、シーラス・USA、シーラス・英国RF、シーラス・フランス、シーラス・北欧、シーラス・インド、シーラス・イスラエル、シーラス・トルコ、シーラス・タイ、シーラス・フィリッピンなどの作戦参加加盟国、準加盟国を含む52か国の司令官が一斉に映った。
一同、揃って敬礼のまま、御舩が手をあげるまで不動の姿勢だった。
蒼々たるメンバーの映像だった。
「ご苦労。休んでくれたまえ。」
(( はっ! ))
「ローマンたちのビックターン終了後、シーラス台湾は長距離・広域対機動の金門県攻撃開始準備(エアスパークの実装)。展開中のシーラスAS潜(「ワタツミ」、「スサノオ」)は対衛星で全アクシス側衛星、特に台湾・日本領空、およびEEZ領空エリア内の名目中立国の衛星の空の目をつぶせ。同時にシーラス潜のイージス(伊500、伊501)は対大陸弾道迎撃準備!以下所属潜は周囲を警戒を厳とするように。海上のシーラス01艦隊(旗艦「エミリア・プラテル」)と02艦隊(旗艦「ステファン・ヴァシンスキー」)は金門県の敵上陸地点への艦砲射撃開始。01艦隊はシーラスワン、ローマンたちロフテッド急降下部隊の降下後、HARMORとWALKER部隊による増援で、厦門市近郊に接岸せよ。接岸と同時に占領。02艦隊は敵、泉州本国部隊上陸に備え、艦砲射撃後、オートマの上陸とHARMOR部隊の上陸。ビッグワンのスナイパーHARMOR放出後は、戦略通達通り全戦闘指揮権はシーラス・台湾に委譲する。以上。」
女真帝国の女性情報将校の1人が、御舩達がいるベランダを向いて手を上げる。
下を覗く御舩とメリッサ。
御舩が頷く。
立ち上がり、報告した。
「御舩閣下、王(ワン)将軍から入電です。女真帝国より満州防空南地区は既に大陸制空圏防衛でF22改を全機スクランブル発進済みとの事です。」
「宜しい。王(ワン)将軍と女真帝国本国防空隊に連絡。シーラス・ムーンリバー中隊が南シナ海の上空EIに突入した。EI後、直ちに秘匿回線で連絡を取り合流するようにと。」
「はっ!秘匿回線コード送ります。」
御舩に敬礼をする女真族の女性情報士官。
敬礼を終えると、立ったまま部下を見た。
部下の女性事務武官オペレーターが直ちに女真帝国本国防空隊、F-22改の部隊に連絡をした。
「こちらウォーニホームCDC、ヌルハチ7、ヌルハチ7、コード受領確認したか。デュユーカピー?」
( こちらヌルハチ7、シーラスワン。コード受信完了。カピーザッ。全機へ反映済み。感謝する。これから同盟国軍機と打ち合わせに入る。ウィルコ。ウォーニホームCDC、オーバー。 )
「ヌルハチ7了解。ロジャー。貴機の作戦成功と武運長久を祈る。オーバー。」
( 有難うウーニホームCDC、ロジャー。敵機殲滅、祖国防空に全力を尽くします。オーバー。 )
段上から、左下の女真族オペレーターたちをのぞき込んでうなずく御舩だった。
今度は日本国軍と並んで座っている自衛隊のオペレーターを見る御舩。インカムで女性オペレーターが連絡をしている。
「よし。JAN(日本国海軍)とJMSDF(海上自衛隊)の対地攻撃部隊は?」
日本人の女性事務武官の桐生と岡島の2人が左後ろ上の御舩を見ながら答える。
「JAN、JMSDF両軍は既に台北自衛隊駐屯基地より出撃。対地、対機動M搭載で出撃済との事です。こちらも女真帝国との共同爆撃準備終了。防空急襲攻撃隊は海上からの艦砲、およびミサイル攻撃終了の報告待ちです。」
「よし。台湾本土防空の日本の部隊はどうだ?」
覗き込むように聞く御舩に、インカムの耳を押さえて答える日本国軍の女性事務武官。
「はい。JMSDF(海上自衛隊)およびJASDF(航空自衛隊)は「かが」および「いずも」から、JAA(日本国空軍)は戦闘空母「やたがらす」からF-39A全機上がりました。台湾空軍、台湾航空宇宙軍の本土制空援護ですでに合流済との報告。あっ、台湾海軍イージスより敵空対空ミサイルの感知。情報リンク終了。正面モニター、拡大。出します。」
右下の彼女らを見てうなづく御舩。
そして正面の大型モニターを見る御舩とメリッサ。
モニターでは敵戦闘機グループと発射された空対空ミサイルのライン、応戦を始めた日本国軍と自衛隊、台湾空軍、女真帝国防衛空軍、米空軍、イギリス空軍、フランス空軍、ポーランド空軍の合同航空隊の様々なラインが対峙してた。
ついに、AXIS軍とのシラス加盟国軍の航空部隊との対空戦闘一騎打ちが始まったのだ。
両軍から無数に伸びるミサイルのライン。
昨年の対馬以来、再び第3次世界大戦の様相になってきたのだった。
ウーラノスCDCのオペレーションルームでは口をポカーンとあけてモニターを見るたちや、
逆にインカムマイクを握って必死に握って指示を出す者。
各国の事務武官やオペレーターたちは様々な反応だった。
「空もいよいよ始まったな。」
腕を組みモニターを見る御舩。
御舩とは対象的に、急ぎ、なんらかの指示を出しながら速足で戦術戦略ルームの奥に戻るメリッサだった。
その大型モニターの世界の海部エリアに表示されるポーラ・スターからの映像が次々に表示され始めた。
積丹沖の20隻の敵、潜水母艦の分析結果が出された。
ボーチャンの表示と共に、直近の最上級警戒警報、レッドアラート1が鳴り響き始めたのだ。
日本の東北部、台湾海峡、大西洋、太平洋、南極海、北極海のポーラスターに次々に補足され表示されるAXISの潜水艦群。
敵AXISの広域の陽動作戦のようだった。それでも、緊張が走るウーラノスCDCのオペレーションルーム。
その、敵AXIS潜水艦の後ろに必ず付いている加盟国軍の潜水艦部隊とシーラスの潜水艦部隊も、合わせて表示された。
(( ウォウオーン!ウォウオーン!ウォウオーン! ))
(( ウォウオーン!ウォウオーン!ウォウオーン! ))
段上に立つ御舩とメリッサ。
2人は北海道部を見つめている。
北海道西、積丹沖の敵、潜水艦隊20隻と追尾する自衛隊潜水艦「たいげい」。
東北太平洋側から対馬海峡に突入する大小のAXIS潜水艦隊と追尾する自衛隊潜水艦「くろしお」とアメリカ合衆国海軍USN急襲攻撃型の高速潜水艦「ノーチラスⅡ」の2艦。
ひと通りモニターを確認してから御舩が厳しい表情を続けたまま、秘書官に聞いた。
「シーシェン(ホンファ・フチャ中佐)情報は?」
御舩の横で立っている芸術作品のような美しさを醸し出す秘書官、メリッサが振り向いて御舩に報告する。
「はい、シーシェンは意識が戻り、シーラスマザーに報告が上がりました。東北沿岸のアクシス潜に機甲部隊の搭載HARMORが平均2機との事です。ポーラスターの造影情報と一致です。」
「8機フル搭載できる殲陸01潜が平均2機の搭載とは。20機も満たないのモービルでぇ。何が出来る。ん……。」
「積丹側は?」
「こちらは通常兵装、フル搭載の模様です。」
「こちらは札幌地区の陽動か?新・泊核融合発電所の確保か?ロシアへのサービスか?ん……。」
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「了解致しました。……こちら千歳シーラスワン、こちら千歳シーラスワン、極東および北方作戦群に連絡、レッドアラートで引き続き待機、現状のまま。各対潜防衛迎撃部隊はフェーズ2へ移行。繰り返す各対潜防衛迎撃部隊はフェーズ2へ移行。」
敵潜水艦を追尾する同盟国側の各潜水艦部隊。
フェーズ2、いわゆる応答戦闘に対処する為魚雷発射準備、対潜部隊は爆雷および対潜ミサイルの発射準備に移行した。
敵潜水艦隊を追跡する味方潜水艦の「たいげい」「くろしお」「ノーチラスⅡ」が魚雷管を開いた。
海上のイージス艦や、上空の対潜哨戒機も対潜魚雷をセットし始めた。
全世界の空、海上、海中では、同時に各国が対AXIS戦の準備を始めたのだ。
今回のAXIS側の動きに合わせて、先読みしたシーラスはシラス加盟国軍の12か国と加盟手続き中の40か国と既に打ち合わせしていたのだった。
いよいよ動き出す、反アクシス、地球軍のシーラス。
さらに御舩がピンポイントで指示を続ける。
「オペレーション・オーケアニスへ、参加の全シーラスへ通達。」
立ち上がるウーラノスCDC・オペレーションルームの全事務武官たち。
正面モニターには、当事国のシーラス・女真の王将軍、シーラス・台湾の郭少将、それに続くシーラス・ポーランドのソフノフスカ司令長官、シーラス・USA、シーラス・英国RF、シーラス・フランス、シーラス・北欧、シーラス・インド、シーラス・イスラエル、シーラス・トルコ、シーラス・タイ、シーラス・フィリッピンなどの作戦参加加盟国、準加盟国を含む52か国の司令官が一斉に映った。
一同、揃って敬礼のまま、御舩が手をあげるまで不動の姿勢だった。
蒼々たるメンバーの映像だった。
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(( はっ! ))
「ローマンたちのビックターン終了後、シーラス台湾は長距離・広域対機動の金門県攻撃開始準備(エアスパークの実装)。展開中のシーラスAS潜(「ワタツミ」、「スサノオ」)は対衛星で全アクシス側衛星、特に台湾・日本領空、およびEEZ領空エリア内の名目中立国の衛星の空の目をつぶせ。同時にシーラス潜のイージス(伊500、伊501)は対大陸弾道迎撃準備!以下所属潜は周囲を警戒を厳とするように。海上のシーラス01艦隊(旗艦「エミリア・プラテル」)と02艦隊(旗艦「ステファン・ヴァシンスキー」)は金門県の敵上陸地点への艦砲射撃開始。01艦隊はシーラスワン、ローマンたちロフテッド急降下部隊の降下後、HARMORとWALKER部隊による増援で、厦門市近郊に接岸せよ。接岸と同時に占領。02艦隊は敵、泉州本国部隊上陸に備え、艦砲射撃後、オートマの上陸とHARMOR部隊の上陸。ビッグワンのスナイパーHARMOR放出後は、戦略通達通り全戦闘指揮権はシーラス・台湾に委譲する。以上。」
女真帝国の女性情報将校の1人が、御舩達がいるベランダを向いて手を上げる。
下を覗く御舩とメリッサ。
御舩が頷く。
立ち上がり、報告した。
「御舩閣下、王(ワン)将軍から入電です。女真帝国より満州防空南地区は既に大陸制空圏防衛でF22改を全機スクランブル発進済みとの事です。」
「宜しい。王(ワン)将軍と女真帝国本国防空隊に連絡。シーラス・ムーンリバー中隊が南シナ海の上空EIに突入した。EI後、直ちに秘匿回線で連絡を取り合流するようにと。」
「はっ!秘匿回線コード送ります。」
御舩に敬礼をする女真族の女性情報士官。
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「こちらウォーニホームCDC、ヌルハチ7、ヌルハチ7、コード受領確認したか。デュユーカピー?」
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「ヌルハチ7了解。ロジャー。貴機の作戦成功と武運長久を祈る。オーバー。」
( 有難うウーニホームCDC、ロジャー。敵機殲滅、祖国防空に全力を尽くします。オーバー。 )
段上から、左下の女真族オペレーターたちをのぞき込んでうなずく御舩だった。
今度は日本国軍と並んで座っている自衛隊のオペレーターを見る御舩。インカムで女性オペレーターが連絡をしている。
「よし。JAN(日本国海軍)とJMSDF(海上自衛隊)の対地攻撃部隊は?」
日本人の女性事務武官の桐生と岡島の2人が左後ろ上の御舩を見ながら答える。
「JAN、JMSDF両軍は既に台北自衛隊駐屯基地より出撃。対地、対機動M搭載で出撃済との事です。こちらも女真帝国との共同爆撃準備終了。防空急襲攻撃隊は海上からの艦砲、およびミサイル攻撃終了の報告待ちです。」
「よし。台湾本土防空の日本の部隊はどうだ?」
覗き込むように聞く御舩に、インカムの耳を押さえて答える日本国軍の女性事務武官。
「はい。JMSDF(海上自衛隊)およびJASDF(航空自衛隊)は「かが」および「いずも」から、JAA(日本国空軍)は戦闘空母「やたがらす」からF-39A全機上がりました。台湾空軍、台湾航空宇宙軍の本土制空援護ですでに合流済との報告。あっ、台湾海軍イージスより敵空対空ミサイルの感知。情報リンク終了。正面モニター、拡大。出します。」
右下の彼女らを見てうなづく御舩。
そして正面の大型モニターを見る御舩とメリッサ。
モニターでは敵戦闘機グループと発射された空対空ミサイルのライン、応戦を始めた日本国軍と自衛隊、台湾空軍、女真帝国防衛空軍、米空軍、イギリス空軍、フランス空軍、ポーランド空軍の合同航空隊の様々なラインが対峙してた。
ついに、AXIS軍とのシラス加盟国軍の航空部隊との対空戦闘一騎打ちが始まったのだ。
両軍から無数に伸びるミサイルのライン。
昨年の対馬以来、再び第3次世界大戦の様相になってきたのだった。
ウーラノスCDCのオペレーションルームでは口をポカーンとあけてモニターを見るたちや、
逆にインカムマイクを握って必死に握って指示を出す者。
各国の事務武官やオペレーターたちは様々な反応だった。
「空もいよいよ始まったな。」
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