22 / 85
第4章 新たな仕事。
第1話 敵の攻撃目標判明の後。
しおりを挟む 陽がとっぷり暮れた頃に、クライヴとリラの父であるチャールズ・アリエスは屋敷に戻ってきた。
何やら憑き物が取れたようにチャールズは穏やかな笑みを浮かべていた。
リラはふたりが何を話したのか少し気になったものの、男同士の会話を尋ねるなど不躾だろうと思い尋ねることはなかった。
晩餐後。
リラとクライヴはチャールズの執務室に案内された。
要件はもちろん、チャールズが婚約証書に署名するためであった。
チャールズは執務机の正面のソファに座るようにふたりを促した。
「リラ、クライヴ様と一緒にいて幸せかい。」
チャールズは、真剣に真っ直ぐな瞳でリラに尋ねた。
おそらくこれはリラへの最後の確認なのだろう。
この婚約証書にチャールズがサインすれば、後戻りはできず、クライヴとの婚約そして結婚はより約束されたものになる。
「はい、お父様。クライヴ様といて、とても幸せです。」
リラは緊張しながらも、真っ直ぐ瞳でチャールズにそう答えた。
リラに迷いはなかった。
誰かといて、これほどまでに心が動かされることなど初めてだった。
おそらくこれからもクライヴ以外の人間にこれほど心を動かされることはないだろう。
リラは素直にそう思えたのだった。
「そうか。リラ、幸せになってくれ。忙しいとは思うが、我が家にも領地にもいつでも遊びにきて構わないからな。」
チャールズは立ち上がり、執務机に向かうとササッと机に置かれた羽ペンで二枚の婚約証書に自身の名前を記し、横に家紋の捺印を行うと一枚をクライヴに手渡した。
「クライヴ様、大変お待たせいたしました。こちらでよろしいでしょうか。」
「ありがとうございます。義父上《ちちうえ》。」
『義父上』その言葉を受けチャールズは照れくさそうに優しく微笑んだ。
「こちらこそ、義息子《むすこ》になってくださってありがとうございます。」
翌朝。
ふたりは街の外れの墓地を訪れた。
これからの門出を母に報告ためだった。
「クライヴ様、わざわざこちらにお越しいただきましてありがとうございます。」
リラは墓跡を花を供えながら、クライヴに礼を言った。
「いや、いずれ訪れたいとは思っていた。」
クライヴのその言葉にリラは目頭が熱くなった。
「俺も手を合わせていいだろうか。」
「はい。もちろんです。」
リラは、手を合わせ終わるとクライヴにその場を譲った。
暫くクライヴは目を瞑り手を合わせていた。
クライヴが祈り終わると、ふたりはそのまま馬車に乗りアクイラ国皇城へと出発した。
アクイラ国までは橋を渡ればすぐであるが、皇城までは馬車で三日であった。
リラは、これから待ち構える出来事に不安を抱えながら移り行く景色を眺めていた。
皇城についたら、まず最初はアクイラ国皇と皇后への挨拶だろう。
それから婚約式の打ち合わせ、結婚までのスケジュールの相談などやることは山積みである。
リラの希望としては、領地でやり残した仕事や学園の卒業式もあるため、挨拶が終わったら一度領地に帰りたいと思っていた。
(色々、クライヴ様と相談しなくては…。)
「リラ、改めて礼を言わせてくれ。」
物思いに耽るリラにクライヴはリラの左手を取り、薬指をなぞりながら話しかけた。
「婚約に了承、いや、妻になってくれる決断をしてくれてありがとう。」
そう言うとクライヴはその手に口付けをした。
「リラの家族はいいな。ルーカスは面白いし、チャールズはとても優しく、心温かい家族だよ。今まで出逢ったどんな貴族よりも素晴らしい家族に思えた。」
クライヴはもの寂しげな表情を浮かべた。
「リラに、あらかじめ謝っておきたいことがある。」
リラは、いつになく頼りないクライヴの表情にドキリッとした。
一体、今からどんな言葉が紡がれるのだろうか。
(まさか、未だにアクイラ国皇に了承を得ていないのかしら…。)
元々身分違いの結婚である、結婚証書は発行されているものの未だにアクイラ国皇や皇后の了承を得ていない可能性は十分にあった。
そうなると、もしかしたら本国に別の婚約者が待っているのかもしれない。
リラは身震いし、不安に怯えた表情を浮かべた。
クライヴは、そんなリラの表情を見ると、少しだけ口元を緩めると優しく肩を抱き寄せた。
「結婚については問題ないと思っているのだが、不安なのは俺の家族のことだ。」
「え?」
リラは意味がわからないといったように小首を傾げた。
「以前にも話した通り、俺は家族と決して良好な関係ではない。母と弟は俺以上に癖のある人間だ。そのことでリラを悩ませるかもしれない。そのことがリラに申し訳なくて。」
リラは自分が想像したよりも他愛ない内容に拍子抜けしたのか、きょとんっとした表情を浮かべ、吹き出したように笑い出した。
「ふふふっ。ごめんなさい。そんなことを心配されているとは思わなくて。」
クライヴはリラの反応に驚いた表情を浮かべた。
「大丈夫ですわ。私は、元々片田舎の伯爵家の娘ですわ。皇族に入ることが相応しくないことは重々承知です。鼻から好かれると思っておりません。」
そうリラは最初から自身がクライヴの家族にすんなり受け入れられるとは思っていなかった。
リラが一番よくわかっていたのだった。
この婚約そして結婚が素直に受け入れられるものでないことを…。
クライヴが直々に選んだとはいえ、リラはアベリア国に対して全く権力のない片田舎の伯爵家の娘である。
そんな娘を何処の皇族も手放しで喜んで迎えるなど、到底考えられなかった。
どちらかといえば願い下げという方がしっくりくる。
「けれど、私、クライヴ様と一緒に生きると決めましたの。だから、なんとか相応しくなれるように教養を身につけていこうとは思ってますわ。それをこれからはきちんと伝えていこうと思っておりますの。うふふ。」
リラは肩をすくめて照れながらもニッコリ笑ってそう言うのだった。
クライヴはやはり何か腑に落ちない表情を浮かべながらも、リラを強く抱き寄せた。
クライヴの中では、不安が拭いきれないのだろう。
リラはクライヴの過去を垣間聞いただけでも、想像を絶していた。
きっとクライヴはリラが想像に及ばないほどの不便があったに違いなかった。
(これから妻になる私がこの人を支えていかなくては…。)
リラはそう思いながら、優しくクライヴの腕に頬擦りした。
「さあ!そうと決まればやはり勉強ですわ!」
リラは気合を入れ直した。
兎にも角にもクライヴを支えるためにもクライヴの不安を払拭するためにも、自分には教養が必要である、リラはそう思い、目の前の席に置かれたアクイラ国の歴史が書かれた書籍を手に取った。
そんな真面目なリラにクライヴは退屈そうな表情を一瞬浮かべたかと思うと、ニヤリと意地悪く笑った。
「そうそう、今日からの宿は一緒の部屋を手配するように頼んでおいたから。」
「え!え?え!?」
リラはあまりの発言に驚き慌てて振り返り、持っていた書籍を落としそうになった。
「どういうことですか!?」
「もう夫婦になったも同然だと思ってね。夫婦は一緒の部屋だろう。」
「え?(いやいや、まだ夫婦どころか婚約もしていませんわ。)」
「嫌だった?」
クライヴは眉尻をワザとらしく下げて寂しそうにそう言った。
「嫌ではありませんわ。(そんな表情をされては断れないじゃない!!)」
リラはぶんぶんっと大きく首を横に振った。
「それなら良かった。」
(良かったのだろうか…。)
異性と寝室を共にするなど、もちろん経験のないリラは顔を真っ紅にしながら目を回していた。
「あ。そうそう。せっかくなら、それ、俺が教えるよ。」
クライヴは、疲弊したリラを後ろから抱き寄せたまま歴史書のページを捲った。
(このまま勉強など頭に入りませんわ…。)
何やら憑き物が取れたようにチャールズは穏やかな笑みを浮かべていた。
リラはふたりが何を話したのか少し気になったものの、男同士の会話を尋ねるなど不躾だろうと思い尋ねることはなかった。
晩餐後。
リラとクライヴはチャールズの執務室に案内された。
要件はもちろん、チャールズが婚約証書に署名するためであった。
チャールズは執務机の正面のソファに座るようにふたりを促した。
「リラ、クライヴ様と一緒にいて幸せかい。」
チャールズは、真剣に真っ直ぐな瞳でリラに尋ねた。
おそらくこれはリラへの最後の確認なのだろう。
この婚約証書にチャールズがサインすれば、後戻りはできず、クライヴとの婚約そして結婚はより約束されたものになる。
「はい、お父様。クライヴ様といて、とても幸せです。」
リラは緊張しながらも、真っ直ぐ瞳でチャールズにそう答えた。
リラに迷いはなかった。
誰かといて、これほどまでに心が動かされることなど初めてだった。
おそらくこれからもクライヴ以外の人間にこれほど心を動かされることはないだろう。
リラは素直にそう思えたのだった。
「そうか。リラ、幸せになってくれ。忙しいとは思うが、我が家にも領地にもいつでも遊びにきて構わないからな。」
チャールズは立ち上がり、執務机に向かうとササッと机に置かれた羽ペンで二枚の婚約証書に自身の名前を記し、横に家紋の捺印を行うと一枚をクライヴに手渡した。
「クライヴ様、大変お待たせいたしました。こちらでよろしいでしょうか。」
「ありがとうございます。義父上《ちちうえ》。」
『義父上』その言葉を受けチャールズは照れくさそうに優しく微笑んだ。
「こちらこそ、義息子《むすこ》になってくださってありがとうございます。」
翌朝。
ふたりは街の外れの墓地を訪れた。
これからの門出を母に報告ためだった。
「クライヴ様、わざわざこちらにお越しいただきましてありがとうございます。」
リラは墓跡を花を供えながら、クライヴに礼を言った。
「いや、いずれ訪れたいとは思っていた。」
クライヴのその言葉にリラは目頭が熱くなった。
「俺も手を合わせていいだろうか。」
「はい。もちろんです。」
リラは、手を合わせ終わるとクライヴにその場を譲った。
暫くクライヴは目を瞑り手を合わせていた。
クライヴが祈り終わると、ふたりはそのまま馬車に乗りアクイラ国皇城へと出発した。
アクイラ国までは橋を渡ればすぐであるが、皇城までは馬車で三日であった。
リラは、これから待ち構える出来事に不安を抱えながら移り行く景色を眺めていた。
皇城についたら、まず最初はアクイラ国皇と皇后への挨拶だろう。
それから婚約式の打ち合わせ、結婚までのスケジュールの相談などやることは山積みである。
リラの希望としては、領地でやり残した仕事や学園の卒業式もあるため、挨拶が終わったら一度領地に帰りたいと思っていた。
(色々、クライヴ様と相談しなくては…。)
「リラ、改めて礼を言わせてくれ。」
物思いに耽るリラにクライヴはリラの左手を取り、薬指をなぞりながら話しかけた。
「婚約に了承、いや、妻になってくれる決断をしてくれてありがとう。」
そう言うとクライヴはその手に口付けをした。
「リラの家族はいいな。ルーカスは面白いし、チャールズはとても優しく、心温かい家族だよ。今まで出逢ったどんな貴族よりも素晴らしい家族に思えた。」
クライヴはもの寂しげな表情を浮かべた。
「リラに、あらかじめ謝っておきたいことがある。」
リラは、いつになく頼りないクライヴの表情にドキリッとした。
一体、今からどんな言葉が紡がれるのだろうか。
(まさか、未だにアクイラ国皇に了承を得ていないのかしら…。)
元々身分違いの結婚である、結婚証書は発行されているものの未だにアクイラ国皇や皇后の了承を得ていない可能性は十分にあった。
そうなると、もしかしたら本国に別の婚約者が待っているのかもしれない。
リラは身震いし、不安に怯えた表情を浮かべた。
クライヴは、そんなリラの表情を見ると、少しだけ口元を緩めると優しく肩を抱き寄せた。
「結婚については問題ないと思っているのだが、不安なのは俺の家族のことだ。」
「え?」
リラは意味がわからないといったように小首を傾げた。
「以前にも話した通り、俺は家族と決して良好な関係ではない。母と弟は俺以上に癖のある人間だ。そのことでリラを悩ませるかもしれない。そのことがリラに申し訳なくて。」
リラは自分が想像したよりも他愛ない内容に拍子抜けしたのか、きょとんっとした表情を浮かべ、吹き出したように笑い出した。
「ふふふっ。ごめんなさい。そんなことを心配されているとは思わなくて。」
クライヴはリラの反応に驚いた表情を浮かべた。
「大丈夫ですわ。私は、元々片田舎の伯爵家の娘ですわ。皇族に入ることが相応しくないことは重々承知です。鼻から好かれると思っておりません。」
そうリラは最初から自身がクライヴの家族にすんなり受け入れられるとは思っていなかった。
リラが一番よくわかっていたのだった。
この婚約そして結婚が素直に受け入れられるものでないことを…。
クライヴが直々に選んだとはいえ、リラはアベリア国に対して全く権力のない片田舎の伯爵家の娘である。
そんな娘を何処の皇族も手放しで喜んで迎えるなど、到底考えられなかった。
どちらかといえば願い下げという方がしっくりくる。
「けれど、私、クライヴ様と一緒に生きると決めましたの。だから、なんとか相応しくなれるように教養を身につけていこうとは思ってますわ。それをこれからはきちんと伝えていこうと思っておりますの。うふふ。」
リラは肩をすくめて照れながらもニッコリ笑ってそう言うのだった。
クライヴはやはり何か腑に落ちない表情を浮かべながらも、リラを強く抱き寄せた。
クライヴの中では、不安が拭いきれないのだろう。
リラはクライヴの過去を垣間聞いただけでも、想像を絶していた。
きっとクライヴはリラが想像に及ばないほどの不便があったに違いなかった。
(これから妻になる私がこの人を支えていかなくては…。)
リラはそう思いながら、優しくクライヴの腕に頬擦りした。
「さあ!そうと決まればやはり勉強ですわ!」
リラは気合を入れ直した。
兎にも角にもクライヴを支えるためにもクライヴの不安を払拭するためにも、自分には教養が必要である、リラはそう思い、目の前の席に置かれたアクイラ国の歴史が書かれた書籍を手に取った。
そんな真面目なリラにクライヴは退屈そうな表情を一瞬浮かべたかと思うと、ニヤリと意地悪く笑った。
「そうそう、今日からの宿は一緒の部屋を手配するように頼んでおいたから。」
「え!え?え!?」
リラはあまりの発言に驚き慌てて振り返り、持っていた書籍を落としそうになった。
「どういうことですか!?」
「もう夫婦になったも同然だと思ってね。夫婦は一緒の部屋だろう。」
「え?(いやいや、まだ夫婦どころか婚約もしていませんわ。)」
「嫌だった?」
クライヴは眉尻をワザとらしく下げて寂しそうにそう言った。
「嫌ではありませんわ。(そんな表情をされては断れないじゃない!!)」
リラはぶんぶんっと大きく首を横に振った。
「それなら良かった。」
(良かったのだろうか…。)
異性と寝室を共にするなど、もちろん経験のないリラは顔を真っ紅にしながら目を回していた。
「あ。そうそう。せっかくなら、それ、俺が教えるよ。」
クライヴは、疲弊したリラを後ろから抱き寄せたまま歴史書のページを捲った。
(このまま勉強など頭に入りませんわ…。)
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
「メジャー・インフラトン」序章2/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節FIRE!FIRE!FIRE! No1. )
あおっち
SF
敵の帝国、AXISがいよいよ日本へ攻めて来たのだ。その島嶼攻撃、すなわち敵の第1次目標は対馬だった。
この序章2/7は主人公、椎葉きよしの少年時代の物語です。女子高校の修学旅行中にAXIS兵士に襲われる女子高生達。かろうじて逃げ出した少女が1人。そこで出会った少年、椎葉きよしと布村愛子、そして少女達との出会い。
パンダ隊長と少女達に名付けられたきよしの活躍はいかに!少女達の運命は!
ジャンプ血清保持者(ゼロ・スターター)椎葉きよしを助ける人々。そして、初めての恋人ジェシカ。札幌、定山渓温泉に集まった対馬島嶼防衛戦で関係を持った家族との絆のストーリー。
彼らに関連する人々の生き様を、笑いと涙で送る物語。疲れたあなたに贈る微妙なSF物語です。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
「メジャー・インフラトン」序章5/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節 JUMP! JUMP! JUMP! No2.
あおっち
SF
海を埋め尽くすAXISの艦隊。
飽和攻撃が始まる台湾、金門県。
海岸の空を埋め尽くすAXISの巨大なロボ、HARMARの大群。
同時に始まる苫小牧市へ着上陸作戦。
苫小牧市を守るシーラス防衛軍。
そこで、先に上陸した砲撃部隊の砲弾が千歳市を襲った!
SF大河小説の前章譚、第5部作。
是非ご覧ください。
※加筆や修正が予告なしにあります。
我ら新興文明保護艦隊
ビーデシオン
SF
もしも道行く野良猫が、百戦錬磨の獣戦士だったら?
もしも冴えないサラリーマンが、戦争上がりのアンドロイドだったら?
これは、実際にそんな空想めいた素性をもって、陰ながら地球を守っているエージェントたちのお話。
※表紙絵はひのたけきょー(@HinotakeDaYo)様より頂きました!
「メジャー・インフラトン」序章1/ 7(太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!)
あおっち
SF
脈々と続く宇宙の無数の文明。その中でより高度に発展した高高度文明があった。その文明の流通、移動を支え光速を超えて遥か彼方の銀河や銀河内を瞬時に移動できるジャンプ技術。それを可能にしたジャンプ血清。
その血清は生体(人間)へのダメージをコントロールする血清、ワクチンなのだ。そのジャンプ血清をめぐり遥か大昔、大銀河戦争が起こり多くの高高度文明が滅びた。
その生き残りの文明が新たに見つけた地、ネイジェア星域。私達、天の川銀河の反対の宙域だった。そこで再び高高度文明が栄えたが、再びジャンプ血清供給に陰りが。天の川銀河レベルで再び紛争が勃発しかけていた。
そして紛争の火種は地球へ。
その地球では強大な軍事組織、中華帝国連邦、通称「AXIS」とそれに対抗する為、日本を中心とした加盟国軍組織「シーラス」が対峙していたのだ。
近未来の地球と太古から続くネイジェア星域皇国との交流、天然ジャンプ血清保持者の椎葉清らが居る日本と、高高度文明異星人(シーラス皇国)の末裔、マズル家のポーランド家族を描いたSF大河小説「メジャー・インフラトン」の前章譚、7部作。
第1部「太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!」。
ジャンプ血清は保持者の傷ついた体を異例のスピードで回復させた。また血清のオリジナル保持者(ゼロ・スターター)は、独自の能力を飛躍的に引き上げる事が出来たのだ。
第2次大戦時、無敵兵士と言われた舩坂弘氏をモデルに御舩大(ミフネヒロシ)の無敵ふりと、近代世界のジャンプ血清保持者、椎葉きよし(通称:お子ちゃまきよし)の現在と過去。
ジャンプ血清の力、そして人類の未来をかけた壮大な戦いが、いま、始まる――。
彼らに関連する人々の生き様を、笑いと涙で送る物語。疲れたあなたに贈る微妙なSF物語です。
本格的な戦闘シーンもあり、面白い場面も増えます。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
「メジャー・インフラトン」序章3/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節 FIRE!FIRE!FIRE!No2. )
あおっち
SF
とうとう、AXIS軍が、椎葉きよしたちの奮闘によって、対馬市へ追い詰められたのだ。
そして、戦いはクライマックスへ。
現舞台の北海道、定山渓温泉で、いよいよ始まった大宴会。昨年あった、対馬島嶼防衛戦の真実を知る人々。あっと、驚く展開。
この序章3/7は主人公の椎葉きよしと、共に闘う女子高生の物語なのです。ジャンプ血清保持者(ゼロ・スターター)椎葉きよしを助ける人々。
いよいよジャンプ血清を守るシンジケート、オリジナル・ペンタゴンと、異星人の関係が少しづつ明らかになるのです。
次の第4部作へ続く大切な、ほのぼのストーリー。
疲れたあなたに贈る、SF物語です。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。

ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる