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第3章 内方エイモスチーム。
第7話 友情!別れの通信。
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オービター・ペイロードベイ(シャトル機内倉庫)に鳴り渡っていた作戦開始のサイレンが鳴りやんだ。
バルトシュ・カミンスキ中佐は既にコクピットから降りて、新型HARMORをセットしている大型シリンダーのハイパー・チタニュウムの骨組みへ腰を掛けていたのだ。
それを知ってか知らぬか黄がバルトに話かけた。
「オイ!バルトッ!」
( はい、技術部長。ふふっ。……部長?あれですね。 )
「そうだ。俺達が作った新型ハード・アウター・アーマー(通称:きよしバーニア)だ。ロールアウトしたばかりで、実戦はこれが初めてだが。俺は苫小牧の地上戦が柱になるような気がする。んー、千歳防衛は解らんが。バルト、どうする?新型に換装するか。それとも現行装備の対地上の装備装着だけで戦うか。どうするバルト?」
( う、……うん。 )
彼はこれから始まる実戦部隊、20機にもなるHARMOR中隊・中隊長だ。
腕を組みながら自機や、降下シリンダーに収まれた各小隊の部下のHARMORを見て悩んでいた。
「ん~。市街地戦。やはり最後は白兵戦かぁ。上陸部隊には先制攻撃が必要か。きよし戦法だな……きよし戦法を実戦で試せるか……。訓練は未完だが。よし!黄技術部長?黄技術部長、聞こえますか?シルフの標準対地上装備から、新型アーマーへの換装の時間は?」
「我々技術スタッフの招集と準備はこれからだから、そうだな最短90分で8機、いや7機か6機が限度だな。」
「じぁ、僕の中隊長機のゲームボーイは除いてください。各小隊のアタッカーHARMOR、6機のみで。」
「いいのかバルト?自機はいいのか?」
「時間がないです。」
その時、黄技術部長とバルトシュの交信に割り込んで入った、10番機シレーヌの女性機長、ローザンヌ・ガルシア大佐。
「技術部長、カミンスキ中佐、よろしい?当機、シレーヌのローンチ・ブースターのパージ(切り離し)完了。2分後に後部(後部大型ペイロードベイ・メインハッチ)を開けられます。どうします中佐?ペイロードベイのHARMOR固定シリンダー、もう回さないとHARMORの換装、間に合わないわよ。佐々木のおやっさん?聞こえる。聞こえてる?」
ペイロードベイ(シャトル機内倉庫)の端っこ、狭苦しいガラス張りのエンジニアリング・ブースから出て来た老エンジニア。
インカムを喉に当てて答えた。
「ハハハッ。機長、ガルシア大佐。いつでも行けます。固定シリンダー、回転準備完了しています。」
少し、遠くに立つバルトシュへ親指を上げて微笑む老エンジニア。
「ただし。中隊長殿がそこから、よけて頂けたらですが。ハハハッ。」
アッと、気が付いて慌てて腰掛けてた鉄骨から立ち上がるバルトシュ。
「あっ、あっすまん!おやっさんすぐやってくれ。ハハハッ!黄技術部長!アタッカーの新型アーマー換装お願いします。大佐?ガルシア機長も、シルフの換装をお願いします。」
コクピットの計器類のチェックをしながら美しい笑顔で微笑む、ローザンヌ・ガルシア大佐だった。
早朝の青空の下、何処までも続く巨大な滑走路を目ながら腕を組み笑顔の黄技術部長だった。
バルトと佐々木技術部長、そしてローザンヌの3人の通信を聞いてニコニコし始めた。
「バルト。そうか、決心したか!よしよし。了解した。佐々木整備長!ちゃっちゃとお願いします。」
老エンジニアはニコニコしながら、ペイロードベイの奥のバルトシュを見て、親指を上げた。
バルトシュも、佐々木に親指を上げて答えた。
そして、黄技術部長へ話した。
「了解、黄部長!これからアタッカーHARMORの6機、新型ハード・アウター・アーマーへの装備換装始めます。こちらも佐々木部長から直接OKもらいました。」
うなずきながら、バルトシュが佐々木に向かって手を上げた。
黄が、佐々木に通信する。
「了解。佐々木整備長。お願いします。」
ニコニコしながら、通信を終わる黄。
シレーヌの機内では、ペイロードベイのずっと奥からハハハッと笑い声が聞こえてきた。
また、手を上げるバルトッシュ。
老エンジニアも腕を大きく上げて応えてから、再びガラス張りのエンジニアリング・ブースの部屋に入った。
◇ ◇
10番機「シレーヌ」から大型クレーン車が、80メートルのローンチ・ブースターを吊り下げたまま、ゆっくり離れて行く。
神保たちによる、接続の中断作業が終わったのだ。
その正面にそびえ立つオービター・ローンチ・地下発射制御管制塔ビル。
管制塔所から降りて来た中央エレベーターが、地上階の1階で止まった。
( ピンッ。 )
管制塔のエレベーターの扉が左右に開く。
( タタタタッ! )
黄技術部長が話しながらエレベーターから飛び出して来た。
急いで、エレベーター・ホールから管制塔の外をグルっと回って、地上滑走路側へ出るために駆け足をする。
「了解!(タタタタッ)……神保っ?聞いたか?(タタタタッ)」
「ハイ部長っ!既に全20機分の新型フル・アーマースタンバってます。いつでも行けます!」
「なんでだ?まだ、アーマー、第9と第11の倉庫の装備室から出してないだろう。運搬と積載の要員も招集かけないと(タタタタッ)……。」
管制塔の建物の角を抜けると、突然立ち止まる黄。
「なに?え?ォオーッ!」
黄の目の前には、HARMOR専用、新型ボディーアーマーを積んだ特殊作業用の大型トラックの列が続く。
荷台にはバカデカい馬蹄のようなU字型の新型ボディー・アーマーを積んだトラックの列。
そして、各倉庫からきた大勢の整備兵が、黄に向かって腕を上げる。
驚く黄技術部長。
( おー!お前達もっ! )
(( オォォー! ))
驚く黄技術部長に答える整備兵たちだった。
黄には、どこまでも続くように錯覚する位の台数が、一列に並んでいるのだった。
整備兵たちは黄に向かって一斉に敬礼をして、トラックや荷台に乗り込んだ。
「凄い。本当に凄い。本当に有難い。本当に……。」
息を弾ませながら、返礼をして止まる黄技術部長。
そして、即座に、先頭のトラックが動き始めた。
各トラックもモーター音が大きくなり、動き始める。
続々と進む、トラックの隊列を見ながらニヤニヤし始める黄。
「どうですか?部長。既にアーマーは倉庫から出してますよ。はははっ。ぬかりなし!です。全機、いけるはずです。」
「ん、だってよ。……バルト、バルトシュ!はははっ。準備よし、よし。よっしゃ!全機いけるぞっ!俺は本部に戻る!」
耳のインカムを指で押さえて、「ピュー♪」と、口笛を鳴らすバルトシュ・カミンスキ中佐。
首を左右に振りながら、両手を広げた。
「フフフッ。全く……。フフフッ。」
腰に両手をついて、下を向きながら笑い始める。
笑いながら、呆れて黄部長と話した。
「本当に、ハハハッ!本当に、日本人ってのは、ハハハッ。なんだろう。整備兵は本来、全員避難中のハズなのに。集まっても無駄になるかも知れないのに待機していたなんて。他の国のなら、既に家族第一で、家族で避難している。凄い。本当に日本人は凄い。世界でこんな国はない。ハハハッ。部長!それでは、時間の許す限りアーマー換装お願いします。」
「了解したバルト!台湾人の俺も、日本人には感心する。ほんと良く思うわ。アハハッ。さぁて、あとは俺の部下たちに任せろ。俺たちの仕事だ!全機換装だ!」
「はい。お願いします部長!」
動き始めた特殊車両を見ながら、笑い顔から真顔になる黄技術部長。
「はははっ。……死ぬなよバルト。いいかバルト。」
「……はい。ありがとうございます。(日本語)」
笑顔から真顔になり、空間に向かい目を閉じて敬礼するバルトシュ・カミンスキ大佐だった。
そして、これが黄とバルトシュ、最後の会話・通信になってしまった。
バルトシュ・カミンスキ中佐は既にコクピットから降りて、新型HARMORをセットしている大型シリンダーのハイパー・チタニュウムの骨組みへ腰を掛けていたのだ。
それを知ってか知らぬか黄がバルトに話かけた。
「オイ!バルトッ!」
( はい、技術部長。ふふっ。……部長?あれですね。 )
「そうだ。俺達が作った新型ハード・アウター・アーマー(通称:きよしバーニア)だ。ロールアウトしたばかりで、実戦はこれが初めてだが。俺は苫小牧の地上戦が柱になるような気がする。んー、千歳防衛は解らんが。バルト、どうする?新型に換装するか。それとも現行装備の対地上の装備装着だけで戦うか。どうするバルト?」
( う、……うん。 )
彼はこれから始まる実戦部隊、20機にもなるHARMOR中隊・中隊長だ。
腕を組みながら自機や、降下シリンダーに収まれた各小隊の部下のHARMORを見て悩んでいた。
「ん~。市街地戦。やはり最後は白兵戦かぁ。上陸部隊には先制攻撃が必要か。きよし戦法だな……きよし戦法を実戦で試せるか……。訓練は未完だが。よし!黄技術部長?黄技術部長、聞こえますか?シルフの標準対地上装備から、新型アーマーへの換装の時間は?」
「我々技術スタッフの招集と準備はこれからだから、そうだな最短90分で8機、いや7機か6機が限度だな。」
「じぁ、僕の中隊長機のゲームボーイは除いてください。各小隊のアタッカーHARMOR、6機のみで。」
「いいのかバルト?自機はいいのか?」
「時間がないです。」
その時、黄技術部長とバルトシュの交信に割り込んで入った、10番機シレーヌの女性機長、ローザンヌ・ガルシア大佐。
「技術部長、カミンスキ中佐、よろしい?当機、シレーヌのローンチ・ブースターのパージ(切り離し)完了。2分後に後部(後部大型ペイロードベイ・メインハッチ)を開けられます。どうします中佐?ペイロードベイのHARMOR固定シリンダー、もう回さないとHARMORの換装、間に合わないわよ。佐々木のおやっさん?聞こえる。聞こえてる?」
ペイロードベイ(シャトル機内倉庫)の端っこ、狭苦しいガラス張りのエンジニアリング・ブースから出て来た老エンジニア。
インカムを喉に当てて答えた。
「ハハハッ。機長、ガルシア大佐。いつでも行けます。固定シリンダー、回転準備完了しています。」
少し、遠くに立つバルトシュへ親指を上げて微笑む老エンジニア。
「ただし。中隊長殿がそこから、よけて頂けたらですが。ハハハッ。」
アッと、気が付いて慌てて腰掛けてた鉄骨から立ち上がるバルトシュ。
「あっ、あっすまん!おやっさんすぐやってくれ。ハハハッ!黄技術部長!アタッカーの新型アーマー換装お願いします。大佐?ガルシア機長も、シルフの換装をお願いします。」
コクピットの計器類のチェックをしながら美しい笑顔で微笑む、ローザンヌ・ガルシア大佐だった。
早朝の青空の下、何処までも続く巨大な滑走路を目ながら腕を組み笑顔の黄技術部長だった。
バルトと佐々木技術部長、そしてローザンヌの3人の通信を聞いてニコニコし始めた。
「バルト。そうか、決心したか!よしよし。了解した。佐々木整備長!ちゃっちゃとお願いします。」
老エンジニアはニコニコしながら、ペイロードベイの奥のバルトシュを見て、親指を上げた。
バルトシュも、佐々木に親指を上げて答えた。
そして、黄技術部長へ話した。
「了解、黄部長!これからアタッカーHARMORの6機、新型ハード・アウター・アーマーへの装備換装始めます。こちらも佐々木部長から直接OKもらいました。」
うなずきながら、バルトシュが佐々木に向かって手を上げた。
黄が、佐々木に通信する。
「了解。佐々木整備長。お願いします。」
ニコニコしながら、通信を終わる黄。
シレーヌの機内では、ペイロードベイのずっと奥からハハハッと笑い声が聞こえてきた。
また、手を上げるバルトッシュ。
老エンジニアも腕を大きく上げて応えてから、再びガラス張りのエンジニアリング・ブースの部屋に入った。
◇ ◇
10番機「シレーヌ」から大型クレーン車が、80メートルのローンチ・ブースターを吊り下げたまま、ゆっくり離れて行く。
神保たちによる、接続の中断作業が終わったのだ。
その正面にそびえ立つオービター・ローンチ・地下発射制御管制塔ビル。
管制塔所から降りて来た中央エレベーターが、地上階の1階で止まった。
( ピンッ。 )
管制塔のエレベーターの扉が左右に開く。
( タタタタッ! )
黄技術部長が話しながらエレベーターから飛び出して来た。
急いで、エレベーター・ホールから管制塔の外をグルっと回って、地上滑走路側へ出るために駆け足をする。
「了解!(タタタタッ)……神保っ?聞いたか?(タタタタッ)」
「ハイ部長っ!既に全20機分の新型フル・アーマースタンバってます。いつでも行けます!」
「なんでだ?まだ、アーマー、第9と第11の倉庫の装備室から出してないだろう。運搬と積載の要員も招集かけないと(タタタタッ)……。」
管制塔の建物の角を抜けると、突然立ち止まる黄。
「なに?え?ォオーッ!」
黄の目の前には、HARMOR専用、新型ボディーアーマーを積んだ特殊作業用の大型トラックの列が続く。
荷台にはバカデカい馬蹄のようなU字型の新型ボディー・アーマーを積んだトラックの列。
そして、各倉庫からきた大勢の整備兵が、黄に向かって腕を上げる。
驚く黄技術部長。
( おー!お前達もっ! )
(( オォォー! ))
驚く黄技術部長に答える整備兵たちだった。
黄には、どこまでも続くように錯覚する位の台数が、一列に並んでいるのだった。
整備兵たちは黄に向かって一斉に敬礼をして、トラックや荷台に乗り込んだ。
「凄い。本当に凄い。本当に有難い。本当に……。」
息を弾ませながら、返礼をして止まる黄技術部長。
そして、即座に、先頭のトラックが動き始めた。
各トラックもモーター音が大きくなり、動き始める。
続々と進む、トラックの隊列を見ながらニヤニヤし始める黄。
「どうですか?部長。既にアーマーは倉庫から出してますよ。はははっ。ぬかりなし!です。全機、いけるはずです。」
「ん、だってよ。……バルト、バルトシュ!はははっ。準備よし、よし。よっしゃ!全機いけるぞっ!俺は本部に戻る!」
耳のインカムを指で押さえて、「ピュー♪」と、口笛を鳴らすバルトシュ・カミンスキ中佐。
首を左右に振りながら、両手を広げた。
「フフフッ。全く……。フフフッ。」
腰に両手をついて、下を向きながら笑い始める。
笑いながら、呆れて黄部長と話した。
「本当に、ハハハッ!本当に、日本人ってのは、ハハハッ。なんだろう。整備兵は本来、全員避難中のハズなのに。集まっても無駄になるかも知れないのに待機していたなんて。他の国のなら、既に家族第一で、家族で避難している。凄い。本当に日本人は凄い。世界でこんな国はない。ハハハッ。部長!それでは、時間の許す限りアーマー換装お願いします。」
「了解したバルト!台湾人の俺も、日本人には感心する。ほんと良く思うわ。アハハッ。さぁて、あとは俺の部下たちに任せろ。俺たちの仕事だ!全機換装だ!」
「はい。お願いします部長!」
動き始めた特殊車両を見ながら、笑い顔から真顔になる黄技術部長。
「はははっ。……死ぬなよバルト。いいかバルト。」
「……はい。ありがとうございます。(日本語)」
笑顔から真顔になり、空間に向かい目を閉じて敬礼するバルトシュ・カミンスキ大佐だった。
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