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第3章 内方エイモスチーム。
第5話 急げ!作戦変更。オービター換装開始!
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少しあわてて、インカムをノドに当てる御舩。
「黄技術部長!オービターの第3群は?」
シャトル打ち上げローンチ管制塔の滑走路全体を見渡せる監視ベランダに立っている黄部長。
「はい!閣下。第3群の3機も、今、無事に打ち上がりました。」
「なに?」
少し焦って、巨大モニターを見る御舩。
ホンファ・フチャ中佐の回収に手間取って、作戦変更の判断が遅れるかもしれないのだ。
メリッサと御舩は正面モニターに表示する、新たな第3群の変更可能カウントダウンを見た。
まだ十分間に合うようだった。
御舩は人差し指を上げてメリッサに合図した。
「メリッサ、第3群とシレーヌ(10番機)へ。内国防衛に切り替えを直接指示を。私は正式通達をする。」
「はい、長官。」
御舩は、ベランダ段上から、右下を見ながらインカムで指示をした。
日本側コンソールの女性事務武官の2人が大急ぎで正式通知を打電始めた。
メリッサは急いで第3群の武装オービター3機と第4群のシレーヌ(10番機)の打ち上げ中止を直接、口頭指令を始めた。
( 管制塔並びにローンチ司令部、管制塔並びにローンチ司令部。シレーヌ(10番機)ローンチ中止。第3群ビッグターン中止。繰り返します、シレーヌのローンチ中止。神保整備主任、作戦変更によりシレーヌのローンチ中止。装備変更、第3群、第4群は台湾金門県の攻撃から内国防衛に切り替えます。ウーラノスCDC、参謀本部命令。作戦変更によりシレーヌのローンチ中止。装備変更。第3群はビッグターン中止。台湾金門県の攻撃から内国防衛に切り替えます。ウーラノスCDC参謀本部命令です。繰り返します……。 )
御舩がチラッとメリッサを横目で、通信が終わったのを確認してから管制塔にいる直接、黄技術部長たちへ指示を出した。
「黄技術部長、聞いたか?作戦変更だ!シレーヌ(10番機)?ローザンヌッ?ローザンヌッ聞こえるか!ガルシア大佐!地上V-TOL発進に切り替える。よろしいか!」
オービターの3群の3機も無事に打ち上がり最後の10番機、コール名「シレーヌ」が80メートルのローンチ・エンジン・ブースターを後尾に装備している最中だった。
宇宙のカーマンラインへの打ち上げを中止して「シレーヌ」を北海道沿岸の防衛拠点に移動させなければならないのだ。
その「シレーヌ」の巨大で美しい滑らかな機体に映る、早朝の薄い青空。
コクピットでは、目の覚める様な端正な美人キャプテンが、接続チェック中だった。
その通路を挟んで横に座る初老の副機長と作業を止めて、目を合わせうなずいた。
「こちら、シレーヌ了解、ロジャー。ウーラノスCDC参謀本部からの正式に打上げ中止命令の受領確認。現在、ソフトウェア換装中。当機は台湾・金門県ロフテッド急襲攻撃から内国(日本)防衛に装備転換します。ウィルコ。ウーラノスCDC、オーバー。」
2人のパイロットは、真剣な面持ちでテキパキと切り替え作業を開始した。
管制塔のベランダに立っている黄技術部長。
キョロキョロと周囲を見ながら答える。
「閣下、了解しました!」
インカムで御舩に答えた黄は、管制塔のベランダから身を乗り出した。
「神保っ!シレーヌは打ち上げ中止だ、聞いてるな!直ちに大気内装備に転換!急げ~!」
黄は、こんどは空を見上げながら指示を出した。
「7、8、9番機のローンチブースター緊急停止!ブースター回収班、準備急げー!ブースター着陸班、ブースター・パイロットにも連絡忘れるな!」
黄技術部長の部下、神保はオービター作業クレーン車から外に飛び出て、インカムを抑えながら大急ぎで作業員達に指示を与えた。
「野郎ども!仕事だ仕事っ!俺たちの腕の見せ所だ!3分で転換作業終えるっ!急げーっ!クレーン回せ~!」
( おぉぉー! )
一斉に駆け足で、現場に走るエンジニアたち。
そんな、エンジニアたちを確認してから、黄は空に向かってゆっくり敬礼をした。
ウーラノスCDCの正面巨大モニター。発射されたオービターの第1群から第3群の軌道を表示する地球儀映像だった。
その正面の大型モニターを、第3群の上昇する3機のリアル・オービター映像に切り替える日本側コンソールの事務武官の女性。
オービター各3機の炎と白い煙の映像を追跡していた。
その内3機のオービター「ビッグ・マム」に接続している大型ブースターの大きな炎や煙が消えた。機体と後尾に付けられたオレンジ色で80メートルの円筒のブースターエンジン部が鮮明に映っている。
メリッサは御舩を見た。
うなずく御舩。
メリッサが目を正面モニターに戻すと、オービターの側面が動いたと思ったら、新たに発生した白い煙で、オービターの姿が一瞬に見えなくなった。
白い煙の矢だけが昇っている。
そして、御舩が直接第3群に指示を与えた。
「7番機、8番機、9番機!各機よろしいか!トドメス大佐っ!オーバー。」
「ピッ。こちら第3群、チーム機トドメスです。全機、確認済み。ロジャー。3群全機のローンチ・ブースター、補助スラスター既に噴射停止!ローンチ・ブースター・モーター本体も順次、緊急稼働停止しました。オービターはマスター・エアーブレーキで、緊急減速中です。ウィルコ」
正面モニターを見ると、エアブレーキによる減速が効いて速度が落ちている各大型オービター。
減速をしているとは言え、まだまだ音速を超えているため、急激な大気の刺激では雲が発生し、オービターを覆うほどの飛行機雲が発生していた。
しかし、スピードが次第に落ちて、その表面の薄い雲が解け始めた。
そして3機のオービター本体から4本の花びらの様なエアーブレーキが開いているのが見えてきたのだ。
管制塔の指令室で、全モニターを確認する黄。
そして御舩に報告した。
「ローンチ・ブースターパイロットもパージ作業開始。えー、よし。パージ作業終了確認。閣下!パージいつでも行けます。」
「よし!第3群全機!各機、ローンチ・ブースターをパージ!機体安定後、速やかに降下開始!」
( はっ! )
第3群の「ビックマム」3機は直ちに、後尾についているローンチ・ブースターを切り離しにかかった。
80メートルの巨大円筒のローンチ・ブースター・ロケットも減速のためのエアーブレーキ隔壁を四方へ開いた。
同時にオービター「ビッグ・マム」と切り離した。
( ギュィーン、ガガガ!バシャーン!シュパパパパー。 )
一気にオービターから離れる、巨大な円筒のローンチ・ブースター・ロケットだった。
その作業を管制塔の指令室で確認をする黄。
「よしよし!3機とも切り離し成功。」
切り離しを終わったビックマム3機は、大きな4枚の花弁のようなマスター・エアーブレーキを機体に収めて、緩やかな背面飛行で旋回を始めた。
「よし。トドメス大佐、状況を報告、カピー?」
( ピ!アイカピーザッ。こちら、トドメス。ウォーニホーム(ウーラノスのUの字のNATOフォネティックコード)CDC、ウォーニホームCDC。ブースター・パージ成功、異常なし。3機、全機体に異常なし。直ちに降下開始します。ウォーニホームCDC、オーバー?)
正面モニターに、そのオービターの旋回を始める映像と、切り離された80メートルのローンチ・ブースター・ロケットの操舵コマンド室。
ローンチ・ブースター・エンジニアリング・パイロットの姿が映った。
ウーラノスCDCの正面巨大モニターの映像が切り替わる。
オービターの航路予想とローンチ・ブースターの回収着地地点のアニメーションが同時表示される。それを見て安心する御舩だった。
右下、日本側コンソールの左側に座る、日本国軍の女性事務武官・岡島上級曹長が壇上の御舩と目を合わせた。
御舩がうなずくと、岡島はトドメス・エジプト航空宇宙軍大佐へ連絡をした。
「こちらウーラノスCDC。第3群7番機「ヌォト」、トドメス機長?作戦コード受信確認せよ。オーバー?」
( ピッ。こちらトドメス、第3群7番機「ヌゥト」。変更コース・コード受信した。ロジャー。コース・コードOVMM12(高度12000)HSEー5(北海道道南、西側、苫小牧津軽海峡上空旋回待機)を受信した。直ちに第3群はコース・コードOVMM12・HSEー5で待機する。オーバー。 )
「ヌゥト、了解。御機の命令受領を確認した。ロジャー。」
厳しい顔でうなずく御舩だった。
モニターの画面したのウインドーに映る現場映像。
パージされた自立航行の回収型ローンチ・ブースターは逆噴射で減速した後、大きな3つのパラシュートを開いた。
( バサバサ、バサバサッ! )
ローンチ・ブースターの中の操縦室ではパラシュート落下を、巧みにコントロールする2人のローンチ・ブースター・エンジニアリング・パイロット。
御舩はゆっくりメリッサを見て、うなずく。
うなずき返すメリッサ・ガー・サイオン秘書官。
彼女は即座に、大きく美しい目を右下にやり、インカムで岡島上級曹長の横に座る、自衛隊側の上級オペレーターの桐生上級曹長に指示を与えた。
桐生が答える。
「サイオン秘書官。全部隊回線開きました。いつでも始めて下さい。」
メリッサが御舩を見て、うなずいた。
ベランダで両手を付く御舩。
同時に作戦が、切り替わった短いサイレンが鳴る。
( キュイーンキュイーン。キュイーンキュイーン。 )
全てのシーラス加盟国軍のモニターに御舩の顔が映った。
「黄技術部長!オービターの第3群は?」
シャトル打ち上げローンチ管制塔の滑走路全体を見渡せる監視ベランダに立っている黄部長。
「はい!閣下。第3群の3機も、今、無事に打ち上がりました。」
「なに?」
少し焦って、巨大モニターを見る御舩。
ホンファ・フチャ中佐の回収に手間取って、作戦変更の判断が遅れるかもしれないのだ。
メリッサと御舩は正面モニターに表示する、新たな第3群の変更可能カウントダウンを見た。
まだ十分間に合うようだった。
御舩は人差し指を上げてメリッサに合図した。
「メリッサ、第3群とシレーヌ(10番機)へ。内国防衛に切り替えを直接指示を。私は正式通達をする。」
「はい、長官。」
御舩は、ベランダ段上から、右下を見ながらインカムで指示をした。
日本側コンソールの女性事務武官の2人が大急ぎで正式通知を打電始めた。
メリッサは急いで第3群の武装オービター3機と第4群のシレーヌ(10番機)の打ち上げ中止を直接、口頭指令を始めた。
( 管制塔並びにローンチ司令部、管制塔並びにローンチ司令部。シレーヌ(10番機)ローンチ中止。第3群ビッグターン中止。繰り返します、シレーヌのローンチ中止。神保整備主任、作戦変更によりシレーヌのローンチ中止。装備変更、第3群、第4群は台湾金門県の攻撃から内国防衛に切り替えます。ウーラノスCDC、参謀本部命令。作戦変更によりシレーヌのローンチ中止。装備変更。第3群はビッグターン中止。台湾金門県の攻撃から内国防衛に切り替えます。ウーラノスCDC参謀本部命令です。繰り返します……。 )
御舩がチラッとメリッサを横目で、通信が終わったのを確認してから管制塔にいる直接、黄技術部長たちへ指示を出した。
「黄技術部長、聞いたか?作戦変更だ!シレーヌ(10番機)?ローザンヌッ?ローザンヌッ聞こえるか!ガルシア大佐!地上V-TOL発進に切り替える。よろしいか!」
オービターの3群の3機も無事に打ち上がり最後の10番機、コール名「シレーヌ」が80メートルのローンチ・エンジン・ブースターを後尾に装備している最中だった。
宇宙のカーマンラインへの打ち上げを中止して「シレーヌ」を北海道沿岸の防衛拠点に移動させなければならないのだ。
その「シレーヌ」の巨大で美しい滑らかな機体に映る、早朝の薄い青空。
コクピットでは、目の覚める様な端正な美人キャプテンが、接続チェック中だった。
その通路を挟んで横に座る初老の副機長と作業を止めて、目を合わせうなずいた。
「こちら、シレーヌ了解、ロジャー。ウーラノスCDC参謀本部からの正式に打上げ中止命令の受領確認。現在、ソフトウェア換装中。当機は台湾・金門県ロフテッド急襲攻撃から内国(日本)防衛に装備転換します。ウィルコ。ウーラノスCDC、オーバー。」
2人のパイロットは、真剣な面持ちでテキパキと切り替え作業を開始した。
管制塔のベランダに立っている黄技術部長。
キョロキョロと周囲を見ながら答える。
「閣下、了解しました!」
インカムで御舩に答えた黄は、管制塔のベランダから身を乗り出した。
「神保っ!シレーヌは打ち上げ中止だ、聞いてるな!直ちに大気内装備に転換!急げ~!」
黄は、こんどは空を見上げながら指示を出した。
「7、8、9番機のローンチブースター緊急停止!ブースター回収班、準備急げー!ブースター着陸班、ブースター・パイロットにも連絡忘れるな!」
黄技術部長の部下、神保はオービター作業クレーン車から外に飛び出て、インカムを抑えながら大急ぎで作業員達に指示を与えた。
「野郎ども!仕事だ仕事っ!俺たちの腕の見せ所だ!3分で転換作業終えるっ!急げーっ!クレーン回せ~!」
( おぉぉー! )
一斉に駆け足で、現場に走るエンジニアたち。
そんな、エンジニアたちを確認してから、黄は空に向かってゆっくり敬礼をした。
ウーラノスCDCの正面巨大モニター。発射されたオービターの第1群から第3群の軌道を表示する地球儀映像だった。
その正面の大型モニターを、第3群の上昇する3機のリアル・オービター映像に切り替える日本側コンソールの事務武官の女性。
オービター各3機の炎と白い煙の映像を追跡していた。
その内3機のオービター「ビッグ・マム」に接続している大型ブースターの大きな炎や煙が消えた。機体と後尾に付けられたオレンジ色で80メートルの円筒のブースターエンジン部が鮮明に映っている。
メリッサは御舩を見た。
うなずく御舩。
メリッサが目を正面モニターに戻すと、オービターの側面が動いたと思ったら、新たに発生した白い煙で、オービターの姿が一瞬に見えなくなった。
白い煙の矢だけが昇っている。
そして、御舩が直接第3群に指示を与えた。
「7番機、8番機、9番機!各機よろしいか!トドメス大佐っ!オーバー。」
「ピッ。こちら第3群、チーム機トドメスです。全機、確認済み。ロジャー。3群全機のローンチ・ブースター、補助スラスター既に噴射停止!ローンチ・ブースター・モーター本体も順次、緊急稼働停止しました。オービターはマスター・エアーブレーキで、緊急減速中です。ウィルコ」
正面モニターを見ると、エアブレーキによる減速が効いて速度が落ちている各大型オービター。
減速をしているとは言え、まだまだ音速を超えているため、急激な大気の刺激では雲が発生し、オービターを覆うほどの飛行機雲が発生していた。
しかし、スピードが次第に落ちて、その表面の薄い雲が解け始めた。
そして3機のオービター本体から4本の花びらの様なエアーブレーキが開いているのが見えてきたのだ。
管制塔の指令室で、全モニターを確認する黄。
そして御舩に報告した。
「ローンチ・ブースターパイロットもパージ作業開始。えー、よし。パージ作業終了確認。閣下!パージいつでも行けます。」
「よし!第3群全機!各機、ローンチ・ブースターをパージ!機体安定後、速やかに降下開始!」
( はっ! )
第3群の「ビックマム」3機は直ちに、後尾についているローンチ・ブースターを切り離しにかかった。
80メートルの巨大円筒のローンチ・ブースター・ロケットも減速のためのエアーブレーキ隔壁を四方へ開いた。
同時にオービター「ビッグ・マム」と切り離した。
( ギュィーン、ガガガ!バシャーン!シュパパパパー。 )
一気にオービターから離れる、巨大な円筒のローンチ・ブースター・ロケットだった。
その作業を管制塔の指令室で確認をする黄。
「よしよし!3機とも切り離し成功。」
切り離しを終わったビックマム3機は、大きな4枚の花弁のようなマスター・エアーブレーキを機体に収めて、緩やかな背面飛行で旋回を始めた。
「よし。トドメス大佐、状況を報告、カピー?」
( ピ!アイカピーザッ。こちら、トドメス。ウォーニホーム(ウーラノスのUの字のNATOフォネティックコード)CDC、ウォーニホームCDC。ブースター・パージ成功、異常なし。3機、全機体に異常なし。直ちに降下開始します。ウォーニホームCDC、オーバー?)
正面モニターに、そのオービターの旋回を始める映像と、切り離された80メートルのローンチ・ブースター・ロケットの操舵コマンド室。
ローンチ・ブースター・エンジニアリング・パイロットの姿が映った。
ウーラノスCDCの正面巨大モニターの映像が切り替わる。
オービターの航路予想とローンチ・ブースターの回収着地地点のアニメーションが同時表示される。それを見て安心する御舩だった。
右下、日本側コンソールの左側に座る、日本国軍の女性事務武官・岡島上級曹長が壇上の御舩と目を合わせた。
御舩がうなずくと、岡島はトドメス・エジプト航空宇宙軍大佐へ連絡をした。
「こちらウーラノスCDC。第3群7番機「ヌォト」、トドメス機長?作戦コード受信確認せよ。オーバー?」
( ピッ。こちらトドメス、第3群7番機「ヌゥト」。変更コース・コード受信した。ロジャー。コース・コードOVMM12(高度12000)HSEー5(北海道道南、西側、苫小牧津軽海峡上空旋回待機)を受信した。直ちに第3群はコース・コードOVMM12・HSEー5で待機する。オーバー。 )
「ヌゥト、了解。御機の命令受領を確認した。ロジャー。」
厳しい顔でうなずく御舩だった。
モニターの画面したのウインドーに映る現場映像。
パージされた自立航行の回収型ローンチ・ブースターは逆噴射で減速した後、大きな3つのパラシュートを開いた。
( バサバサ、バサバサッ! )
ローンチ・ブースターの中の操縦室ではパラシュート落下を、巧みにコントロールする2人のローンチ・ブースター・エンジニアリング・パイロット。
御舩はゆっくりメリッサを見て、うなずく。
うなずき返すメリッサ・ガー・サイオン秘書官。
彼女は即座に、大きく美しい目を右下にやり、インカムで岡島上級曹長の横に座る、自衛隊側の上級オペレーターの桐生上級曹長に指示を与えた。
桐生が答える。
「サイオン秘書官。全部隊回線開きました。いつでも始めて下さい。」
メリッサが御舩を見て、うなずいた。
ベランダで両手を付く御舩。
同時に作戦が、切り替わった短いサイレンが鳴る。
( キュイーンキュイーン。キュイーンキュイーン。 )
全てのシーラス加盟国軍のモニターに御舩の顔が映った。
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