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第2章 攻撃型母衛星基地「シーラス2ボーチャン。」
第1話 華麗!JWKオルガ・ソフノフスカ司令長官。
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地球の静止衛星軌道上。
太平洋赤道付近に建設中の、かなり大型の静止衛星基地が太陽の光を浴びて佇んでいる。
最近、あるテクノロジーの提供により慣性制御(地球と同じ重力)が可能になり、施設の拡張工事と各種兵装のアタッチメントの装備工事を行っていたのだった。
その名もシーラス2ボーチャン(こうのとり)。
日波英米仏合同の監視及び補給基地であり、(神の杖)搭載の攻撃戦闘衛星モリガンtype1、type2各10基の母・衛星基地でもある。
既に稼働している北アメリカ上空のシラス加盟国宙軍・衛星基地のシーラス1アレース(情報監視司令部・攻撃衛星モリガンtype1、type2母・衛星基地)に続いて第2の大型軍事衛星基地だ。
すでにオリジナル・ペンタゴン主導で建設されたシーラス1アレース。
そしてこのボーチャンは、敵AXISの活動範囲の拡大化にあわせて増設した第2の攻撃衛星基地なのだ。
そのシーラス2ボーチャンに着いている2つの球体。
その1つは監視および戦略司令のオペレーションルームだった。
ここは集中制御の為、部屋全体が直径15メートルの球体の裏側に出来ている、ゼログラビティ(無重力)空間だった。
床から何本ものつかまり棒が部屋の中心に向かって伸びていた。
球体の部屋の真ん中には3Dで表示されたホログラムの地球儀が浮かんでいる。
その表示される地球儀の周りでは、作戦行動中の部隊の小さな立体表示がせわしなく表示されていた。
その立体表示の一部が拡大され、真っ赤に点滅し、全ての作戦行動中の表示の色が薄くなった。
その場所は台湾の北西部、金門県のようだった。
そして、もう一本の真っ赤な点滅が拡大表示されたのだ。
場所は敵AXIS本国の南のリゾート地、海南島だった。
どうやら島から微妙にゆっくり真っ赤な点滅の表示が移動している。
その移動している部隊からの通信表示のようだった。
そんなゼログラビティ空間の球体司令室。
上下左右の床の中に作られたコンバットシートへ座り込んでいる各国のエリートの情報武官たちが急に慌ただしくなった。
声を荒げるもの、様々なモニターを表示して情報の確認を行っている者。
台湾有事が発生したのだ。
各国が、様々な訓練ルーティーン通りのオペレーティングを開始した。
喧騒が始まった球体司令室。
そんな中、司令室に続く慣性重力(地球上と同じ重力)のある廊下を、アジア人と白人の2人の美女が歩いて来た。
先頭に歩いて来たのは司令長官の護衛兼戦略秘書官、日本国宙軍・新格闘徽章付きの清水明子少尉。後ろから闊歩するのはシーラス2ボーチャン、司令長官のオルガ・ソスノフスカだった。
オルガ・ソスノフスカ。
彼女は正式にはポーランド共和国特別宇宙軍(JWK:Jednostka Wojskowa Kosmosu)統合情報本部付けで、階級は宇宙軍・准将だった。
球体司令室の入口際で、上下ひっくりかえったまま両足を付けて敬礼をする格闘アーマースーツを着た清水少尉。
長官の入室の合図をした。
「The commander-in-chief enters the room!(司令長官が入室します。)」
ソスノフスカ長官はスラっとした腕を伸ばし、入り口のつかまり棒につかまり球形司令室のゼログラビティ空間へ入って来た。
長官はその長い指を伸ばし敬礼をしながら中央にゆっくりと浮かび進んでいく。
地球を立体に映す中央3Dモニター手前の棒につかまり、台湾地域の真っ赤に表示に指をかざして台湾周辺をアップした。
清水少尉も一緒に後ろからついて浮遊して、つかまり棒で止まり再び号令をかける。
( 全員!注目!全員傾聴! )
(( ハッ! ))
球面の床に立ち上がり、上を見て敬礼をする全オペレーションスタッフ。
太平洋赤道付近に建設中の、かなり大型の静止衛星基地が太陽の光を浴びて佇んでいる。
最近、あるテクノロジーの提供により慣性制御(地球と同じ重力)が可能になり、施設の拡張工事と各種兵装のアタッチメントの装備工事を行っていたのだった。
その名もシーラス2ボーチャン(こうのとり)。
日波英米仏合同の監視及び補給基地であり、(神の杖)搭載の攻撃戦闘衛星モリガンtype1、type2各10基の母・衛星基地でもある。
既に稼働している北アメリカ上空のシラス加盟国宙軍・衛星基地のシーラス1アレース(情報監視司令部・攻撃衛星モリガンtype1、type2母・衛星基地)に続いて第2の大型軍事衛星基地だ。
すでにオリジナル・ペンタゴン主導で建設されたシーラス1アレース。
そしてこのボーチャンは、敵AXISの活動範囲の拡大化にあわせて増設した第2の攻撃衛星基地なのだ。
そのシーラス2ボーチャンに着いている2つの球体。
その1つは監視および戦略司令のオペレーションルームだった。
ここは集中制御の為、部屋全体が直径15メートルの球体の裏側に出来ている、ゼログラビティ(無重力)空間だった。
床から何本ものつかまり棒が部屋の中心に向かって伸びていた。
球体の部屋の真ん中には3Dで表示されたホログラムの地球儀が浮かんでいる。
その表示される地球儀の周りでは、作戦行動中の部隊の小さな立体表示がせわしなく表示されていた。
その立体表示の一部が拡大され、真っ赤に点滅し、全ての作戦行動中の表示の色が薄くなった。
その場所は台湾の北西部、金門県のようだった。
そして、もう一本の真っ赤な点滅が拡大表示されたのだ。
場所は敵AXIS本国の南のリゾート地、海南島だった。
どうやら島から微妙にゆっくり真っ赤な点滅の表示が移動している。
その移動している部隊からの通信表示のようだった。
そんなゼログラビティ空間の球体司令室。
上下左右の床の中に作られたコンバットシートへ座り込んでいる各国のエリートの情報武官たちが急に慌ただしくなった。
声を荒げるもの、様々なモニターを表示して情報の確認を行っている者。
台湾有事が発生したのだ。
各国が、様々な訓練ルーティーン通りのオペレーティングを開始した。
喧騒が始まった球体司令室。
そんな中、司令室に続く慣性重力(地球上と同じ重力)のある廊下を、アジア人と白人の2人の美女が歩いて来た。
先頭に歩いて来たのは司令長官の護衛兼戦略秘書官、日本国宙軍・新格闘徽章付きの清水明子少尉。後ろから闊歩するのはシーラス2ボーチャン、司令長官のオルガ・ソスノフスカだった。
オルガ・ソスノフスカ。
彼女は正式にはポーランド共和国特別宇宙軍(JWK:Jednostka Wojskowa Kosmosu)統合情報本部付けで、階級は宇宙軍・准将だった。
球体司令室の入口際で、上下ひっくりかえったまま両足を付けて敬礼をする格闘アーマースーツを着た清水少尉。
長官の入室の合図をした。
「The commander-in-chief enters the room!(司令長官が入室します。)」
ソスノフスカ長官はスラっとした腕を伸ばし、入り口のつかまり棒につかまり球形司令室のゼログラビティ空間へ入って来た。
長官はその長い指を伸ばし敬礼をしながら中央にゆっくりと浮かび進んでいく。
地球を立体に映す中央3Dモニター手前の棒につかまり、台湾地域の真っ赤に表示に指をかざして台湾周辺をアップした。
清水少尉も一緒に後ろからついて浮遊して、つかまり棒で止まり再び号令をかける。
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