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第1章 Never Can Say Goodbye.
第4話 AXISの陽動作戦を阻止せよ!
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台湾全軍の反撃が始まるのだ。
ベランダ壇上で敬礼をする郭・台湾航空宇宙軍少将。
その少将にまた、伝言が来た。
チラッと手元を見てから郭少将へ、シーラスのクリスタル端末を渡そうとする秘書官の王少佐。
「少将、月からです。」
「ん?あー、構わない。ありがとう。」
王が見せるクリスタル端末を断り、自分の右手のスマハンドの3Dモニターを立ち上げる郭。
敬礼をしてから王少佐が、つかつかとコンバットルームを歩いて行った。その後ろ姿を確認する郭。
画面には椎葉繁1等宙佐が、耳にインカムを付けながら、画面に顔を向けた。
郭も左右を見て、人を気にしながら急ぎ自室に戻った。
敵のAXISのスパイが、この台湾司令部内では、まだ特定されておらず警戒しての事だった。
戦略・戦術コンバット・ルームの自室に戻り、腕を組んだまま背中を壁に当てた。
制帽を取って、頭を掻きまた、被り直した。
「ジミー、もういいか?ジミー(郭ヂーミンのあだ名)いいべか。ドした、ジミー。オイ。」
「あ~繁、OKだ。繁?王(女真帝国将軍)のヤツから来たか?」
「おー。その事よ。来た来た。俺も女真幕府(女真帝國、北海道・占冠村幕僚本部)狙いだと思うわ。」
「だろ。俺もそう思う。まぁ、立場上、俺は海南島に潜入した内方の連絡待ちだ。だけどよ、繁。王の奴、まだ早いって言ってるのに既にモービルに乗ってスタンバってるわ。」
「はぁい?」
◇ ◇
緑が深い新緑の北海道・占冠村。
トマムの旧タワーホテルが並ぶ一角。
今は大規模なスキー場を含めて、女真帝国の幕府借用敷地となっている。
そのスキー場の裏手、小さめなV-TOL用空港と共に大型倉庫群が並んでいる。
その中でこれも巨大な管制塔ビルが鎮座している。そのビルも千歳シーラスワンやシーラス台湾の嘉儀空港ビルと同じ形態のビルだった。
そうだ、千歳シーラスワン本部、宙空空母ウーラノスの2番艦で、姉妹艦の「溥儀(プーイー)Ⅰ(一世)」なのだ。
その空母のHARMOR・ペイロードベイ(格納庫)。
数十台のHARMORが並んでいる。
その中で1機だけ、細かいランプ類に電気が付いている新型HARMORがあった。
そのHARMORのコクピット。
フル装備のパイロットが既にコクピットの中でパイロットがスタンバイをしていた。
正面のフルスクリーンで何やら、料理のレシピ動画を、腕を組んでみている中年パイロット。
「うわっクションー!あー、ちくしょう。だれだぁ?また、俺の悪口を言ってる……ふ、ふ、ふわっハクション。ズルズル。もう、また繁かぁ。ジミーか。ハックション。あ~、あら?ティッシュどこだっけ?」
コクピットの上や左右を、鼻をこすりながら見るパイロット。
◇ ◇
「あははっ。アホか。アイツは。変わらないなぁ。どうせ勝手に待機中で料理の作り方でも見てるんだろ。あははっ。」
「それで繁、今、月の第三(自衛隊共同第3衛星基地)にいるのか?オディアちゃんの儀式の帰りか?」
「あ~んだわ。したっけ、アルフィもいるし。」
画面奥で右腕を上げて挨拶するアルフレッド・ウィルソン少将だった。
「え?あ~閣下も。ドモドモ。」
ベランダ壇上で敬礼をする郭・台湾航空宇宙軍少将。
その少将にまた、伝言が来た。
チラッと手元を見てから郭少将へ、シーラスのクリスタル端末を渡そうとする秘書官の王少佐。
「少将、月からです。」
「ん?あー、構わない。ありがとう。」
王が見せるクリスタル端末を断り、自分の右手のスマハンドの3Dモニターを立ち上げる郭。
敬礼をしてから王少佐が、つかつかとコンバットルームを歩いて行った。その後ろ姿を確認する郭。
画面には椎葉繁1等宙佐が、耳にインカムを付けながら、画面に顔を向けた。
郭も左右を見て、人を気にしながら急ぎ自室に戻った。
敵のAXISのスパイが、この台湾司令部内では、まだ特定されておらず警戒しての事だった。
戦略・戦術コンバット・ルームの自室に戻り、腕を組んだまま背中を壁に当てた。
制帽を取って、頭を掻きまた、被り直した。
「ジミー、もういいか?ジミー(郭ヂーミンのあだ名)いいべか。ドした、ジミー。オイ。」
「あ~繁、OKだ。繁?王(女真帝国将軍)のヤツから来たか?」
「おー。その事よ。来た来た。俺も女真幕府(女真帝國、北海道・占冠村幕僚本部)狙いだと思うわ。」
「だろ。俺もそう思う。まぁ、立場上、俺は海南島に潜入した内方の連絡待ちだ。だけどよ、繁。王の奴、まだ早いって言ってるのに既にモービルに乗ってスタンバってるわ。」
「はぁい?」
◇ ◇
緑が深い新緑の北海道・占冠村。
トマムの旧タワーホテルが並ぶ一角。
今は大規模なスキー場を含めて、女真帝国の幕府借用敷地となっている。
そのスキー場の裏手、小さめなV-TOL用空港と共に大型倉庫群が並んでいる。
その中でこれも巨大な管制塔ビルが鎮座している。そのビルも千歳シーラスワンやシーラス台湾の嘉儀空港ビルと同じ形態のビルだった。
そうだ、千歳シーラスワン本部、宙空空母ウーラノスの2番艦で、姉妹艦の「溥儀(プーイー)Ⅰ(一世)」なのだ。
その空母のHARMOR・ペイロードベイ(格納庫)。
数十台のHARMORが並んでいる。
その中で1機だけ、細かいランプ類に電気が付いている新型HARMORがあった。
そのHARMORのコクピット。
フル装備のパイロットが既にコクピットの中でパイロットがスタンバイをしていた。
正面のフルスクリーンで何やら、料理のレシピ動画を、腕を組んでみている中年パイロット。
「うわっクションー!あー、ちくしょう。だれだぁ?また、俺の悪口を言ってる……ふ、ふ、ふわっハクション。ズルズル。もう、また繁かぁ。ジミーか。ハックション。あ~、あら?ティッシュどこだっけ?」
コクピットの上や左右を、鼻をこすりながら見るパイロット。
◇ ◇
「あははっ。アホか。アイツは。変わらないなぁ。どうせ勝手に待機中で料理の作り方でも見てるんだろ。あははっ。」
「それで繁、今、月の第三(自衛隊共同第3衛星基地)にいるのか?オディアちゃんの儀式の帰りか?」
「あ~んだわ。したっけ、アルフィもいるし。」
画面奥で右腕を上げて挨拶するアルフレッド・ウィルソン少将だった。
「え?あ~閣下も。ドモドモ。」
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