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第5章 占領、苫小牧市。
第2話 恩師は、生きている。(敵視点ver)
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都市再建、戦闘の後始末の喧騒がはじまった、苫小牧市と海岸。
( ザザザー、ドシンッ! )
( ザザザー、ドシンッ! )
胸のコクピットを開いたままの、巨大ロボの「壊撃-3型V-2」が波しぶきをあげて海岸から上陸していた。
そのHARMORは「コンチェム」だった。
その前には、AXISの警備WALKARの兵士が「コンチェム」の誘導していた。
◇
海岸に設置された医療テントから、戦場ドクターの診察を終わった2人の若いAXIS士官がテントから出て来た。
新しく配給されたパイロット・スーツを着て出て来たのだ。
腕章や、胸章には3つコブのシーサーベント(伝説の海竜)のマーク。
その胸章を手でなでながら、話しながらテントから出て来たのは、海中を歩いて上陸したHARMOR「コンチェム」に助けられた涂と童だった。
「だけど童。」
「なんじゃらホイ。」
「朴の顔見ないなぁ。」
「そう、そうだな。このマークは朴のハイシェ部隊のマークだよな。」
「あ、あら。ハイシェ部隊の部隊は宋先生だよね。」
「あ~!そうだそうだ、鬼教官の宋先生だ。うわ~!このマークがあるって事は、」
「あるって事は~?う。」
「うっ。」
目が合う2人。
(( 宋先生は、生きている! ))
2人同時に声を合わせる涂と童だった。
声を合わせた後、医療テントの前で、頭を抱えてしゃがむ2人だった。
そんな2人を見て、笑いながら通り過ぎる女性の事務武官たち。
朴と涂、童の3人は士官学校時代に宋より、めちゃくちゃ厳しい訓練と指導を受けていたのだ。
お互いの肩を持って立ち上がる2人。
涂がため息をついた。それから、テントのドクターからもらった小さなメモを開いて見た。
「童?え~と、両軍士長はハイシェ司令小隊の電脳通信「壊撃-2」に搭乗。第1号テントに集合だって。えっ?ハイシェ司令小隊……、」
慌てて涂のメモを取って、目に近づけて読む童。
「うわ、マジか!うわ~。俺、通信情報統合が一番苦手な科目だった。どうしよ。どうしょ。」
頭を抱えてしゃがむ童。
その時、戦場ドクターの責任者がテントから出て来て、モジモジしている2人を叱った。
「コラッ!そこの2人、早く行かないか~っ!唐大校閣下からの直令じゃ!馬鹿もの!」
(( ハイーッ! ))
両手を挙げて砂浜を走って逃げる涂、童だった。
( ザザザー、ドシンッ! )
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胸のコクピットを開いたままの、巨大ロボの「壊撃-3型V-2」が波しぶきをあげて海岸から上陸していた。
そのHARMORは「コンチェム」だった。
その前には、AXISの警備WALKARの兵士が「コンチェム」の誘導していた。
◇
海岸に設置された医療テントから、戦場ドクターの診察を終わった2人の若いAXIS士官がテントから出て来た。
新しく配給されたパイロット・スーツを着て出て来たのだ。
腕章や、胸章には3つコブのシーサーベント(伝説の海竜)のマーク。
その胸章を手でなでながら、話しながらテントから出て来たのは、海中を歩いて上陸したHARMOR「コンチェム」に助けられた涂と童だった。
「だけど童。」
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「あ、あら。ハイシェ部隊の部隊は宋先生だよね。」
「あ~!そうだそうだ、鬼教官の宋先生だ。うわ~!このマークがあるって事は、」
「あるって事は~?う。」
「うっ。」
目が合う2人。
(( 宋先生は、生きている! ))
2人同時に声を合わせる涂と童だった。
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そんな2人を見て、笑いながら通り過ぎる女性の事務武官たち。
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お互いの肩を持って立ち上がる2人。
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