「メジャー・インフラトン」序章6/7(僕のグランドゼロ〜少年兵の季節、終焉〜Knockin' On Heaven's Door.

あおっち

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第2章 発見!潜入少女隊。

第4話 撃て!椎葉繁WALKERの反撃開始!

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 ラーメンをすすっているマーも目をキョロキョロさせて状況を見た。

「ズルズル~、……あら。」
 
 ラーメンをすすったまま止まる馬明明マーメイメイ

 今度は、少女隊の護衛アンドロイドが両腕や関節部にジャバラを展開して防弾シールドを展開し始めた。

 少女隊を体内に回収するつもりなのだ。


( ガラガラガラ! )


 AXIS部隊の目的に関係なく、あくまでも、「お子ちゃまきよし」たちとの戦いに来た高若汐ガオ ルオシーたちなのだ。

 無理せず、後退を考えた。

 愛機のアンドロイドに話しかける高若汐ガオ ルオシー

「なんだぁ。もう、ちょっと楽しみたかったのに。どう?エキドナ?早いけどぉ引き返す?」

( ハイ、お嬢。ここはもう、諦めて待機している私の機体に戻りましょ。よろしい? )

 化粧メーカーの上品な紙袋にお土産を入れて、自機のアンドロイドの後ろの影に隠れ始めたユーと、ドンブリを持ったままアンドロイドの足元にしゃがんで、こちらを見るマー
 
「……もう。次は塩ラーメンを作りたかったのに。このサッポロ味楽の千歳店舗の味じゃないとラーメンと言えないのにぃ。なんで私たちの事バレるかな。味噌は堪能したけどぉ、むっちゃ気分悪いし。最後の締めは醤油って決ってるのにぃ……。」


 ふくれてブツクサ言っているマー


( メイメイ!文句言わないっ!自機に戻るよ! )

 紙袋に、ぬいぐるみやキャラクターグッズを入れながら指示を出す高若汐ガオ ルオシー


( へ~い……もう、わかったわ。お土産用のラーメン持ったし。 お嬢っ~、OKよ~!……もう。 )


 対象的になぜか、満足した顔の于魅音ユー ミオンだった。


( ウフフッ。お気に入りカラーをゲッ!お嬢っ~!逃げましょ。フフッ。 )
 

 状況を確認して、両腕を広げながら避難民の誘導を始める警備用アンドロイド。

「サッ!ミナサマ、足元ニ気ヲツケテ・後退シテクダサイ。ナンバー2、ナンバー7ガ・皆様ヲ誘導シマス。」

 避難民たちが昇ってきたエスカレーターの前で、構えてから手を振る2体の警備用アンドロイド。
 
「皆様、外ニデマス。武器ヲ所持シテイル藤代局長タチ・ノ・ミナサンハ、避難民ヲ保護シナガラ・後退ヲ・オネガイシマス。」


( 了解っ! )

 
 敬礼をする藤代局長たち。

 素早く市民たちに後退をうながし始める管制塔スタッフ、航空宙空自衛隊や日本国陸軍、空軍の男女だった。
 
 残り7体のシーラス・千歳警察警備用アンドロイドが、藤代たちと一緒に避難民を誘導始めた。

 青山や須崎の前に立っているWALKER小隊が、いきなり敵にむかって7.62ミリガトリング・チェーンガンをぶちかました。


(( ババッン!ババーッ、バババーッ! ))

(( ババーッ、バババーッ! ))

(( ババーッ、バババーッ! ))

 チェーンガンの物凄い発射音。

 吹き飛ぶ少女隊の護衛アンドロイド。
 あせってしゃがみながら逃げる少女隊。


( うわーっ! ) 


( ギャーッ! )
 

 少女たちの周囲の壁やテーブルなどが吹き飛んだ。

 しゃがんで逃げる事しか出来ない少女隊の3人だった。 

 走りながら叫ぶ高若汐ガオ ルオシー

「みんな!ギア・インして逃げるよ!」


( 了解! )

( エキドナーッ!ギア・インッ! )

 
 その後ろから護衛アンドロイドも立ち上がり、走って逃げる少女隊を追いかけて、高若汐ガオ ルオシーたちを、体に合体させた。

 そして、室内から背中のバーニアを吹かした。

( キィーン……ズバババーッ! )
( キィーン……ズバババーッ! )
( キィーン……ズバババーッ! )
 
 人と合体してパワード・スーツになった護衛アンドロイドが、窓ガラスを吹き飛ばして外に飛び出した。

 そのバーニアの噴射の中を、走って追いかける10体の椎葉繫モデルのWALKER。

 窓際に立って空を飛ぶパワード・スーツを射撃した。

 その射撃弾を避けて飛んでいく少女隊の3体。


( シュシュシュシュッ! )


 3体の少女隊のパワード・スーツの間を通り青空に打ち上がるWALKERのおびただしい数の機銃弾。
 

( シュシュシュシュッ! )

( シュシュシュシュッ! )
 
「あ、うっとうしい。ひつこいなもう。最低~。もっとラーメン、食べたかったなぁ~。」

「フフッ。文句を言わないで食いしん坊さんのメイメイ。私は楽しかったわよ、スリル満点で。ねぇ、お嬢?」

「ふっ。ところでエキドナ?私たちのターゲットは居たか。」

( ハイ。もちろんです。きよし君や小林君。もちろん彼女隊の2機は地上で警備中。ルオちゃんは彼女と仲良く、空からゆっくり降って来てますわ。お嬢?きよし君なんか、ジュース飲みながらノンビリしてる映像がチラッと受信出来ましたの。 )

「ふ~ん。リラックスしてたか、了解エキドナ。お前たち、しばらくは東部戦区の奴らは来ないだろうから、自機でゆっくり休みな。」

( 了解。 )

 来た時と同じように、自機が潜んでいる湿地帯まで、国道を低空で飛行して行く少女隊だった。
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