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第2章 発見!潜入少女隊。

第2話 正義のWALKER参上!避難民を助けよ。

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 音に気が付いて後退して振り向くシーラスの警備用アンドロイドの1体。

 ( ザワザワザワ、ザワザワザワ。 )
 
 総勢700名以上の避難民たちが、ゾロゾロとやってきたのだ。

 すかさず、警備用アンドロイドがカメラによる顔の視覚情報を分析し、全員の住民データで名前や戸籍情報を確認し始めた。

 彼らは、千歳ステーションの地下鉄駅で避難の為、待機していたが地下鉄の全線が不通になり、あきらめて戻ってきたのだった。

 自衛隊や日本国軍の管制塔職員たちや、ウーラノス食堂の甲賀さんスタッフや売店のスタッフたちの顔もあった。

 その先頭に、須崎1尉と情報特務の青山1等宙佐が誘導しながらやって来たのだ。
 
 危険なスパイ確保の場で、焦るシーラスの警備アンドロイドたち。

 一番近い、警備アンドロイドが拡声器音声で忠告した。

「青山1等宙佐・須崎1尉ッ!コチラハ・危険デス。止ッテクダサイ。敵ガ・侵入シテイマス。交戦ノ・可能性ガアリマス。タダチニ・引キカエシテ・クダサイ!モシクハ、ソノ場デ・シャガンデ・クダサイ。交戦ノ可能性ガ・アリマス。」
 
「え?なんでここに敵兵がいるの?明美(青山1等宙佐)、なんかヤバイ。敵がいる。」
 
「やば!スザー(須崎)、みんなを止めよう。甲賀さん、止まって!藤代局長たちも止まってください!お願いします。ここは危険です。止って下さい。」

 声を張り上げる青山1等中佐と須崎医官。
 
( みんな~!止まって下さい。左右にわかれて、しゃがんでください。 )

( 管制塔スタッフ!みんなを止めて!すぐに、しゃがんでください。 )

 一斉に廊下の左右にわかれてしゃがむ避難民たち。

 小さな子供の親は子供を抱っこして頭を押さえた。

 藤代局長たち管制塔職員は、局長の指示の元、避難民の前で拳銃を構えてしゃがんだ。

 が、その場面を利用しないわけがない少女隊だった。

 3人が座っていた椅子は、少女隊を守る警護・要人保護用の武装アンドロイドが椅子に変形していたのだった。

( キュィーン、ガシャガシャ、ガチャン! )
 
 横にあるイートインの椅子に、座り直す馬明明。

 また自分で作ったラーメンを食べ始めた。

( キュィーン、ガシャガシャ、ガチャン!ギュィーン。 ) 

( キュィーン、ガシャガシャ、ガチャン!ギュィーン。 )
 
 その横に不気味なアンドロイドが立ち上がると、周囲に浮かんでいる「MP・ミルバス」へ消音機を付けた銃口を向けた。

 浮かんでいる数台の「MP・ミルバス」を一瞬に破壊した。
 
( シュパパー! )
( シュパパパパー! )

( バシ、バシ、バシッ! )
( バシンバシッ! ) 

( シュパパパパー! )
( シュパ、シュパパー! )
 
 次々に破壊され、床に落下する警備ドローンの「MP・ミルバス」。
 
( カランカラン、カランカランッ!)
( カラン、カランカランッ!)
 
 他の少女隊2人の椅子も、元の武装アンドロイドに戻り「MP・ミルバス」を次々に破壊して、シーラス側の警備アンドロイドと銃撃戦が始まった。
 

( シュパパー! )
( シュパパー! )

( バシ、バシッ! )
( バシンバシッ! )
 

「ミルバス・ガ・破壊サレタ。攻撃ヲ開始スル。侵入者をタダチニ撃テ!」
 

( パパパパパッ! )
( パパパパパッ! )
 

「ナンバー3・ハ・後退、避難民保護・ヲ!他ハ・前進ッ!」

 お腹をさする青山に近づいて来る1体の警備アンドロイド。背中に「3」と大きく書いてあった。
 
「ココハ・キケン・デス。青山イットウチュウサ。直グニ引キ返スカ、トリアエズ・外ニ・逃ゲテクダサイ。」
 
 警備アンドロイドの「千歳特別警察」と漢字で書かれた胸の板を、指で当てて少し怒る青山1等宙佐。
 
「何で、外って。ここには子供やお年寄り、女性が半数いるのよ。しっかりしなさい。あなた室内の避難場所がわからないの?外に出て戦闘に巻き込まれるじゃないの。」

「トニカク・ココハ避難シテ・クダサイ。皆様ノ命ノ保証ガ・デキマセン。」
 
 その時、後ろから聞き覚えのある走る機械の音がしてきた。

( シュキィィ~ン……ガシャンガシャンッ!ガシャンガシャンガシャンッ! )

( ガシャンガシャンッ!ガシャンガシャンガシャンッ! )

( ガシャンガシャンッ!ガシャンガシャンガシャンッ! )

( ガシャンガシャンッ!ガシャンガシャンガシャンッ! )

 
 無人の武装パワード・スーツ部隊WALKER小隊の10体が走って来たのだ。

 重武装のまま避難民がしゃがんでいる廊下の中央を大量に走って来た。

 避難民たちの正面を走る精悍なロボットたち。
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