「メジャー・インフラトン」序章2/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節FIRE!FIRE!FIRE! No1. ) 

あおっち

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第12章 出会い。対馬防衛戦。

第5 話 対馬侵攻!AXISの無差別攻撃。

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しかし、対馬の一帯では、AXISの南北朝鮮域軍が更に南下していた。
 AXIS軍の機動モービル・HARMORは建物や動くもの全てを破壊していた。生き残った島民2万人と日本国軍と自衛隊は対馬南西部の対馬市を最後の拠点とし、後退していた。
 
 残された戦力で抵抗する日本国軍と自衛隊。
 誰が見ても空前の灯だった。
 
 侵攻が始まってから、日本政府は全く現地の状況に気が付かない状態だった。
 SNSから現地の映像が流れ始め、一部の保守派の政治家が動き始めた。
 そして、日本国軍の基地、その現地基地からの連絡が途絶えて30分程経った時、対馬北部、豊砲台跡からと思われる(有事)を知らせる一報が入ったのだった。
 
 千歳シーラスワンの情報センターと自衛隊幹部の個人の携帯に連絡が入ったのだ。
 発信先は対馬北部に搬入した最新の訓練用モービル・HARMORからだった。
 
 急ぎシラス加盟国軍、奈良の橿原の日本本部では北米上空の軍事探査母衛星基地「シーラス1アレース」に指令を下した。
 戦闘攻撃衛星のモリガン1、2で対馬の観測を始めたのだ。
 そしてAXISの対馬侵攻を確認したのだった。
 
 シーラス全軍(シラス加盟国軍12か国)に第2級配備のイエローアラートレベル3(実弾の準備、配置、情報の閉鎖)で準備したが、日本政府は全く信用しなかった。
 いや、信用しないというより、あえて事実を認めない様子だった。
 しびれを切らしたシーラス橿原本部では、独自で対馬、自衛隊基地に連絡を始めたのだった。
 しかし、対馬の基地および民間、公共機関問わず全く連絡を取ることが出来なかった。
 
 連絡の取れない事が、緊急事態の発生を意味するのだが、全く動かない有事に素人の対応をする日本政府。
 シーラス幹部達は同盟国政府へ連絡した。
 しかし、渦中の日本政府が動かなかったため、同盟国も動けなかったのだ。
 
 同盟国軍は軍独自に対馬周辺海域に集まった。もちろん、どの国も水面下で、自国の政治家を根回しした上でだ。どの国の政府も今回の敵、AXISによる対馬侵攻を危険視していたのだった。
 
 残念ながら、静観を決める日本政府。
 のち、逆にこの態度が日本の旧来の親中政治家、旧来の親中大物派閥の消滅を促すものだったのだが。
 
 侵攻が始まったのは、きよしと布村が出会った前日の正午過ぎだった。
 地元民や観光客に扮した南北朝鮮軍の便衣兵。
 AXISに買収されていた地元の日本人協力者や、同盟国からの観光客に扮して対馬で合流した南北朝鮮人や中華帝国人は、侵攻が始まる直前、すべての通信施設、空港、港湾施設、そして日本国軍と自衛隊のレーダー施設と弾薬庫を爆破したのだ。
 
 その各地の一斉の爆発が対馬侵攻の合図だった。
 
 それからAXISの対馬上陸、おぞましい住民の無差別殺戮と若い女性への凌辱が始まったのだった。
 
 対馬北部、南西の小芝田浜から上陸する機動モービル部隊。上陸と同時に空爆部隊の爆撃が対馬のインフラ、自衛隊基地を襲う。上陸して住民らを蹂躙する機動モービルHARMORの突撃隊。
 そして、そのモービル部隊が去った焼け跡をAXISの地上機甲部隊が進撃した。
 
 特に地上部隊は酷かった。
 アクシスの地上部隊は生き残った男や老人、子供は射殺し、女だけを裸にして集めていた。言う事を聞かない女性は首を刎ね、両足を縛り乗り物につるして食料としていた。
 生き残り集められた女性は裸にされ手首と首にロープを巻いて、数珠つなぎで歩かせていた。
 当初、捕虜にした女性の手の平に針金で吊るす様に中華本部から指示が出ていたが、特に元、在日朝鮮、韓国人の兵士の反発が強かったため、ロープで結んだだけに収まった。
 しかし、性欲を満たすため、最後には食欲を満たすためにつないで歩かせていたのだった。
 
 まさしく1200年前の元寇の再現をワザとしていたのだ。
 その映像をSNSに流すAXIS兵隊までいた。
 日本国中というより世界中がその映像に驚愕したのだった。

 元寇の古戦場跡では、わざわざ解説をして、歩くAXISの機動モービルが映し出されている。
 
 すでにチャイニーズ・マネーの傀儡となっていた日本、アメリカのTV局の地上波では一切放映されなかった。

 しかし、真実を伝えるSNSの映像では、包み隠さず流されていたのだ。
 
 日本中がAXISへの憎しみを募らせていった。
 地上波TV局は視聴者やマスコミ新聞社の株主達の圧力に押され、侵攻2日目の夜のニュースでようやく放映を始めた。

 しかし、大半の報道局は在日外国人に管理職を支配されていたため、他国の事件の様な扱いで報道する始末だった。
 日本政府もその様な事実は確認出来ていないと、断りの一辺倒だった。

 第2次世界大戦後、日本人ではない人たちに捏造された歴史。

 それに迎合した戦後政治。

 元2等国民の在日外国人や、兵役を逃れたいわゆる日本人の醤油組。

 戦後、7年間占領したアメリカのGHQによって嘘の歴史を教えられ現代に至る日本。

 そして100年超えた今、その清算がされていたのだ。
 
 その犠牲となったのが対馬だった。
 
 SNSのそれは侵攻2日目の映像だった。
 既に2日も経っていたのだ。
 やっと侵攻2日目に重い腰を上げた日本政府。

 ようやく対馬市民救援のGOが出たのだ。
 
 戦後100年、常在戦場の旗を上げて常に、訓練に励んでいた現場の自衛隊の対処は早かった。

 全力待機をしていた自衛隊の対潜哨戒部隊と潜水艦が対馬海峡に潜むAXISの原子力潜水艦12隻をたった30分で排除した。
 
 降参した残りの潜水艦、揚陸艦や護衛艦など18隻を瞬く間に確保、又は撃破した。
 
 AXISの海上、海中の脅威を排除したことによりシラス加盟国軍の日本国海軍、ポーランド海軍、アメリカ海軍、イギリス海軍、台湾海軍、フランス海軍、インド海軍など12か国の機動部隊が対馬を取り囲んだ。
 
 しかし、そこはヘタレの日本政府。

 包囲網は良くても、反抗作戦には首を縦に振らなかった。

 理由は対馬島民の被害拡大を考えてとの事であり、これはAXIS本隊が、南西諸島か台湾海峡を本格的に攻めてくる陽動の可能性がある為との事だった。

 ただ、現実は全く違っていたのだ。
 侵攻を確認した中華人民共和国から既に独立していた旧北部戦区の女真国は、中華本隊の侵攻を押さえるために、南西部国境地帯で大規模な攻撃を仕掛けてくれていた。

 女真帝国、南モンゴル、キルギスタン、独立運動最中の東トルキスタンが蜂起し国境付近で中華帝国本部の本隊を釘づけにした。
 
 そのおかげで中華帝国連邦AXISの中央軍事委員会は本隊を動かすことが出来なかったのだった。

 また、友邦の台湾も金門県で大部隊を展開し、中華帝国連邦の厦門市と泉州市を威嚇していたため、AXISは大部隊を海と、空から、増援の展開が出来なかった。
 
 しかし、そんな情報も知りながら日本政府は本隊が攻めてくる可能性があるから全力対応できないと頑なに動かなかった。

 当時与党の首相はマスコミの囲み取材に応じていた。

 そんなインタビューに答える時間の最中でも対馬ではAXIS南北朝鮮軍による無差別・殺戮攻撃が行われていたのだ。

 1分毎に被害が拡大しているのは誰も目で見ても明らかだった。
 解っていても判断しない日本政府。
 こんな事態になってもAXISにすり寄る日本の親中政治家たち。
 伝えないマスコミ。

 すでにこの時点で推定8000人以上にも及ぶ対馬市民の死傷者が出ていたのだ。
 
 買収された日本の閣僚がのんびり歯を磨いている間に、大量の対馬市民が無差別攻撃の恐怖にさらされていたのだった。

 椎葉きよしと布村愛子が出会ったのはその侵攻2日目の事だった。
 
 布村愛子は侵攻初日からここ大浦海岸付近まで、ほぼ1日掛けてたった1人で逃げて来ていたのだ。
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