47 / 55
第11章 再会!パンダ隊長🐼
第4話 プレジデンシャルスィート・ルーム
しおりを挟む
最上階の特別迎賓室に着いた千歳シーラスワン・訓練大隊の御一行様。
( オーマイガッ!オマーガッ!うわ~最高!パパ!パパっ! )
( オーマガッ!凄い部屋。いいのかぁ俺たち~!スンゴイ広い~! )
双子ちゃんを抱いたままの抱擁するバルトッシュ・カミンスキー夫妻。
その横を何事も無いようにニッコリしたまま荷物を運ぶ女将の恵子ママと着物スタッフたち。
そして隣の部屋。
( ヒエェ~ッ!オーマイガッ、ア~!オーマイガッ!どうゆう事!ねぇルオっ! )
ルオに飛びついてキスをするリリアナ。
はた目には新婚旅行へ来たカップルに見える。ニコニコと荷物を運ぶ温泉スタッフ。
ルオたちに続いて入るジュリアと小林。
( オーマーガッ!オーマガ~オーマガッ~! )
感激するジュリア。
胸にぶら下がる娘の形見のペンダントにキスをした。
そのジュリアを見ていてニッコリする小林。
お次はきよしカップルと妹のオディア。
「うわー、スッゴイ豪華絢爛。オディア凄いわ。なんだべ。違う世界みたいだべさ。」
きよしから降りたオディアが部屋を走って豪華なシングル椅子に飛び乗った。
部屋を見渡すオディア。
「オーマガッ!日本のホテルのスィートルームって。オーマガッ!素敵~っ!オリエンタル。」
「布村さん、有難う。こんな部屋にしてもらって!」
後ろにいる布村愛子にお辞儀をするきよし。
「パンダ隊長にお辞儀してもらうなんて。もう止めて下さい。隊長ぉ~。アッ!そうだ、今日は勝手なんですが、私たちもお部屋に泊めてもらっていいですか?」
えっ?と、反応するジェシカ。
きよしが愛子の後ろをのぞいて見る。
「私たち?私たちって、布村さん、他に誰かが来るんですか?女将さん?えっ誰っ?」
「お2人……、お2人の邪魔じゃなければぁ、なんですけどぉ。」
「2人の邪魔って?」
目を合わせるジェシカときよし。
そのジェシカへ、椅子から走ってきて、ジェシカに抱き着くオディア。
抱きかかえてニコニコするジェシカ。
その幸せそうな3人を見た瞬間、色んな考えや妄想が、物凄いスピードで布村愛子の脳みそを回った。
(えっ3人家族?オディアちゃんはパンダ隊長の子供だったのか。)
(やっぱり、ジェシカさん、パンダ隊長の奥様だったのか。うそ~。そうなら悲しい~。)
(えっでもパンダ隊長19歳。たしかオディアちゃん4歳。えっ中学2年生で子供作ったのか?隊長、体がデカい分早熟だったか?中学生でやったのか?マジッー!いや、あり得るあり得る。)
(スミス中佐は美人で金髪の外人さん。オディアちゃんは黒髪だけど白人。)
(子供モデルの様に整ったスタイル。お目めパッチリで上品な鼻頭。絶対美人確定。超絶美人が保証された白人の子供。絶対日本人離れしてる。でもサラサラ黒髪はパンダ隊長と同じ。体は白人の体。スミス中佐も透き通る真っ白素肌。スミス中佐がお母さん。あり得るあり得る。)
(スミス中佐って幾つなの?落ち着いてるし。でもオッパイ、私よりデカい。さっきハグされた時、首が、もげるかもと。経産婦か?あの大きさ子供産んだに違いない。でもスンゴイ、クビレ。妊娠線出てれば確実に経産婦。温泉で確かめてやる。)
(ネットの宿泊帳では、椎葉きよし、椎葉オディア、ジェシカ・スミスだったはず。椎葉ジェシカじゃない!結婚してないの?軍人だから、欧米人だから籍入れていないのか?部屋割りでパンダ隊長、スミス中佐と一緒で、スミス中佐が彼女なんだと諦めが入って、4歳の子供がいてパンダ隊長の奥様がスミス中佐だったんだ!と、結衣たちとガッカリした気持ちが蘇って来るじゃないの~!)
(いや、現実を見ろ愛子っ!ネット予約が入った時、ママから部屋割り聞いて結衣たちもスミス中佐は絶対彼女じゃないのか?とか、みんなでガッカリしたのはやはり現実なのだ。残酷な現実!でもあきらめない。何気に関係をハッキリさせてやる。)
3人を見ながらボーっとしたように見える布村。
そんな布村をしゃがんで見る、きよしとジェシカ。
「ちょっと、ちょっと、愛ちゃん、どうかしたの?」
布村をのぞき込みながら、心配するジェシカ。
ハッと気が付く布村愛子だった。
「えっ?あっ!あはははっ。」
ひたいに汗をかいて愛想笑いをする布村愛子だった。
と、その時。奥の和室から音がしたのだ。
(( ドサッ!ドンッ。 ))
( うっ!ギャ!痛っ。誰かの肘っ、痛った~! )
( うるさい~。サッチーも絵里!静かに。麗子、うごかないで。シッ!静かに。 )
( 痛たたた、誰の足~。臭いし~。 )
( ググッ……息が出来ない~っ。うぅ死ぬ、絶対死ぬ。 )
( うるさいっ静かに、バレるっしょ。 )
( う~腕がプルプル。しびれて来た。去年のツシマ思い出す~。限界近し~。 )
( 麗~、我慢~我慢~。布村からGOが出るまでの辛抱、辛抱! )
( 絵里、足こちょばしい。止めて~。オナラ出そう。 )
( 結衣~オナラは、この密室で危険危険危険。携帯鳴ったら火花で爆発するでしょ! )
( う~結衣かっ!これ、オエー、靴下臭い~。オエ~! )
( 絵里っ!うるさい。 )
部屋の奥の和室から複数の声が聞こえて来た。
目を合わせ咄嗟に、臨戦態勢になる兵士2人と新格闘3年目のベテランちびっ子。
「あっ!ちょちょっ!」
静止して話をしようとする布村を後に、3人は即座に和室へ飛び込んだ。
既に襖が開かれた和室。
誰も居ない。二間続きの広い和室を見渡す3人。後ろから愛子が困った顔をして事情を説明しようとした時、部屋奥の押し入れから音がする。
( ガサガサッ、ヒソヒソヒソッ、ドン。痛い痛いっ。ちょっとぉ~。 )
「ハハハッ。パンダ隊長、実は……あの~、あの~。」
3人は格闘の戦闘ポーズを取りながら押し入れに近づく。布村が、あのー、あのーと静止しようと手を伸ばした時、押し入れの襖が外れて4人の制服を着た女子高生が押し入れの布団と共に、外に飛び出した。
(( ガシャーン! ))
(( キャーーッ! ))
(( うわ~っ! ))
布団と共に、畳に放り出た少女達4人。
(( ドサドサッ!イッタ~! ))
「ん~もう、サッチー動かないでよ!痛たたた。あんたデカいんだから、もぅ。」
「だって、結衣のオッパイ、デカ柔らかすぎ!息が出来なかったんだもん。もぅ死ぬかと思った。はかない18年だった!と思ったでしょ~。もう結衣っ!」
「最低~。アゴ打った。イタタタタ。畳に肘、擦ったし。めっちゃ痛った~。」
「ちょっと、早くっどいて!イタタタッ!尾てい骨打った。イタタタタ~。」
押し入れの中板の上から落ちた4人の少女。
人の気配に振り向くと、正面で戦闘ポーズをとるきよし、オディア、ジェシカが居た。
その迫力にビビる少女達。
(( ヒェェェ~!。 ))
(( わわわわっ。 ))
皆、髪型とか、雰囲気がオシャレになっていたが、4人の顔を見て、すぐ気が付いたきよし。
「あ~っ!ゆ、結衣ちゃん?絵里ちゃん、麗子ちゃん、サッチー?どしたのっ?」
戦闘ポーズを止めて立ち上がり、照れて頭を掻くきよし。
そのきよしを見るジェシカとオディア。きよしは、オディアをヒョイと抱っこして、4人に手を伸ばした。
「あ~ビックリこいた!皆、ご無沙汰っ。大丈夫ですか?」
きよしの手をすかさず持つ結衣。3人の少女が佐藤結衣をにらんだ。
きよし大好き佐藤結衣が、いつもみんなを抜け駆けしてきよしとスキンシップを図るのだった。
「きゃー!暫くぶりで~す。私のパンダ隊長っ!みんなで驚かそうと思って!ごめんなさい。ビックリしましたか?お会いしたかったです。わたしの~っ、」
抱き着こうとする佐藤結衣の顔を、なにげなく腕を伸ばして、手の甲で佐藤結衣の顔をなぶって静止する布村。その流れで佐藤結衣をいなして正座する愛子。
「パンダ隊長!この4人も一緒に今日、お泊りしていいですか?」
横でにらむ結衣を無視して、正座したままの布村。
他の4人も正座をした。
(( よろしくお願い致します! ))
きよしがジェシカを見る。オディアを見る。
ニッコリうなずく2人。
「こちらこそお願い致します。」
(( やったー! ))
5人の少女は立上がり、きよしへ、おのおのが抱き着いた。
そして1人、また1人と、順番に泣き始めた。
少女全員が泣き始めた……。
その光景に困り果てるきよし。
ジェシカを見た。
そのジェシカもホロっときて、天井を見て一粒の涙を流した。
なんとなく5人の少女たちの気持ちがわかるジェシカだった。
きよしが抱くオディアを、ジェシカが自分に抱き直した。
さらに、きよしに抱き着く少女たち。
(( パンダ隊長~!ワァ~ン、ワァ~ン! ))
(( 隊長~!わぁ~ん! ))
(( きゃーっ!やっと、やっと会えました~!え~ん、え~ん! ))
きよしに会えて、号泣する彼女たち。
彼女たちが流した涙の訳……。
ジェシカを含む、きよしと5人の少女たち。
それぞれ共通の辛くて悲しい出来事があったのだ。
( オーマイガッ!オマーガッ!うわ~最高!パパ!パパっ! )
( オーマガッ!凄い部屋。いいのかぁ俺たち~!スンゴイ広い~! )
双子ちゃんを抱いたままの抱擁するバルトッシュ・カミンスキー夫妻。
その横を何事も無いようにニッコリしたまま荷物を運ぶ女将の恵子ママと着物スタッフたち。
そして隣の部屋。
( ヒエェ~ッ!オーマイガッ、ア~!オーマイガッ!どうゆう事!ねぇルオっ! )
ルオに飛びついてキスをするリリアナ。
はた目には新婚旅行へ来たカップルに見える。ニコニコと荷物を運ぶ温泉スタッフ。
ルオたちに続いて入るジュリアと小林。
( オーマーガッ!オーマガ~オーマガッ~! )
感激するジュリア。
胸にぶら下がる娘の形見のペンダントにキスをした。
そのジュリアを見ていてニッコリする小林。
お次はきよしカップルと妹のオディア。
「うわー、スッゴイ豪華絢爛。オディア凄いわ。なんだべ。違う世界みたいだべさ。」
きよしから降りたオディアが部屋を走って豪華なシングル椅子に飛び乗った。
部屋を見渡すオディア。
「オーマガッ!日本のホテルのスィートルームって。オーマガッ!素敵~っ!オリエンタル。」
「布村さん、有難う。こんな部屋にしてもらって!」
後ろにいる布村愛子にお辞儀をするきよし。
「パンダ隊長にお辞儀してもらうなんて。もう止めて下さい。隊長ぉ~。アッ!そうだ、今日は勝手なんですが、私たちもお部屋に泊めてもらっていいですか?」
えっ?と、反応するジェシカ。
きよしが愛子の後ろをのぞいて見る。
「私たち?私たちって、布村さん、他に誰かが来るんですか?女将さん?えっ誰っ?」
「お2人……、お2人の邪魔じゃなければぁ、なんですけどぉ。」
「2人の邪魔って?」
目を合わせるジェシカときよし。
そのジェシカへ、椅子から走ってきて、ジェシカに抱き着くオディア。
抱きかかえてニコニコするジェシカ。
その幸せそうな3人を見た瞬間、色んな考えや妄想が、物凄いスピードで布村愛子の脳みそを回った。
(えっ3人家族?オディアちゃんはパンダ隊長の子供だったのか。)
(やっぱり、ジェシカさん、パンダ隊長の奥様だったのか。うそ~。そうなら悲しい~。)
(えっでもパンダ隊長19歳。たしかオディアちゃん4歳。えっ中学2年生で子供作ったのか?隊長、体がデカい分早熟だったか?中学生でやったのか?マジッー!いや、あり得るあり得る。)
(スミス中佐は美人で金髪の外人さん。オディアちゃんは黒髪だけど白人。)
(子供モデルの様に整ったスタイル。お目めパッチリで上品な鼻頭。絶対美人確定。超絶美人が保証された白人の子供。絶対日本人離れしてる。でもサラサラ黒髪はパンダ隊長と同じ。体は白人の体。スミス中佐も透き通る真っ白素肌。スミス中佐がお母さん。あり得るあり得る。)
(スミス中佐って幾つなの?落ち着いてるし。でもオッパイ、私よりデカい。さっきハグされた時、首が、もげるかもと。経産婦か?あの大きさ子供産んだに違いない。でもスンゴイ、クビレ。妊娠線出てれば確実に経産婦。温泉で確かめてやる。)
(ネットの宿泊帳では、椎葉きよし、椎葉オディア、ジェシカ・スミスだったはず。椎葉ジェシカじゃない!結婚してないの?軍人だから、欧米人だから籍入れていないのか?部屋割りでパンダ隊長、スミス中佐と一緒で、スミス中佐が彼女なんだと諦めが入って、4歳の子供がいてパンダ隊長の奥様がスミス中佐だったんだ!と、結衣たちとガッカリした気持ちが蘇って来るじゃないの~!)
(いや、現実を見ろ愛子っ!ネット予約が入った時、ママから部屋割り聞いて結衣たちもスミス中佐は絶対彼女じゃないのか?とか、みんなでガッカリしたのはやはり現実なのだ。残酷な現実!でもあきらめない。何気に関係をハッキリさせてやる。)
3人を見ながらボーっとしたように見える布村。
そんな布村をしゃがんで見る、きよしとジェシカ。
「ちょっと、ちょっと、愛ちゃん、どうかしたの?」
布村をのぞき込みながら、心配するジェシカ。
ハッと気が付く布村愛子だった。
「えっ?あっ!あはははっ。」
ひたいに汗をかいて愛想笑いをする布村愛子だった。
と、その時。奥の和室から音がしたのだ。
(( ドサッ!ドンッ。 ))
( うっ!ギャ!痛っ。誰かの肘っ、痛った~! )
( うるさい~。サッチーも絵里!静かに。麗子、うごかないで。シッ!静かに。 )
( 痛たたた、誰の足~。臭いし~。 )
( ググッ……息が出来ない~っ。うぅ死ぬ、絶対死ぬ。 )
( うるさいっ静かに、バレるっしょ。 )
( う~腕がプルプル。しびれて来た。去年のツシマ思い出す~。限界近し~。 )
( 麗~、我慢~我慢~。布村からGOが出るまでの辛抱、辛抱! )
( 絵里、足こちょばしい。止めて~。オナラ出そう。 )
( 結衣~オナラは、この密室で危険危険危険。携帯鳴ったら火花で爆発するでしょ! )
( う~結衣かっ!これ、オエー、靴下臭い~。オエ~! )
( 絵里っ!うるさい。 )
部屋の奥の和室から複数の声が聞こえて来た。
目を合わせ咄嗟に、臨戦態勢になる兵士2人と新格闘3年目のベテランちびっ子。
「あっ!ちょちょっ!」
静止して話をしようとする布村を後に、3人は即座に和室へ飛び込んだ。
既に襖が開かれた和室。
誰も居ない。二間続きの広い和室を見渡す3人。後ろから愛子が困った顔をして事情を説明しようとした時、部屋奥の押し入れから音がする。
( ガサガサッ、ヒソヒソヒソッ、ドン。痛い痛いっ。ちょっとぉ~。 )
「ハハハッ。パンダ隊長、実は……あの~、あの~。」
3人は格闘の戦闘ポーズを取りながら押し入れに近づく。布村が、あのー、あのーと静止しようと手を伸ばした時、押し入れの襖が外れて4人の制服を着た女子高生が押し入れの布団と共に、外に飛び出した。
(( ガシャーン! ))
(( キャーーッ! ))
(( うわ~っ! ))
布団と共に、畳に放り出た少女達4人。
(( ドサドサッ!イッタ~! ))
「ん~もう、サッチー動かないでよ!痛たたた。あんたデカいんだから、もぅ。」
「だって、結衣のオッパイ、デカ柔らかすぎ!息が出来なかったんだもん。もぅ死ぬかと思った。はかない18年だった!と思ったでしょ~。もう結衣っ!」
「最低~。アゴ打った。イタタタタ。畳に肘、擦ったし。めっちゃ痛った~。」
「ちょっと、早くっどいて!イタタタッ!尾てい骨打った。イタタタタ~。」
押し入れの中板の上から落ちた4人の少女。
人の気配に振り向くと、正面で戦闘ポーズをとるきよし、オディア、ジェシカが居た。
その迫力にビビる少女達。
(( ヒェェェ~!。 ))
(( わわわわっ。 ))
皆、髪型とか、雰囲気がオシャレになっていたが、4人の顔を見て、すぐ気が付いたきよし。
「あ~っ!ゆ、結衣ちゃん?絵里ちゃん、麗子ちゃん、サッチー?どしたのっ?」
戦闘ポーズを止めて立ち上がり、照れて頭を掻くきよし。
そのきよしを見るジェシカとオディア。きよしは、オディアをヒョイと抱っこして、4人に手を伸ばした。
「あ~ビックリこいた!皆、ご無沙汰っ。大丈夫ですか?」
きよしの手をすかさず持つ結衣。3人の少女が佐藤結衣をにらんだ。
きよし大好き佐藤結衣が、いつもみんなを抜け駆けしてきよしとスキンシップを図るのだった。
「きゃー!暫くぶりで~す。私のパンダ隊長っ!みんなで驚かそうと思って!ごめんなさい。ビックリしましたか?お会いしたかったです。わたしの~っ、」
抱き着こうとする佐藤結衣の顔を、なにげなく腕を伸ばして、手の甲で佐藤結衣の顔をなぶって静止する布村。その流れで佐藤結衣をいなして正座する愛子。
「パンダ隊長!この4人も一緒に今日、お泊りしていいですか?」
横でにらむ結衣を無視して、正座したままの布村。
他の4人も正座をした。
(( よろしくお願い致します! ))
きよしがジェシカを見る。オディアを見る。
ニッコリうなずく2人。
「こちらこそお願い致します。」
(( やったー! ))
5人の少女は立上がり、きよしへ、おのおのが抱き着いた。
そして1人、また1人と、順番に泣き始めた。
少女全員が泣き始めた……。
その光景に困り果てるきよし。
ジェシカを見た。
そのジェシカもホロっときて、天井を見て一粒の涙を流した。
なんとなく5人の少女たちの気持ちがわかるジェシカだった。
きよしが抱くオディアを、ジェシカが自分に抱き直した。
さらに、きよしに抱き着く少女たち。
(( パンダ隊長~!ワァ~ン、ワァ~ン! ))
(( 隊長~!わぁ~ん! ))
(( きゃーっ!やっと、やっと会えました~!え~ん、え~ん! ))
きよしに会えて、号泣する彼女たち。
彼女たちが流した涙の訳……。
ジェシカを含む、きよしと5人の少女たち。
それぞれ共通の辛くて悲しい出来事があったのだ。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
ARIA(アリア)
残念パパいのっち
ミステリー
山内亮(やまうちとおる)は内見に出かけたアパートでAR越しに不思議な少女、西園寺雫(さいおんじしずく)と出会う。彼女は自分がAIでこのアパートに閉じ込められていると言うが……
「メジャー・インフラトン」序章4/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節JUMP! JUMP! JUMP! No1)
あおっち
SF
港に立ち上がる敵AXISの巨大ロボHARMOR。
遂に、AXIS本隊が北海道に攻めて来たのだ。
その第1次上陸先が苫小牧市だった。
これは、現実なのだ!
その発見者の苫小牧市民たちは、戦渦から脱出できるのか。
それを助ける千歳シーラスワンの御舩たち。
同時進行で圧力をかけるAXISの陽動作戦。
台湾金門県の侵略に対し、真向から立ち向かうシーラス・台湾、そしてきよしの師範のゾフィアとヴィクトリアの機動艦隊。
新たに戦いに加わった衛星シーラス2ボーチャン。
目の離せない戦略・戦術ストーリーなのだ。
昨年、椎葉きよしと共に戦かった女子高生グループ「エイモス5」からも目が離せない。
そして、遂に最強の敵「エキドナ」が目を覚ましたのだ……。
SF大河小説の前章譚、第4部作。
是非ご覧ください。
※加筆や修正が予告なしにあります。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
DEADNIGHT
CrazyLight Novels
SF
総合 900 PV 達成!ありがとうございます!
Season 2 Ground 執筆中 全章執筆終了次第順次公開予定
1396年、5歳の主人公は村で「自由のために戦う」という言葉を耳にする。当時は意味を理解できなかった、16年後、その言葉の重みを知ることになる。
21歳で帝国軍事組織CTIQAに入隊した主人公は、すぐさまDeadNight(DN)という反乱組織との戦いに巻き込まれた。戦場で自身がDN支配地域の出身だと知り、衝撃を受けた。激しい戦闘の中で意識を失った主人公は、目覚めると2063年の未来世界にいた。
そこで主人公は、CTIQAが敗北し、新たな組織CREWが立ち上がったことを知る。DNはさらに強大化しており、CREWの隊長は主人公に協力を求めた。主人公は躊躇しながらも同意し、10年間新しい戦闘技術を学ぶ。
2073年、第21回DVC戦争が勃発。主人公は過去の経験と新しい技術を駆使して戦い、敵陣に単身で乗り込み、敵軍大将軍の代理者を倒した。この勝利により、両軍に退避命令が出された。主人公がCREW本部の総括官に呼び出され、主人公は自分の役割や、この終わりなき戦いの行方について考えを巡らせながら、総括官室へ向かう。それがはじまりだった。
「メジャー・インフラトン」序章3/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節 FIRE!FIRE!FIRE!No2. )
あおっち
SF
とうとう、AXIS軍が、椎葉きよしたちの奮闘によって、対馬市へ追い詰められたのだ。
そして、戦いはクライマックスへ。
現舞台の北海道、定山渓温泉で、いよいよ始まった大宴会。昨年あった、対馬島嶼防衛戦の真実を知る人々。あっと、驚く展開。
この序章3/7は主人公の椎葉きよしと、共に闘う女子高生の物語なのです。ジャンプ血清保持者(ゼロ・スターター)椎葉きよしを助ける人々。
いよいよジャンプ血清を守るシンジケート、オリジナル・ペンタゴンと、異星人の関係が少しづつ明らかになるのです。
次の第4部作へ続く大切な、ほのぼのストーリー。
疲れたあなたに贈る、SF物語です。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる