33 / 55
第8章 地獄のカップル。
第1話 アグレッサー(教導部隊)の敗北。
しおりを挟む
本部テント前。
訓練場を高台から赤外線スコープで見る御舩と岩井がいた。
「あー!あれはきよし君ですか!なんか以前、種子島の訓練レポートに書いてましたね!あー凄い凄い。」
「あはははは。また、やりよったな!きよしめ。」
「先輩!あははじゃないですよ。もうスタートからビックリ。へー凄い迫力。でも、いいんですか。まだスタートしてないでしょ?訓練規則違反じゃないですか?」
「はは。アメさんのネガティヴリスト(禁止行為リスト)にはない、立派な攻撃だ。急襲の極みだな。あはは。」
「うわぁ、きよし君と味方で良かった。教官たちはたまったものじゃない。」
「GOS」が敵の上に着陸すると同時に、エイモスはアグレッサー・スナイパーの中に、触手のような多目的ハンド・アームセットを突き刺してAI回路に接続した。
スナイパー・HARMORのハッキングを開始したのだ。
ビルが崩れ切る前に、アグレッサー部隊の全配置データや行動ログ、見事にエイモスに吸い上げられたアグレッサー・スナイパーHAMORだった。
ただし、ワイルドカード情報だけは訓練準則に法って吸い上げなかった。
今回、訓練大隊の第1目的の要人の居場所や、周囲の警備体制データも瞬時にエイモスが吸い上げたのだ。
恐るべし、エイモスAIシステム。
やはりローマン大佐の「プレヤデス(スバル)」小隊の4機の所在がわからなかった。
訓練場全体でアグレッサー・HAMOR、全43機の所在しか分からないのだ。
データを吸い上げられたスナイパーHAMORの機体はシステムを止められ2度と動かなかった。きよしの「シバの神:GOS」に乗っ取られたのだ。
突然、電源が落ち、真っ暗になるアグレッサーHAMORのコクピットだった。
( ピシュン……。 )
「あ!……。シ◯ツ!」
降下するジェシカにデータが集約されて、降下準備中のコマンダーと母艦役の杉山にデータが集計、統合された。
なんと、ここまでたった5秒だった。
しかし、ワイルドカードの7機は、どこかに潜んでいるに違いない。
その時、きよしが楽しそうにボソっと呟いた。
「ふ。ワイルドカードって、どうせローマンおじさんや、スティングレイ姉さん、コヨーテ兄さんたちだべさ♪あと1機はわからないけどぉ。」
きよし正解!
そして笑うAI。
( ふふ♪ きよちゃんたら。 )
それがエイモスの回答だった。
上空では減速も終わり、ジュリアや小林のコマンダー・HAMORの降下準備中の12機の訓練用スペースシャトルオービター。
その1番機。
「相変わらず、きよしは凄い!」
と言う杉山と、思いっきりうなずく鈴木ら7名のスタッフ。
2番機「クノイチ・ゼロ」ジェシカ・スミス小隊のマザー・オービターの若手機長、オーナー機長にもデータが入った。
思わず口笛を鳴らすオナー機長。
「ピュー!すっごいわ、椎葉少尉。」
そんなオナーへ、杉山が話しかけた。
「いいか、オナー。もはや実践だ。ワイルドカードの7機以外、敵の所在が明らかになった。ワイルドカードが7機か。とにかく、討ち取るのみ。凄いぞ椎葉少尉。こんなアイデアがあったか!本番さながらにアグレッサーのデータ・ハックなんてな。種子島では襲うだけだったが。今度は、進化してハッキングかぁ。あはは。笑うしかないな。」
3台のアタッカーHARMAR用エアロシェルが降りてきた。
ランディングの直前、エアー・バーナーを最大に吹かすアタッカー・HARMOR。
( ブシューワーッ!……ドシンッ! )
エアロシェルの1つ目はジェシカの「メティス」。
2つ目は台湾宇宙軍のアタッカーHAMORの張(ハン)大尉の「ポールダンサー」。
しかし、3つ目のエアロシェルには椎葉きよしの34式HARMARの姿はなかった。
無造作に置かれた50ミリカノン2台のみだった。
2機はエアロシェルをコマンダー用の早期警戒パッシブ・ソナー仕様にしてから、警戒しながら立ち上がり、こんどは50ミリ速射カノンを覗きながら、周囲の警戒行動に入った。
彼らの後から、コマンダー・HARMORが降りてくるのだ。
ハッキングされ完全にシステムをエイモスに乗っ取られたアグレッサースナイパー。
立ち昇るビル崩壊の土砂煙。
きよしのサイレントダイブ戦術が成功したのだ。
そのきよしの34式のコクピット。
今度は、システムをハックした「エイモス」がスナイパーライフルの照準制御をきよしのヘッドギアに送った。
きよしが自機を扱うごとく、またいだアグレッサースナイパーHAMORをリモートコントロールして2機目のスナイパー・HARMORを狙った。
きよしの操作のままに、ハッキングされコントロールされたアグレッサー・スナイパーが、HAMOR最大の弱点、核融合アッセンブリーを狙ったのだ。
土砂の煙の中から訓練用レーザービームが光った。
( ビッ。 )
どこにいたのか審判役のWALKARがビルの下に立ち、完全破壊判定のプレートを高々と揚げて点滅をした。
ビームの照射ポイントが核融合アッセンブリーを撃ち抜いたと判定したのだ。
そして、次弾。
( ビッ。 )
引き続き、反対側のアグレッサースナイパーHAMORをも打ち取るきよし。
審判役のWALKARが完全破壊のプレートを揚げた。
立ち昇る、崩れたビルの土砂煙の中からアッと言う間にアグレッサースナイパーHARMARの2機の弱点、核融合炉の熱交換器(フュージョンBTリフレクター)を撃ち抜いた。このスナイパー3機はワイルドカードの7機中の3機だった。
しかし、事実としての初戦成果。
訓練開始と認定されるジェシカのアタッカーHAMORのランディングからきよしは一気に3機のスナイパーHAMORを討ち取った。それも最高得点が得られるワイルドカードだった。
それも序盤20秒で。
腕を組んだまま、厳しい表情で各モニターを見つめるワイルドカードの1機、ローマン大佐だった。
椎葉きよしには、従来の戦場の戦術常識が全く通用しないと感じた瞬間だった。
ローマンは、今回の訓練には相当自信があったのだ。
アメリカ宙軍側の参加予定教官たちと、オンライン・ブリーフィングをまめに行った。
シミレーションなどアメリカ側と徹底的に準備したはずだった。
「序盤で訓練生たちの出鼻をくじく。」
特に椎葉きよしやジェシカが悔しがるシーンを想像して立案したハズだった。
それが、たった20秒足らずで1番の柱、スナイパーHAMOR3機の「ワイルドカード」がやられてしまったのだ。
ローマンたち従来のアグレッサーチームは、新人チームと違い、スナイパー・HAMORが索敵と統合指示を行い、コマンダーが分析とアタッカーのカバーをするのが常識だった。
統合指示する司令塔を失いアタッカーHAMORやコマンダーHAMORは空前の灯火だ。
もし本番なら即時撤退の判断になるのだ。
痛い所をつかれたもんだ。
暗闇で、いつのまにか味方機が瞬時に居なくなる恐怖。
気がついたら目の前の僚機しか居ない。
昨年の対馬防衛戦で、椎葉きよしに追い詰められた敵AXISのHAMOR。その敵パイロットの悲鳴や恐怖を感じた気がしてきた。
彼らの恐怖に共感するローマンだった。
「なんと恐ろしいヤツめ!フフッ……。」
ローマンは末恐ろしく感じ、鳥肌立つ自分の両腕に気がつきパイロットスーツの上から苦笑いしながらさすっていた。
訓練場を高台から赤外線スコープで見る御舩と岩井がいた。
「あー!あれはきよし君ですか!なんか以前、種子島の訓練レポートに書いてましたね!あー凄い凄い。」
「あはははは。また、やりよったな!きよしめ。」
「先輩!あははじゃないですよ。もうスタートからビックリ。へー凄い迫力。でも、いいんですか。まだスタートしてないでしょ?訓練規則違反じゃないですか?」
「はは。アメさんのネガティヴリスト(禁止行為リスト)にはない、立派な攻撃だ。急襲の極みだな。あはは。」
「うわぁ、きよし君と味方で良かった。教官たちはたまったものじゃない。」
「GOS」が敵の上に着陸すると同時に、エイモスはアグレッサー・スナイパーの中に、触手のような多目的ハンド・アームセットを突き刺してAI回路に接続した。
スナイパー・HARMORのハッキングを開始したのだ。
ビルが崩れ切る前に、アグレッサー部隊の全配置データや行動ログ、見事にエイモスに吸い上げられたアグレッサー・スナイパーHAMORだった。
ただし、ワイルドカード情報だけは訓練準則に法って吸い上げなかった。
今回、訓練大隊の第1目的の要人の居場所や、周囲の警備体制データも瞬時にエイモスが吸い上げたのだ。
恐るべし、エイモスAIシステム。
やはりローマン大佐の「プレヤデス(スバル)」小隊の4機の所在がわからなかった。
訓練場全体でアグレッサー・HAMOR、全43機の所在しか分からないのだ。
データを吸い上げられたスナイパーHAMORの機体はシステムを止められ2度と動かなかった。きよしの「シバの神:GOS」に乗っ取られたのだ。
突然、電源が落ち、真っ暗になるアグレッサーHAMORのコクピットだった。
( ピシュン……。 )
「あ!……。シ◯ツ!」
降下するジェシカにデータが集約されて、降下準備中のコマンダーと母艦役の杉山にデータが集計、統合された。
なんと、ここまでたった5秒だった。
しかし、ワイルドカードの7機は、どこかに潜んでいるに違いない。
その時、きよしが楽しそうにボソっと呟いた。
「ふ。ワイルドカードって、どうせローマンおじさんや、スティングレイ姉さん、コヨーテ兄さんたちだべさ♪あと1機はわからないけどぉ。」
きよし正解!
そして笑うAI。
( ふふ♪ きよちゃんたら。 )
それがエイモスの回答だった。
上空では減速も終わり、ジュリアや小林のコマンダー・HAMORの降下準備中の12機の訓練用スペースシャトルオービター。
その1番機。
「相変わらず、きよしは凄い!」
と言う杉山と、思いっきりうなずく鈴木ら7名のスタッフ。
2番機「クノイチ・ゼロ」ジェシカ・スミス小隊のマザー・オービターの若手機長、オーナー機長にもデータが入った。
思わず口笛を鳴らすオナー機長。
「ピュー!すっごいわ、椎葉少尉。」
そんなオナーへ、杉山が話しかけた。
「いいか、オナー。もはや実践だ。ワイルドカードの7機以外、敵の所在が明らかになった。ワイルドカードが7機か。とにかく、討ち取るのみ。凄いぞ椎葉少尉。こんなアイデアがあったか!本番さながらにアグレッサーのデータ・ハックなんてな。種子島では襲うだけだったが。今度は、進化してハッキングかぁ。あはは。笑うしかないな。」
3台のアタッカーHARMAR用エアロシェルが降りてきた。
ランディングの直前、エアー・バーナーを最大に吹かすアタッカー・HARMOR。
( ブシューワーッ!……ドシンッ! )
エアロシェルの1つ目はジェシカの「メティス」。
2つ目は台湾宇宙軍のアタッカーHAMORの張(ハン)大尉の「ポールダンサー」。
しかし、3つ目のエアロシェルには椎葉きよしの34式HARMARの姿はなかった。
無造作に置かれた50ミリカノン2台のみだった。
2機はエアロシェルをコマンダー用の早期警戒パッシブ・ソナー仕様にしてから、警戒しながら立ち上がり、こんどは50ミリ速射カノンを覗きながら、周囲の警戒行動に入った。
彼らの後から、コマンダー・HARMORが降りてくるのだ。
ハッキングされ完全にシステムをエイモスに乗っ取られたアグレッサースナイパー。
立ち昇るビル崩壊の土砂煙。
きよしのサイレントダイブ戦術が成功したのだ。
そのきよしの34式のコクピット。
今度は、システムをハックした「エイモス」がスナイパーライフルの照準制御をきよしのヘッドギアに送った。
きよしが自機を扱うごとく、またいだアグレッサースナイパーHAMORをリモートコントロールして2機目のスナイパー・HARMORを狙った。
きよしの操作のままに、ハッキングされコントロールされたアグレッサー・スナイパーが、HAMOR最大の弱点、核融合アッセンブリーを狙ったのだ。
土砂の煙の中から訓練用レーザービームが光った。
( ビッ。 )
どこにいたのか審判役のWALKARがビルの下に立ち、完全破壊判定のプレートを高々と揚げて点滅をした。
ビームの照射ポイントが核融合アッセンブリーを撃ち抜いたと判定したのだ。
そして、次弾。
( ビッ。 )
引き続き、反対側のアグレッサースナイパーHAMORをも打ち取るきよし。
審判役のWALKARが完全破壊のプレートを揚げた。
立ち昇る、崩れたビルの土砂煙の中からアッと言う間にアグレッサースナイパーHARMARの2機の弱点、核融合炉の熱交換器(フュージョンBTリフレクター)を撃ち抜いた。このスナイパー3機はワイルドカードの7機中の3機だった。
しかし、事実としての初戦成果。
訓練開始と認定されるジェシカのアタッカーHAMORのランディングからきよしは一気に3機のスナイパーHAMORを討ち取った。それも最高得点が得られるワイルドカードだった。
それも序盤20秒で。
腕を組んだまま、厳しい表情で各モニターを見つめるワイルドカードの1機、ローマン大佐だった。
椎葉きよしには、従来の戦場の戦術常識が全く通用しないと感じた瞬間だった。
ローマンは、今回の訓練には相当自信があったのだ。
アメリカ宙軍側の参加予定教官たちと、オンライン・ブリーフィングをまめに行った。
シミレーションなどアメリカ側と徹底的に準備したはずだった。
「序盤で訓練生たちの出鼻をくじく。」
特に椎葉きよしやジェシカが悔しがるシーンを想像して立案したハズだった。
それが、たった20秒足らずで1番の柱、スナイパーHAMOR3機の「ワイルドカード」がやられてしまったのだ。
ローマンたち従来のアグレッサーチームは、新人チームと違い、スナイパー・HAMORが索敵と統合指示を行い、コマンダーが分析とアタッカーのカバーをするのが常識だった。
統合指示する司令塔を失いアタッカーHAMORやコマンダーHAMORは空前の灯火だ。
もし本番なら即時撤退の判断になるのだ。
痛い所をつかれたもんだ。
暗闇で、いつのまにか味方機が瞬時に居なくなる恐怖。
気がついたら目の前の僚機しか居ない。
昨年の対馬防衛戦で、椎葉きよしに追い詰められた敵AXISのHAMOR。その敵パイロットの悲鳴や恐怖を感じた気がしてきた。
彼らの恐怖に共感するローマンだった。
「なんと恐ろしいヤツめ!フフッ……。」
ローマンは末恐ろしく感じ、鳥肌立つ自分の両腕に気がつきパイロットスーツの上から苦笑いしながらさすっていた。
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
「メジャー・インフラトン」序章1/ 7(太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!)
あおっち
SF
脈々と続く宇宙の無数の文明。その中でより高度に発展した高高度文明があった。その文明の流通、移動を支え光速を超えて遥か彼方の銀河や銀河内を瞬時に移動できるジャンプ技術。それを可能にしたジャンプ血清。
その血清は生体(人間)へのダメージをコントロールする血清、ワクチンなのだ。そのジャンプ血清をめぐり遥か大昔、大銀河戦争が起こり多くの高高度文明が滅びた。
その生き残りの文明が新たに見つけた地、ネイジェア星域。私達、天の川銀河の反対の宙域だった。そこで再び高高度文明が栄えたが、再びジャンプ血清供給に陰りが。天の川銀河レベルで再び紛争が勃発しかけていた。
そして紛争の火種は地球へ。
その地球では強大な軍事組織、中華帝国連邦、通称「AXIS」とそれに対抗する為、日本を中心とした加盟国軍組織「シーラス」が対峙していたのだ。
近未来の地球と太古から続くネイジェア星域皇国との交流、天然ジャンプ血清保持者の椎葉清らが居る日本と、高高度文明異星人(シーラス皇国)の末裔、マズル家のポーランド家族を描いたSF大河小説「メジャー・インフラトン」の前章譚、7部作。
第1部「太陽の季節 DIVE!DIVE!DIVE!ダイブ!ダイブ!ダイブ!」。
ジャンプ血清は保持者の傷ついた体を異例のスピードで回復させた。また血清のオリジナル保持者(ゼロ・スターター)は、独自の能力を飛躍的に引き上げる事が出来たのだ。
第2次大戦時、無敵兵士と言われた舩坂弘氏をモデルに御舩大(ミフネヒロシ)の無敵ふりと、近代世界のジャンプ血清保持者、椎葉きよし(通称:お子ちゃまきよし)の現在と過去。
ジャンプ血清の力、そして人類の未来をかけた壮大な戦いが、いま、始まる――。
彼らに関連する人々の生き様を、笑いと涙で送る物語。疲れたあなたに贈る微妙なSF物語です。
本格的な戦闘シーンもあり、面白い場面も増えます。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
「メジャー・インフラトン」序章4/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節JUMP! JUMP! JUMP! No1)
あおっち
SF
港に立ち上がる敵AXISの巨大ロボHARMOR。遂に、AXIS本隊が北海道に攻めて来たのだ。その第1次上陸先が苫小牧市だった。
これは、現実なのだ!
その発見者の苫小牧市民たちは、戦渦から脱出できるのか。
それを助ける千歳シーラスワンの御舩たち。
同時進行で圧力をかけるAXISの陽動作戦。
台湾金門県の侵略に対し、真向から立ち向かうシーラス・台湾、そしてきよしの師範のゾフィアとヴィクトリアの機動艦隊。
新たに戦いに加わった衛星シーラス2ボーチャン。
目の離せない戦略・戦術ストーリーなのだ。
昨年、椎葉きよしと共に戦かった女子高生グループ「エイモス5」からも目が離せない。
そして、遂に最強の敵「エキドナ」が目を覚ましたのだ……。
SF大河小説の前章譚、第4部作。
是非ご覧ください。
※加筆や修正が予告なしにあります。
「メジャー・インフラトン」序章3/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節 FIRE!FIRE!FIRE!No2. )
あおっち
SF
とうとう、AXIS軍が、椎葉きよしたちの奮闘によって、対馬市へ追い詰められたのだ。
そして、戦いはクライマックスへ。
現舞台の北海道、定山渓温泉で、いよいよ始まった大宴会。昨年あった、対馬島嶼防衛戦の真実を知る人々。あっと、驚く展開。
この序章3/7は主人公の椎葉きよしと、共に闘う女子高生の物語なのです。ジャンプ血清保持者(ゼロ・スターター)椎葉きよしを助ける人々。
いよいよジャンプ血清を守るシンジケート、オリジナル・ペンタゴンと、異星人の関係が少しづつ明らかになるのです。
次の第4部作へ続く大切な、ほのぼのストーリー。
疲れたあなたに贈る、SF物語です。
是非、ご覧あれ。
※加筆や修正が予告なしにあります。
「メジャー・インフラトン」序章5/7(僕のグランドゼロ〜マズルカの調べに乗って。少年兵の季節 JUMP! JUMP! JUMP! No2.
あおっち
SF
海を埋め尽くすAXISの艦隊。
飽和攻撃が始まる台湾、金門県。
海岸の空を埋め尽くすAXISの巨大なロボ、HARMARの大群。
同時に始まる苫小牧市へ着上陸作戦。
そこで、先に上陸した砲撃部隊の砲弾が千歳市を襲った!
シーラス防衛軍は苫小牧市を侵略者の手から守ることができるのか!
SF大河小説の前章譚、第5部作。
是非ご覧ください。
※加筆や修正が予告なしにあります。
「日本人」最後の花嫁 少女と富豪の二十二世紀
さんかく ひかる
SF
22世紀後半。人類は太陽系に散らばり、人口は90億人を超えた。
畜産は制限され、人々はもっぱら大豆ミートや昆虫からたんぱく質を摂取していた。
日本は前世紀からの課題だった少子化を克服し、人口1億3千万人を維持していた。
しかし日本語を話せる人間、つまり昔ながらの「日本人」は鈴木夫妻と娘のひみこ3人だけ。
鈴木一家以外の日本国民は外国からの移民。公用語は「国際共通語」。政府高官すら日本の文字は読めない。日本語が絶滅するのは時間の問題だった。
温暖化のため首都となった札幌へ、大富豪の息子アレックス・ダヤルが来日した。
彼の母は、この世界を造ったとされる天才技術者であり実業家、ラニカ・ダヤル。
一方、最後の「日本人」鈴木ひみこは、両親に捨てられてしまう。
アレックスは、捨てられた少女の保護者となった。二人は、温暖化のため首都となった札幌のホテルで暮らしはじめる。
ひみこは、自分を捨てた親を見返そうと決意した。
やがて彼女は、アレックスのサポートで国民のアイドルになっていく……。
両親はなぜ、娘を捨てたのか? 富豪と少女の関係は?
これは、最後の「日本人」少女が、天才技術者の息子と過ごした五年間の物語。
完結しています。エブリスタ・小説家になろうにも掲載してます。
忘却の艦隊
KeyBow
SF
新設された超弩級砲艦を旗艦とし新造艦と老朽艦の入れ替え任務に就いていたが、駐留基地に入るには数が多く、月の1つにて物資と人員の入れ替えを行っていた。
大型輸送艦は工作艦を兼ねた。
総勢250艦の航宙艦は退役艦が110艦、入れ替え用が同数。
残り30艦は増強に伴い新規配備される艦だった。
輸送任務の最先任士官は大佐。
新造砲艦の設計にも関わり、旗艦の引き渡しのついでに他の艦の指揮も執り行っていた。
本来艦隊の指揮は少将以上だが、輸送任務の為、設計に関わった大佐が任命された。
他に星系防衛の指揮官として少将と、退役間近の大将とその副官や副長が視察の為便乗していた。
公安に近い監査だった。
しかし、この2名とその側近はこの艦隊及び駐留艦隊の指揮系統から外れている。
そんな人員の載せ替えが半分ほど行われた時に中緊急警報が鳴り、ライナン星系第3惑星より緊急の救援要請が入る。
機転を利かせ砲艦で敵の大半を仕留めるも、苦し紛れに敵は主系列星を人口ブラックホールにしてしまった。
完全にブラックホールに成長し、その重力から逃れられないようになるまで数分しか猶予が無かった。
意図しない戦闘の影響から士気はだだ下がり。そのブラックホールから逃れる為、禁止されている重力ジャンプを敢行する。
恒星から近い距離では禁止されているし、システム的にも不可だった。
なんとか制限内に解除し、重力ジャンプを敢行した。
しかし、禁止されているその理由通りの状況に陥った。
艦隊ごとセットした座標からズレ、恒星から数光年離れた所にジャンプし【ワープのような架空の移動方法】、再び重力ジャンプ可能な所まで移動するのに33年程掛かる。
そんな中忘れ去られた艦隊が33年の月日の後、本星へと帰還を目指す。
果たして彼らは帰還できるのか?
帰還出来たとして彼らに待ち受ける運命は?
琥珀と二人の怪獣王 二大怪獣北海道の激闘
なべのすけ
SF
海底の奥深くに眠っている、巨大怪獣が目覚め、中国海軍の原子力潜水艦を襲撃する大事件が勃発する!
自衛隊が潜水艦を捜索に行くと、巨大怪獣が現れ攻撃を受けて全滅する大事件が起こった!そんな最中に、好みも性格も全く対照的な幼馴染、宝田秀人と五島蘭の二人は学校にあった琥珀を調べていると、光出し、琥珀の中に封印されていた、もう一体の巨大怪獣に変身してしまう。自分達が人間であることを、理解してもらおうとするが、自衛隊から攻撃を受け、更に他の怪獣からも攻撃を受けてしまい、なし崩し的に戦う事になってしまう!
襲い掛かる怪獣の魔の手に、祖国を守ろうとする自衛隊の戦力、三つ巴の戦いが起こる中、蘭と秀人の二人は平和な生活を取り戻し、人間の姿に戻る事が出来るのか?
(注意)
この作品は2021年2月から同年3月31日まで連載した、「琥珀色の怪獣王」のリブートとなっております。
「琥珀色の怪獣王」はリブート版公開に伴い公開を停止しております。
Millennium226 【軍神マルスの娘と呼ばれた女 6】 ― 皇帝のいない如月 ―
kei
歴史・時代
周囲の外敵をことごとく鎮定し、向かうところ敵なし! 盤石に見えた帝国の政(まつりごと)。
しかし、その政体を覆す計画が密かに進行していた。
帝国の生きた守り神「軍神マルスの娘」に厳命が下る。
帝都を襲うクーデター計画を粉砕せよ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる