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第6章 千歳シーラスワン配属式。
第3話 ミリオタのアイドル「お子ちゃまきよし」
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笑い始める黄。
惣菜を食べてるきよしの側に立って行って、きよしの肩を揉みながら話始める。
「はははっ。ジェネリックスーツ来てHARMORの搭乗する姿、筋肉モリモリの日本国軍急襲突撃部隊、それも誰もが羨む世界、第一級の千歳シーラスワンのエースパイロット様なんだな。命がいくつあっても足らない最も危険なアタッカー・HARMORパイロット。世界の軍隊ではHARMORのアタッカーと聞いただけで道を譲り、どの国に行っても国賓扱い。その世界ナンバーワンのアタッカー・HARMORパイロットが目の前にいる。数いる先輩パイロットを大幅にぶち抜く実力!それがまだ訓練生って。そして振り向くとお子ちゃまの顔。もう漫画だ、漫画。今では世界中の女性ミリオタのアイドル。これがまた。なぁきよし!パシン!はははっ。なぁ、きよすぃ!オイ!」
「技術部長、なぁきよすぃって……。」
「まぁ、きよしの面がバレた唯一の映像だがな、はははっ。今、たまにテレビやSNSできよしの動画出るけど、モザイクかかってんな。」
小林が笑いながら、話し始めた。
「父さんがさ、これがまた余計な事を言ってんだけどさ、」
小林が野菜にドレッシングをかける。
「父さんが、普通、世界中の軍や自衛隊のコール名は上官や教官が考えるらしいけど、生まれて新しい機動歩兵のWALKER(ウォーカー)や機動モービルのHARMORパイロットは自分たちで考えるんだろ?って。きよしのコールマスコット名、「シバの神 God of Siva」なんかどうだい?だってさ。インドの戦いの神様なんだってさ。ルオはそのアタッカーHARMORのカバーで確かパール?パール~なんだっけかな。」
「パールバティ!」
と、ルオ。
「そう、そう!パールバティだって、女神なんだってさ……えっ!なんでルオ知ってんの?」
ルオが立ち上がって、サラダをきよしと小林に取り分ける。
「それ、実は未央の家へ遊びに行った時、小林先生、未来おじさんがパイロットってTAC名とか、コール名ってあんだろ~て、いうからさ。その話になったんだわさ。」
小林が野菜を頬張りながら少し驚いた。
「へ~、知らなかった。じゃー実はルオがいつものごとく真っ先に考えてたんだな!んで?」
「んで、僕、自分のコール名決める為に神様の事、いろいろ調べてたんだわさ。未央ちゃんはインドの軍神、四天王の一人、ヴァイシュラーヴァナ、日本名では(毘沙門天)がいいな~って。」
「なんでよ?毘沙門天。」
「だって未央っ、とりあえず俺たちの小隊長だわさ。それで縁起かついで軍神だわさ。」
「ふ~ん。」
ふ~んと、まったく興味のないきよし。
野菜をムシャムシャ食べている。そのきよしの頭を、ほう杖してイジイジしながらルオの話を聞く京子。そしてオリエッタが口を開く。
「ルオちゃん、なんか賢いわ。」
感心するオリエッタ。
得意になってしゃべるルオ。
「んで、きよしは(シバの神)でシバ神!破壊と再生の、最高神だわさ。」
「あんたが最高神だってさ。ま~なんでも壊すし。再生するのは私たちだけどね。うふふふ。」
野菜を食べるきよしの首元を揉みながら話す京子。
いつもの様にされるがままで、気にも留めないきよし。
「でもシバの神って?なんの由来なのルオ?」
モグモグ、口を動かしながら話すきよし。
「椎葉きよしの椎葉、椎葉、S・I・B・Aのシバ。椎葉にシバをかけてるんだわさ。まさしく戦いの神様だわさ。きよし。」
感心するオリエッタ。
「へ~なるほどっ!椎葉のシバにかかるよね。頭、いいわルオちゃん。」
さらに得意になるルオ。
「ルオのコールマスコットは?」
水を飲みながら聞くきよし。
「僕は女神だわさ。女神!遠くからいつも2人を護る女房役だけど、怒らせたらめっぽう怖い女神!その名前もパールバティ!いい響きだわさ。パールバティ~!」
「へ~、小林の未央ちゃんは毘沙門天。ウチのおバカきよしはシバの神。ルオちゃんはパール?」
「パールバティです!」
「パールバティって神様にヒント求めるとか、よく考えつくよね~。」
感心するオリエッタと京子。
そして黄が機嫌よく話す。
「ルオは女神のパールバティか。なるほどな。俺はお前達、ロリヲタ1号、2号、3号と思ってたな。わはははっ。じゃー、お前ら3機のあのアームの、変な少女アニメの絵、消さんとな。」
(( ダメッ! ))
3人が声を合わせて怒った。
「技術部長!あれは俺の“ 嫁 ”ですから駄目です!勘弁してください。」
と、ムキになる小林。
「あ~パァパ!あれが無いと戦えない!集中力が続かない!消さないで。」
涙目のルオ。
「良く見ないと解りませんが、2回目の取材に来たレポーターは、僕の大好きな声優さんなんです。その声優さんからのサイン、書いてもらってクリアーのチタンコーティングしてますので。残したいんですけど。お尻の左カバーのやつです。」
と、真面目に答えるきよし。
飽れて3人を見る技術部長の黄。
( ……ぅわぁぁー……。 )
引くオバ様3人。
対するジットリ重たい空気を発散するオタク3人。
黄が双方を見た。
「あ、……あっ。解った解った!そのままでええわい。今の子の考える事は良くわからん。好きにせい!」
( 有難うございます! )
頭を下げる3人。対照的に唇をへの字にしてあきれる3人の母たちだった。
惣菜を食べてるきよしの側に立って行って、きよしの肩を揉みながら話始める。
「はははっ。ジェネリックスーツ来てHARMORの搭乗する姿、筋肉モリモリの日本国軍急襲突撃部隊、それも誰もが羨む世界、第一級の千歳シーラスワンのエースパイロット様なんだな。命がいくつあっても足らない最も危険なアタッカー・HARMORパイロット。世界の軍隊ではHARMORのアタッカーと聞いただけで道を譲り、どの国に行っても国賓扱い。その世界ナンバーワンのアタッカー・HARMORパイロットが目の前にいる。数いる先輩パイロットを大幅にぶち抜く実力!それがまだ訓練生って。そして振り向くとお子ちゃまの顔。もう漫画だ、漫画。今では世界中の女性ミリオタのアイドル。これがまた。なぁきよし!パシン!はははっ。なぁ、きよすぃ!オイ!」
「技術部長、なぁきよすぃって……。」
「まぁ、きよしの面がバレた唯一の映像だがな、はははっ。今、たまにテレビやSNSできよしの動画出るけど、モザイクかかってんな。」
小林が笑いながら、話し始めた。
「父さんがさ、これがまた余計な事を言ってんだけどさ、」
小林が野菜にドレッシングをかける。
「父さんが、普通、世界中の軍や自衛隊のコール名は上官や教官が考えるらしいけど、生まれて新しい機動歩兵のWALKER(ウォーカー)や機動モービルのHARMORパイロットは自分たちで考えるんだろ?って。きよしのコールマスコット名、「シバの神 God of Siva」なんかどうだい?だってさ。インドの戦いの神様なんだってさ。ルオはそのアタッカーHARMORのカバーで確かパール?パール~なんだっけかな。」
「パールバティ!」
と、ルオ。
「そう、そう!パールバティだって、女神なんだってさ……えっ!なんでルオ知ってんの?」
ルオが立ち上がって、サラダをきよしと小林に取り分ける。
「それ、実は未央の家へ遊びに行った時、小林先生、未来おじさんがパイロットってTAC名とか、コール名ってあんだろ~て、いうからさ。その話になったんだわさ。」
小林が野菜を頬張りながら少し驚いた。
「へ~、知らなかった。じゃー実はルオがいつものごとく真っ先に考えてたんだな!んで?」
「んで、僕、自分のコール名決める為に神様の事、いろいろ調べてたんだわさ。未央ちゃんはインドの軍神、四天王の一人、ヴァイシュラーヴァナ、日本名では(毘沙門天)がいいな~って。」
「なんでよ?毘沙門天。」
「だって未央っ、とりあえず俺たちの小隊長だわさ。それで縁起かついで軍神だわさ。」
「ふ~ん。」
ふ~んと、まったく興味のないきよし。
野菜をムシャムシャ食べている。そのきよしの頭を、ほう杖してイジイジしながらルオの話を聞く京子。そしてオリエッタが口を開く。
「ルオちゃん、なんか賢いわ。」
感心するオリエッタ。
得意になってしゃべるルオ。
「んで、きよしは(シバの神)でシバ神!破壊と再生の、最高神だわさ。」
「あんたが最高神だってさ。ま~なんでも壊すし。再生するのは私たちだけどね。うふふふ。」
野菜を食べるきよしの首元を揉みながら話す京子。
いつもの様にされるがままで、気にも留めないきよし。
「でもシバの神って?なんの由来なのルオ?」
モグモグ、口を動かしながら話すきよし。
「椎葉きよしの椎葉、椎葉、S・I・B・Aのシバ。椎葉にシバをかけてるんだわさ。まさしく戦いの神様だわさ。きよし。」
感心するオリエッタ。
「へ~なるほどっ!椎葉のシバにかかるよね。頭、いいわルオちゃん。」
さらに得意になるルオ。
「ルオのコールマスコットは?」
水を飲みながら聞くきよし。
「僕は女神だわさ。女神!遠くからいつも2人を護る女房役だけど、怒らせたらめっぽう怖い女神!その名前もパールバティ!いい響きだわさ。パールバティ~!」
「へ~、小林の未央ちゃんは毘沙門天。ウチのおバカきよしはシバの神。ルオちゃんはパール?」
「パールバティです!」
「パールバティって神様にヒント求めるとか、よく考えつくよね~。」
感心するオリエッタと京子。
そして黄が機嫌よく話す。
「ルオは女神のパールバティか。なるほどな。俺はお前達、ロリヲタ1号、2号、3号と思ってたな。わはははっ。じゃー、お前ら3機のあのアームの、変な少女アニメの絵、消さんとな。」
(( ダメッ! ))
3人が声を合わせて怒った。
「技術部長!あれは俺の“ 嫁 ”ですから駄目です!勘弁してください。」
と、ムキになる小林。
「あ~パァパ!あれが無いと戦えない!集中力が続かない!消さないで。」
涙目のルオ。
「良く見ないと解りませんが、2回目の取材に来たレポーターは、僕の大好きな声優さんなんです。その声優さんからのサイン、書いてもらってクリアーのチタンコーティングしてますので。残したいんですけど。お尻の左カバーのやつです。」
と、真面目に答えるきよし。
飽れて3人を見る技術部長の黄。
( ……ぅわぁぁー……。 )
引くオバ様3人。
対するジットリ重たい空気を発散するオタク3人。
黄が双方を見た。
「あ、……あっ。解った解った!そのままでええわい。今の子の考える事は良くわからん。好きにせい!」
( 有難うございます! )
頭を下げる3人。対照的に唇をへの字にしてあきれる3人の母たちだった。
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