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第2章 この親にして、このシゲル(椎葉繁)。
第1話 誘拐事件、勃発!
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……4年前、ウシハクル反・政府軍がオース皇国・皇室夫婦を誘拐した。
その事件の知らせを、月裏リゾート(異星人コロニーの55スーリアまたはアース・スーリアと呼ぶ)の異星人との共同研究所で働く妻の京子から受けたのは、農作業中の夫、椎葉繁だった。
椎葉繁は、自衛隊の作戦行動中に大怪我をして長期休暇を取っていたのだ。
季節は、初秋の北海道。
栗山町の夜明け。
時折、ジャガイモ畑に強い風が吹いていた。
本格的な雨が降る前に、深夜から収穫作業を急いでいた椎葉繁だった。
ハーベスター(ジャガイモの収穫機)に乗りながら作業中の繁へ、スマハンドのバイブレーションがする。
( ブブー、ブブー!)
( ブブー、ブブー!)
「んっ?ハイハイ、俺だけど。」
(( あ~パパ?パパ?大変な事が起きたの。 ))
「なんだべ、大変な事って。今、機械止めるべさ。ぇえ~、ちょっ待てよ。」
(( ちょっと、パパ!急いで。話出来る? ))
ハーベスターが畑の真ん中で止まった。
「え~?待て待て、急ぎって。ドしたぁ京子。あっ?亜空間通信か。何だべ、わざわざぁ亜空間通信って。緊急かぁ?ちょい待てスマハンド、切り替えるから。切り替えた。京子、ええどぉ、なんだべ。」
畑の脇では、スコップで堆肥の移動作業していた老人の男がいた。
( ブーン、ガラガラガラ……。 )
全ての動きを止めてエンジンを切ったジャガイモのハーベスターに気が付き、作業の手を止めた。
「んっ?なんた?ドしたシゲル。機械ば止めて。ベルトで、また石ば、噛んだべか。いやいやいや。こんレンタルのハーベスタ、ダメかー。いやいやいや面倒臭いチャッ。いやいやいや。ゆるくないべさ。どぉれ。」
老人はスコップを土に刺して、タオルで頭や首筋をぬぐいながら畑の脇を歩いていく。
繁のスマハンドが亜空間通信に切り替わり、繁の正面に3Dホログラム画像が浮き上がる。
通信先は月裏にある、アース・スーリア(55スーリア)の情報技術院の戦略オペレーション司令ルームからだった。通常通信では1秒以上の遅れた通話誤差がある為、リアルタイム通話ができる亜空間通信に切り替えたのだ。
妻の京子は異星人のネイジェア星域の異星人の科学者たちと、あるプロジェクト(地球との友好協力の一環で)で参加していたのだ。
ホログラム画面の奥で、その京子の後ろ姿が奥に映った。
大きなモニターの下、複雑なコンソールパネルを立って操作をしながらインカムで直接、椎葉繁に話し掛けている様だった。
その京子の姿の前を、映像では、体にフィットしたスーツ姿で、ほっそりした金髪の異星人の男女が行ったり来たりしている。
鮮明なSF映画の様な画像だった。
( パパ、今どこ? )
「あ~、畑でイモ堀だべや。収穫の最中だべあ。」
( パパ、今どこだって?ごめん、ちょっと聞こえなかった。なんで亜空間通信で、音が切れる?亜空間通信、盗聴され始めたのかぁ。んなわけないか。ちょっとパパ~。 )
「んだから京子。ジャガイモ収穫中だってば。去年から頼まれた、入院した宇野さんのお婆ちゃんのイモ畑だべさ。イモ掘ってる最中だぁ。なんだ京子?ワザワザ亜空間通信って。」
( そう?宇野さんの畑に居るのね。周りには誰も居ないのね。 )
「畔で親父が作業してるだけだべさ。畑に俺と親父だ。他に誰もいないべさ。」
( 了解。お義父さんだけならいいわ。今すぐ聞いて。パパ、大変な事が起きたの。 )
その周りでは、何やらスタッフたちが大騒ぎしている様子も映っている。
京子の上に映る大型モニターには、シーラス皇国なのか、オース皇国なのか。
地球上には存在しない超大型の宇宙戦艦の大群が、次々にジャンプする映像が映っていた。
それを見て、目を細めて右眉を上げる繁。
「うわぁーっ、なんだべ。そのジャンプする戦艦の数ぅ~。悪党(ウシハクル)の反政府軍(ネイジェア星域の敵)といよいよ、戦争が始まったのか?うわうわぁ。京子なんだぁべや~。いやいやいや、大変だべや。」
体にフィットしたジェネリックスーツを身にまとい、そのまま3Dモニターの奥に映る京子。
よほど大変な緊急事態が起きたのか、落ち着きがなく後ろや左右をキョロキョロ見ながら、スタッフに指示を出していた。
そして、妻の京子が首から下げた、おしゃれなインカムに話しながら画面に近づいて来た。
( あ~、解った。その宙域の磁気波レーダーで裏をとって。ARTS(地球周回軌道の異星人の監視衛星)から小探(ドローン)が出動?あーなるほど。全周波数で探査中なのね。了解。1秒でも早くその敵の戦艦の場所を特定して。急いで。えっ?こちらはいいけどぉ、邪魔くさいって?もう、だからさミリー(ミリューシャ副提督)。こっちの地球側(オリジナル・ペンタゴン)に納得させる為によ。お願い。オーバーテク(異星人の技術)使って、これが証拠ですって言っても、地球側は理解できないでしょ。それとシーカ(55スーリア:シーカ・エリスカ銀河辺境総督)にも今、頼んだわ。 )
そして、映っていない画面の端に誰かがいるのか、その相手を手招きをした。
( パパ、ちょ待ってね。(あ~了解、はい、はい。……了解。ノラ、ノラ、今、パパにつながった。あーはい。仕方ない、ピーターに向かわせて。大丈夫よ、もう私が連絡した。シーカにも。本星にシーカからジン・シュウ宮内庁へ連絡したハズ。窓口はトット庁官だったとシーカから聞いたよ、えっ?了解!頼みます。ノラ?あーパパはもう、画面につながって待ってるわ。)あ~パパいい?もう大変よ。ちょっと、パパいい? )
「ちょっとちょっとって、なんだぁ京子。ハッチャキこいて、バタバタしてるな。今、京子、月か?衛星基地じゃねーべ。スーリアだべか?京子の画面の周り、見た事ないからわかんねーけど。」
( そうよ。今、ノラとスーリア(月裏の55スーリア)よ。大変!ウシハクルの奴ら、大変な事してくれた。 )
「やっぱりウシハクル絡みか。だから、ドしたっ? 」
( もう、パパっ。もう!エダたちがウシハクルに誘拐された。生まれた子供のオディアが百日経ってさ…… )
「何?エダちゃんが誘拐?なんだそれ。あ~オディア?ちゃんだったか。リチャードの娘の百日が何だべ。落ち着いて話せや、誘拐されたのはそのリチャードの赤んぼか?」
( 違うって!もう、パパ!エダ達、リチャードとエダと赤ちゃん!3人!3人よっ! )
「えっ?なーにー!リチャードもエダちゃん(そうよ、パパっ!)……んでっ?」
( 百日経って、赤ちゃんを私達に合わせたいって、せっかく公務の合間に3人でアースに来たのにぃ。ジャンプ・ロビーで3人、イゼム・ライゼムからジャンプして来た所でウシハクルの連中に誘拐されたの。「えー!うそだべや。」嘘じゃない。目の前でよ。「うわーお前の目の前って。うわー。」本当に、もう!迎えに行った私とノラと、ミリューシャの目の前でよ。「うわわわっ!」もう信じらんない。ジャンプポートの警備や兵士のネイジアン(ネイジェア星域皇国星人のスラング)、鈍くさいっ!内通者がいたのかぁ?もう。 )
「わかった、わかった。だからリチャードのオース皇国も、エダのシーラス軍も動いてんだな。それで、軍が動いてるのに、なんでぇ俺に。何を。なんも出来んべさ。」
画面の横に向いて、再び誰かを手招きする京子。
( (ノラ、こっちに来て。パパに説明して。)私はシーカと、ミリーと一緒に情報集める。ジャ! )
「オイ、ちょっと京子っ!あ、あ~いやいやいや。もぅ誘拐って。こったら朝早くにかぁ。」
京子が画面の奥に走って、去っていった。
呆れる繁だった。
その事件の知らせを、月裏リゾート(異星人コロニーの55スーリアまたはアース・スーリアと呼ぶ)の異星人との共同研究所で働く妻の京子から受けたのは、農作業中の夫、椎葉繁だった。
椎葉繁は、自衛隊の作戦行動中に大怪我をして長期休暇を取っていたのだ。
季節は、初秋の北海道。
栗山町の夜明け。
時折、ジャガイモ畑に強い風が吹いていた。
本格的な雨が降る前に、深夜から収穫作業を急いでいた椎葉繁だった。
ハーベスター(ジャガイモの収穫機)に乗りながら作業中の繁へ、スマハンドのバイブレーションがする。
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「んっ?ハイハイ、俺だけど。」
(( あ~パパ?パパ?大変な事が起きたの。 ))
「なんだべ、大変な事って。今、機械止めるべさ。ぇえ~、ちょっ待てよ。」
(( ちょっと、パパ!急いで。話出来る? ))
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「え~?待て待て、急ぎって。ドしたぁ京子。あっ?亜空間通信か。何だべ、わざわざぁ亜空間通信って。緊急かぁ?ちょい待てスマハンド、切り替えるから。切り替えた。京子、ええどぉ、なんだべ。」
畑の脇では、スコップで堆肥の移動作業していた老人の男がいた。
( ブーン、ガラガラガラ……。 )
全ての動きを止めてエンジンを切ったジャガイモのハーベスターに気が付き、作業の手を止めた。
「んっ?なんた?ドしたシゲル。機械ば止めて。ベルトで、また石ば、噛んだべか。いやいやいや。こんレンタルのハーベスタ、ダメかー。いやいやいや面倒臭いチャッ。いやいやいや。ゆるくないべさ。どぉれ。」
老人はスコップを土に刺して、タオルで頭や首筋をぬぐいながら畑の脇を歩いていく。
繁のスマハンドが亜空間通信に切り替わり、繁の正面に3Dホログラム画像が浮き上がる。
通信先は月裏にある、アース・スーリア(55スーリア)の情報技術院の戦略オペレーション司令ルームからだった。通常通信では1秒以上の遅れた通話誤差がある為、リアルタイム通話ができる亜空間通信に切り替えたのだ。
妻の京子は異星人のネイジェア星域の異星人の科学者たちと、あるプロジェクト(地球との友好協力の一環で)で参加していたのだ。
ホログラム画面の奥で、その京子の後ろ姿が奥に映った。
大きなモニターの下、複雑なコンソールパネルを立って操作をしながらインカムで直接、椎葉繁に話し掛けている様だった。
その京子の姿の前を、映像では、体にフィットしたスーツ姿で、ほっそりした金髪の異星人の男女が行ったり来たりしている。
鮮明なSF映画の様な画像だった。
( パパ、今どこ? )
「あ~、畑でイモ堀だべや。収穫の最中だべあ。」
( パパ、今どこだって?ごめん、ちょっと聞こえなかった。なんで亜空間通信で、音が切れる?亜空間通信、盗聴され始めたのかぁ。んなわけないか。ちょっとパパ~。 )
「んだから京子。ジャガイモ収穫中だってば。去年から頼まれた、入院した宇野さんのお婆ちゃんのイモ畑だべさ。イモ掘ってる最中だぁ。なんだ京子?ワザワザ亜空間通信って。」
( そう?宇野さんの畑に居るのね。周りには誰も居ないのね。 )
「畔で親父が作業してるだけだべさ。畑に俺と親父だ。他に誰もいないべさ。」
( 了解。お義父さんだけならいいわ。今すぐ聞いて。パパ、大変な事が起きたの。 )
その周りでは、何やらスタッフたちが大騒ぎしている様子も映っている。
京子の上に映る大型モニターには、シーラス皇国なのか、オース皇国なのか。
地球上には存在しない超大型の宇宙戦艦の大群が、次々にジャンプする映像が映っていた。
それを見て、目を細めて右眉を上げる繁。
「うわぁーっ、なんだべ。そのジャンプする戦艦の数ぅ~。悪党(ウシハクル)の反政府軍(ネイジェア星域の敵)といよいよ、戦争が始まったのか?うわうわぁ。京子なんだぁべや~。いやいやいや、大変だべや。」
体にフィットしたジェネリックスーツを身にまとい、そのまま3Dモニターの奥に映る京子。
よほど大変な緊急事態が起きたのか、落ち着きがなく後ろや左右をキョロキョロ見ながら、スタッフに指示を出していた。
そして、妻の京子が首から下げた、おしゃれなインカムに話しながら画面に近づいて来た。
( あ~、解った。その宙域の磁気波レーダーで裏をとって。ARTS(地球周回軌道の異星人の監視衛星)から小探(ドローン)が出動?あーなるほど。全周波数で探査中なのね。了解。1秒でも早くその敵の戦艦の場所を特定して。急いで。えっ?こちらはいいけどぉ、邪魔くさいって?もう、だからさミリー(ミリューシャ副提督)。こっちの地球側(オリジナル・ペンタゴン)に納得させる為によ。お願い。オーバーテク(異星人の技術)使って、これが証拠ですって言っても、地球側は理解できないでしょ。それとシーカ(55スーリア:シーカ・エリスカ銀河辺境総督)にも今、頼んだわ。 )
そして、映っていない画面の端に誰かがいるのか、その相手を手招きをした。
( パパ、ちょ待ってね。(あ~了解、はい、はい。……了解。ノラ、ノラ、今、パパにつながった。あーはい。仕方ない、ピーターに向かわせて。大丈夫よ、もう私が連絡した。シーカにも。本星にシーカからジン・シュウ宮内庁へ連絡したハズ。窓口はトット庁官だったとシーカから聞いたよ、えっ?了解!頼みます。ノラ?あーパパはもう、画面につながって待ってるわ。)あ~パパいい?もう大変よ。ちょっと、パパいい? )
「ちょっとちょっとって、なんだぁ京子。ハッチャキこいて、バタバタしてるな。今、京子、月か?衛星基地じゃねーべ。スーリアだべか?京子の画面の周り、見た事ないからわかんねーけど。」
( そうよ。今、ノラとスーリア(月裏の55スーリア)よ。大変!ウシハクルの奴ら、大変な事してくれた。 )
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「何?エダちゃんが誘拐?なんだそれ。あ~オディア?ちゃんだったか。リチャードの娘の百日が何だべ。落ち着いて話せや、誘拐されたのはそのリチャードの赤んぼか?」
( 違うって!もう、パパ!エダ達、リチャードとエダと赤ちゃん!3人!3人よっ! )
「えっ?なーにー!リチャードもエダちゃん(そうよ、パパっ!)……んでっ?」
( 百日経って、赤ちゃんを私達に合わせたいって、せっかく公務の合間に3人でアースに来たのにぃ。ジャンプ・ロビーで3人、イゼム・ライゼムからジャンプして来た所でウシハクルの連中に誘拐されたの。「えー!うそだべや。」嘘じゃない。目の前でよ。「うわーお前の目の前って。うわー。」本当に、もう!迎えに行った私とノラと、ミリューシャの目の前でよ。「うわわわっ!」もう信じらんない。ジャンプポートの警備や兵士のネイジアン(ネイジェア星域皇国星人のスラング)、鈍くさいっ!内通者がいたのかぁ?もう。 )
「わかった、わかった。だからリチャードのオース皇国も、エダのシーラス軍も動いてんだな。それで、軍が動いてるのに、なんでぇ俺に。何を。なんも出来んべさ。」
画面の横に向いて、再び誰かを手招きする京子。
( (ノラ、こっちに来て。パパに説明して。)私はシーカと、ミリーと一緒に情報集める。ジャ! )
「オイ、ちょっと京子っ!あ、あ~いやいやいや。もぅ誘拐って。こったら朝早くにかぁ。」
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