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第1章 銀河の果てに。
第3話 アイラリーム・パトリシア・ウィルソン皇女殿下。
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鈴木副機長以下8名、全員敬礼をしてから小走りにオービターの開いた後部格納庫に向かった。
返礼の敬礼をしてから、ニコニコと手の平を上品にパタパタさせて、応えるアイラ。
アイラは上品にスカートを内股に織ってしゃがんだ。
そのアイラに、ニコニコしながら話す椎葉繁。
「アイラちゃん。公務大変だと思うけど、また休み取れたら道場へ汗、流しにおいで。京子がウチの長女は、アイラお姉ちゃん、いつ栗山に来るのかなぁって。はは。京子も楽しみにしてるし。」
「はい!師匠。そうさせて頂きますわ。オディアとも遊びたいし。弟分のきよしもイジリに行きたいし。でも、もうすぐ8月にアメリカで昇級の検定試験あるんですよね~。早いなぁ。もう地球は6月だって。」
「そうだ。もう、アイラちゃんの検定申込みしてあるからな。あと2か月も~ないか。もう6月も下旬だしな。」
「有難うございます。椎葉師匠?今の、この6月末と来月7月は~。」
右上を見て、指を折って数え始めた。
得意になって、杉山が答えた。
「アイラちゃん、各皇国で公務があるんですよね。」
うなずいて答えるアイラ。
「そうなんですよ~椎葉師範。明後日からはシーラス星と、その後はえ~フォルモッサール、ソマイ・サクラナ、か。後は、あっ。公務のメインはオーガン。オーガン皇国の各領星で公務続きだけど、毎朝気合で自主練!頑張ります。解らない時は、亜空間通信で杉山師範にコッソリ、お聞きしますわ。」
アイラと杉山の目線を追いかける繁とアルフレッド。
何となく目線を追いかけられたのに気が付いて、照れて眉毛をポリポリ掻く杉山機長。
チラッとアルフレッドを見る繁。
アルフレッドは唇をへの字にしてチョンと肩をあげて呆れた。
そのアルフレッドの肩に手を置いて、繁がアイラに話した。
「はははっ。アメリカの試験の直前は忘れないで最低、2週間位前に栗山の家においで。アメリカでの試験は8月20日だから、家でお盆の法事もあるから必ず来て。何とかスケジュール作ってさっ。京子も楽しみにしてるよ。8月ならビニールハウスの夏野菜、ちょうどいい塩梅だわ。美味しい時期だしな。はははっ。」
「はい!お願い致します師匠。絶対行きます。ねっ!アルフレッド叔父様ぁ。椎葉師範のハウス野菜や、お隣の甲賀さんの美味しいお野菜、一杯食べたいわ!あ~お腹減ってきた~。ママ(椎葉京子)の特製玉ねぎドレッシング掛けて~。本当にお腹減ってきた。たしか京子ママが、ホワイトアスパラも暗闇の中で美味しく育ってるよ~って。あははっ。マヨネーズ一杯付けて食べたい。マジっ、お腹減ってきた。アハハッ!」
お腹をさするアイラと、笑う椎葉達。
「教練の後、お腹一杯ごちそうするから楽しみにおいで。京子も、アイラちゃんと一緒に台所へ立つの楽しみだって。はははっ。」
「はい、師匠!椎葉道場「勝手に椎葉家の居候合宿」の第10弾ね!えっ違う、11弾かな?うふふっ。」
過去に何度も長期間や短期間、栗山の自宅で世話になっている為、椎葉家の長女の様な扱いになっているアイラだった。
大きな椎葉家の母屋。
2階には農業研修生用に6畳間が6部屋、10畳間は洋室と和室の2部屋あるがその10畳間の内、洋室のひと部屋は、普通にアイラの部屋になっていた。
皆が使う2階の別居間は何気に、アイラ仕様になっている始末だった。
公務が無い時はある日突然、実家の様に「ただいま~。」と、栗山町に帰るアイラだった。
その度に故郷のイゼムライゼムの執事達は、京子に慌てて連絡を取っているので、いつの間にか皇室執事達と妻の京子は仲良くなっていた。
腕を組み笑いながら答えるアルフレッド。
「はははっ。ホント、アイラは熱心だな~。アッという間に、ワシが抜かされそうだ。あはははっ!」
白髪を撫でながら、姪の成長を感じる事が出来てうれしそうに答える叔父のアルフレッド・ウィルソンだった。
「叔父様、サイオン皇帝陛下が、」
「ハハハッ……ん?皇帝陛下が何と?」
「はい、ネイジェア星域で正規軍将校クラスのサムライ新格闘技能者(新格闘)を育成したいらしいのよね~。」
「なんと!皇帝陛下が!繁っ、知ってたか?」
椎葉繁が目を大きく開いて、口をへの字にしてから両手を上げて知らないっとポーズをした。
「ジン・シュウ大皇国の宮内庁からではないのよ。直接のお話よ。」
現、ネイジェア星域皇帝陛下は特にアイラを娘の様に可愛がっていて、繁は栗山の自宅でアイラから良く話を聞いていた。だから、まんざらでもない話だったのだ。
「叔父様も、師匠も。それで初期導入で師範クラスが20 人程必要なんですって。友邦皇国4か国の1国に4~5人程度の師範導入計画で。……叔父様。うふふ。ジン・シュウの宮内庁の皇室病院でご静養中のアルフレッド叔父様のお父様、オース皇国皇王陛下と、御見舞い中のシーラス皇国皇王陛下、両陛下から直々に言われて。」
「へー!そうか初耳だわい。あはははっ。アイラは大陛下(ネイジェア星域皇国サイオン皇帝陛下の俗称)から可愛がられているからなぁ。情報が早くて準備が出来るわい。さすが、我が皇国ウィルソン家の自慢の姫じゃ。あはははっ。」
アイラは少し照れて頬を赤く染めた。
「もう叔父様。言われた私が大変なの。サイオン本家のメリッサとオース皇国の私、女2人が上級師範候補だって!2人共、もう大変。」
腕組んだ椎葉繁が、横に立つアルフレッド・ウィルソンを見ながら答える。
「そうだ、メリーは、はははっ!メリッサはなんだかんだ言って、ほぼ毎日千歳の道場で汗流してるわな。本業の銀河辺境地域体験プログラムより熱心だわ。研修より道場通いが目的なんじゃねえか?っていうくらいな。はははっ。アイラちゃん負けるなよ!はははっ。メリーの上司の御舩閣下も呆れてた。はははっ。」
「もう、椎葉師範ったら。うふふ。私には秘密の助言役がいますから、絶対メリーには負けませんわ!うふふっ。ねっ、杉ちゃん。」
頭を掻きながら、少し照れて話す杉山機長。
「だからもう、アイラちゃん。皆の前で言ったら秘密の助言役じゃなくなるっしょ。はははっ。」
( ハハハッ。 )
「まぁ、勝手にせい。はははっ。」
呆れる椎葉繁。
その繁の肩を笑いながら叩くアルフレッド。
杉山とアイラが目を合わせて照れていた。
照れながらしゃべる杉山。
「まぁネイジーの2人が師範検定に受かって、ネイジー達に広がれば、まぁ……銀河に響き渡る椎葉サムライ新格闘技能かぁ。ホントに光栄っすよね~っ。師匠。ね~!あはははっ。」
「何が、ね~だ。杉山!バカ者っ!ハハハッ。」
( あはははっ! )
一同が笑う中、腕を組みながら、いつもの厳しい表情の師範顔になる繁。
その繁を真顔を少し不安な顔でしゃがんだまま覗くアイラと、笑顔が消えるアルフレッドと杉山機長。
そんな彼らに気がついて、焦って笑顔になって見渡す繁。
そして上を向いてアイラに話した。
「でも、努力家のアイラちゃんだから、絶対師範になれるって。アメリカで絶対受かる。」
腕を組みながら、深くうなずく繁。笑顔に戻るアルフレッドと杉山機長。
「微妙な形の調整だけ直前にすれば、絶対受かる!」
ニカーッ笑顔で、力強く親指を立てる繁。
「ハイッ!有難うございます!椎葉師範!頑張って自宅で毎朝教練しますわっ!」
と、突然、立ち上がるアイラ。上段蹴りをした。
「エイッ!」
(( ボシュッン!ブ~ン! ))
素早い上段の蹴りの後、足を上げたまま、後ろ蹴りをするアイラだった。
巨人の状態での蹴りだった。
物凄い風圧と衝撃波が3人を襲った。
(( シュン!ブ~ンンン!ゴオ~ン。 ))
( ォオオ~ッ! )
頭を押さえて少ししゃがむ3人の男。
「あっ!あー!ごめんなさいぃ~!」
式典の撤収作業中の地球人サイズのオース人たちも驚いてから、笑って見ている。
左右後ろの作業している人たちに、頭を下げて謝った。
そして、上品に笑う美人のお姫様アイラ。
( あはははっ! )
頭を押さえて笑う4人だった。
「凄い蹴りだな~っ。アイラっ!なぁ?繁っ。」
目をマルマルと大きくしてアイラを見上げる杉山。
「この蹴りだったら、地球製のHARMORなら一発でおしゃかですよ。ねー師範。あはははっ!」
「そうだ杉山。アイラちゃん!オーケー、オーケー。いい蹴りだ。8月の師範検定が楽しみだ。はははっ。」
周りを見て、少し照れながらお礼を言うアイラだった。
「有難うございます椎葉師範。うふふっ。京子叔母様やきよし君たちによろしくお伝えくださいね。ゴホン。じゃ、私はこれで失礼しますわ。椎葉師範、杉山師範、アルフレッド叔父様、またっ!」
立ち上がり、ネイジェア公式挨拶の30度のお辞儀をしたままのアルフレッドの姪のアイラリーム・パトリシア・ウィルソン妃殿下。
アイラに手を振りながら別れる3人。
そして、繁達はオービターに乗り込んだ。
返礼の敬礼をしてから、ニコニコと手の平を上品にパタパタさせて、応えるアイラ。
アイラは上品にスカートを内股に織ってしゃがんだ。
そのアイラに、ニコニコしながら話す椎葉繁。
「アイラちゃん。公務大変だと思うけど、また休み取れたら道場へ汗、流しにおいで。京子がウチの長女は、アイラお姉ちゃん、いつ栗山に来るのかなぁって。はは。京子も楽しみにしてるし。」
「はい!師匠。そうさせて頂きますわ。オディアとも遊びたいし。弟分のきよしもイジリに行きたいし。でも、もうすぐ8月にアメリカで昇級の検定試験あるんですよね~。早いなぁ。もう地球は6月だって。」
「そうだ。もう、アイラちゃんの検定申込みしてあるからな。あと2か月も~ないか。もう6月も下旬だしな。」
「有難うございます。椎葉師匠?今の、この6月末と来月7月は~。」
右上を見て、指を折って数え始めた。
得意になって、杉山が答えた。
「アイラちゃん、各皇国で公務があるんですよね。」
うなずいて答えるアイラ。
「そうなんですよ~椎葉師範。明後日からはシーラス星と、その後はえ~フォルモッサール、ソマイ・サクラナ、か。後は、あっ。公務のメインはオーガン。オーガン皇国の各領星で公務続きだけど、毎朝気合で自主練!頑張ります。解らない時は、亜空間通信で杉山師範にコッソリ、お聞きしますわ。」
アイラと杉山の目線を追いかける繁とアルフレッド。
何となく目線を追いかけられたのに気が付いて、照れて眉毛をポリポリ掻く杉山機長。
チラッとアルフレッドを見る繁。
アルフレッドは唇をへの字にしてチョンと肩をあげて呆れた。
そのアルフレッドの肩に手を置いて、繁がアイラに話した。
「はははっ。アメリカの試験の直前は忘れないで最低、2週間位前に栗山の家においで。アメリカでの試験は8月20日だから、家でお盆の法事もあるから必ず来て。何とかスケジュール作ってさっ。京子も楽しみにしてるよ。8月ならビニールハウスの夏野菜、ちょうどいい塩梅だわ。美味しい時期だしな。はははっ。」
「はい!お願い致します師匠。絶対行きます。ねっ!アルフレッド叔父様ぁ。椎葉師範のハウス野菜や、お隣の甲賀さんの美味しいお野菜、一杯食べたいわ!あ~お腹減ってきた~。ママ(椎葉京子)の特製玉ねぎドレッシング掛けて~。本当にお腹減ってきた。たしか京子ママが、ホワイトアスパラも暗闇の中で美味しく育ってるよ~って。あははっ。マヨネーズ一杯付けて食べたい。マジっ、お腹減ってきた。アハハッ!」
お腹をさするアイラと、笑う椎葉達。
「教練の後、お腹一杯ごちそうするから楽しみにおいで。京子も、アイラちゃんと一緒に台所へ立つの楽しみだって。はははっ。」
「はい、師匠!椎葉道場「勝手に椎葉家の居候合宿」の第10弾ね!えっ違う、11弾かな?うふふっ。」
過去に何度も長期間や短期間、栗山の自宅で世話になっている為、椎葉家の長女の様な扱いになっているアイラだった。
大きな椎葉家の母屋。
2階には農業研修生用に6畳間が6部屋、10畳間は洋室と和室の2部屋あるがその10畳間の内、洋室のひと部屋は、普通にアイラの部屋になっていた。
皆が使う2階の別居間は何気に、アイラ仕様になっている始末だった。
公務が無い時はある日突然、実家の様に「ただいま~。」と、栗山町に帰るアイラだった。
その度に故郷のイゼムライゼムの執事達は、京子に慌てて連絡を取っているので、いつの間にか皇室執事達と妻の京子は仲良くなっていた。
腕を組み笑いながら答えるアルフレッド。
「はははっ。ホント、アイラは熱心だな~。アッという間に、ワシが抜かされそうだ。あはははっ!」
白髪を撫でながら、姪の成長を感じる事が出来てうれしそうに答える叔父のアルフレッド・ウィルソンだった。
「叔父様、サイオン皇帝陛下が、」
「ハハハッ……ん?皇帝陛下が何と?」
「はい、ネイジェア星域で正規軍将校クラスのサムライ新格闘技能者(新格闘)を育成したいらしいのよね~。」
「なんと!皇帝陛下が!繁っ、知ってたか?」
椎葉繁が目を大きく開いて、口をへの字にしてから両手を上げて知らないっとポーズをした。
「ジン・シュウ大皇国の宮内庁からではないのよ。直接のお話よ。」
現、ネイジェア星域皇帝陛下は特にアイラを娘の様に可愛がっていて、繁は栗山の自宅でアイラから良く話を聞いていた。だから、まんざらでもない話だったのだ。
「叔父様も、師匠も。それで初期導入で師範クラスが20 人程必要なんですって。友邦皇国4か国の1国に4~5人程度の師範導入計画で。……叔父様。うふふ。ジン・シュウの宮内庁の皇室病院でご静養中のアルフレッド叔父様のお父様、オース皇国皇王陛下と、御見舞い中のシーラス皇国皇王陛下、両陛下から直々に言われて。」
「へー!そうか初耳だわい。あはははっ。アイラは大陛下(ネイジェア星域皇国サイオン皇帝陛下の俗称)から可愛がられているからなぁ。情報が早くて準備が出来るわい。さすが、我が皇国ウィルソン家の自慢の姫じゃ。あはははっ。」
アイラは少し照れて頬を赤く染めた。
「もう叔父様。言われた私が大変なの。サイオン本家のメリッサとオース皇国の私、女2人が上級師範候補だって!2人共、もう大変。」
腕組んだ椎葉繁が、横に立つアルフレッド・ウィルソンを見ながら答える。
「そうだ、メリーは、はははっ!メリッサはなんだかんだ言って、ほぼ毎日千歳の道場で汗流してるわな。本業の銀河辺境地域体験プログラムより熱心だわ。研修より道場通いが目的なんじゃねえか?っていうくらいな。はははっ。アイラちゃん負けるなよ!はははっ。メリーの上司の御舩閣下も呆れてた。はははっ。」
「もう、椎葉師範ったら。うふふ。私には秘密の助言役がいますから、絶対メリーには負けませんわ!うふふっ。ねっ、杉ちゃん。」
頭を掻きながら、少し照れて話す杉山機長。
「だからもう、アイラちゃん。皆の前で言ったら秘密の助言役じゃなくなるっしょ。はははっ。」
( ハハハッ。 )
「まぁ、勝手にせい。はははっ。」
呆れる椎葉繁。
その繁の肩を笑いながら叩くアルフレッド。
杉山とアイラが目を合わせて照れていた。
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「何が、ね~だ。杉山!バカ者っ!ハハハッ。」
( あはははっ! )
一同が笑う中、腕を組みながら、いつもの厳しい表情の師範顔になる繁。
その繁を真顔を少し不安な顔でしゃがんだまま覗くアイラと、笑顔が消えるアルフレッドと杉山機長。
そんな彼らに気がついて、焦って笑顔になって見渡す繁。
そして上を向いてアイラに話した。
「でも、努力家のアイラちゃんだから、絶対師範になれるって。アメリカで絶対受かる。」
腕を組みながら、深くうなずく繁。笑顔に戻るアルフレッドと杉山機長。
「微妙な形の調整だけ直前にすれば、絶対受かる!」
ニカーッ笑顔で、力強く親指を立てる繁。
「ハイッ!有難うございます!椎葉師範!頑張って自宅で毎朝教練しますわっ!」
と、突然、立ち上がるアイラ。上段蹴りをした。
「エイッ!」
(( ボシュッン!ブ~ン! ))
素早い上段の蹴りの後、足を上げたまま、後ろ蹴りをするアイラだった。
巨人の状態での蹴りだった。
物凄い風圧と衝撃波が3人を襲った。
(( シュン!ブ~ンンン!ゴオ~ン。 ))
( ォオオ~ッ! )
頭を押さえて少ししゃがむ3人の男。
「あっ!あー!ごめんなさいぃ~!」
式典の撤収作業中の地球人サイズのオース人たちも驚いてから、笑って見ている。
左右後ろの作業している人たちに、頭を下げて謝った。
そして、上品に笑う美人のお姫様アイラ。
( あはははっ! )
頭を押さえて笑う4人だった。
「凄い蹴りだな~っ。アイラっ!なぁ?繁っ。」
目をマルマルと大きくしてアイラを見上げる杉山。
「この蹴りだったら、地球製のHARMORなら一発でおしゃかですよ。ねー師範。あはははっ!」
「そうだ杉山。アイラちゃん!オーケー、オーケー。いい蹴りだ。8月の師範検定が楽しみだ。はははっ。」
周りを見て、少し照れながらお礼を言うアイラだった。
「有難うございます椎葉師範。うふふっ。京子叔母様やきよし君たちによろしくお伝えくださいね。ゴホン。じゃ、私はこれで失礼しますわ。椎葉師範、杉山師範、アルフレッド叔父様、またっ!」
立ち上がり、ネイジェア公式挨拶の30度のお辞儀をしたままのアルフレッドの姪のアイラリーム・パトリシア・ウィルソン妃殿下。
アイラに手を振りながら別れる3人。
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