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離縁できますわ、旦那様。
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次に目を覚ましたら全てが終わっていた。私は一日以上眠っていたらしく、ベッドの上で目を覚ました。傍にいた旦那様が甲斐甲斐しく世話をしてくれて、水分補給をしてから、ポツポツと詳細を話してくれた。
呪いの一件から修道院のボヤ騒ぎも全て第三王子の傍付きであるアッシュ・フォルジュが企てたことだったと判明した。そして間接的に旦那様に呪いを送っていたのも、あらぬ噂を流したことも、第一騎士団を買収して帝国に連れて行こうとしたのも全て、彼が仕組んだのだという。
「旦那様と接点があったことも驚きですが、そのアッシュの動機はなんだったのです?」
旦那様に剥いて貰った林檎をシャリシャリと食べながら何気なく聞いたのだけれど、旦那様の纏っている空気が氷点下まで一気に下がった。よっぽど腹立たしいことがあったのか、黒いオーラが見える。効果音を付けるのなら、ゴゴゴゴゴッ!! あるいはボオオオオ! と燃えさかる感じだろうか。
「狙いはフランカ。君だ」
「……ふぁい? え? 旦那様の地位を狙ったとか政敵とか陰謀なんかじゃなく……?」
「学院時代から君を好いていたらしい。だからこそ裏で一癖も二癖もある貴族たちに後妻を薦めて、求婚に困っている君を助ける形で婚約しようと動いていたらしい。そのあたりは第三王子のコネを良いように利用した」
「じゃあ、旦那様が呪われた原因って……私のせい……」
私が旦那様と結婚しなかったら、複数の呪いを受けることもなかった。旦那様はずっと被害者で、私が加害者だったなんて。
「旦那様。すみません、私のせいで──」
「違う。フランカは巻き込まれた被害者だ。そもそもアッシュは君と恋仲だと勝手に思い込んでいて、現実と妄想の区別が付いていなかった。学院卒業後に私との婚約と電撃結婚を知ってから箍が外れたのだろう。第三王子にとってアッシュは乳兄弟の関係で、言動がおかしくなっているアッシュの入院を勧めていたらしいが激しく拒否したため、領地で静養させていたそうだ」
「……その後、行方不明に?」
「ああ。行方を眩まして帝国に亡命した。元々魔導書の入手も帝国の店で購入したようだ。知識や闇ギルドの伝手もそこで得たのだろう」
「アッシュ様の勘違い……」
政治的な絡みでも、旦那様の女性問題でも無くまさか私が狙いだったなんて……。
「それから」
「きゅう」
「……っ、フランカ? フランカ!?」
申し訳なさ過ぎて、その後は気絶するように眠ってしまった。
色んなことが重なったせいかその後も高熱を出してしまい、お医者様からベッドから出る許可を貰えたのは、それから三日後だった。
眠っている間、何度も考えたけれど今回の一連の出来事は私がアッシュ様に目を付けられたために起こったことで、それに対して公爵家は甚大な被害を受けた。旦那様の始祖返りも重なったことで余計に複雑化してしまったけれど、この三年の間、旦那様の心の傷を深くしたのは、アッシュ様の計略のせい……。
でもそうさせたのは私で、私は思った以上に、面倒事を巻き込む質なのかもしれない。そんな面倒な女を旦那様は、どう思うかしら?
伴侶に選んで後悔しない?
幸いにも今なら番紋を刻んでいない以上、私と旦那様は竜人の枠では伴侶扱いにはならない。このまま旦那様が拒絶すれば、離縁することはできるわ。それに白い結婚も三年以上経っている。書類の上でも白紙にできる……もの。
ボンヤリとしていた意識がハッキリしてきたと同時に、やり直せないかもしれないと思うと胸が痛い。
最初は私から離縁と言い出したのに、こんなことになるなんて……。やっと夫婦らしいことができると思ったのに……。
「旦那様へのプレゼンが……無駄になったわね」
「なぜ?」
「──っ、旦那様」
いつの間にかベッドの傍に旦那様が佇んでいた。王城に出ていたのか制服姿のままだ。角や尻尾が出ていない時の旦那様は、眼鏡をかけて知的な印象を受ける。
「ノックをしたのだが、返事がなかったので勝手に入った。すまない」
「い、いえ」
「それで、どうして私へのプレゼンとやらが無駄なのだ?」
「それは……今回の件で旦那様にたくさん迷惑をかけた以上、私ではなく旦那様に今後の……その、離縁するかどうかの権利が移ったと思ったのです」
旦那様は深々と溜息を吐き、ベッドに腰掛けて私の頬に触れた。ヒンヤリとして心地よい。こんな風に触れられると期待してしまう。まだこの方の妻で居ても良いと──。
「旦那様」
「何を言い出すかと思ったら、私がフランカと離縁したいなんて言うはずがない」
「でも……」
「むしろ三年もかかって、まごついていた私の甲斐性のなさ、愚鈍さ、臆病なところ諸々を考えても私のほうが愛想を尽かされないか……。ここ数日、気が気ではなかった」
旦那様をよく見ると目の隈が酷いし、顔色も悪い。その姿に胸がギュッと締め付けられる。
「旦那様と離縁なんて……今は考えられませんわ」
「フランカ。……では、抱きしめても?」
「もちろんです」
久し振りに抱きしめられる旦那様の温もりに、胸が熱くなる。
「旦那様、大好きです」
「ああ、私もフランカ、君が好きだ、愛している」
呪いが完全に消えた旦那様は、甘いキスをたくさんしてくださって、その日三年越しに正式に夫婦となった。
それはとても甘くて、忘れられない時間だった。三年間、私たちは空回りしっぱなしだったけれど、これからはそんな心配はない。そう思えるほど幸福で、旦那様の愛情を受け取ることができた。
その後、せっかくプレゼン資料を作ったと言うことで旦那様に見て貰ったら、アッサリ了承してもらえた。そして私の資料作りの完成度が高かったからか「国でこの資料を参考にして企画書を提出すべきでは?」と議題にも上がったとか。
色々軌道修正があったけれど、来月には一般会員と特別会員のメンバーリストを提出して、お茶会を開く予定だ。
気絶している間に私が身につけていたブレスレットは消えており、旦那様の心の声を聞くことはなくなった。けれど、それがなくても今は旦那様の気持ちが少しは分かるようになったわ。
これからはお互いに些細なことでも相談できるもの。私には必要ないのだから。
呪いの一件から修道院のボヤ騒ぎも全て第三王子の傍付きであるアッシュ・フォルジュが企てたことだったと判明した。そして間接的に旦那様に呪いを送っていたのも、あらぬ噂を流したことも、第一騎士団を買収して帝国に連れて行こうとしたのも全て、彼が仕組んだのだという。
「旦那様と接点があったことも驚きですが、そのアッシュの動機はなんだったのです?」
旦那様に剥いて貰った林檎をシャリシャリと食べながら何気なく聞いたのだけれど、旦那様の纏っている空気が氷点下まで一気に下がった。よっぽど腹立たしいことがあったのか、黒いオーラが見える。効果音を付けるのなら、ゴゴゴゴゴッ!! あるいはボオオオオ! と燃えさかる感じだろうか。
「狙いはフランカ。君だ」
「……ふぁい? え? 旦那様の地位を狙ったとか政敵とか陰謀なんかじゃなく……?」
「学院時代から君を好いていたらしい。だからこそ裏で一癖も二癖もある貴族たちに後妻を薦めて、求婚に困っている君を助ける形で婚約しようと動いていたらしい。そのあたりは第三王子のコネを良いように利用した」
「じゃあ、旦那様が呪われた原因って……私のせい……」
私が旦那様と結婚しなかったら、複数の呪いを受けることもなかった。旦那様はずっと被害者で、私が加害者だったなんて。
「旦那様。すみません、私のせいで──」
「違う。フランカは巻き込まれた被害者だ。そもそもアッシュは君と恋仲だと勝手に思い込んでいて、現実と妄想の区別が付いていなかった。学院卒業後に私との婚約と電撃結婚を知ってから箍が外れたのだろう。第三王子にとってアッシュは乳兄弟の関係で、言動がおかしくなっているアッシュの入院を勧めていたらしいが激しく拒否したため、領地で静養させていたそうだ」
「……その後、行方不明に?」
「ああ。行方を眩まして帝国に亡命した。元々魔導書の入手も帝国の店で購入したようだ。知識や闇ギルドの伝手もそこで得たのだろう」
「アッシュ様の勘違い……」
政治的な絡みでも、旦那様の女性問題でも無くまさか私が狙いだったなんて……。
「それから」
「きゅう」
「……っ、フランカ? フランカ!?」
申し訳なさ過ぎて、その後は気絶するように眠ってしまった。
色んなことが重なったせいかその後も高熱を出してしまい、お医者様からベッドから出る許可を貰えたのは、それから三日後だった。
眠っている間、何度も考えたけれど今回の一連の出来事は私がアッシュ様に目を付けられたために起こったことで、それに対して公爵家は甚大な被害を受けた。旦那様の始祖返りも重なったことで余計に複雑化してしまったけれど、この三年の間、旦那様の心の傷を深くしたのは、アッシュ様の計略のせい……。
でもそうさせたのは私で、私は思った以上に、面倒事を巻き込む質なのかもしれない。そんな面倒な女を旦那様は、どう思うかしら?
伴侶に選んで後悔しない?
幸いにも今なら番紋を刻んでいない以上、私と旦那様は竜人の枠では伴侶扱いにはならない。このまま旦那様が拒絶すれば、離縁することはできるわ。それに白い結婚も三年以上経っている。書類の上でも白紙にできる……もの。
ボンヤリとしていた意識がハッキリしてきたと同時に、やり直せないかもしれないと思うと胸が痛い。
最初は私から離縁と言い出したのに、こんなことになるなんて……。やっと夫婦らしいことができると思ったのに……。
「旦那様へのプレゼンが……無駄になったわね」
「なぜ?」
「──っ、旦那様」
いつの間にかベッドの傍に旦那様が佇んでいた。王城に出ていたのか制服姿のままだ。角や尻尾が出ていない時の旦那様は、眼鏡をかけて知的な印象を受ける。
「ノックをしたのだが、返事がなかったので勝手に入った。すまない」
「い、いえ」
「それで、どうして私へのプレゼンとやらが無駄なのだ?」
「それは……今回の件で旦那様にたくさん迷惑をかけた以上、私ではなく旦那様に今後の……その、離縁するかどうかの権利が移ったと思ったのです」
旦那様は深々と溜息を吐き、ベッドに腰掛けて私の頬に触れた。ヒンヤリとして心地よい。こんな風に触れられると期待してしまう。まだこの方の妻で居ても良いと──。
「旦那様」
「何を言い出すかと思ったら、私がフランカと離縁したいなんて言うはずがない」
「でも……」
「むしろ三年もかかって、まごついていた私の甲斐性のなさ、愚鈍さ、臆病なところ諸々を考えても私のほうが愛想を尽かされないか……。ここ数日、気が気ではなかった」
旦那様をよく見ると目の隈が酷いし、顔色も悪い。その姿に胸がギュッと締め付けられる。
「旦那様と離縁なんて……今は考えられませんわ」
「フランカ。……では、抱きしめても?」
「もちろんです」
久し振りに抱きしめられる旦那様の温もりに、胸が熱くなる。
「旦那様、大好きです」
「ああ、私もフランカ、君が好きだ、愛している」
呪いが完全に消えた旦那様は、甘いキスをたくさんしてくださって、その日三年越しに正式に夫婦となった。
それはとても甘くて、忘れられない時間だった。三年間、私たちは空回りしっぱなしだったけれど、これからはそんな心配はない。そう思えるほど幸福で、旦那様の愛情を受け取ることができた。
その後、せっかくプレゼン資料を作ったと言うことで旦那様に見て貰ったら、アッサリ了承してもらえた。そして私の資料作りの完成度が高かったからか「国でこの資料を参考にして企画書を提出すべきでは?」と議題にも上がったとか。
色々軌道修正があったけれど、来月には一般会員と特別会員のメンバーリストを提出して、お茶会を開く予定だ。
気絶している間に私が身につけていたブレスレットは消えており、旦那様の心の声を聞くことはなくなった。けれど、それがなくても今は旦那様の気持ちが少しは分かるようになったわ。
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