31 / 42
最終幕
第31話 復讐劇の幕は上がった
しおりを挟む
開戦まで一カ月の猶予を、なんて考えていた自分の甘さを痛感する。この国はリリスの思いのまま、国王や王妃まで操り人形として動かしていて、その姿に吐き気を覚えた。
「大聖女のリリス・ダウエルが命じる。悪役令嬢アメリア・ナイトロードを鏖殺せよ!」
はあ、と力抜ける。
そちらが周囲を包囲しているなど、最初から分かっていた。
私のもう一つの眷族、蒼薔薇の根が国を覆うまで時間が必要だったので、茶番を続けていたのだが、気付いた者はいないようだ。
それにしても騎士達に表情はなく、機械人形のように、ただ剣を構えていてなんとも滑稽だわ。自分の言うことを聞かせるためだけの人形になんの価値があるのかしら。まるで使い捨ての駒としか思っていないよう。
どちらが悪役令嬢か。ふと口元が緩んだ。
「女王陛下、御自ら戦う必要などございません。我ら眷族にどうか『戦え』とご命令ください」
「その通りです、おねーさま。あの気持ち悪い女の首を跳ね飛ばしてご覧にいれます」
「そうです。ねぇさま」
まったくルイスとローザは物騒なのだから。でも、自分から私専属の近衛騎士になりたい一心で大人の姿になった二人を見返す。
今のローザとルイスは実年齢の十歳ではなく、私と変わらない十六歳前後の姿になっている。しかも凜とした騎士服──つまりはローザは男装しているのだ。ルイスは長い髪で同じ服装だが、ちょっと女の子っぽいアクセサリーを付けたりしていて可愛らしい。
リリスがルイスだと思って話しかけていたのは、ローザだったりする。
「わかったわ。騎士団はベルフォート侯爵を含めた眷族で相手をなさい」
「では余たちは椅子でも用意して、高みの見物とでも洒落込むか?」
「眷族に任せてしまっても良いかもしれないけれど、あの勘違い女に格の違いを教えてあげたいから遠慮するわ」
諸悪の根源であるリリスから受けた屈辱は、自分で返してこその復讐だ。まだ国王と王妃を含めた国が正常であったのなら最小限の犠牲ですむはずだったが、こうなったのであればしょうがない。
飛びかかる火の粉は払いのけるまで。
「あー、ほんと。ムカツク。イケメンに囲まれて、私の欲しいものを全部持っているなんて許せないから、私も作ったの。とびきりのイケメンで編成した騎士団。ウィルフリードも結構抵抗したんだけれど、今は這いつくばって足にキスもしてくれるのよ。ほら、ウィルフリード。いつものようにキスをして」
「…………はい」
挑発のつもりだったのだと思う。
その煽りは確かに、私の逆鱗だわ。
推しを遠目で愛でるのならいい。好いていると告白しても良い。
それで推しが幸せならいい。
でも、お前のそれは違う。
その一言で、自称沸点の低い私の怒りは天元突破した。ええ、しましたとも♪
「謐輔■縺医h縲■■■莉倥¢縲■姶諷■■¢──群青色の薔薇」
「き、きゃあああああああああああ!」
光よりも早く私の茨がリリスを捕らえた。頭上と地下から群青色の茨がリリスの柔肌に突き刺さって悲鳴を上げたが、どうでもいい。
素早く茨を切り裂いて助けようとするウィルフリードの間合いに飛び出して、力いっぱい彼を蹴り上げる。天上を貫くほどの一撃を見舞ったけれど、ウィルフリードなら問題ないだろう。
パラパラと瓦礫と土煙が落ちているが気にしない。
振り返ったらその場にいた全員、面白いぐらいに目が点になっていた。ふふっ、私は思った以上に我慢強くないみたいだわ。
「アルムガルドとエーレンは侯爵たちの手に余るのなら手を貸してあげて。ルイスとローザはベルフォート侯爵から離れないこと、無茶をしないこと。怪我をしないこと。相手を格下だからといって油断しないこと。もし万が一、自分よりも強い相手が出てきたら即座に転移魔導具で撤退すること」
「はい、おねーさま」
「わかりました、ねぇさま」
「余への対応が雑すぎないか? 余ももう少し心配してくれ」
「ふぅん。じゃあ、君は帰ったら?」
「誰が帰るか」
「ベルフォート侯爵、ルイスとローザを任せても?」
「無論でございます。女王陛下の煩わしいと思っている存在は全て刈り取りましょう」
「できるだけ殺さないで。あとの楽しみがなくなるから」
「なるほど。承知いたしました」
リリスは茨に潰されて悲鳴を上げている。
「お前の処遇はあとだ。精々果てなき苦痛に喘ぐと良いわ」
「アメリアぁあああ!」
リリスの声を無視して、頭上の風穴目掛けて飛翔する。こんなことなら、もっと動きやすい服にすべきだったと後悔したが、まあしょうがない。
パーティー会場の屋上には、私の眷族である蒼い薔薇が咲き誇っていた。ウィルフリードが無傷な姿にホッとしつつ、間合いギリギリまで距離を詰める。
ぶわっ、と三対六翼を生やし、膨れ上がる魔力に肌がひりつく。ここで更に力を増すってどういう精神状態なのよ!
「さて、ウィルフリード。自分で今状態がわかっているのかしら?」
「…………」
無言で私を見た瞬間、攻撃を繰り出す。手にしていた剣先が私に向かう中、素早く身を躱して茨で足止めをする。
パーティー会場のような足を縫い止めることもできるけれど、それだとウィルフリードが足を犠牲にしてでも突貫してきそうだったのでやめた。
剣に迷いはない。
殺すつもりで一撃を放ってくる。敵意はあるが殺意はない?
操られている感じはしない──気がする。黙ったままだから全然分からない!
ウィルフリードが操られていないとすると、彼の性質上、人質を取られていると考えた。しかし──彼の主人であるランベルトは──。
「ウィルフリード、貴方の主人は私の保護下にある。リリスに何を吹き込まれたかは知らないけれど、《蒼獅子商会》のギルドマスターとしてランベルト様は魔王城にいるわ」
「…………」
その言葉を聞いてもウィルフリードは止まらなかった。むしろ攻撃の鋭さが増す。
「ウィルフリード!」
「……勘違いするな。俺が動くのは、俺の主人のため──」
「!?」
え、ランベルト様が剣を捧げた主人じゃないの!?
ゲームではランベルト様だったはずだけれど! まさか本当にリリスが?
血を凝固させて作り出した剣を手にして反撃開始する。
「まさか、リリスが──」
「それは絶対にない」
「即答!?」
ええ、じゃあ誰がウィルフリードの主人なのよ!
金属音が悲鳴を上げて、剣戟は火花を散らす。
剣筋は冴え、ウィルフリードの攻撃を剣と茨で防ぎ手数をカバーする。互いに間合いから出ずに剣と魔法を駆使して攻撃を繰り返す。
三十合打ち合っても、膠着状態が続く。
威力も速度も徐々に上がっていても、決定打にならない。互いの息遣い、攻撃のパターン、思考がなんとなく分かるのか攻撃はすべて紙一重で躱され、流される。ああ、本当に腹が立つ。
「──っ」
「くっ」
剣を交えるごとに、ウィルフリードの重い一撃が伝わってくる。戦っている命がけの中なのに、まるでワルツを踊っているような錯覚をおこしそう。
そういえば記憶を失うまではダンスよりも、剣を交えることのほうが多かった気がする。
剣を交える間、私の中で何か忘れているような──でもなにを?
抜け落ちている記憶。違和感。
私が自分で拒んでしまった?
どうして?
復讐を決意した時に邪魔だと捨ててしまった? 封じてしまった?
なぜ?
大切な幼馴染みで、婚約者だったから?
そういえばウィルフリードが推しキャラだったのも、吸血鬼女王として覚醒したあとしばらく経ってから思い出したんだった。
彼の生き様が好きで、何処までも剣を捧げた主人に真摯で、折れない不撓不屈の精神、そして──ゲームシナリオのいずれかで命を落とす。
「──っ!」
そう、ウィルフリードの死亡フラグは、どのルートでもあって非業の死を遂げる。
それが嫌だったから私は──。
『ウィルフリードに死んで欲しくないわ。だから、私たくさんお金を稼いで、強くなってウィルフリードが幸せになるように、ずっと傍で見守っているわ!』
約束した。
蒼い小さな花々が咲き乱れた場所。
王宮の外れにあって、そこに居たのは私とウィルフリードと、そうだエルバートではなくランベルトだった。私が前世の記憶を思い出す前、なぜだかウィルフリードを見た時にそう思ったのだ。そこから少しずつ前世の記憶が戻って、ランベルトが使節団として隣国に向かったと日、私は完全に前世の記憶を取り戻した。
私にとってウィルフリードは推しキャラで大事で、大切で、幸せになって欲しい。
生きていてほしい。
そう、覚えている。
でも──じゃあ蒼い花の咲き乱れる場所でした約束だけれど、あの時、ウィルフリードはなんて答えたんだっけ──?
「大聖女のリリス・ダウエルが命じる。悪役令嬢アメリア・ナイトロードを鏖殺せよ!」
はあ、と力抜ける。
そちらが周囲を包囲しているなど、最初から分かっていた。
私のもう一つの眷族、蒼薔薇の根が国を覆うまで時間が必要だったので、茶番を続けていたのだが、気付いた者はいないようだ。
それにしても騎士達に表情はなく、機械人形のように、ただ剣を構えていてなんとも滑稽だわ。自分の言うことを聞かせるためだけの人形になんの価値があるのかしら。まるで使い捨ての駒としか思っていないよう。
どちらが悪役令嬢か。ふと口元が緩んだ。
「女王陛下、御自ら戦う必要などございません。我ら眷族にどうか『戦え』とご命令ください」
「その通りです、おねーさま。あの気持ち悪い女の首を跳ね飛ばしてご覧にいれます」
「そうです。ねぇさま」
まったくルイスとローザは物騒なのだから。でも、自分から私専属の近衛騎士になりたい一心で大人の姿になった二人を見返す。
今のローザとルイスは実年齢の十歳ではなく、私と変わらない十六歳前後の姿になっている。しかも凜とした騎士服──つまりはローザは男装しているのだ。ルイスは長い髪で同じ服装だが、ちょっと女の子っぽいアクセサリーを付けたりしていて可愛らしい。
リリスがルイスだと思って話しかけていたのは、ローザだったりする。
「わかったわ。騎士団はベルフォート侯爵を含めた眷族で相手をなさい」
「では余たちは椅子でも用意して、高みの見物とでも洒落込むか?」
「眷族に任せてしまっても良いかもしれないけれど、あの勘違い女に格の違いを教えてあげたいから遠慮するわ」
諸悪の根源であるリリスから受けた屈辱は、自分で返してこその復讐だ。まだ国王と王妃を含めた国が正常であったのなら最小限の犠牲ですむはずだったが、こうなったのであればしょうがない。
飛びかかる火の粉は払いのけるまで。
「あー、ほんと。ムカツク。イケメンに囲まれて、私の欲しいものを全部持っているなんて許せないから、私も作ったの。とびきりのイケメンで編成した騎士団。ウィルフリードも結構抵抗したんだけれど、今は這いつくばって足にキスもしてくれるのよ。ほら、ウィルフリード。いつものようにキスをして」
「…………はい」
挑発のつもりだったのだと思う。
その煽りは確かに、私の逆鱗だわ。
推しを遠目で愛でるのならいい。好いていると告白しても良い。
それで推しが幸せならいい。
でも、お前のそれは違う。
その一言で、自称沸点の低い私の怒りは天元突破した。ええ、しましたとも♪
「謐輔■縺医h縲■■■莉倥¢縲■姶諷■■¢──群青色の薔薇」
「き、きゃあああああああああああ!」
光よりも早く私の茨がリリスを捕らえた。頭上と地下から群青色の茨がリリスの柔肌に突き刺さって悲鳴を上げたが、どうでもいい。
素早く茨を切り裂いて助けようとするウィルフリードの間合いに飛び出して、力いっぱい彼を蹴り上げる。天上を貫くほどの一撃を見舞ったけれど、ウィルフリードなら問題ないだろう。
パラパラと瓦礫と土煙が落ちているが気にしない。
振り返ったらその場にいた全員、面白いぐらいに目が点になっていた。ふふっ、私は思った以上に我慢強くないみたいだわ。
「アルムガルドとエーレンは侯爵たちの手に余るのなら手を貸してあげて。ルイスとローザはベルフォート侯爵から離れないこと、無茶をしないこと。怪我をしないこと。相手を格下だからといって油断しないこと。もし万が一、自分よりも強い相手が出てきたら即座に転移魔導具で撤退すること」
「はい、おねーさま」
「わかりました、ねぇさま」
「余への対応が雑すぎないか? 余ももう少し心配してくれ」
「ふぅん。じゃあ、君は帰ったら?」
「誰が帰るか」
「ベルフォート侯爵、ルイスとローザを任せても?」
「無論でございます。女王陛下の煩わしいと思っている存在は全て刈り取りましょう」
「できるだけ殺さないで。あとの楽しみがなくなるから」
「なるほど。承知いたしました」
リリスは茨に潰されて悲鳴を上げている。
「お前の処遇はあとだ。精々果てなき苦痛に喘ぐと良いわ」
「アメリアぁあああ!」
リリスの声を無視して、頭上の風穴目掛けて飛翔する。こんなことなら、もっと動きやすい服にすべきだったと後悔したが、まあしょうがない。
パーティー会場の屋上には、私の眷族である蒼い薔薇が咲き誇っていた。ウィルフリードが無傷な姿にホッとしつつ、間合いギリギリまで距離を詰める。
ぶわっ、と三対六翼を生やし、膨れ上がる魔力に肌がひりつく。ここで更に力を増すってどういう精神状態なのよ!
「さて、ウィルフリード。自分で今状態がわかっているのかしら?」
「…………」
無言で私を見た瞬間、攻撃を繰り出す。手にしていた剣先が私に向かう中、素早く身を躱して茨で足止めをする。
パーティー会場のような足を縫い止めることもできるけれど、それだとウィルフリードが足を犠牲にしてでも突貫してきそうだったのでやめた。
剣に迷いはない。
殺すつもりで一撃を放ってくる。敵意はあるが殺意はない?
操られている感じはしない──気がする。黙ったままだから全然分からない!
ウィルフリードが操られていないとすると、彼の性質上、人質を取られていると考えた。しかし──彼の主人であるランベルトは──。
「ウィルフリード、貴方の主人は私の保護下にある。リリスに何を吹き込まれたかは知らないけれど、《蒼獅子商会》のギルドマスターとしてランベルト様は魔王城にいるわ」
「…………」
その言葉を聞いてもウィルフリードは止まらなかった。むしろ攻撃の鋭さが増す。
「ウィルフリード!」
「……勘違いするな。俺が動くのは、俺の主人のため──」
「!?」
え、ランベルト様が剣を捧げた主人じゃないの!?
ゲームではランベルト様だったはずだけれど! まさか本当にリリスが?
血を凝固させて作り出した剣を手にして反撃開始する。
「まさか、リリスが──」
「それは絶対にない」
「即答!?」
ええ、じゃあ誰がウィルフリードの主人なのよ!
金属音が悲鳴を上げて、剣戟は火花を散らす。
剣筋は冴え、ウィルフリードの攻撃を剣と茨で防ぎ手数をカバーする。互いに間合いから出ずに剣と魔法を駆使して攻撃を繰り返す。
三十合打ち合っても、膠着状態が続く。
威力も速度も徐々に上がっていても、決定打にならない。互いの息遣い、攻撃のパターン、思考がなんとなく分かるのか攻撃はすべて紙一重で躱され、流される。ああ、本当に腹が立つ。
「──っ」
「くっ」
剣を交えるごとに、ウィルフリードの重い一撃が伝わってくる。戦っている命がけの中なのに、まるでワルツを踊っているような錯覚をおこしそう。
そういえば記憶を失うまではダンスよりも、剣を交えることのほうが多かった気がする。
剣を交える間、私の中で何か忘れているような──でもなにを?
抜け落ちている記憶。違和感。
私が自分で拒んでしまった?
どうして?
復讐を決意した時に邪魔だと捨ててしまった? 封じてしまった?
なぜ?
大切な幼馴染みで、婚約者だったから?
そういえばウィルフリードが推しキャラだったのも、吸血鬼女王として覚醒したあとしばらく経ってから思い出したんだった。
彼の生き様が好きで、何処までも剣を捧げた主人に真摯で、折れない不撓不屈の精神、そして──ゲームシナリオのいずれかで命を落とす。
「──っ!」
そう、ウィルフリードの死亡フラグは、どのルートでもあって非業の死を遂げる。
それが嫌だったから私は──。
『ウィルフリードに死んで欲しくないわ。だから、私たくさんお金を稼いで、強くなってウィルフリードが幸せになるように、ずっと傍で見守っているわ!』
約束した。
蒼い小さな花々が咲き乱れた場所。
王宮の外れにあって、そこに居たのは私とウィルフリードと、そうだエルバートではなくランベルトだった。私が前世の記憶を思い出す前、なぜだかウィルフリードを見た時にそう思ったのだ。そこから少しずつ前世の記憶が戻って、ランベルトが使節団として隣国に向かったと日、私は完全に前世の記憶を取り戻した。
私にとってウィルフリードは推しキャラで大事で、大切で、幸せになって欲しい。
生きていてほしい。
そう、覚えている。
でも──じゃあ蒼い花の咲き乱れる場所でした約束だけれど、あの時、ウィルフリードはなんて答えたんだっけ──?
55
お気に入りに追加
288
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。

魅了が解けた貴男から私へ
砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。
彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。
そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。
しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。
男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。
元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。
しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。
三話完結です。
婚約破棄からの断罪カウンター
F.conoe
ファンタジー
冤罪押しつけられたから、それなら、と実現してあげた悪役令嬢。
理論ではなく力押しのカウンター攻撃
効果は抜群か…?
(すでに違う婚約破棄ものも投稿していますが、はじめてなんとか書き上げた婚約破棄ものです)
【完結】あなたの思い違いではありませんの?
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
複数の物語の登場人物が、一つの世界に混在しているなんて?!
「カレンデュラ・デルフィニューム! 貴様との婚約を破棄する」
お決まりの婚約破棄を叫ぶ王太子ローランドは、その晩、ただの王子に降格された。聖女ビオラの腰を抱き寄せるが、彼女は隙を見て逃げ出す。
婚約者ではないカレンデュラに一刀両断され、ローランド王子はうろたえた。近くにいたご令嬢に「お前か」と叫ぶも人違い、目立つ赤いドレスのご令嬢に絡むも、またもや否定される。呆れ返る周囲の貴族の冷たい視線の中で、当事者四人はお互いを認識した。
転生組と転移組、四人はそれぞれに前世の知識を持っている。全員が違う物語の世界だと思い込んだリクニス国の命運はいかに?!
ハッピーエンド確定、すれ違いと勘違い、複数の物語が交錯する。
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/11/19……完結
2024/08/13……エブリスタ ファンタジー 1位
2024/08/13……アルファポリス 女性向けHOT 36位
2024/08/12……連載開始
罠にはめられた公爵令嬢~今度は私が報復する番です
結城芙由奈@コミカライズ発売中
ファンタジー
【私と私の家族の命を奪ったのは一体誰?】
私には婚約中の王子がいた。
ある夜のこと、内密で王子から城に呼び出されると、彼は見知らぬ女性と共に私を待ち受けていた。
そして突然告げられた一方的な婚約破棄。しかし二人の婚約は政略的なものであり、とてもでは無いが受け入れられるものではなかった。そこで婚約破棄の件は持ち帰らせてもらうことにしたその帰り道。突然馬車が襲われ、逃げる途中で私は滝に落下してしまう。
次に目覚めた場所は粗末な小屋の中で、私を助けたという青年が側にいた。そして彼の話で私は驚愕の事実を知ることになる。
目覚めた世界は10年後であり、家族は反逆罪で全員処刑されていた。更に驚くべきことに蘇った身体は全く別人の女性であった。
名前も素性も分からないこの身体で、自分と家族の命を奪った相手に必ず報復することに私は決めた――。
※他サイトでも投稿中
乙女ゲームの世界だと、いつから思い込んでいた?
シナココ
ファンタジー
母親違いの妹をいじめたというふわふわした冤罪で婚約破棄された上に、最北の辺境地に流された公爵令嬢ハイデマリー。勝ち誇る妹・ゲルダは転生者。この世界のヒロインだと豪語し、王太子妃に成り上がる。乙女ゲームのハッピーエンドの確定だ。
……乙女ゲームが終わったら、戦争ストラテジーゲームが始まるのだ。
悪役令嬢を陥れようとして失敗したヒロインのその後
柚木崎 史乃
ファンタジー
女伯グリゼルダはもう不惑の歳だが、過去に起こしたスキャンダルが原因で異性から敬遠され未だに独身だった。
二十二年前、グリゼルダは恋仲になった王太子と結託して彼の婚約者である公爵令嬢を陥れようとした。
けれど、返り討ちに遭ってしまい、結局恋人である王太子とも破局してしまったのだ。
ある時、グリゼルダは王都で開かれた仮面舞踏会に参加する。そこで、トラヴィスという年下の青年と知り合ったグリゼルダは彼と恋仲になった。そして、どんどん彼に夢中になっていく。
だが、ある日。トラヴィスは、突然グリゼルダの前から姿を消してしまう。グリゼルダはショックのあまり倒れてしまい、気づいた時には病院のベッドの上にいた。
グリゼルダは、心配そうに自分の顔を覗き込む執事にトラヴィスと連絡が取れなくなってしまったことを伝える。すると、執事は首を傾げた。
そして、困惑した様子でグリゼルダに尋ねたのだ。「トラヴィスって、一体誰ですか? そんな方、この世に存在しませんよね?」と──。
タイムリープ〜悪女の烙印を押された私はもう二度と失敗しない
結城芙由奈@コミカライズ発売中
恋愛
<もうあなた方の事は信じません>―私が二度目の人生を生きている事は誰にも内緒―
私の名前はアイリス・イリヤ。王太子の婚約者だった。2年越しにようやく迎えた婚約式の発表の日、何故か<私>は大観衆の中にいた。そして婚約者である王太子の側に立っていたのは彼に付きまとっていたクラスメイト。この国の国王陛下は告げた。
「アイリス・イリヤとの婚約を解消し、ここにいるタバサ・オルフェンを王太子の婚約者とする!」
その場で身に覚えの無い罪で悪女として捕らえられた私は島流しに遭い、寂しい晩年を迎えた・・・はずが、守護神の力で何故か婚約式発表の2年前に逆戻り。タイムリープの力ともう一つの力を手に入れた二度目の人生。目の前には私を騙した人達がいる。もう騙されない。同じ失敗は繰り返さないと私は心に誓った。
※カクヨム・小説家になろうにも掲載しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる