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13話 会社員、チンピラに絡まれる
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砂漠を抜けた俺たちが目にしたのは、海の見える港町だった。
町に着いたときには、すでに日が暮れ始めたので俺たちは宿屋を探すわけだが、
「…ん?あれ、あれ…」
俺は気づく。
あれ、財布なくね?
「どうした。」
ヤヴォルが俺の素振りに気がついた。
「や、あの、うん。
多分財布、落としましたあああ!」
俺は地べたに手をつけ、土下座する。
ああ、多分フルボッコにされんな。
俺がそう覚悟したが、予想外の言葉が返ってきた。
「仕方ない。デュラハンといい砂漠といい、生きるか死ぬかのサバイバルだった。」
「まあまあ、
やらかすことは誰にでもあるって!」
「ふ、暗黒神たる者、
寛容な心を持たねばな。」
えっめっさ優し
俺は三人の優しさに泣きそうになったが、
同時に思う。
そもそも、君たちがあのルートを選ばなければあんな過酷な目に遭うことはなかったんだよね。
と。
「ふん、では私が金を貰ってこよう。」
「貰ってくる?」
すると、ヤヴォルは道端に群がっていたチンピラを指をさす。
「奴らをフルボッコにして、金を頂こう。」
「発想が物騒すぎんだろおおお!
てか、チンピラ都合よくいすぎだろおお!」
「よし、ではお前行ってこい!」
「しかも、お前は動かないのかよおおお!!
何で俺があんないかにもチンピラな奴らのとこに行かなきゃなんないんだよ!」
「確か財布を落とした奴がいたな…」
「あー分かりました!
行きあいいんだろ!行きあ!」
チンピラが群がっていたところへと向かわせた。
「あーん(´□`)何だよ。おっさん。俺たちに因縁つける気かあああ?」
さっそく絡まれた。それはともかく、
俺まだ新人会社員なんすけど?
もうおっさんて言われんの?
地味に傷つくんだが。
後ろではバカとヤヴォルが話しているのが聞こえる。
「おい、あれ危ないんじゃ…」
「大丈夫だ。仲間の力を信じろ。」
それはこんなvsチンピラの時に言うセリフじゃねえええええ!
後ろから聞こえてくる絶対に使いどころを間違っている名言につっこむ。
「そっちがかかって来ないなら、こっちからいったんぞごらぁぁぁぁ!」
チンピラが一斉に襲いかかってきた。
「あああ、もうどうにでもなれええ!!」
俺が木の棒をがむしゃらに振り回す。
「………あれ?」
俺がおそるおそる目を開けると、目の前にはチンピラたちが倒れていた。
「き、奇跡だぁぁぁぁ!!」
俺は喜びの舞を踊るなどして浮かれていると、
「当たり前だ。事前に私の強化魔法を受けたのだから。」
と、3人が俺に近づいてきた。
「さてと、金を頂くとするか。」
ヤヴォルは倒れているチンピラたちから財布を奪う。
「思うんだけどさあ、これってぶっちゃけ追い剥ぎなんじゃ?」
「チ、チンピラたちが先に絡んできたということで、正当防衛ということにしましょ。」
「さて、金も手に入ったことだし、そこらの宿屋に泊まるとしようか。」
俺たちは再び宿屋を探し、
比較的安価だった宿屋で泊まった。
俺たちは、久しぶりのふかふかのベッドでスヤスヤと眠るのだった。
町に着いたときには、すでに日が暮れ始めたので俺たちは宿屋を探すわけだが、
「…ん?あれ、あれ…」
俺は気づく。
あれ、財布なくね?
「どうした。」
ヤヴォルが俺の素振りに気がついた。
「や、あの、うん。
多分財布、落としましたあああ!」
俺は地べたに手をつけ、土下座する。
ああ、多分フルボッコにされんな。
俺がそう覚悟したが、予想外の言葉が返ってきた。
「仕方ない。デュラハンといい砂漠といい、生きるか死ぬかのサバイバルだった。」
「まあまあ、
やらかすことは誰にでもあるって!」
「ふ、暗黒神たる者、
寛容な心を持たねばな。」
えっめっさ優し
俺は三人の優しさに泣きそうになったが、
同時に思う。
そもそも、君たちがあのルートを選ばなければあんな過酷な目に遭うことはなかったんだよね。
と。
「ふん、では私が金を貰ってこよう。」
「貰ってくる?」
すると、ヤヴォルは道端に群がっていたチンピラを指をさす。
「奴らをフルボッコにして、金を頂こう。」
「発想が物騒すぎんだろおおお!
てか、チンピラ都合よくいすぎだろおお!」
「よし、ではお前行ってこい!」
「しかも、お前は動かないのかよおおお!!
何で俺があんないかにもチンピラな奴らのとこに行かなきゃなんないんだよ!」
「確か財布を落とした奴がいたな…」
「あー分かりました!
行きあいいんだろ!行きあ!」
チンピラが群がっていたところへと向かわせた。
「あーん(´□`)何だよ。おっさん。俺たちに因縁つける気かあああ?」
さっそく絡まれた。それはともかく、
俺まだ新人会社員なんすけど?
もうおっさんて言われんの?
地味に傷つくんだが。
後ろではバカとヤヴォルが話しているのが聞こえる。
「おい、あれ危ないんじゃ…」
「大丈夫だ。仲間の力を信じろ。」
それはこんなvsチンピラの時に言うセリフじゃねえええええ!
後ろから聞こえてくる絶対に使いどころを間違っている名言につっこむ。
「そっちがかかって来ないなら、こっちからいったんぞごらぁぁぁぁ!」
チンピラが一斉に襲いかかってきた。
「あああ、もうどうにでもなれええ!!」
俺が木の棒をがむしゃらに振り回す。
「………あれ?」
俺がおそるおそる目を開けると、目の前にはチンピラたちが倒れていた。
「き、奇跡だぁぁぁぁ!!」
俺は喜びの舞を踊るなどして浮かれていると、
「当たり前だ。事前に私の強化魔法を受けたのだから。」
と、3人が俺に近づいてきた。
「さてと、金を頂くとするか。」
ヤヴォルは倒れているチンピラたちから財布を奪う。
「思うんだけどさあ、これってぶっちゃけ追い剥ぎなんじゃ?」
「チ、チンピラたちが先に絡んできたということで、正当防衛ということにしましょ。」
「さて、金も手に入ったことだし、そこらの宿屋に泊まるとしようか。」
俺たちは再び宿屋を探し、
比較的安価だった宿屋で泊まった。
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