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8話 会社員、自己紹介をする

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俺が2人を食事場へ案内すると、すでにヤヴォルとスライモンが先に席を取ってくれていた。俺たちはその席に座り、ビールを注文した。ビールが届くと

「えーこれから顔合わせ兼お互いのことを知るということで懇親会を開きたいと思います。それでは乾杯!」

と俺は乾杯の挨拶をした。俺はビールをごくっごくと勢いよく飲み、

「はあぁー仕事終わりのビールはやっぱうめなぁ!」

と久々のビールを味わった。

「そんじゃあ、さっそく自己紹介でもするか!俺の名前はサクヤ、日本ていう国から来た冒険者だ。好きなことは働くこと。武器は木の棒で、魔法も使えるぞ。」

「社畜野郎が名前じゃなかったんだな。」

とヤヴォルが驚いた。

「いや、お前に関しては1ヶ月も一緒に行動してたんですけどぉぉぉ!それで名前知らないとかちょっとショックなんですけど。」

「まあ、名前を知ったところで社畜野郎と呼び続けるのにはかわりはないけどな」

「いや、名前知ったなら名前で呼べやぁぁぁぁぁ!!!」

俺の自己紹介が終わると、今度はヤヴォルが自己紹介をした。

「私の名前はヤヴォル。長官と呼べ。好きなことは人やモンスターを従えさせることだ。強化魔法を使う。」

「その鞭は何に使うんだ?」

そうバカが聞くと、ヤヴォルはきっぱりと答えた。

「私の趣味で、人やモンスターに対して打つ用だ!」

いや趣味わるすぎぃぃぃぃ!自己紹介で紹介する趣味じゃねえぇぇぇ!!!

と、俺は思ったが、言ったら絶対ヤヴォルにしばかれそうなので黙っておくことにした。

すると、次はスライモンが自己紹介をする。

「僕の名前はスライモン!好きな食べ物は甘い物!」

「お前まさか…エーデル姫か!!!ああ、かわいそうに!魔王にスライムに姿を変えられてしまったのだな!」

「え、いや、僕元からスライムなんですけど、なんなら性別とかないんですけど。」

「我が今すぐにでも助けてやるからな!」

こいつやべぇ。自分の厨二ワールドに入りこんでやがる。  

俺とヤヴォルは、そんなレオターを冷たい目で見ていた。すると、バカが自己紹介をした。

「じゃあ次はあたしだな!あたしの名前はバカランカ。バカって呼んでくれ!好きなことはご飯を食べることだ!闇取引とかで安く魔術書を買っているから、10の魔法が使えるぞ!」

「なんで闇取引とか知ってんの?」

と、俺が聞くと

「なんか気づいたら闇取引してた!」

うん。どゆこと? 

と思ったがこれ以上聞いてもらちがあかなそうので、

「そっか~」

と適当に相づちを打っといた。
そして、最後はレオターが自己紹介をした。

「我の名はレオター。暗黒神ナーガの生まれかわりだ。我の使命は神として魔王を滅することだ。武器は、この暗黒剣・ファムトムソードだ!」

……昔の俺でもここまでひどくはなかったぞ

と俺は、レオターにある種の畏怖を覚えた。
一通り自己紹介が終わると俺は思った。

このパーティー、やばい奴らばっかじゃん









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