木の棒が俺の武器なんです!!

海野 入鹿

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4話 会社員、仲間探しをする

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翌日、サクヤは目が覚めると上になにか乗っていることに気がついた。スライモンである。可愛いいなと思いつつ、スライモンをぎゅっと抱きしめて再び二度寝した。
再び目が覚めると、おいしそうな匂いが1階から匂ってきた。その匂いにつられて1階におりると食事場においしそうな朝食が用意されていた。

「よっ、おはよう!」

と宿屋の主がサクヤに向かって挨拶をしてきた。サクヤも、

「おはようございまーす」

と、挨拶を返す。
朝食が済むと、宿屋の主はサクヤに雑用の仕事を教えてくれた。モップ磨き、雑巾ふき、客室の掃除などさまざまな雑務をサクヤはこなした。
そんな生活が数日続いたある日、サクヤはあることに気づく。町ってことは仲間になってくれる人を探すことができるじゃん!、と。
サクヤはスライモンを仲間にしたとはいえ、さすがに木の棒が武器の人間と最弱モンスターでは、さすがにこの先この世界で生き残るのは厳しい。なので早い段階で仲間を作らなければと思っていたのだった。
サクヤはさっそく行動に移す。
雑務を早めに終わらせるとサクヤは仲間になってくれる人がいないか町へ探しにいった。しかし、なかなか仲間となってくれる人は見つからない。そんなとき、

「おい、お前か仲間になってくれる人を探しているやつというのは。」

と、後ろから声をかけられた。後ろを振り返ると、鞭を持っていてまた、顔はマスクをかぶっていて、露出多めの服を着ている関わってはいけないような女が立っていた。サクヤは、

「あ、違いますぅ~人違いです~」

と逃げようとするが、その女はサクヤの肩をがっちりとつかみ、逃げられないようにした。

「おい豚野郎。私が仲間になってやろう。」

「いやいいですいいです。俺Mじゃないし。
てか、豚じゃなくて社畜だし。」

サクヤは断ろうとするも、女は勝手に自己紹介をする。

「私の名前はヤヴォル。人をこき使うのが好きな、世間で言うドSってやつだ。
前のパーティーではドSすぎてついて行けないと、パーティーから追放された。これからよろしくな。あれ?奴はどこにいった?」

ヤヴォルが自己紹介している隙に、サクヤは全力疾走で宿屋に逃げ帰ったのである。サクヤはヤヴォルが追ってきてないことを確認するとほっと一安心して部屋に戻った。しかし、夕飯を食べようと食事場にいったときになんとヤヴォルが食事場にきていたのだった。

「見つけたぞ、さて飯でも食べてゆっくり話し合おうか。」

ヤヴォルはサクヤの隣に座り、顔のマスクを脱いだ。すると、目の前に美女があらわれたではないか。サクヤは目を点にしてぽけーっと見とれていた。

「私を仲間にしろ」

と言うヤヴォルにサクヤは即座に答える。

「しまあ~す♡」

年齢=彼女歴なしのサクヤは美女に弱かった。



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