【完結】悪役に転生した俺、推しに愛を伝えたら(体を)溺愛されるようになりました。

第６０話「レイに染まる身体」

　まるで自分の身体が女にでもなってしまったみたいだ。お尻の穴がキュンキュンと痙攣していると、レイは俺の中にぬるっとモノを挿入させてきた。ゆっくりじんわりと俺の中を確かめるように挿入し、一番奥まで挿入すると、腰を揺らさずにじっとその場で馴染ませる。


「ぁあっ……」


　今まで避妊具を着けていたからそのまま生で挿入されることはなかったが、今回はレイの形が直で分かる。レイも、「いつ身体を重ねてもエダの身体は凄い締め付けだな。今回は特に、中が直接下半身に響いてくるぞ」と、余裕ない声を出していた。


　動いていないのに、奥がレイのを受け入れて悦んでいる。このまま動かされたら俺どうなっちまうんだよ……


「ここの具合はどうだ？」

　レイは俺のモノに手を伸ばし握ってきた。


「やめ……今、触れんなって……」

「ここ握られてうれしいだろ？」

「う、うれしいけど……でも、でちゃうから……っ、んんっ！」

「……ッ、まだ動いてないだろ、急に果てるな……」


　余裕がない声を俺の耳元で囁くレイ。耳も大好きなレイの声で犯されて、前も握られて、後ろは入れられて、頭の中は【ああ、エダが可愛すぎる。孕ませたい、朝まで抱き着くしたい】レイの心の声で支配されて……こんなので果てないわけがない。


「レイ、悪い……一回休ませて……俺、もう……」

「私はまだ動いてすらいないぞ。一人で満足するな」

「だって……う、んんっ」


　【ここをこういう風に深く突けばエダはすぐイくからな。浅く、前立腺をとんとんして……】

　やべぇ、これ……レイが何を考えてセックスしてんのかが丸わかりになるから、もう逃げ場がない……本当に俺のいい所全部知られちゃってるんだな……俺マジでレイじゃないと満足できない身体にされちゃってんだ……


　触れる身体がしっくりくる。それさえも快感に変わる。


　ーーああ、レイとキスしたい。深くキスして、口の中もぐちゃぐちゃにされたい。

　もう俺とレイを止めれる者はきっといないだろう。それほどまでに、俺達は我を忘れて無我夢中で交じり合った。お尻に打ち付ける音と共に、中に出たり入ったりする速度が速くなる。


「あ、レイ……またっ……」

「堪えろ、私ももうすぐイけそうだ……」


　【ああ、もうでる、でる……エダの奥にいっぱい出すからな、しっかり受け止めろ！】そんな心の声と共に、レイは痛いくらいに打ち付けて果ててしまった。


　俺の奥でレイの精液が勢いよく出ているのが分かる。俺、本当に出されちゃってるんだ……満たされすぎて俺のモノからも精液ではないものが勢いよく飛び出した。


「……あっ！？」

　足が痙攣してその場に座り込む。そんな俺をレイは「大丈夫か、無理させたな」と言って抱き寄せてくれた。


「いつになくいっぱい感じていたな。凄くよかったぞ。また……私の液を受け止めてくれるか？」


　耳元で囁かれ頷くことが精一杯な俺に、レイは優しく腰を撫でた。


「あ、もう……レイ、俺、なんか違うヤツ出しちゃって……」


　レイは俺が出した液をぺろっと指につけてはぺろっと口に含んだ。

「な……汚いって！　ヤバいのかもしれねぇだろ！」

「味もないし、精液でも尿でもないようだが……誰かに聞いてみるか？　身体に異変を起こしてしまったのかもしれないな。無理も良くないし、もうすぐ食事もできるだろう。今日はこれくらいにしておこう」