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第37話「未知の世界①」

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「いや、大丈夫だ! 俺ひとりでなんとかできるし」

「ひとりでなんとかできるとはどういうことだ。貴様、したことないとか言いながら使ったことあるのか?」

「んなワケねぇだろ! 見られてたらできるもんもできねぇんだよ! いいからここでひたすらムラムラしてろ!」


 捨て台詞のような言葉を吐きベッドから降りようとすると、

「おい、まて。貴様、この状態で私を放置する気か」

 レイから足を掴まれてしまった。


「ぁっ……!?」


 ビックリしすぎて変な声が出てしまった。

 この状態で放置しなきゃ俺、尻ん中洗えねぇだろうが! ああ、でもどうしたら良いか分からないような表情もすげぇクる。


「洗わなくていい。仮に貴様が行為中に漏らしてしまおうが私は全然気にしない」

「いや、汚ねぇな! いきなり難易度高ぇわ! そんなことになったらもう行為なんてできねぇからな!」

「だが、貴様も私のを蓄えたではないか」

「前と後ろを一緒にすんじゃねぇ!」


 ーーあ、興奮しすぎてまた動けなくなってしまった。
 はあ、動機もヤバいし、ずっとムラムラしてんの落ち着かないし。頭バグリそうだ。


 動けない俺を見たレイは自分の元へ俺を引き寄せる。力なさそうに見えて意外と力強い。


「だめだ。行くな。早く教えろ」


 耳元で囁くレイの声は直接脳内に響いてくるようだった。その声を聞くだけで力が抜けてしまう。


「ん、は……っ、どうなってもしらねぇからな……」


 せめて尻をほぐすのは自分でしようと、避妊具からゴムを一つ取り出し、中指と人差し指に被せる。被さった状態でトロトロのローションを垂れ流した。


「この状態で尻に指を突っ込むんだよ」


 黙って見られているのも気がおかしくなりそうで、レイに説明をしながらほぐしていくことにした。膝立ちをし、息を吐きながら中に指を押し込んでいく。


「んくっ……い、いてぇ……」


 一度も使われていないソウルの穴はやっぱりキツくて、力をぬいているはずなのに、痛みでつい力を入れてしまう。入れるのが精一杯で、これから動かしてほぐそうなんてできない。


「んっ、レイ……悪い。やっぱむりぃ……いてぇ……」


 ハアッと息を大きく吐き、自分の指を抜いてみる。やっと尻が楽になった。


 お尻に指を入れるまでの流れを見ていたレイが、自分の人差し指と中指に避妊具を付けた。そしてローションをたっぷりとかけている。


 ……やべぇ、すげぇ嫌な予感がする。


「おい、私にやらせろ。といっても貴様のその恰好は私的には指を入れずらいぞ。どうにかして体制と変えてくれないか」


 ……はあ? 体制を変えるっていっても……どうすればいいんだよ……


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