6 / 49
第六話・猫と冒険
しおりを挟む
朝日が昇って宿屋が少しずつ騒めいてきたら、冒険者の活動開始の合図だ。離れた場所での依頼を受けた者は日が昇ったと同時に出て行くので、早朝でもなければ宿で他の客と鉢合わせになることはほとんどない。
前日に頼んでおいた昼用の軽食を宿の女主人から受け取って、ジークは依頼場所である魔の森を目指した。
人目につくところでは猫をローブの中に抱いて隠すようにしていた。万が一に見られたとしても、虎の子供だと言い切ってしまえば良いのだが、見られないに越したことはない。
森の入口付近まで来てから降ろしてやると、ティグは脚を前に突き出して身体全体で大きく伸びをしていた。ずっと抱かれっぱなしでいるのも大変だったとでも言うかのように。
「今日も薬草を摘んでから討伐のつもりだけど、ティグも手伝ってくれる?」
「にゃーん」
分かってるのか分からないような返事が来るが、気にしない。ずっとソロでやってきていたから、話しかけたら鳴いて返してくれる存在がただ嬉しい。
お目当ての薬草の群生地を探して森の中をウロウロしていると、草むらの中から小型の魔獣が飛び出して来た。ジークが炎を操って倒すと、その焼けた獣をティグは興味深げにクンクンと匂いを嗅いで確認し始める。もしかして食べるのかと思って見ていたが、ひとしきり嗅いだ後はふいと別の方に歩いて行ってしまう。
「なかなか見つからないなぁ……」
今日の採取目的の薬草がいくら探しても見つからない。おおよその群生地はギルドで公開されている地図で確認して来たつもりだったが、情報が古かったのか、あるいはジークの覚え違いなのか。だからと、広い森の中をただ闇雲に探し回る訳にもいかない。
「先が鋭いギザギザした葉なんだけど、ティグは見たことない?」
森に住んでいたのなら知っているんじゃないかと、ダメ元で聞いてみる。すると、こっちに来いとでもいうように猫が前を歩き始める。チラチラとジークがちゃんと付いて来ているかを確認しながら、森の奥へとどんどん進んでいく。
「まさか、ね」
疑いながらも大人しく後を付いていくと、そのまさかだった。猫に案内された先は、ジークが探していた植物の群生地。今日の依頼分ならここだけで十分に収集できてしまうという程の量が、その場には生え育ってていた。
「ティグ、すごいな!」
「にゃーん」
相棒として十分な働きをしてくれたトラ猫の頭を撫でてやると、ティグは縞模様の長い尻尾を得意げにピンと伸ばしてみせる。
目的の薬草を採取している間、猫は手近な草にじゃれついたり、日の当たる場所を見つけて日光浴をしたりと、ジークからは付かず離れずのところで好きなことをして過ごしていた。
必要な量を採取できると残るは討伐依頼なのだが、その前に少し早めの昼食を取ろうと手頃な倒木を探して腰掛けた。今日はいつもよりも多めに用意してもらったので猫と分け合っても十分だろう。それでも足りない時の為に干し肉もいくらか持ってきている。
スライスされた肉と野菜を挟んだパンにかぶりつくジークの足元で、パンと肉だけを貰ってティグはあむあむと興奮しながら貪っていた。携帯用のカップに魔法で水を出してやると、それもまた美味しそうに飲んでいる。
「明日は、もう少し多めにしてもらおうか」
ティグの食欲旺盛っぷりに、思わず吹き出しそうになる。何なら二人分で頼んだ方がいいのかもしれない。この小さな身体のどこに入っていくのだろうか。
昼食後に討伐するつもりの魔獣は猪型の中型魔獣だ。近隣の畑を荒らしに出てくることが度々あるので、討伐依頼の定番でもある。大きな牙は加工されて装飾品として市場に出ることが多いので、今回の依頼の報酬とは別に素材部位の買取料も期待できる。ソロが受けれる案件としては割が良い方だ。
問題なのは猪型というだけあって、目が合うと勢いよく突進してくるので、見つけたら即攻撃しないと手遅れになることだろうか。ジークのような無詠唱の魔法使いなら即発動も可能だが、安全の為にはやはりある程度の距離はとっておきたいので、気付かれる前に攻撃が理想だ。
目的の魔獣が頻繁に行き来していそうな獣道を探し出して、それを辿って行く。森の奥へと入り込んだところで、巣穴らしき大きな窪みを発見した。周辺を探ってみるとそれらしき毛や糞も見られたので、住処で間違いなさそうだ。
ジークは手頃な石を一つ拾うと、それを巣穴めがけて投げつけてみる。中に何かが居れば、驚いて出てくるはずだ。しかも、石に風魔法を乗せてみたので、当たればそれなりのダメージも与えることになるだろう。
ガンッ、と鈍い音がした後、低い唸り声とともに硬い毛に覆われた巨体が姿を現した。額から血を流しているところを見ると、石は獣の顔に直撃したようだ。
「よし!」
思った以上の良い当たりに、ジークは口の端で笑いながら魔法を放つ。彼の得意な紅蓮の炎が容赦なく獣の身体を包み込んだ。先制攻撃は成功だ。
ところが、討伐証明で提出する部位と、素材になる牙を回収しようと近付いた時、中から別の獣の唸り声が聞こえて来た。
「まだ居るのか?!」
先に倒した魔獣の大きな死体の陰に隠れるようにして、中を覗き込む。もう一体が完全に姿を見せる前に魔力を溜めておき、出てきた瞬間に発動できるようにと構える。
だが、すぐに現れた個体に炎を撃とうとジークが右手を振り上げるより先に、彼の目の前をティグが縞模様の翼を広げてひらりと立ち塞いだ。
「ティグ?」
「シャー!」
掠れた威嚇の声を出した猫の口から、光の塊が飛び出す。それは真っ直ぐに魔獣へと向かい、衝突と同時に獣の姿は消滅してしまった。残されたのは黒い消し炭だけ。
「にゃーん」
振り向いてご機嫌に鳴いてみせる猫の得意げな顔に、ジークは吹き出した。
「ごめん。ティグが倒す番だったね」
褒めて欲し気にゴロゴロと喉を鳴らして擦り寄ってくる猫を、その毛並みに沿って頭を優しく撫でてやる。彼らの前に転がるのは、一体の魔獣の焼死体と、一体分の消し炭。
前日に頼んでおいた昼用の軽食を宿の女主人から受け取って、ジークは依頼場所である魔の森を目指した。
人目につくところでは猫をローブの中に抱いて隠すようにしていた。万が一に見られたとしても、虎の子供だと言い切ってしまえば良いのだが、見られないに越したことはない。
森の入口付近まで来てから降ろしてやると、ティグは脚を前に突き出して身体全体で大きく伸びをしていた。ずっと抱かれっぱなしでいるのも大変だったとでも言うかのように。
「今日も薬草を摘んでから討伐のつもりだけど、ティグも手伝ってくれる?」
「にゃーん」
分かってるのか分からないような返事が来るが、気にしない。ずっとソロでやってきていたから、話しかけたら鳴いて返してくれる存在がただ嬉しい。
お目当ての薬草の群生地を探して森の中をウロウロしていると、草むらの中から小型の魔獣が飛び出して来た。ジークが炎を操って倒すと、その焼けた獣をティグは興味深げにクンクンと匂いを嗅いで確認し始める。もしかして食べるのかと思って見ていたが、ひとしきり嗅いだ後はふいと別の方に歩いて行ってしまう。
「なかなか見つからないなぁ……」
今日の採取目的の薬草がいくら探しても見つからない。おおよその群生地はギルドで公開されている地図で確認して来たつもりだったが、情報が古かったのか、あるいはジークの覚え違いなのか。だからと、広い森の中をただ闇雲に探し回る訳にもいかない。
「先が鋭いギザギザした葉なんだけど、ティグは見たことない?」
森に住んでいたのなら知っているんじゃないかと、ダメ元で聞いてみる。すると、こっちに来いとでもいうように猫が前を歩き始める。チラチラとジークがちゃんと付いて来ているかを確認しながら、森の奥へとどんどん進んでいく。
「まさか、ね」
疑いながらも大人しく後を付いていくと、そのまさかだった。猫に案内された先は、ジークが探していた植物の群生地。今日の依頼分ならここだけで十分に収集できてしまうという程の量が、その場には生え育ってていた。
「ティグ、すごいな!」
「にゃーん」
相棒として十分な働きをしてくれたトラ猫の頭を撫でてやると、ティグは縞模様の長い尻尾を得意げにピンと伸ばしてみせる。
目的の薬草を採取している間、猫は手近な草にじゃれついたり、日の当たる場所を見つけて日光浴をしたりと、ジークからは付かず離れずのところで好きなことをして過ごしていた。
必要な量を採取できると残るは討伐依頼なのだが、その前に少し早めの昼食を取ろうと手頃な倒木を探して腰掛けた。今日はいつもよりも多めに用意してもらったので猫と分け合っても十分だろう。それでも足りない時の為に干し肉もいくらか持ってきている。
スライスされた肉と野菜を挟んだパンにかぶりつくジークの足元で、パンと肉だけを貰ってティグはあむあむと興奮しながら貪っていた。携帯用のカップに魔法で水を出してやると、それもまた美味しそうに飲んでいる。
「明日は、もう少し多めにしてもらおうか」
ティグの食欲旺盛っぷりに、思わず吹き出しそうになる。何なら二人分で頼んだ方がいいのかもしれない。この小さな身体のどこに入っていくのだろうか。
昼食後に討伐するつもりの魔獣は猪型の中型魔獣だ。近隣の畑を荒らしに出てくることが度々あるので、討伐依頼の定番でもある。大きな牙は加工されて装飾品として市場に出ることが多いので、今回の依頼の報酬とは別に素材部位の買取料も期待できる。ソロが受けれる案件としては割が良い方だ。
問題なのは猪型というだけあって、目が合うと勢いよく突進してくるので、見つけたら即攻撃しないと手遅れになることだろうか。ジークのような無詠唱の魔法使いなら即発動も可能だが、安全の為にはやはりある程度の距離はとっておきたいので、気付かれる前に攻撃が理想だ。
目的の魔獣が頻繁に行き来していそうな獣道を探し出して、それを辿って行く。森の奥へと入り込んだところで、巣穴らしき大きな窪みを発見した。周辺を探ってみるとそれらしき毛や糞も見られたので、住処で間違いなさそうだ。
ジークは手頃な石を一つ拾うと、それを巣穴めがけて投げつけてみる。中に何かが居れば、驚いて出てくるはずだ。しかも、石に風魔法を乗せてみたので、当たればそれなりのダメージも与えることになるだろう。
ガンッ、と鈍い音がした後、低い唸り声とともに硬い毛に覆われた巨体が姿を現した。額から血を流しているところを見ると、石は獣の顔に直撃したようだ。
「よし!」
思った以上の良い当たりに、ジークは口の端で笑いながら魔法を放つ。彼の得意な紅蓮の炎が容赦なく獣の身体を包み込んだ。先制攻撃は成功だ。
ところが、討伐証明で提出する部位と、素材になる牙を回収しようと近付いた時、中から別の獣の唸り声が聞こえて来た。
「まだ居るのか?!」
先に倒した魔獣の大きな死体の陰に隠れるようにして、中を覗き込む。もう一体が完全に姿を見せる前に魔力を溜めておき、出てきた瞬間に発動できるようにと構える。
だが、すぐに現れた個体に炎を撃とうとジークが右手を振り上げるより先に、彼の目の前をティグが縞模様の翼を広げてひらりと立ち塞いだ。
「ティグ?」
「シャー!」
掠れた威嚇の声を出した猫の口から、光の塊が飛び出す。それは真っ直ぐに魔獣へと向かい、衝突と同時に獣の姿は消滅してしまった。残されたのは黒い消し炭だけ。
「にゃーん」
振り向いてご機嫌に鳴いてみせる猫の得意げな顔に、ジークは吹き出した。
「ごめん。ティグが倒す番だったね」
褒めて欲し気にゴロゴロと喉を鳴らして擦り寄ってくる猫を、その毛並みに沿って頭を優しく撫でてやる。彼らの前に転がるのは、一体の魔獣の焼死体と、一体分の消し炭。
0
お気に入りに追加
154
あなたにおすすめの小説
元万能技術者の冒険者にして釣り人な日々
於田縫紀
ファンタジー
俺は神殿技術者だったが過労死して転生。そして冒険者となった日の夜に記憶や技能・魔法を取り戻した。しかしかつて持っていた能力や魔法の他に、釣りに必要だと神が判断した様々な技能や魔法がおまけされていた。
今世はこれらを利用してのんびり釣り、最小限に仕事をしようと思ったのだが……
(タイトルは異なりますが、カクヨム投稿中の『何でも作れる元神殿技術者の冒険者にして釣り人な日々』と同じお話です。更新が追いつくまでは毎日更新、追いついた後は隔日更新となります)
狼の子 ~教えてもらった常識はかなり古い!?~
一片
ファンタジー
バイト帰りに何かに引っ張られた俺は、次の瞬間突然山の中に放り出された。
しかも体をピクリとも動かせない様な瀕死の状態でだ。
流石に諦めかけていたのだけど、そんな俺を白い狼が救ってくれた。
その狼は天狼という神獣で、今俺がいるのは今までいた世界とは異なる世界だという。
右も左も分からないどころか、右も左も向けなかった俺は天狼さんに魔法で癒され、ついでに色々な知識を教えてもらう。
この世界の事、生き延び方、戦う術、そして魔法。
数年後、俺は天狼さんの庇護下から離れ新しい世界へと飛び出した。
元の世界に戻ることは無理かもしれない……でも両親に連絡くらいはしておきたい。
根拠は特にないけど、魔法がある世界なんだし……連絡くらいは出来るよね?
そんな些細な目標と、天狼さん以外の神獣様へとお使いを頼まれた俺はこの世界を東奔西走することになる。
色々な仲間に出会い、ダンジョンや遺跡を探索したり、何故か謎の組織の陰謀を防いだり……。
……これは、現代では失われた強大な魔法を使い、小さな目標とお使いの為に大陸をまたにかける小市民の冒険譚!
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
異世界転生はどん底人生の始まり~一時停止とステータス強奪で快適な人生を掴み取る!
夢・風魔
ファンタジー
若くして死んだ男は、異世界に転生した。恵まれた環境とは程遠い、ダンジョンの上層部に作られた居住区画で孤児として暮らしていた。
ある日、ダンジョンモンスターが暴走するスタンピードが発生し、彼──リヴァは死の縁に立たされていた。
そこで前世の記憶を思い出し、同時に転生特典のスキルに目覚める。
視界に映る者全ての動きを停止させる『一時停止』。任意のステータスを一日に1だけ奪い取れる『ステータス強奪』。
二つのスキルを駆使し、リヴァは地上での暮らしを夢見て今日もダンジョンへと潜る。
*カクヨムでも先行更新しております。
見習い動物看護師最強ビーストテイマーになる
盛平
ファンタジー
新米動物看護師の飯野あかりは、車にひかれそうになった猫を助けて死んでしまう。異世界に転生したあかりは、動物とお話ができる力を授かった。動物とお話ができる力で霊獣やドラゴンを助けてお友達になり、冒険の旅に出た。ハンサムだけど弱虫な勇者アスランと、カッコいいけどうさん臭い魔法使いグリフも仲間に加わり旅を続ける。小説家になろうさまにもあげています。
迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜
サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。
父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。
そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。
彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。
その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。
「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」
そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。
これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる