10 / 45
第十話・餓鬼
しおりを挟む
オーダーストップ間際の怒涛の注文。レンジで温めたり湯せんしたり、キッチンタイマーが鳴るのを気にしながら、フライパンでオム焼きそば用の卵に火を通す。厨房内をパタパタと動き回って、千咲は用意したトレーに皿とカトラリーを並べていく。盛り付けが終わった料理から順にブースへと配膳して、ようやく終わったとほっと一息付いた途端、それを見計らったかのようなタイミングでまた内線が鳴り響く。ずっとこれの繰り返しだった。
フロントでの入店受付を終えて様子を見に厨房に顔を出した白井に、千咲は疲れ切った顔で愚痴る。
「何なんですか、これ。本当に一人で食べてると思います?」
「食べてるんじゃないか。食器はちゃんと返却されてるだろ」
調理の最中、食べ終えた食器を返却口に運んで来た人影は、ひょろりと背の高い男性のものだった。あの細身でこの量を食べきれているのが不思議で仕方ない。これが痩せの大食いというやつなんだろうか。
ピザを焼くオーブンから漏れてくる熱風とフライヤーの油のはね返り。もう秋だというのに厨房内は冷房が効いているにも関わらず、額にはじんわりと汗が滲み出てくる。からあげ丼とロコモコ丼という丼物二品を完成させると、千咲はワゴンを押して35番ブースのアクリル扉をノックした。
「はい」という返事を確認してから、片手で扉を開いて料理の乗ったトレーを中へと差し入れる。二品目のトレーを手渡す際に、ブース内の様子が少しだけ見えた。リクライニングシートの前、パソコンも置かれたテーブルの上には数え切れない数のグラスやマグカップが並んでいて、そのほとんどは空になっていた。さらに、シートの足下には食べ終えた後の食器が乗ったトレーが積み重ねられている。セルフサービスが基本だが、この量を一人で返却するのは大変だろう。
「お済みになられた食器、少しお下げいたしますね」
「……どうも」
手前に置いてあった食器がワゴンに乗せられていくのを、男は虚ろな目でしばらく眺めていた。しかし、運ばれてきた料理を前に、もう我慢できないとばかりに千咲の存在を無視して食べ始める。がつがつと貪るような食事の仕方に、千咲は身震いする。――これはどう考えても、まともじゃない。
「まぁ、餓鬼が憑りついているのは間違いないな」
「餓鬼って、食べても食べてもお腹がいっぱいにならないっていう?」
「ああ、こっちは別にいくらでも食べてもらうのは構わないが――鮎川、注文が途絶えたら、フロントから目を離すなよ」
「え、なんでですか?」という千咲の疑問に答えようと口を開きかけた途中で、白井は再び鳴り出した内線へと対応を迫られる。
受話器を下ろしたその手には、新たに受けた料理名が並んだメモ。これで何回目のオーダーだろうか、千咲は諦めたように厨房へと戻っていく。
それからも22時を過ぎてオーダーストップを告げられるまで、内線番号35は鳴り続けた。料理の追加注文ができなくなると今度は飲み物で腹を満たすことにしたのか、餓鬼に憑りつかれたらしい客はドリンクバーをウロウロし始める。洗い物をしていると食器返却口越しに、千咲の視界にその様子が入ってくる。
右手で持ったコーラを立ち飲みしながら、男は左手で別のグラスにオレンジジュースを注いでいた。その脇にはブースに持ち込む為のドリンク用トレーに乗せた大量のソフトクリーム。小さなデザートカップではなく、高さ15cmはあるドリンク用グラスにたっぷりと絞り出されたバニラとチョコとミックス味。
男がこれまで食べたであろう量を想像するだけで、うっと胸焼けしそうになる。
しばらくして、ようやく厨房から解放された千咲は、フロントのカウンターの中で、返却済みヘッドフォンをアルコールが染みたダスターで丁寧に拭き上げていた。
すぐ目の前の自動ドアの天井近くには、相変わらず女郎蜘蛛が巣を作って張り付いている。店を出入りする際、真下を通り抜けるのはかなり緊張するが、今のところは何も起こってはいない。かと言って、白井の言葉通りに無害だと信じるのは早計に思えた。なんせ千咲は昨日、あやかし婆に食われかけた身だ。
ヘッドフォンのコードをクルクルと巻いてから除菌済の袋に入れ、それらを棚にしまい込む為に屈んでいた。すると、フロント右手にある木製の防音扉がとても静かに開く気配。
――あ。
上着を着てリュックを背負い、青褪めた顔で出てきたのは細身の男。オーダーストップぎりぎりまで料理を食べまくっていた35番ブースの客だ。フロントに誰も居ないと思っていたらしく、カウンターの下からひょこっと顔を出した千咲に、本気で驚いたらしく「ヒャッ」と情けない声を上げて飛び上がっていた。
「あ、あの……ちょっと外で電話を……」
そう言いながら、そそくさと自動ドアを抜け出ていこうとする。何か様子が変だ。電話だけで荷物全部を持って行く必要はない。報告しようとフロント奥に千咲が声を掛けるより前に、白井がすっと出てきて男の後を追って外に出ていく。
自動ドアが完全に締まり切ってしまうと、外の音はほとんど聞こえない。客とどんなやり取りをしていたのかは分からなかったが、すぐに白井から腕を掴まれた男が引き摺られながら戻って来た。
「こちらのお客様はご精算だそうだ。支払いはクレジットカードで」
「あ、かしこまりました」
白井に横腹を小突かれながら、男性客が財布からカードを出す。その手は少し震えているようだった。
「す、すみませんでしたぁ」
会計を終えて会員カードと利用明細を受け取ると、客はペコリと頭を下げてから逃げるように店を出ていこうとする。が、
「オイ、お前はダメだ」
立ち去りかけている客の背中に腕を伸ばし、白井が何かを掴んだ。一瞬「え?」と振り返った客だったが、気のせいかと自動ドアの向こうへ消えていく。
白井が強く握りしめたその手の先には、灰色の着物を身に纏った子供のあやかしの姿。痩せ細った身体だが、お腹だけが異様に出ている。これが餓鬼の正体だろうか。男と一緒に出ようとしていたが首根っこを掴まれて、身動きが取れずにバタバタと暴れていた。白井の顔を睨んで、悪態をつく。
「は、はなせっ。クソ狐!」
「金の無いやつに憑いてんじゃねーぞ。無銭飲食させるつもりかっ」
「し、知らねえよ、そんなこと!」
暴れ続ける餓鬼を白井は軽々と片手で持ち上げると、その耳元で低い声で囁く。
「選ばせてやる。そこの蜘蛛女の餌になるか、隠り世に帰るか。さあ、どっちがいい?」
ギラギラとした大蜘蛛の大きな眼と目が合い、餓鬼はぶるっと震えた。いつでも獲物を捕獲すべく、蜘蛛は尻から糸をチラつかせている。餓鬼は怯えて掠れるような小さな声で答えた。
「か、隠り世に……」
その言葉にハンと鼻で笑いながら頷くと、白井は右手の二本の指で空を切る。横一直線に引かれた線はこの世とあの世との境界線。そこへ向かって、餓鬼の背中を蹴り入れる。
すっと吸い込まれるように消えていく小さなあやかしの影。境界線が消えたのを確認すると、白井は茫然と立ち尽くしたままの千咲の横を、何事も無かったかのように通り過ぎてからフロントの奥と戻っていく。
フロントでの入店受付を終えて様子を見に厨房に顔を出した白井に、千咲は疲れ切った顔で愚痴る。
「何なんですか、これ。本当に一人で食べてると思います?」
「食べてるんじゃないか。食器はちゃんと返却されてるだろ」
調理の最中、食べ終えた食器を返却口に運んで来た人影は、ひょろりと背の高い男性のものだった。あの細身でこの量を食べきれているのが不思議で仕方ない。これが痩せの大食いというやつなんだろうか。
ピザを焼くオーブンから漏れてくる熱風とフライヤーの油のはね返り。もう秋だというのに厨房内は冷房が効いているにも関わらず、額にはじんわりと汗が滲み出てくる。からあげ丼とロコモコ丼という丼物二品を完成させると、千咲はワゴンを押して35番ブースのアクリル扉をノックした。
「はい」という返事を確認してから、片手で扉を開いて料理の乗ったトレーを中へと差し入れる。二品目のトレーを手渡す際に、ブース内の様子が少しだけ見えた。リクライニングシートの前、パソコンも置かれたテーブルの上には数え切れない数のグラスやマグカップが並んでいて、そのほとんどは空になっていた。さらに、シートの足下には食べ終えた後の食器が乗ったトレーが積み重ねられている。セルフサービスが基本だが、この量を一人で返却するのは大変だろう。
「お済みになられた食器、少しお下げいたしますね」
「……どうも」
手前に置いてあった食器がワゴンに乗せられていくのを、男は虚ろな目でしばらく眺めていた。しかし、運ばれてきた料理を前に、もう我慢できないとばかりに千咲の存在を無視して食べ始める。がつがつと貪るような食事の仕方に、千咲は身震いする。――これはどう考えても、まともじゃない。
「まぁ、餓鬼が憑りついているのは間違いないな」
「餓鬼って、食べても食べてもお腹がいっぱいにならないっていう?」
「ああ、こっちは別にいくらでも食べてもらうのは構わないが――鮎川、注文が途絶えたら、フロントから目を離すなよ」
「え、なんでですか?」という千咲の疑問に答えようと口を開きかけた途中で、白井は再び鳴り出した内線へと対応を迫られる。
受話器を下ろしたその手には、新たに受けた料理名が並んだメモ。これで何回目のオーダーだろうか、千咲は諦めたように厨房へと戻っていく。
それからも22時を過ぎてオーダーストップを告げられるまで、内線番号35は鳴り続けた。料理の追加注文ができなくなると今度は飲み物で腹を満たすことにしたのか、餓鬼に憑りつかれたらしい客はドリンクバーをウロウロし始める。洗い物をしていると食器返却口越しに、千咲の視界にその様子が入ってくる。
右手で持ったコーラを立ち飲みしながら、男は左手で別のグラスにオレンジジュースを注いでいた。その脇にはブースに持ち込む為のドリンク用トレーに乗せた大量のソフトクリーム。小さなデザートカップではなく、高さ15cmはあるドリンク用グラスにたっぷりと絞り出されたバニラとチョコとミックス味。
男がこれまで食べたであろう量を想像するだけで、うっと胸焼けしそうになる。
しばらくして、ようやく厨房から解放された千咲は、フロントのカウンターの中で、返却済みヘッドフォンをアルコールが染みたダスターで丁寧に拭き上げていた。
すぐ目の前の自動ドアの天井近くには、相変わらず女郎蜘蛛が巣を作って張り付いている。店を出入りする際、真下を通り抜けるのはかなり緊張するが、今のところは何も起こってはいない。かと言って、白井の言葉通りに無害だと信じるのは早計に思えた。なんせ千咲は昨日、あやかし婆に食われかけた身だ。
ヘッドフォンのコードをクルクルと巻いてから除菌済の袋に入れ、それらを棚にしまい込む為に屈んでいた。すると、フロント右手にある木製の防音扉がとても静かに開く気配。
――あ。
上着を着てリュックを背負い、青褪めた顔で出てきたのは細身の男。オーダーストップぎりぎりまで料理を食べまくっていた35番ブースの客だ。フロントに誰も居ないと思っていたらしく、カウンターの下からひょこっと顔を出した千咲に、本気で驚いたらしく「ヒャッ」と情けない声を上げて飛び上がっていた。
「あ、あの……ちょっと外で電話を……」
そう言いながら、そそくさと自動ドアを抜け出ていこうとする。何か様子が変だ。電話だけで荷物全部を持って行く必要はない。報告しようとフロント奥に千咲が声を掛けるより前に、白井がすっと出てきて男の後を追って外に出ていく。
自動ドアが完全に締まり切ってしまうと、外の音はほとんど聞こえない。客とどんなやり取りをしていたのかは分からなかったが、すぐに白井から腕を掴まれた男が引き摺られながら戻って来た。
「こちらのお客様はご精算だそうだ。支払いはクレジットカードで」
「あ、かしこまりました」
白井に横腹を小突かれながら、男性客が財布からカードを出す。その手は少し震えているようだった。
「す、すみませんでしたぁ」
会計を終えて会員カードと利用明細を受け取ると、客はペコリと頭を下げてから逃げるように店を出ていこうとする。が、
「オイ、お前はダメだ」
立ち去りかけている客の背中に腕を伸ばし、白井が何かを掴んだ。一瞬「え?」と振り返った客だったが、気のせいかと自動ドアの向こうへ消えていく。
白井が強く握りしめたその手の先には、灰色の着物を身に纏った子供のあやかしの姿。痩せ細った身体だが、お腹だけが異様に出ている。これが餓鬼の正体だろうか。男と一緒に出ようとしていたが首根っこを掴まれて、身動きが取れずにバタバタと暴れていた。白井の顔を睨んで、悪態をつく。
「は、はなせっ。クソ狐!」
「金の無いやつに憑いてんじゃねーぞ。無銭飲食させるつもりかっ」
「し、知らねえよ、そんなこと!」
暴れ続ける餓鬼を白井は軽々と片手で持ち上げると、その耳元で低い声で囁く。
「選ばせてやる。そこの蜘蛛女の餌になるか、隠り世に帰るか。さあ、どっちがいい?」
ギラギラとした大蜘蛛の大きな眼と目が合い、餓鬼はぶるっと震えた。いつでも獲物を捕獲すべく、蜘蛛は尻から糸をチラつかせている。餓鬼は怯えて掠れるような小さな声で答えた。
「か、隠り世に……」
その言葉にハンと鼻で笑いながら頷くと、白井は右手の二本の指で空を切る。横一直線に引かれた線はこの世とあの世との境界線。そこへ向かって、餓鬼の背中を蹴り入れる。
すっと吸い込まれるように消えていく小さなあやかしの影。境界線が消えたのを確認すると、白井は茫然と立ち尽くしたままの千咲の横を、何事も無かったかのように通り過ぎてからフロントの奥と戻っていく。
1
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
イケメン政治家・山下泉はコメントを控えたい
どっぐす
キャラ文芸
「コメントは控えさせていただきます」を言ってみたいがために政治家になった男・山下泉。
記者に追われ満を持してコメントを控えるも、事態は収拾がつかなくなっていく。
◆登場人物
・山下泉 若手イケメン政治家。コメントを控えるために政治家になった。
・佐藤亀男 山下の部活の後輩。無職だし暇でしょ?と山下に言われ第一秘書に任命される。
・女性記者 地元紙の若い記者。先頭に立って山下にコメントを求める。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
化想操術師の日常
茶野森かのこ
キャラ文芸
たった一つの線で、世界が変わる。
化想操術師という仕事がある。
一般的には知られていないが、化想は誰にでも起きる可能性のある現象で、悲しみや苦しみが心に抱えきれなくなった時、人は無意識の内に化想と呼ばれるものを体の外に生み出してしまう。それは、空間や物や生き物と、その人の心を占めるものである為、様々だ。
化想操術師とは、頭の中に思い描いたものを、その指先を通して、現実に生み出す事が出来る力を持つ人達の事。本来なら無意識でしか出せない化想を、意識的に操る事が出来た。
クズミ化想社は、そんな化想に苦しむ人々に寄り添い、救う仕事をしている。
社長である九頭見志乃歩は、自身も化想を扱いながら、化想患者限定でカウンセラーをしている。
社員は自身を含めて四名。
九頭見野雪という少年は、化想を生み出す能力に長けていた。志乃歩の養子に入っている。
常に無表情であるが、それは感情を失わせるような過去があったからだ。それでも、志乃歩との出会いによって、その心はいつも誰かに寄り添おうとしている、優しい少年だ。
他に、志乃歩の秘書でもある黒兎、口は悪いが料理の腕前はピカイチの姫子、野雪が生み出した巨大な犬の化想のシロ。彼らは、山の中にある洋館で、賑やかに共同生活を送っていた。
その洋館に、新たな住人が加わった。
記憶を失った少女、たま子。化想が扱える彼女は、記憶が戻るまでの間、野雪達と共に過ごす事となった。
だが、記憶を失くしたたま子には、ある目的があった。
たま子はクズミ化想社の一人として、志乃歩や野雪と共に、化想を出してしまった人々の様々な思いに触れていく。
壊れた友情で海に閉じこもる少年、自分への後悔に復讐に走る女性、絵を描く度に化想を出してしまう少年。
化想操術の古い歴史を持つ、阿木之亥という家の人々、重ねた野雪の過去、初めて出来た好きなもの、焦がれた自由、犠牲にしても守らなきゃいけないもの。
野雪とたま子、化想を取り巻く彼らのお話です。
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
降りしきる雪をすべて玻璃に~大正乙女あやかし譚~
遠野まさみ
キャラ文芸
時は大正時代。
人ならざるものが視える子爵家の長女・華乃子は、その視える『目』により幼い頃から家族や級友たちに忌み嫌われてきた
実家に居場所もなく独り立ちして出版社に勤めていた華乃子は、雪月という作家の担当になる。
雪月と過ごすうちに彼に淡い想いを抱くようになるが、雪月からは驚愕の事実を知らされて・・・!?
自らの不幸を乗り越えて、自分の居場所を探して懸命に生きるヒロインのお話。
第5回キャラ文芸大賞にエントリー中です。よろしくお願い致します。
表紙イラスト:ひいろさま
タイトル文字:れっこさま
お二方、ありがとうございます!
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
【第一部完結】保健室におっさんは似合わない!
ウサギテイマーTK
キャラ文芸
加藤誠作は私立男子校の養護教諭である。元々は、某旧帝大の医学部の学生だったが、動物実験に嫌気がさして、医学部から教育学部に転部し、全国でも70人くらいしかいない、男性の養護教諭となった、と本人は言っている。有名な推理小説の探偵役のプロフを、真似ているとしか言えない人物である。とはいえ、公立の教員採用試験では、何度受けても採点すらしてもらえない過去を持ち、勤務態度も決して良いとは言えない。ただ、生徒の心身の問題に直面すると、人が変わったように能力を発揮する。これは加藤と加藤の同僚の白根澤が、学校で起こった事件を解決していく、かもしれない物語である。
第一部完結。
現在エピソード追加中。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる