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大倉の恋
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めまぐるしく季節は巡り、またひとつ歳を取る。
それと同時にまだ初々しい顔をした新入生が入ってきた。
「有原、見てみ!」
大倉が浮かれ顔で窓の外を見るように促す。
「なんだよ?」
めんどくさそうに言いながらも、言われたとおりに窓の外に目をやる。
「あそこ、あそこの木の近くにいる子!」
視線を移すと、確かに校庭にある大きな桜の木の下に女子生徒が数人楽しそうにおしゃべりをしている。
「それが?」
わざわざ見せる意味がわからない。
知り合いなのかと思って聞いてみた。
「奥の子!超かわいくね!?」
俺は時間を無駄にしたと思って、思いっきりため息をついた。
「なんだよ、可愛いじゃん!」
呆れ顔の俺に必死に同意を求める。
こいつ本当に女好きだな。
それからも大倉の可愛い子捜しは続く。
それが生きがいなんだと自慢げに言いながら。
おかげで大倉の好みがすっかり頭に入ってしまった。
小さく可愛い系の顔立ちで、性格も姉御肌よりも、弱々しく守ってあげたくなるようなタイプならなおいい。
甘えられると弱いらしい。
でも大倉はいつも長くは続かない。
見るたび違う女を連れている。
みんな割り切った遊びだからと簡単に言ってのける大倉。
でも中には遊びじゃないと相手にしてもらえないからと本心を隠した女の子もいただろう。
さすがに何か言ってやろうかと思ったが、この前の『うらやましい。オレにはわからない』と言った大倉の言葉が蘇った。
「そんなことしてると、本命ができたときに後悔するぞ」
忠告だけしておいた。
それでも大倉は
「そんなことない」
と笑ってたけど。
それと同時にまだ初々しい顔をした新入生が入ってきた。
「有原、見てみ!」
大倉が浮かれ顔で窓の外を見るように促す。
「なんだよ?」
めんどくさそうに言いながらも、言われたとおりに窓の外に目をやる。
「あそこ、あそこの木の近くにいる子!」
視線を移すと、確かに校庭にある大きな桜の木の下に女子生徒が数人楽しそうにおしゃべりをしている。
「それが?」
わざわざ見せる意味がわからない。
知り合いなのかと思って聞いてみた。
「奥の子!超かわいくね!?」
俺は時間を無駄にしたと思って、思いっきりため息をついた。
「なんだよ、可愛いじゃん!」
呆れ顔の俺に必死に同意を求める。
こいつ本当に女好きだな。
それからも大倉の可愛い子捜しは続く。
それが生きがいなんだと自慢げに言いながら。
おかげで大倉の好みがすっかり頭に入ってしまった。
小さく可愛い系の顔立ちで、性格も姉御肌よりも、弱々しく守ってあげたくなるようなタイプならなおいい。
甘えられると弱いらしい。
でも大倉はいつも長くは続かない。
見るたび違う女を連れている。
みんな割り切った遊びだからと簡単に言ってのける大倉。
でも中には遊びじゃないと相手にしてもらえないからと本心を隠した女の子もいただろう。
さすがに何か言ってやろうかと思ったが、この前の『うらやましい。オレにはわからない』と言った大倉の言葉が蘇った。
「そんなことしてると、本命ができたときに後悔するぞ」
忠告だけしておいた。
それでも大倉は
「そんなことない」
と笑ってたけど。
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