誰かに聞いて欲しいこと

ポストに鍵を入れた感覚が忘れられない

ポストに鍵を入れた感覚が忘れられない
絶縁する時に最後にしたことだった
その時は荷物の片付けに予想以上に時間がかかって、母がもしかしたら帰ってくるかもしれないギリギリに家を出た
鉢合わせたらどうしようという不安でいっぱいでかえってよかったかもしれない
少しでも余裕があったら、ここまできてまだ戸惑っていたかもしれないから
投げ捨てるようにポストへ入れた自宅の鍵
今年は年始に行けた初詣でお揃いのお守りも買ってもらって、鍵につけていた
そのお守りがどんな色や形だったかもうよく思い出せない
なのにポストへ鍵を入れた感覚だけはずっと残っている