誰かに聞いて欲しいこと

萌乃頭巾

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旅館のおかみが上げ膳据え膳

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旅館のおかみが上げ膳据え膳
心すり減らして神経すり減らして家事をしている

母はそんなふうに発狂していた
母が言うには自分は旅館のおかみらしい
恐らく部屋で食事を提供してくれるような、おもてなしをしてくれる旅館のおかみを想像して言っているのだろう
何回かまさにそんな旅館へ行き、食事を提供してもらったことがあるが、母なんかと比べるだなんて失礼にも程があった

心すり減らしして神経すり減らして家事をしていたそうだが、今思い返しても手がかかりそうな料理を作っていたわけでも、その都度調味料を計ったり、タイマーを用意していたわけでもなんでもなかった

何が一体そんなに負担だったのか?

これも今にしてみればだが、母は家事が嫌いで特に料理と掃除

掃除はほぼ掃除機をかけたこともなく、拭き掃除をしているところすら見たことがなかったくらいだ

掃除は気が向いた時や私がすればよかったが、料理はそうはいかなかった

旅館のおかみが上げ膳据え膳
心すり減らして神経すり減らして家事をしている

これは大嫌いな料理をする自分を励まして、奮い立たせる言葉だったのかもしれない
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