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感情屋
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深夜、周りが寝静まった頃、里桜は大きな公園の片隅にあるベンチに腰をかけ、池をぼんやりと見つめいた。深夜にこんな場所に来たのは自殺をするためだった。思えばついてないことだらけの人生だった。運やタイミングが悪く、とばっちりを受けるなんてざらだった。そんな中でも二ヶ月前、里桜は勇気を振り絞ってクラスメイトに告白をした。相手はただの同級生としか思っていなかったが、初めて告白されたのが相当嬉しかったらしく、すぐ付き合うのことになった。が、なんとなく上手くいかず、結局すぐ別れを切り出されたのにトドメを刺された。そもそもまだ十五年しか生きてないのにこんなことの連続ではこの先もたかが知れてる。だったらもういっそのこと自ら命を絶ってしまった方が楽なのでは?そうと決まればトントン拍子に話が進み、家をこっそり抜け出し、初めての彼氏と初めてのデートをした公園に来ていた。
「自殺か…」
里桜は力なく呟き、静かに目を閉じだ。
(首吊りは怖いし、リストカットでは死ねないみたいだし、電車に飛び込むと親に迷惑かかるみたいだし、やっぱり池で窒息死が1番な気がする)
なによりも初めてが詰まったこの場所で死ねるなら本望だ。
「よし!」
決心したかのように力強く目を開き、素早く立ち上がり池の方に歩いていく。池に反射している満月が真っ直ぐ里桜を照らし、その光の道を渡ればきっと楽になるはず。里桜はゆっくりと深呼吸をして、念入りに辺りを見回し、誰もいないのを確認すると少し不安げな顔のまま池に足を入れた。
「っ冷た」
思っていた以上に冷たく、全身から鳥肌が立ち、思わず入れた足を出してしまった。
季節は十月上旬。まだ紅葉が色付いてはなく、公園に植えてある楓の木もどこか寂しい。
「ちょっと足入れただけでこれって…私本当に窒息死なんかできるの?」
里桜は一気に不安が押し寄せ、その場でしゃがみこんでしまった。
(そもそも死ぬってことは、もう友達や家族とも会えないし、いやでもそんなこと言い出したら切りがない。でも…)
心の中で自問自答を繰り返していると
「おやおや、また自殺希望者か」
どこか嬉しそうな凛とした声がした。周りに人はいなかったのにどうしてと慌てて顔を上げると、そこには燕尾服に身を包んだ美しい男がニヤけていた。月明かりに照らされ煌めく銀髪、そこから覗く切れ長の赤い瞳、その浮世離れした幻想的な美しさに里桜は唖然とするしかなかった。
「ふふふ、毎回恒例の自殺志願者のこのキョトンとした顔が見るのもまた一興だな。しかし、深夜のこの場所はやたらと群がってるガラの悪い連中か、今にも倒れそうな顔をして池を眺めてるものしかいなく、実にわかり易い」
ニヤニヤしながらこちらをゆっくり歩いてくる怪しげな男に、里桜は恐る恐る聞いてみた。
「あの…どなたでしょうか?」
すると男はまたにやけ顔で
「うんうん、これも大体聞かれてる。まさに自殺志願者模範生と言っところかな」
どうやらこちらの話には聞く耳を持たないようだ。
(なになに、この怪しげなイケメン。どうせ会うならこんなところじゃなくて、もっとこう華やかなところがよかったのに)
「まあまあまあ、そんなに構えなくてもいいではないか。私はだな、人の悲しみや苦しみを売り買いしてる感情屋のようなものだ」
「感情屋?」
聞いたこともない商売に里桜の男に対しての不信感がさらに高まる。
「好きな人に告白されてたことは?」
「…ある」
やっぱり会話にならないなと内心思いながら、初めて告白したあの日、あの場所を鮮明に思い出しボソリと呟いた里桜とは対照的に男は楽しそうに続けた
「そうであろう、そうであろう。では一途な思いを寄せてる幼馴染が交通事故にあい、記憶を完全になくしたと思っていたが自分のことだけは覚えており、十五年越しの恋を実らせたことは?」
「ないよ、そんなのは、どんなシチュエーション?!ドラマかなんか?」
「ふーむ、前の客の商品だが、さすがにお子様にはこんな感情味わったこと無かったか」
「前の客の商品?」
「これだ」
男が取り出したのは桜色に輝く液体が入った親指ほどの大きさの小瓶。
「この瓶の中にさっきの客の感情が詰まってる」
「へえ…その人は…どれほど、嬉しかったんだろう…」
非現実的な出来事ではあるが片思いが実った時でさえ、あんなに幸せな気持ちで満たされたのだから言葉にならないほど、言い表せないほど嬉しかったのだろうか。里桜はぼんやりとそんなことを頭に浮かべながら、羨ましそうに言葉を紡いだ。
「その嬉しさ味わってみないか?」
すると男は餌に魚がかかったのを見るように、里桜に瓶の中の液体をかけた
「!!!」
まず最初に里桜が感じだ感情は生きてきて感じたことの無い程の喜び。まるで宝くじで1等が当たったような、疑いや感激がジェットコースターのように押し寄せてきた。
「すごい…」
「そうだろう、そうだろう。ちなみにこの商品は他の人にもこんな喜びや感動を味わって欲しいと言うので買い取ったものだ。全く、私から買い取られた感情はその持ち主から無くなってしまうというのに、お人好しなやつがいるものだ」
男が呆れ半分嬉しさ半分に言ったセリフに里桜の目がキラリと光った
「えっ…じゃあ…私のこの【死にたい】って感情も買い取ってくれるの?そうしたら、私はもう死にたいなんて思えなくなるんでしょ?」
「ふーむ…確かにそうだが…」
男は余計なことを言ってしまったと言わんばかりにバツが悪そうな顔をした。
「ねえ、勿体ぶってないで買い取ってよ!依頼主が売りたいって言ったら買い取ってくれるんでしょ?」
里桜は男の目を真っ直ぐ見つめ必死に訴えかけた。男は迫力負けし、コホンと咳払いをすると
「では、少女よ。少女は何故に自殺を希望するのだ?」
男も里桜の目を真っ直ぐ見つめた。
「っそれは…」
思ってもみなかった男の問いかけに里桜は困惑したが、ボソボソと答えると、男の肩が小刻みに揺れた。
「クックククク…なんだその馬鹿げた理由は」
「ちょっと、馬鹿げたってなに?私にとっては自殺するレベルなんだけど。どうせ神様は乗り越えられない試練をーとか言いたいんでしょ!そんなのもう聞き飽きたんだから…」
「ああなんだそれは違うぞ。それが本当だったら自殺者なんていないからな」
「ククク。ではわかった、買い取ろう。だがな、少女よ心がけてほしいことがある」
「心がけて欲しいこと?」
里桜は何を言われるのかと身構えると、男は優しげな口調で続けた。
「少しづつでいい、百円の代わりになるようなものを見つけるといいだろう。趣味でも友達でも、なんでもいい」
「そんなの…どうやって…。そんなことが出来たら苦労はしないって」
そんな綺麗事聞き飽きたと言うように里桜は涙目になった。
「まずはやってみることだ。興味あること、やってみたいことを。初めての事だから失敗するかもしれない、誰かに笑われるかもしれない、そうなった時はここに来るのが良い」
「ここに…?」
また次も会えるという小さな喜びが湧き出た。
「ああ、その感情塵ひとつ残らず買い取ってやるぞ?その百円で帰りにコンビニでも行って肉まんでも食べて、またなにかをやってみればいい。どうだ、簡単だろ?」
男は満足そうにニンマリ笑う。
「なにそれ…」
簡単に言わないでよね。里桜はそう続けようとしたが、なんだか心が急に軽くなった。
「ほら、特別サービスだ。そのネガティブな感情も買い取ってやったぞ」
男はウインクをしながら、真っ黒な液体が入った小瓶を顔の横で揺らした。
「…なんだかやっていける気がする」
さっきまであった負の感情が全て綺麗に消え、残されたのは告白が成功した時に感じたようなあの明るい未来。
男は得意げに頷くと何かを里桜に投げた。
慌てて投げられたものをキャッチしたと同時に強風が吹き
「いいか、一人五回までだからな。あと四回だぞ」
と、言う声と共に男は姿を消した。
乱れた髪を手櫛で軽く直し、キャッチしたものを確認するとそこには百円玉があった。
里桜は満面の笑みを浮かべながら百円玉をきつく握り締めた。
「あと四回か、ありがとう、それまでに出来ることを色々やってみるよ」
晴れ晴れとした里桜を満天の星空が祝福していた。
「自殺か…」
里桜は力なく呟き、静かに目を閉じだ。
(首吊りは怖いし、リストカットでは死ねないみたいだし、電車に飛び込むと親に迷惑かかるみたいだし、やっぱり池で窒息死が1番な気がする)
なによりも初めてが詰まったこの場所で死ねるなら本望だ。
「よし!」
決心したかのように力強く目を開き、素早く立ち上がり池の方に歩いていく。池に反射している満月が真っ直ぐ里桜を照らし、その光の道を渡ればきっと楽になるはず。里桜はゆっくりと深呼吸をして、念入りに辺りを見回し、誰もいないのを確認すると少し不安げな顔のまま池に足を入れた。
「っ冷た」
思っていた以上に冷たく、全身から鳥肌が立ち、思わず入れた足を出してしまった。
季節は十月上旬。まだ紅葉が色付いてはなく、公園に植えてある楓の木もどこか寂しい。
「ちょっと足入れただけでこれって…私本当に窒息死なんかできるの?」
里桜は一気に不安が押し寄せ、その場でしゃがみこんでしまった。
(そもそも死ぬってことは、もう友達や家族とも会えないし、いやでもそんなこと言い出したら切りがない。でも…)
心の中で自問自答を繰り返していると
「おやおや、また自殺希望者か」
どこか嬉しそうな凛とした声がした。周りに人はいなかったのにどうしてと慌てて顔を上げると、そこには燕尾服に身を包んだ美しい男がニヤけていた。月明かりに照らされ煌めく銀髪、そこから覗く切れ長の赤い瞳、その浮世離れした幻想的な美しさに里桜は唖然とするしかなかった。
「ふふふ、毎回恒例の自殺志願者のこのキョトンとした顔が見るのもまた一興だな。しかし、深夜のこの場所はやたらと群がってるガラの悪い連中か、今にも倒れそうな顔をして池を眺めてるものしかいなく、実にわかり易い」
ニヤニヤしながらこちらをゆっくり歩いてくる怪しげな男に、里桜は恐る恐る聞いてみた。
「あの…どなたでしょうか?」
すると男はまたにやけ顔で
「うんうん、これも大体聞かれてる。まさに自殺志願者模範生と言っところかな」
どうやらこちらの話には聞く耳を持たないようだ。
(なになに、この怪しげなイケメン。どうせ会うならこんなところじゃなくて、もっとこう華やかなところがよかったのに)
「まあまあまあ、そんなに構えなくてもいいではないか。私はだな、人の悲しみや苦しみを売り買いしてる感情屋のようなものだ」
「感情屋?」
聞いたこともない商売に里桜の男に対しての不信感がさらに高まる。
「好きな人に告白されてたことは?」
「…ある」
やっぱり会話にならないなと内心思いながら、初めて告白したあの日、あの場所を鮮明に思い出しボソリと呟いた里桜とは対照的に男は楽しそうに続けた
「そうであろう、そうであろう。では一途な思いを寄せてる幼馴染が交通事故にあい、記憶を完全になくしたと思っていたが自分のことだけは覚えており、十五年越しの恋を実らせたことは?」
「ないよ、そんなのは、どんなシチュエーション?!ドラマかなんか?」
「ふーむ、前の客の商品だが、さすがにお子様にはこんな感情味わったこと無かったか」
「前の客の商品?」
「これだ」
男が取り出したのは桜色に輝く液体が入った親指ほどの大きさの小瓶。
「この瓶の中にさっきの客の感情が詰まってる」
「へえ…その人は…どれほど、嬉しかったんだろう…」
非現実的な出来事ではあるが片思いが実った時でさえ、あんなに幸せな気持ちで満たされたのだから言葉にならないほど、言い表せないほど嬉しかったのだろうか。里桜はぼんやりとそんなことを頭に浮かべながら、羨ましそうに言葉を紡いだ。
「その嬉しさ味わってみないか?」
すると男は餌に魚がかかったのを見るように、里桜に瓶の中の液体をかけた
「!!!」
まず最初に里桜が感じだ感情は生きてきて感じたことの無い程の喜び。まるで宝くじで1等が当たったような、疑いや感激がジェットコースターのように押し寄せてきた。
「すごい…」
「そうだろう、そうだろう。ちなみにこの商品は他の人にもこんな喜びや感動を味わって欲しいと言うので買い取ったものだ。全く、私から買い取られた感情はその持ち主から無くなってしまうというのに、お人好しなやつがいるものだ」
男が呆れ半分嬉しさ半分に言ったセリフに里桜の目がキラリと光った
「えっ…じゃあ…私のこの【死にたい】って感情も買い取ってくれるの?そうしたら、私はもう死にたいなんて思えなくなるんでしょ?」
「ふーむ…確かにそうだが…」
男は余計なことを言ってしまったと言わんばかりにバツが悪そうな顔をした。
「ねえ、勿体ぶってないで買い取ってよ!依頼主が売りたいって言ったら買い取ってくれるんでしょ?」
里桜は男の目を真っ直ぐ見つめ必死に訴えかけた。男は迫力負けし、コホンと咳払いをすると
「では、少女よ。少女は何故に自殺を希望するのだ?」
男も里桜の目を真っ直ぐ見つめた。
「っそれは…」
思ってもみなかった男の問いかけに里桜は困惑したが、ボソボソと答えると、男の肩が小刻みに揺れた。
「クックククク…なんだその馬鹿げた理由は」
「ちょっと、馬鹿げたってなに?私にとっては自殺するレベルなんだけど。どうせ神様は乗り越えられない試練をーとか言いたいんでしょ!そんなのもう聞き飽きたんだから…」
「ああなんだそれは違うぞ。それが本当だったら自殺者なんていないからな」
「ククク。ではわかった、買い取ろう。だがな、少女よ心がけてほしいことがある」
「心がけて欲しいこと?」
里桜は何を言われるのかと身構えると、男は優しげな口調で続けた。
「少しづつでいい、百円の代わりになるようなものを見つけるといいだろう。趣味でも友達でも、なんでもいい」
「そんなの…どうやって…。そんなことが出来たら苦労はしないって」
そんな綺麗事聞き飽きたと言うように里桜は涙目になった。
「まずはやってみることだ。興味あること、やってみたいことを。初めての事だから失敗するかもしれない、誰かに笑われるかもしれない、そうなった時はここに来るのが良い」
「ここに…?」
また次も会えるという小さな喜びが湧き出た。
「ああ、その感情塵ひとつ残らず買い取ってやるぞ?その百円で帰りにコンビニでも行って肉まんでも食べて、またなにかをやってみればいい。どうだ、簡単だろ?」
男は満足そうにニンマリ笑う。
「なにそれ…」
簡単に言わないでよね。里桜はそう続けようとしたが、なんだか心が急に軽くなった。
「ほら、特別サービスだ。そのネガティブな感情も買い取ってやったぞ」
男はウインクをしながら、真っ黒な液体が入った小瓶を顔の横で揺らした。
「…なんだかやっていける気がする」
さっきまであった負の感情が全て綺麗に消え、残されたのは告白が成功した時に感じたようなあの明るい未来。
男は得意げに頷くと何かを里桜に投げた。
慌てて投げられたものをキャッチしたと同時に強風が吹き
「いいか、一人五回までだからな。あと四回だぞ」
と、言う声と共に男は姿を消した。
乱れた髪を手櫛で軽く直し、キャッチしたものを確認するとそこには百円玉があった。
里桜は満面の笑みを浮かべながら百円玉をきつく握り締めた。
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