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青山先生
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中学の頃
不登校だった私は、職員室で担任の先生と面談をしていた
「課題の採点しながら話聞いてもいい?」
「はい」
忙しい中、こうして時間を作ってくれたのだからそれだけで感謝しなければならないことだろう
「今、1番悩んでることは何?」
先生はこちらを一切見ず、忙しなく手を動かしていた
面と向かって話すより余っ程話しやすかった
「……自分の居場所がない」
「今いる場所が自分の居場所でしょ?」
そんな発想は当時の私にはもちろんできなかった
そこから当たり障りのない会話が続いたが
「はぁ……あなたのせいでまた寝るのが2時になる」
今でもその時の私はどうすればよかったのかわからない
その日から先生に相談するのをやめた
卒業式の日
学校へ行けなかった子達の卒業式は別室べ行われた
その時の先生は艶やかな袴を着ていたが、いつ産まれてもおかしくはないくらいにお腹が膨らんでいた
「いつ出産予定でしたっけ?」
「来月なんです」
嬉しそうに膨らんだお腹を摩る、あの美しい横顔を忘れることはないだろう
不登校だった私は、職員室で担任の先生と面談をしていた
「課題の採点しながら話聞いてもいい?」
「はい」
忙しい中、こうして時間を作ってくれたのだからそれだけで感謝しなければならないことだろう
「今、1番悩んでることは何?」
先生はこちらを一切見ず、忙しなく手を動かしていた
面と向かって話すより余っ程話しやすかった
「……自分の居場所がない」
「今いる場所が自分の居場所でしょ?」
そんな発想は当時の私にはもちろんできなかった
そこから当たり障りのない会話が続いたが
「はぁ……あなたのせいでまた寝るのが2時になる」
今でもその時の私はどうすればよかったのかわからない
その日から先生に相談するのをやめた
卒業式の日
学校へ行けなかった子達の卒業式は別室べ行われた
その時の先生は艶やかな袴を着ていたが、いつ産まれてもおかしくはないくらいにお腹が膨らんでいた
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「来月なんです」
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